「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

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石川嘉延、知事辞任を決断す

2009-03-25 18:55:00 | 静岡空港
昨夜明かされた辞任の動き。
今日早くも記者会見で正式に辞任の意向が示された。
次期知事選にも出馬しないとも明言したことにより水面下の動きは既に次期知事選へ。
空港問題が完全開港も確実になり争点化しにくい中、最大の争点は県議会も承認した新年度予算に含まれている空港近くに予定の県内最大の大型産業展示場建設を始めとするハコモノ投資やイベント投資を今後も進めていくのかであるが、既成政党の公認ともなれば議会での賛成の経緯から、到底見直しは困難だろう。
今後どのような候補がどのような形でどのような公約を掲げ出馬するのか、また、県民が今後の県政のあるべき姿をどうのように判断するのか、未来を決める注目の選挙(時期は常識的にいって7月上旬)となりそうである。
さて、問題の知事辞任の内容であるが、表向きの理由は「完全開港」のためというものである。
これは、既報http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/332.htmlのとおり、辞職による完全開港を取るのか保身を取るのかの選択の中では、もっとも合理的判断であるが、その後いったんは、辞職要求は拒否すると表明していたものである。
それではさきの拒否の表明は何だったのかについて、今日の会見では「うそも方便」などとわけの分からない釈明をし、その時点で辞任を決めていたかのように言っていたが、そんなことは誰も信じないだろう。
要は、彼の意図とは無関係にそういう状況に追い込まれた、ということだ。
暫定開港や開港延期の責任を総額450万円程度の減給で済まそうとしたことに議会の3分の1もの反対を受けたことや、不公平かつ不透明な搭乗率保証への非難、加えて小沢秘書逮捕容疑となった西松建設のダミーの政治団体からのパーティー券献金という問題、これは額が100万円だからということらしいが構造はまったく同じものだ。これら状況の中で次期選挙の決断を迫られ、最後の最後に冷静に情勢分析が出来たということであろう。

正直言って今は半分気が抜けた感もある。しかし、頭が去っても長期性政権のつけで手足は根のように県政に張り巡らされている。測量ミスに代表される仕事のお粗末さや、その後の地権者との交渉過程の公文書不存在や搭乗率保証と先日のANAへの着陸料減免交渉のような不透明な動きといった隠蔽体質もしっかり根付いてしまっている。
やはり、これで終わりということはないということだ。