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「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

非常勤行政委員月額報酬訴訟で滋賀県上告

2010-05-11 22:23:00 | 行政委員報酬
非常勤行政委員の月額報酬問題の発端となった訴訟(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/470.html)の控訴審判決が先月27日にあったが、被告の滋賀県は判決を不服として今日、最高裁に上告した。

控訴審の大阪高裁は勤務1日当たりの報酬約7万8千円~約10万7千円という実態を「著しく妥当性を欠く。地方公共団体の裁量の範囲を逸脱して違法・無効」と判示したが、税金で裁判をする役所にとっては費用を気にすることなくメンツのため最後まで抵抗したいようだ。

一方、静岡県は一部の良識ある委員の審議(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/533.html)と川勝の判断により、幸いにもすでに全委員を日額化したところだが、もし日額化していなければ勤務1日当たりの報酬が平均15万円超(http://hp1.cyberstation.ne.jp/shizuoka/syuuyou.htm)の収用委員会の違法実態を放置したことになるところであったということだ。
話変わってJALとの搭乗率保証の保証額が昨日出たようだ。
10日にJALが発表した実績搭乗率は64.5%。
ここから県が算出した保証金額は1億5,785万円とのこと。
3月に約8千万円の県予算をJAL福岡線利用の旅行費用の割引きなどに充てたにもかかわらずこのざまだ。
実質でいえば、この8千万円も含めて搭乗率保証のために少なくとも2億円以上の税金が保証契約という愚行で散財されようとしている。

支払期限は今月31日。JALの請求はまだだが、県は請求が来ても払わないの1点張り。税金で訴訟して負けてさらに遅延金まで支払うことになっても辞書に責任という言葉がない連中には痛くもかゆくもないのだろうが、これも悪政・愚政を放置してきた我々の責任かもしれない。
一人ひとりがあきらめず一歩一歩でも改革のための活動を進めていかなければ日本の未来はない。

行政委員報酬、日額化で報酬予算アップの怪

2010-05-05 22:06:00 | 行政委員報酬
行政委員の報酬については、月額から全面的に日額化することが決まったが、その初年度となる平成22年度予算で、予算額がアップしている行政委員会がある。

それは、日額化の審議の中でも最も抵抗した収用委員会だ(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/491.html)。
昨年までの報酬は委員7人で年間計1,257万6千円(会長206万4千円、委員175万2千円)(http://hp1.cyberstation.ne.jp/shizuoka/syuuyou.htm)。

それが、平成22年度予算では同じく委員7人に対して総額1,507万8千円にアップしているのだ。

過去の実績(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/533.html)からしても不可解極まりない。
空港の収用で多忙だったときでさえ58日でこれほどの額にはならない。
しかもこれは1日2回出れば2日と数える延べ日数だが、これを上回る活動が本年度あるというのだろうか。

まさか1日2回の出動で2日分の日当を払うなんてことはないと思うが、しっかり監視する必要があることは言うまでもない。
数分の打ち合わせで日額35,400円が払われることもあるかもしれない。
額にふさわしい活動があったか、本年度の重要監視テーマとして取り組みたい。

参考「静岡県特別職報酬等審議会」
<第1回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/471.html
<第2回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/491.html
<第3回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/498.html
<第4回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/500.html
<第5回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/518.html
<第6回:最終回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/524.html
<総括>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/533.html

非常勤行政委員 報酬 月額から日額に 静岡県、すべての非常勤行政委員 川勝 全国初

2010-02-09 23:08:00 | 行政委員報酬
昨日明らかになった全非常勤行政委員の日額化(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/532.html)について、各紙報道から新たに明らかになった事実を補足しておく。
まず、日額の金額であるが全委員一律で日額35,400円(ただし、委員長・会長は10%加算)とのこと。
また、弁護士等への加算はしない方針ということである。
これにより過去3年間の実績を参考にした試算で総報酬支出額は半減する見込みだそうだ。(2月議会に提出し来年度から実施予定)

ちなみに、収用委員会を日額にしている他の道県の金額は、
北海道:24,000円(会長27,000円)
富山県:14,000円(会長17,000円)
福井県:13,000円(会長14,000円)
山梨県:11,300円(会長12,700円)
長野県:15,600円(会長23,700円)
と、かなり高めであるが、これは今後の課題であろう。

続いて、



上の2枚とも県の役人が日額化について審議した「静岡県特別職報酬等審議会」に提出した資料であるが、1枚目は初回の資料で、2枚目が日額化に流れが変わった第5回の資料である。
見てのとおり、労働委員会で2倍以上の開きがある。
初回には3年平均活動日数を年間83.0日とし、5回目では委員一人当たり平均活動日数36.0日としているのだが、役人が当初は活動の多さを強調し月額維持を図ろうと意図的に誘導しようとしていた証拠である。
これらは、各回の記録(文末参照)を見ればよりよくわかるだろう。

以上、本日のアクセス数急増の中でも自治体のホスト名でのアクセスが顕著なことから検索用タイトルにてこれまでの整理のために記す。

参考「静岡県特別職報酬等審議会」
<第1回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/471.html
<第2回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/491.html
<第3回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/498.html
<第4回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/500.html
<第5回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/518.html
<第6回:最終回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/524.html

川勝の英断とANAの気骨

2010-02-08 19:53:00 | 行政委員報酬
今日の知事定例記者会見。
冒頭の報告事項ではなく、記者の質問に答える中で、知事は非常勤行政委員報酬について「すべて一律日額にします。」「決断をしました」「例外をもうけない」と明言した。
また、決断に至る理由を問われ、地方自治法の原則でもある「仕事の量に応じて支払う原則」を上げた。
審議の中では議論にもならなかったが、会議が何回開催されようが、まるまる1か月欠席しても報酬が出る仕組みというのはやはり非常識である。個々の委員の出席状況に応じて報酬が出るべきは当然だ。
ゆえに、私が知る限り唯一評価できる知事判断ということになるが、これが大きな流れを変えるようなテーマでなかったのは残念だ。

さて、ここに至る最後の「静岡県特別職報酬等審議会」の様子は既述(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/524.html)のとおりであるが、2月1日に知事に提出された意見書はあまりに滑稽だった。
審議の中では多数意見というものがあったにもかかわらず5案すべてを並列表記し、そこに何らの軽重を持たせていないものであった。
これではまさに丸投げで、知事の見識をためすかのようなものだ。
結局、くだんのとおり、一律日額の判断になったが、彼の性格からして予想はされたであろうに・・・、役人と利権維持勢力の敗北だ。
今日はもう一つ、ささやかだが、砂漠に一輪の花を見るような気持ちの良いニュースがあった。
ANAが県の今後の支援という甘い誘惑の回答を受け入れず「公正な競争を阻害する」という経済活動の自由に対する不正議に対して県に再抗議に訪れ、JALだけ支援のキャンペーンの即時中止を求めたからだ。さらに、信頼関係が損なわれればとの前提ではあるが、将来の撤退も匂わせた。
すでに海外3社については、今日の知事会見でも、中国東方航空については3776人の訪中団はすべて東方航空でというように各社の要望に応え「ご理解いただいて抗議は収まった」とのことだが、ANAだけはそうはいかなかったということになった。

知事会見は、このANAの抗議の前であったので仮定の質問であるが、記者からANAが抗議したらJALだけ支援の撤回をするつもりがあるかと問われその意思がないことを明言しただけに、ANAは撤退へのフリーハンドをもったことになった。
これもやはり役人の読み誤りがある。
ANAはJALやFDAとは違う。
創業者美土路昌一の理念が息づいている会社だ。
原点は①高潔な企業、②権威に屈することない主体性を持つ企業、③独立独歩できる企業、だ。
「航空会社は政府の監督を受けます。政府の行政態度にもよるが、政府に卑屈な態度をとる民間企業は少なくはありません。しかし、政府から補助金を得るために政府のいいなりになるようなことは、航空会社として、絶対にしてはなりません」「民間企業は権力に対して、ある種の反骨精神を持って、民間企業としての正義を守らなければなりません」(早房長治著「現在窮乏、将来有望」より)との美土路昌一の言葉は幾多のANAの危機を克服し現在に至るANAの社風でありDNAというべきものだ。

キャンペーンで保証額が事業投入額よりも減るというのは幻想にすぎない。知事はその害について、もっと真剣に考えるべきだ。
さらには空港施策そのものも・・・
「愚者も千慮に必ず一得あり」というが、川勝の非常勤行政委員報酬日額化の判断が愚者の一得に終わらないことを願いたい。こういうときにこそ君子豹変すべきであろう。

利権維持勢力巻き返し、議論振り出しで知事に丸投げ

2010-01-22 19:27:00 | 行政委員報酬
第6回目となる「静岡県特別職報酬等審議会」が今日開催された。
行政委員の報酬を日額にするかの最後の会議である。
しかしこれが最後にふさわしい会議であったかとなると、・・呆れるばかりだ。
まず、出席者。
委員長除く委員8人中、出席したのは4人。
前回少数だった日額化抵抗勢力の天野敬久(連合静岡 事務局長)、佐々木右子(弁護士)は出席、前回日額推進論だった委員は御室健一郎(静岡県商工会議所連合会副会長)のみ。残り1名は前回欠席の増田玲司(静岡経済同友会静岡協議会代表幹事)だ。
すでにここで結論は見えていた。

会議の結論は、結論を出さずに4案併記で意見書を出すというもの。
大山鳴動して鼠一匹も出ずだ。

後は判断を投げかけられた、川勝平太とお役人で決めてくれということだが、一つの踏み絵としてみればこれも面白い応酬なのかもしれない。
今回は日額化抵抗勢力の佐々木右子(弁護士)委員の巻き返しぶりを記録しておく。
・前々回は日額は不適当という声が大きかったのに前回は変わった。これは何なのか。委員会のあり方が十分理解できていないのが原因ではないのか。
・行政委員会がどうあるべきか、何をやっていただくのか、考えるべき。どれを日額にしていくとか、そこまで言っていいのか。
・(仮に日額にした場合の額を見て)弁護士等の上乗せ分はどうなっているのか。
・(日額だと)委員の所在地によって交通に要する時間(拘束時間)が違ってくるが、これはどうするのか。
・(4案併記となって、)結論を出すよりは良い。

ちなみに、今回は孤立無援の御室健一郎(静岡県商工会議所連合会副会長)委員。
浜松市の行政委員報酬審議で出た1時間半未満の会議等の際の日額減額の仕組みも検討すべきと意見したが、結局無視され閉会。
県議会のライブのようにこういうのも録画して公開しなければ既得権益擁護派のやりたい放題だ。


<静岡県>最終会議時点
4案併記。仮に日額化した場合の日額は委員長38,900円、委員35,400円。

<浜松市>
平成22年1月13日:浜松市特別職報酬審議会結論
教育委員会、選挙管理委員会、人事委員会の非常勤委員について日額21,000円(委員長は2割増)、活動時間が1.5時間未満の場合は14,000円。
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/520.html

静岡県特別職報酬等審議会委員
・天野敬久(連合静岡 事務局長)
・海野泰男(常葉学園大学学長)(会長に選任)
・佐々木右子(弁護士)
・土屋京子(静岡県消費者団体連盟副会長)
・長野蝶子(静岡県地域女性団体連絡協議会会長)
・増田恭子(静岡県商店街振興組合連合会理事長)
・増田玲司(静岡経済同友会静岡協議会代表幹事)
・御室健一郎(静岡県商工会議所連合会副会長)
・望月眞佐志(静岡県信用農業協同組合連合会経営管理委員会会長)

参考「静岡県特別職報酬等審議会」
<第1回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/471.html
<第2回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/491.html
<第3回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/498.html
<第4回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/500.html
<第5回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/518.html

その他参考
<労働委員報酬>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/476.html
<収用委員報酬>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/482.html
<神奈川県等動向>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/513.html