静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で3か年を比較したグラフです。
以下、開港3年目の第6月となる11月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
国内線の便数が実質2便減る一方でソウル線では大韓の増便があったものの、前年同月比80%の利用者数と、低迷は続いている。
利用者数は国内国際合わせ月計33,858人であり、一日当たり1,128人となるが、これは往路で1人、復路で1人と計算したものなので実質1日560人程度が静岡空港で搭乗手続きしているにすぎない。
6か月間の利用者数は217,120人であり、単純計算で3年目の年計は初年の63万人、2年目の51万人をさらに下回る43万人程度となりそうである。
利用者への補助金や空港振興のための県職員人件費などを除いた収支でさえ年間
赤字額15億6,700万円であり、これを利用者一人当たりに換算すると片道3,644円が利用者のために税負担されていることとなる。
さらに補助金として利用者にばらまかれている3千円や5千円など赤字カウントされていない空港のための経費(
県予算)約30億円を加えれば利用者一人当たりに換算すると片道1万円超が利用者のために税負担されていることとなる。
まさに税金ばらまき空港、しかも利用者自体よりもそこを経由した航空会社や旅行会社などにばらまき税金が還流する利権空港、無駄の象徴である。
では、以下に今月の実績を記す。
<平成23年11月までの実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H23.11/H22.11):搭乗率[H23.11;H22.11]
札幌線:118.7%(5,743人/4,838人):[
63.0%;67.1%]
福岡線:116.0%(6,984人/6,020人):[
74.8%;63.4%]
沖縄線:100.9%(5,583人/5,531人):[
78.9%;76.8%]
小松線:-%(-人/1,578人):[
-%;33.3%]
熊本線:-%(-人/1,983人):[
-%;41.8%]
松本線:-%(-人/1,690人):[
-%;35.0%]
鹿児島線:69.2%(1,695人/2,449人):[
65.5%;50.7%]
国内定期便計:83.0%(20,005人/24,089人):[71.1%;56.0%]
国内線チャーター便計:-%(0人/434人):[-%;52.5%]
ソウル線:71.5%(11,367人/15,908人):[
58.7%;73.9%]
上海線:135.4%(1,666人/1,230人):[
62.4%;45.3%]
国際線定期便計:76.0%(13,033人/17,138人):[59.1%;70.7%]
国際線チャーター便計:149.6%(820人/548人):[54.8%;41.9%]
全路線計:80.2%(33,858人/42,209人):[65.6%;60.8%)]