「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

平成25年度その他部局企画調整費の使途と精査対象予告

2014-05-25 22:00:00 | 近況活動報告
今日はくらし・環境部に続いて、残り4つの部局調整費について紹介する。



今日最初に紹介するのは経営管理部であるが、これまでの4部と異なり使途は堅実である。
これも、一覧表の右欄の「成果活用策等」の記載が物語るように、税金を使って事業を行う際の成果意識がはっきりしており、これを対外的に公表しても恥ずかしくないとの姿勢があるためであろう。
よって、今回の精査対象はない。

次は、企画広報部であるが、

事業内容に「富士山」の文言や「招聘」なる文言が並んでいる。いわば県勢の方向性を企画すべき中心部である企画広報部のこの未来の見えない無策ぶりと軽薄さは嘆かわしい。
7を除く全部対象にしたところだが、1~4を精査対象としたい。
併せて、昨年度紹介した「スマートデバイス活用情報共有事業」(「スマートデバイスを使って従来のワークスタイルを革新するため、タブレット端末を企画広報部幹部に配布し、実証実験を行う。」)の成果に関わる公文書の請求し精査したい。(関連:iPad配布iTuneカード配布

次は、健康福祉部である。

小粒な事業が並び、意見して無駄というような事業は見えないが、韓国、モンゴル、中国との交流事業は物見遊山との違いを確認する必要があるので、1、6、8を精査対象とする。

最後に、危機管理部である。

部の所掌事務の性格もあるが、使途・目的が明確な事業が多い。
そこで、今回はこのブログでも話題にしていた、国の計画として富士山静岡空港を広域防災拠点にすることを狙った「広域防災拠点整備事業」を精査対象とする。

なお、追加情報は今月末まで引き続き募集中であり、その結果を踏まえて、精査予告対象にいくつかの事業を付加して公文書開示を請求の予定です。

<参考>
「平成24年度経営管理部の部局調整費の使途」
「平成24年度企画広報部の部局調整費の使途」
「平成24年度健康福祉部の部局調整費の使途」
「平成24年度危機管理部の部局調整費の使途」

平成25年度くらし・環境部企画調整費の使途と精査対象予告

2014-05-24 21:01:00 | 近況活動報告
今日は経済産業部に続いて、くらし・環境部の部局調整費について紹介する。


議会及び県民に示されたこの予算の目的は「くらし・環境部施策の推進に必要な調査等を行う」である。

問題の多い水利用課が入っていないためか、この部の使途は比較的まともで、1、2、3、6、8、9、10が一応、調査事業となっている。
一方、4、5は「交流」、7が「広報」で、この中では異色である。
交流は言い方を変えれば観光にも通じるものであるため、これらを精査対象としたい。

<参考>
「平成24年度くらし・環境部の部局調整費の使途」

平成25年度経済産業部企画調整費の使途と精査対象予告

2014-05-22 21:46:00 | 近況活動報告
今日は交通基盤部に続いて経済産業部の部局調整費について紹介する。


「経済産業施策の推進に必要な調査等を行う」
これが議会及び県民に示されたこれら予算の使途説明だ。

現実には、その多くがPR。
3、4、5、8、9、11、13、14、18、21、25がそれだが、彼らがどう思うかは別として、これを経済産業施策の推進に必要な事業だとする意識は、彼らの経済施策の事業感覚を物語る。
県内経済が低迷し、人口流出が続くのもうなずけよう。

比較的まともと見られるのは7、10、15、16、19、20、22、23、24などの調査・研究・会議などであるが、いずれも次につながりそうもない事業ばかりだ。

残る1、2、6、12、17は、交流だの訪問だのと、いったい何が目的の?というところが意味不明だ。

本当は全部精査したいところであるが、この1、2、6、12、17について精査対象候補とする。

<参考>
「平成24年度経済産業部の部局調整費の使途」

平成25年度交通基盤部企画調整費の使途と精査対象予告

2014-05-21 22:18:00 | 近況活動報告
今日は文化・観光部に続いて交通基盤部の部局調整費について紹介する。

見てのとおり、1、2、4、9、12、16は部局調整費予算の目的である「交通基盤施策の推進に必要な調査等を行う。」からは想像もつかない式典・イベント開催費である。
3は空港のための壁画装飾、5は展示会への出展、14も富士山名目のイベントで、交通基盤施策の推進にどのように必要なのか疑問の事業である。
比較的まともと見られるのは6、7、8であろうか。

残る4事業のうち、10は補助金であるが、使途は妥当と見られ、11は職員研修費用であるが、やむを得ないところだろう。

過去、交通基盤部の部局調整費にあっては、異動間近の3月に海外視察と称し過剰な人数で韓国に行き、その実績ともいうべき復命書は他部署の復命署のコピペであることも判明するなど税金を使っての物見遊山的な旅行実態が認められた。
よって、今回の精査対象は13の「ベトナム国調査団派遣費」及び15の「中国内陸部調査団派遣費」とする予定である。


<参考>
「平成24年度交通基盤部の部局調整費の使途」

平成25年度文化・観光部企画調整費の使途と精査対象予告

2014-05-19 19:22:00 | 近況活動報告
議会が干渉できず、役人が自由に使途を決められる予算「部局調整費」。
議会及び県民に示した予算説明上は「文化・観光部施策の推進に必要な調査等を行う。」としか書かれていない予算だ。
その部局調整費については、文化・観光部企画調整費として昨年度住民監査請求の対象になった京極事件の例からも分かるように県民から容易に見えない闇支出だ。
今日はまず最初に、開示のあった部局調整費の中から、その文化・観光部について昨年度の使途を紹介する。

見てのとおり、1,860万円のうち、84%を占める1,563万円が富士山関連の支出である。
冒頭述べたとおり、県が当初予算として公表した正規の富士山関連予算とは別枠で、公文書開示請求によらなければ使途が知り得ないという意味で、まさに闇予算・支出である。

その使途がこの7事業ということである。

さて、この上から3番目の「富士山百画編纂事業」、記述の内容を見ても何をどうやって運動の促進につながる(つながった)のか全く不明である。議会でまともな審議がなされたなら、すんなり通る事業だろうか。
これについては、昨年同様精査のための公文書開示請求の対象としたい。
次に4番目と5番目は社会実験的な調査研究として、理解できないこともないが、6番目の「富士山世界遺産普及啓発事業」の内容は要約すれば税金でグッズを作ってばらまいただけのように見える。これについても、精査の対象としたい。
また、残る1、2、7については特段の疑義はない事業と思われる。

以上が、この文書からの精査方針であるが、昨年同様ここにはこのような問題があるという情報があればお寄せ願いたい。

<参考>
「平成24年度文化・観光部の部局調整費の使途」