「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

沈静化?

2009-05-31 21:05:00 | 日記
新型インフルエンザの報道が極端に減ってきた。
国内での感染患者は増加しても死亡する例もなく、恐武Sを煽る報道に現実がブレーキをかけたといえる。
もし、国内未発生だったら、今も水際作戦が継続されていたのだろうか。
不景気であるとか、雇用情勢悪化のニュースもトーンダウンが目立つ。

いずれも、問題は解決したわけではないのに。
尻切れトンボ、のどもとすぎれば、・・・
白黒付けずに成り行き任せは日本人の特性の一つかもしれない。

立木の測量ミスの問題も、結局誰も責任なしで終わりそうだ。
行政に責任などは存在しないという不文律は維持された。

現場でも未だ何それ、という非常識が多く残り、現実的対応への足を引っ張る。
ミスや責任逃れの隠蔽は増えこそすれ、減ることはないだろう。
もちろん、静岡県だけが特別というわけではない。

国が、中央が変わることは必須であるが、同時に地方もがらがらャ唐フ大改革が不可欠だ。

久しぶりの土日休み

2009-05-30 22:34:00 | 日記
今日昨日と今月初にして最後の土日休みだ。
一日休みと違って連続の休みというのも落ち着くが、夜間携帯もちでないことも大きい。
残業で深夜帰宅し、その夜中に発熱相談で起こされ、翌日深夜まで。
しばらくは、もうこんなことはないだろう。いい経験だった。
ただ最近、疲れているはずなのに短時間の睡眠で目が覚めてしまうというのは体が慣れたからだろう。
特に夜になると眠くなくなりやるべきことが捗る。
今日も先週の大きな動きを二本(知事選の動き、合併問題)書いた。
明日は田植えなので早く休みたいところだが、眠気がない。
本を一冊は読めそうである。
来週からは遅れがちのルーチンワークを進めなければ。
今月ほどではないが忙しくなりそうだ。

賀茂4市町合併破綻

2009-05-30 21:50:00 | 日記
既に合併破綻はほぼ確実と伝えていたhttp://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/375.html
が、29日の松崎町議会での住民投票条例案否決で、これがさらに決定的となった。

個人的には住民投票すべき、ただし、正しい情報を公開して、という考えであるが、ことの経緯、すなわち、最初に強引な手法でいったが躓いて最後の希望という消極的理由での住民投票という流れ、がそれを許さない状況に至らしめたのが本事例である。

住民の声を聞く手段である住民投票に対する賛否は、その前提となる問題に加えて住民を二分する。
かつて、県議会が、住民投票条例に賛意を示し当選した知事の意向を無視し空港の住民投票条例案を否決したことから、少なくとも本県内では県議会が示した住民投票条例を否定する理論構築により、今後も議会側の意志貫徹の手段としてしか用いられないだろう。
住民投票で正しい判断ができるのかと言う疑念は、もちろん正しい。
しかし、住民投票は正しい判断を行うためのものと捉えるべきではない。
未来について、これが絶対正しいとか間違っているとかという判断は誰にもできない。
未知の事柄、人知の及ばない事柄、そういったものが我々の既存の左脳的思考を打ち砕くことは歴史的に見ても有り余るほどである。

住民投票は、あくまで真の「民意」を測るためのものである。
一人一人の個人が「こう決めた」と覚悟をしてその実現に向けて迷いや後悔なく全力を向けるのと同様、地域として、そこに住む住民が「民意」として「こう決めた」といえる意思を持つのも紛争の蒸し返しや後悔を避けるために必須のことなのである。

間接民主主義は直接民主主義の煩雑さを避けるための方便として用いられた手法であって、直接民主主義を否定する理由にはならないし、事実の秘匿の必要(国政における国防問題など)や利害関係者の隠蔽さえなければ一部の人間だけで決すべき理由は希薄である。
現にわが国の憲法(95条)にあっても、地方議会の承認という間接民主主義的手法でも十分にもかかわらず、特定の地方公共団体のみに適用される法律は住民投票で過半数の賛成を得て初めて効力を得るものとするなど例外的に直接民主主義を認めており、リコールなどの各種請求権の存在を考えれば、国に比較して直接民主主義が実現容易な地方自治にあってはこれ積極的に許容・評価してるものと解すべきであろう。

この激動の時代にあって、我々は実践的に民主主義のあり方を見つめ直すよい機会を得たといえる。
しかし、それが生かされるのか。それは私にもまったく読めない。

<参考>
「むしろ鶏口となるも、牛後となるなかれ」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/375.html
「もの言う議会「合併協の進め方は議会軽視、民主主義に反する」」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/362.html
「賀茂1市3町合併構想も破綻」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/151.html
「県の押し付け合併構想破綻」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/112.html
「鈴与の厚顔、県の傲慢」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/79.html
「上と合併?下と合併? 西伊豆町、東伊豆町」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/75.html
「南伊豆地区6市町合併は衰退への序曲」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/42.html#readmore
「合併しなければ・・・と県の脅し」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/47.html#readmore

知事選候補再混迷の先は

2009-05-30 20:17:00 | 日記
5月11日にほぼ出そろったとしていた知事選の候補者。その後の再混迷の経緯をまとめておこう。
その直後の小沢辞任、新執行部の榛葉出馬不承認を経て、榛葉に代わる相乗り後継に某大学教授に白羽の矢が。
しかし、その後自民党県連は相乗りに傾いた県議5人を文書注意処分とし、表向き坂本支持で党を一本化した。
一方、当の大学教授は当初は大学の理事長である石川知事の意向しだいとしていたが、27日に「知事選に出馬することはない。一切考えていない。」、記者の100%と言い切れないのかとの質問に「100%ですね」と答えるなど頓挫したかに見えたが、30日には豹変、6月5日に結論を出すなどと、文書で報道各社に伝えた。
この文書には「学の独立を脅かす事実があり、学長として断固として対決していく」と大学運営上の記述があり、6月5日の石川知事に代わる新理事長ャXトの行方しだいで、自身の立場がどうなるかを踏まえて、ということのようである。

Wikipediaには、エピソードとして

「独自の「海洋史観」を展開することで有名。「英国議会資料」の研究を行う。早稲田大学図書館にこの資料の購入を申請するも受け入れられず、大阪の国立民族学博物館に購入されてしまったため、早大教授を辞職し京都にある日文研に移籍した。」

とあるように、大学が思い通りにならないと分かった時点で出馬の可能性は出てくると見られる。

これによって、構図は11日時点と人は変わったが、
自民系、民主系、無所属というもとの鞘に収まる可能性も見えてきた。

ねじれなどの細かな事情は現実にあっても、全国的に見れば自民系が勝ったか民主系が勝ったかが焦点で、これが大きく報道されるため、この構図であれば、時期衆議院選挙の趨勢に少なからず影響を与えることは間違いない。
民主系が勝てば躍進をさらに印象付けるし、土がつけばこれまでの連勝の勢いは止まるということだ。

私の関心は、前にも書いたが
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/400.html
「具体的な政策」。
そして、
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/356.html
隠蔽体質改善の行方。

各候補にあっては、方向をしっかり明示し、当選の暁には、誠実に有言実行していただきたいものだ。

呪いは続く、静岡空港。

2009-05-29 22:25:00 | 静岡空港
せっかくの警告(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/315.html)も無視して開港を急いだつけが早速回ってきたようだ。
開港日の6月4日から7月にかけて6便を予定していた台湾のマンダリン航空のチャーター便が取りやめに追い込まれたのに続き、上海を週4往復する中国東方航空の定期便の6月欠航が決まった。
表向きの理由は新型インフルエンザの影響ということであるが、「(機材の効率的な運用から)機材繰りがつかなくなったことが、小松などでの大きな理由。新型インフルエンザが理由で欠航を決めたのは静岡だけ」(読売新聞)。
結局、開港日に飛ぶ国際線は韓国路線のみとなった。
スカイ・レジャー・ジャパンに続き、先週行われた一般向けの内覧会でも来客見込みを誤り渋滞や入場できなかった人を出し、大失態。
やることなすこと上手く行かないのもこの空港の宿命である。

うそで塗り固めた需要予測で強引な強制収用を行い誰も責任を取らない。
情報公開を徹底し専門家と称する学者先生が役人に媚びて需要予測は信頼できるなどと言わなければ出来るはずもない空港だった。
費用便益比、すなわち便益が費用を上回る分岐点である86万人を下回ることは明らかだったからだ。
札幌便の偽装予測は圧巻の年間50万人。
需要予測の中でも一番争点にされた予測だ。というのも、この50万人路線があると言うことが2500m滑走路の基準になっていたからだ。
ふたを開ければ小型機1日2便、せいぜい十数万がよいところ。
そして、この嘘八百空港が既に2人の命を奪っている。

今後もこの空港は静岡県にとっては鬼門であり続けるだろう。争いの象徴。不和の象徴。
新型インフルエンザに仏滅開港、県から見て南西の裏鬼門、需要予測の嘘や住民投票なしの強制収用で県民不在。
天の時もなく、地の利もなく、人の和さえもない空港に明日はない。
いずれ、大惨事が起きる宿命を背負っている空港ということだ。