「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

「責任があるとは言い切れない」=責任なし

2007-11-30 20:57:42 | 日記
C型肝炎に感染した疑いが強い人達の名前を把握しながらその人達にその事実が伝えられていなかった問題についての調査報告書がまとまった。
不告知についての結論は厚生労働省に「責任があるとは言い切れない」。
理由は投与した医師から伝えられていると思っていたから。
確認しようと思えば簡単にできたことなのにこんな言い訳をいけしゃあしゃあと。
訴訟でも当初存在しないと言ってきた患者特定資料を本当は持っていたことについても「職員に隠ぺいの意図はなかった」。

しかもこの調査をしたのが厚生労働省自身の調査チームだという。

厚生労働省よ、お前もか。かつての静岡県の裏金調査と同じではないか。
命が関わっているだけによりたちが悪い。

今後同じことがあっても見え透いた言い訳でもして責任を認める自白さえしなければ組織が守ってあげますよ。世間から隠蔽といわれようと、意図的ではなかったと言い張ってくれれば単なるミスとして処理してあげますよ。

こういうメッセージを職員に伝達したに等しい醜悪な調査結果だ。

国家無答責ということか。
厚生労働省などという省は、解体するか他の省庁の内庁にした方が世のためだ。

嘘八百を並べ立てて、さも役に立つ空港であるかのように偽装し、県民を騙し

2007-11-29 23:56:23 | 日記
http://www2.ocn.ne.jp/~sizuoka1/kuukouindex.html
「・・・嘘八百を並べ立てて、さも役に立つ空港であるかのように偽装し、県民を騙し、・・・」

石川嘉延、ついに、初期は赤字でも何年かすると黒字となる事業があるなどと屁理屈を付け、静岡空港が初年度赤字でも心配していないなどと述べた。
無責任極まる発言だ。
詐欺集団が「今は損失が出ているが追加投資すれば回復できる」という手口と全く同じで根拠も保証も全くない詭弁だ。
政治家であり行政のトップである知事がここまで倫理観・責任感を否定すれば、もはや教育がどうのこうのというレベルでは何も解決しない人心の荒廃は必至だ。

静岡空港はアウシュビッツ同様「県民の負の遺産」として、また、この時代の「人心荒廃の象徴」として、県民の意識に留まらなければならない。
同じ過ちを何度も繰り返さないために。

もちろんその悪行の最高責任者は石川嘉延であるが、それに加担したモラルなき企業群も忘れてはならない。
筆頭は御用報道で県民に誤った期待を与え情報操作に加担した静岡新聞。
加えて、税金を貪ろうとしている空港運営会社参加企業(静岡銀行、スズキ、時之栖、東芝機械、富士テクニカ、鈴与、静岡鉄道、スター精密、ヤマハ、ハマキョウレックス)。

既に抗議の自殺者1名に現地での事故死者1名という生命の犠牲が生じていることも忘れてはならない。

今となっては、せめて、愚かな指導者石川によって失われし十数年の県政の歴史が、いつか県民に真実の目を開かせることを願う。

真実を見る目を

2007-11-26 23:49:03 | 日記
県議会12月定例会が開会する。
その県議会、オール与党に等しく、最近は質問も県当局のためにしているような誘い水的質問ばかりでコメントのしようもないものばかりだ。
そのような状況がずっと続いているためか、今日の日経新聞でも紹介されているように2001年から2007年までの間の本県議会議員提出による政策条例可決件数はわずか1件しかない。
改革派知事の下で県と議会が活性化した宮城県の10件、三重県の8件、高知県の7件、鳥取県の6件に比べるとあまりにお粗末だ。静岡県は改革県とは程遠い現実がここにある。
県はプロパガンダ的広報に力を注ぎ、小さなことを大きく見せようと躍起になっているが、現実は財政状況の悪化や当ブログに記載の「静岡県の全国順位(47都道府県;人口10万人対)・病院数43位(4.9か所)・一般診療所数32位(69.2か所)・一般病院病床数42位(880.1床)・一般診療所病床数35位(103.6床)・医師数41位(174.9人)・保健師数37位(30.0人)・助産師数31位(18.1人)・看護師数35位(559.4人)・准看護師数43位(210.8人)」という現状や「車椅子の来客者がハイカウンターに阻まれやむなく窓枠下の空調噴出し口で身をかがめ書類を書く」現状など悲惨な現実は、県民の税金を投じての大規模な広告宣伝の影に押し隠されている。

最近県がNPM(新公共経営)の宣伝のためにひとり一改革の本を出版したとかで管理人のところにも実態の照会があるが、これまでにも本体ホームページなどで再三欺瞞の構造を指摘してきたとおりの状況であり、今は更に悪化しているのが現状である。
特に最近の公共団体としてのレベル低下は公用文表記に見て取れる。
例えば、先日紹介した空港に係る条例案の文書
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/kisha07.nsf/c3db48f94231df2e4925714700049a4e/d4dcd0330c07a24d49257394003f00a8?OpenDocument
にも数箇所、公用文の表記として不適切な箇所がある。
その一部は
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/kisha07.nsf/c3db48f94231df2e4925714700049a4e/3be96a65d5e8fa784925739900026fdb?OpenDocument
の文末と比較すれば明白だが、この文章とて不適切箇所がある。
この辺は「公用文の書き方」(ぎょうせい)などでも特に間違えやすいものとして紹介されたりしており、公用文の基礎的ルールなので他の自治体の職員ならすぐわかるだろう。
実害がないうちはいいが、一事が万事ともいうように、チェックの不在は大事なところでのミスにつながるものだ。
実際、本庁のミスのために差し替えなどで現場職員が苦労を強いられている現実がある。決して安易に考えられては困るのだ。
名より実を取るべきが名ばかり追って実が伴わない。これが静岡県庁の現実である。
皆さんには、表層ばかりに目を奪われず、よくよく内実を見る目を養ってほしいと思う。偽装表示に騙されないために。

<参考>
「欺瞞の静岡県新公共経営(NPM)」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/54.html#readmore
「欺瞞の静岡県新公共経営(NPM)その2」
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/55.html#readmore

鞫§p干拓完工に思う

2007-11-21 23:32:28 | 日記
総事業費2533億円の鞫§p干拓の完工式が20日行われた。
「環境破壊」「建設することが目的」「止まらぬ公共事業」といった反対の声に背を向け、事業債評価もクリアし、ついに完成したのだ。
しかし、費用対効果は1を割り、0.81だという。
文部科学省の外郭団体科学技術振興機構による「失敗百選」にも「走り出したら止まらない公共事業という国民的批判と不信を生み出した」事例として選ばれたというこの事業は、来年度完成予定の静岡空港を見るようである。
さすがに100事例はないものの、静岡県にも失敗事例は決して少なくない。
特に石川県政になってからは、県民の地に足のついた生活に背を向けた浮ついたイベントの数々や箱物に加えお抱え劇団と醜悪な散財事業が目白押しだ。
その締めくくりとして、人の財産を強制的に取り上げただけでなく、人の生命という犠牲も払った上の失敗事例として、静岡空港開港の持つ意味は非常に大きい。

さて、その静岡空港の使用料などを定める条例案ができ、県民から意見を求めるという。
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/kisha07.nsf/c3db48f94231df2e4925714700049a4e/d4dcd0330c07a24d49257394003f00a8?OpenDocument
収入の柱である着陸料は、国内線は第2種空港の3分の2、国際線はその半額だというが、現在就航の機材と便数から見れば、これでは県試算の施設維持費さえ賄えない。
結局は税金で補填するということを求める条例案である。
また、この着陸料をさらに減免できるような規定も盛り込んであるというから驚きだ。

原油価格の高騰で実質消費税増税と同様の経済的打撃を国民が負う中、政府はさらに増税などの国民負担増を目論んでいる。
一方で、鞫≠フ失敗さえ誰も責任を取らない上に、このような国民の基本生活とは直接結びつかない実質航空機利用者への税金譲与が堂々と行われるという不条理。
やはりこの国もこの県も病んでいる。