「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

収用ではない所要の措置とは

2008-09-30 21:55:42 | 静岡空港
昨日から県議会が開会。
例の空港西側斜面の立木問題も俎上に。
ただし知事は土地収用という言葉を使わず「航空機運航上の安全性を確保するための対応策」とか「所要の措置」という言葉に終始した。
ここで、先日の「立木が成長した」との言葉を組み合わせれば航空法第49条の物件制限を念頭に考えていることがわかる。
これはかつて西側斜面全体を収用ではなく航空法の障害物の除去でという発想の復活である。
前例がないことなどから、基本どおり土地収用法をもって収用や使用制限を行う道を選んだわけであるが、今となってはその時間的余裕はない。
だから、無理とわかっていてもということなのか。

この航空法第49条には第2項物件と第3項物件があるが、第2項物件は空港設置許可後に植栽し成長して制限表面より上に出た場合で違法物件として補償無しにすべての除去を求めることができる。これをねらって成長したという言葉を意図的に用いたのだろうか。
ただ、木には年輪という証拠があるわけでうち一本の制限に係る部分をわずかに超えた位置で切って平成8年7月の設置許可前に現存していたことが分かればそれまでだ。
この場合は元々あった物件なので正当な補償の下、はみ出た部分だけが第3項物件の対象となる。
こうなれば土地収用時の瑕疵は明らかになり除去を求められても適正手続きである土地収用によるべきとの主張の前に司法での争いとなるだろう。
第3項物件は第2項と異なり適正な補償額を最終的には国土交通大臣が裁定することになり、この際、除去に対する異議申立ても可能だ。そして違法物件ではないので通常代執行はできないはずであるが、開港ありきで、もしかしたら違法(敗訴)を承知でやることまで考えているのかもしれない。そうならば、今度こそ裁判所に執行停止を申立て、あるいは重要な証拠物件であるので保全手続きをとればよいだろう。

いずれにしても、前提となるのは正確にどの程度制限を超えているかだ。
これが定まらなければすべては絵に描いた餅。

一時は3000m延長も容易なように収用したともいわれた晴天から2500mも容易ならざる暴風雨の中に。
開港時期はともかく、最後は正確な測量で2500m許可ぎりぎりで終わるのだろうか、いずれにしても空港の前途に晴はない。これも呪われた空港由縁であろう。

偽装業者もびっくり、とてもじゃないが喰えたものではない「せんたく」産はっさく

2008-09-29 23:22:58 | 日記
「せんたく(地域・生活者起点で日本を洗濯・選択する国民連合)」は政権選択選挙を前に各党の政権公約に盛り込んでもらおうと「せんたく八策」なる8項目の決意・指針を取りまとめた。
http://www.secj.jp/
この3項目目には無駄遣いをなくすこと。
4項目目には、首長は裏金を明らかにして徹底した改革をするとともに権力に執着するなれ合い型多選は自らの意思で排除すること。
また、7項目目には住民投票を評価する形で住民自治を8項目目には政治家は約束を守るとうたっている。
うちの大うそつき将軍に見せたいものだと思ってその下の署名人一覧を見てびっくり。
2番目に「石川嘉延静岡県知事」との名前が・・・・、いわゆるメラミン入りだ。
とても喰えたものではない。

たばこはやめましょうとたばこを吸いながら説いては信頼も何もあったものではないだろう。
この八策から何を信じるろというのか。
あまりに言葉が空しい。言語の冒涜だ。

そうして、この空しい言葉が多くの隠ぺいと偽装を誘発し、信頼の地盤を崩壊させる。
「せんたく」よ、お前もか。

空港の管理、民間委託のはずなのに県管理事務所新設の怪

2008-09-25 23:04:53 | 静岡空港
10月1日に県は空港管理事務所の開設を行うと発表した。
当面は空港建設事務所に併設されるそうだが空港運営会社のターミナルビル完成後は税金で同社に家賃を払ってビル内に事務所を設置するらしい。
体制は総務課と施設課の2課17人体制というから管理費用5億円の積算根拠となった15人を上回る。
http://www2.ocn.ne.jp/~sizuoka1/koubun2.html
普通に考えれば民間の運営会社に委託せずとも空港を管理運営できる人数だ。
屋上屋を架すとはこのことだ。
結局運営会社は役人の天下りと県内企業へ税金でご祝儀を与えるための隠れ蓑だったということだ。
よって、空港の管理運営は到底年間5億円では済まないだろう。
11月には空港敷地内でお祭り騒ぎも予定。散財は改まらない。
遠く鹿児島県では苦しい財政の中、国の制度に上乗せの形で県独自に保育料の減免を拡大するそうだ。
少子高齢化問題、環境問題。医療の問題、食の問題。
静岡県ではこれらは他人事、まるでどこか遠くの国の問題と考えているのだろう。
まるでイソップ物語のアリとキリギリスのキリギリスのようだ。
冬はもうそこまで来ているというのに。

国民負担増でハコ物建設へまい進の県政

2008-09-24 23:20:43 | 静岡空港
今日の朝日新聞。
県の基金が早ければ2年後にすべてなくなる可能性を報道。
県は「高齢化が進む中で、社会保障費などの義務的経費は年々ふくらんでいるのに、税収が追い付いていない」「この10年間、すでに公共投資を減らし、行革の努力を続けてきた」などとしているが、ご存じのとおり石川県政の10余年間といえば、イベント三昧で散財の上にハコ物作りにも余念なく、ついには赤字で維持費が毎年かさむ空港を造ってはその失敗を逆手にとって今度は島田に県内最大規模の大型産業展示施設を造ると言い出す始末。
高齢化で負担が増えることぐらい分かっていたはずでそれに備えられなかったというのは危機管理能力ゼロと言ってよい無能ぶりだ。
東海地震に備えケチケチ財政といわれながらも先を見て蓄えた故山本知事の嘆きが聞こえてきそうだ。
財政が厳しい、先も厳しいという認識があるなら、普通は無駄を排し、費用対効果の高い社会福祉関係事業への投資への重心転換を図ればよさそうだが、単なる大うそつきというだけでなく庶民生活の分からない将軍様は6月議会で「このままいけばサービスを止めるしかない。どうしても国民の負担の増加をお願いせざるを得ない」と消費税増税頼り。

最近は繁忙期を越え考える時間も多くなったが、この組織では何をやってもダメで徒労に終わるということが分かってきた。
幸い立場上余計な事をする必要はないので傍観に徹しているが、その分公私の私の立場での活動にエネルギーの重心をシフトしていこうと思う。
先週には新たな公文書開示請求も行った。
今までも休暇といっても休むためというよりこういった作業のためのものが多かったが、外からの監視と追及、これを本格化するためにも今後有効に使っていきたい。
目前の悪を放置し世に何事を問えようか。

某国と同じ大うそつき将軍

2008-09-23 13:05:51 | 静岡空港
[昨日の続報]

知事「土地収用の対象地外にあった立ち木が伸びた。」
朝刊を見てあきれた。
既に切られた周りの収用対象の木と同種の木にもかかわらず十本余だけが1年で十メートルも伸びたと言っているのと同じだからだ。
空港の収用漏れを素直に認めたかと思ったらこんな言い訳をしていたのだ。
木(の成長)に責任をなすりつけるなど責任逃れにも程があるだろう。
明らかな大嘘。
県民を騙すことをなんとも思っていないということの証明だ。
嘘でないというならば今争われている裁判の中で是非そう主張してもらいたいものだ。
矛盾する事実・証拠を突きつけられてもそんな非常識・非科学的なことを言い続けられるのか大いに見ものだ。
切った後の年輪を見てもこれは異常気象で寒暖があったからと強弁するのか。
仕舞いには宇宙人の仕業だとか、怪奇現象だとか真面目な顔して言いだすのだろうか。
なんでも自国は正しく他国が悪いと言い続ける某国の将軍様と全く同類だ。