「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

「立ち木辞任」の記録として(知事が受け入れた条件)

2009-03-29 19:35:00 | 静岡空港
3月25日、知事の「去る2月11日に地権者から申し出のありました条件、これを全面的に受け入れるということを前提に、今後の進め方、手順とか段取りその他詰めなければいけないことがあると感じますので、その協議に応じてもらいたいと、2月11日のお申し入れを受け入れるので、今後の実施に当たっての進め方、これについて協議をして最後の詰めをしたいという獅フ申し入れを今夕刻、職員に届けさせることにいたしました。地権者大井さんのいい返事を期待しているところであります。そのことによって完全運用が実現できることを期待しているところであります。」との決断を地権者が受け入れたことで、明日30日から具体的伐採の時期や方法についての協議が開始される。
読者の中にはテレビ映像では流れていたものの記録としてネット上にその地権者の申し出の内容(知事が受け入れた条件)が残っていないらしく、単純に辞めれば切るという図式でしか問題を見ていないようなところがある。
しかし、後世へのけじめとして、辞めるに当たりどのような責任を認めるべきかが申入書には明記されており、筋違いの責任転嫁論が跋扈しないよう、ここにその全文を記録として残しておきたい。

<参考:申入書全文>
静岡空港西側制限表面の支障物件の問題について、下記のとおり申入れを行う。

1.静岡県知事石川嘉延は、静岡空港整備事業に係る西側制限表面の土地収用事業において、極めてずさんな測量調査と拙速な手続きにより収用範囲及び使用範囲を誤り、制限表面上に支障となる物件を残すとともに本来収用すべきでない土地を収用したこと、及びこれら問題の解決を先送りし不要な工事に県費を投じたうえ空港の完全な開港を遅延させたことについて、その職を辞することによって県民に対し事業の責任者たる知事としての責任を明確に示す。

2.上記1.の要件の明確な履行が確認された場合に限り、静岡空港西側制限表面部分権利者大井寿生は、2008年10月21日付空港部長書面に基づき行われた測量調査によって、制限表面上の支障となる事が確認されたすべての物件について、速やかにそれらの除去を行う。