「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

マイスターバブル

2008-02-28 23:43:30 | 日記
何々?今度は「子育てマイスター」?
5日間の研修を受ければ県が認証?
「検定」バブルが社会的問題になっているが、この「マイスター」というのも同質だ。
コーヒーマイスター、泡盛マイスター、米マイスターなど増加の一途だ。
特に静岡県認定の「マイスター」はたちが悪い。
県厚生部で行っているわずか2日間の研修を受けて(出席するだけでよい)県知事名の認証が与えられる「温泉マイスター」というのがある。
知事の肝いりだとかでとにかく人数を増やすことが目的化していてやめるにやめられない。ほかに優先すべき厚生行政は山ほどあるのに何を考えているのやら。
大分県にも同様の「温泉マイスター」というのがあるがこちらはしっかりした試験を通って初めて認定されるのと比べると静岡県が「マイスター」というものを「研修受講修了者」程度にしか見ていないということがはっきりする。
いずれこの悪貨が良貨を駆逐することとなるだろう。
「検定」バブルの再来である。

静岡県の行政はとかく独創性も戦略もない。全国初とか宣伝だけは熱心だが中身はどこかで見たようなものを少しばかり名を変えたようなものばかりで最後は失敗に終わるものばかりだ。

空港やエコパや防災船の見込み誤りはあえて詳しく述べる必要はないだろう。
一人一改革も元はQC活動とか職員提案制度の焼き直しでしかもかけた労力の割にコストパーフォーマンスが低い。
県が取り組んだ地域通貨類似のものも大々的に宣伝したもののいつのまにか消え去った。
来年度の環境カードとかいうものもャCントカードと地域通貨の混合のようなもので筋が悪くいずれ廃れるだろう。

実際の効果や県民の利益よりも、知事に対してこれだけ頑張ってますよ、というアピールのための事業企画競争となっている。
県民にとっては不幸な体質だ。しかも県議会にはチェック能力もない。予算案は丸のみ承認だ。

まあ、私にとって不幸中の幸いといえるのはこのようなやりがいのない空しいことに時間を取られないで済んでいることだが・・



賀茂1市3町合併構想も破綻

2008-02-27 00:01:28 | 日記
昨年11月の賀茂1市5町の合併構想は西伊豆町と東伊豆町に離れられて破綻。
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/112.html
残った1市3町で合併をしようと合意したものの、今日の松崎町議会で否決、松崎町も離れてこの合併も破綻した。
賀茂1市5町の合併構想は百害あって一利なしであるが、1市3町については将来この塊が東に付こうが西に付こうがさしたる問題にはならないことから賛否もしていないが何人かに意見を求められた時には割りを食うのは松崎町だなといっていた。
なぜなら、西伊豆町が将来的に伊豆市と合併した時に松崎はその方向でも合併の道を閉ざされる上に1市3町の中でも峠(婆娑羅峠)の向こうという不利な立場に置かれるからだ。元々財政が豊かでない市町で合併しても、メリットを受けるのは中心部で辺境は様々な施策で不利になるのは目に見えている。
それでも当の松崎町が良いと言っているのなら反対する理由はないという立場だ。

しかし今日の1市3町の議会で同時に合併協議の議決というシナリオが破綻した。
政治の常識からいって、何で事前の意見調整なり根回しなりが行われていなかったのか、合併うんぬんよりもこのことのほうが驚きである。
今後希望のある合併の方向が示されなければ合併自体はもとより地域の発展もないだろうに、そのリーダーシップをとれる信頼に値する政治家が不在であるという現実。
石川県政に唯々諾々としてきたこの地域の政治家・住民の先見性・主体性の無さのつけとしかいいようがないが、せめて1市2町くらいはまとめて病院問題も解決してもらいたいと期待する。


国の借金838兆50億円

2008-02-26 00:26:41 | 日記
4半期ごとに発表されるいわゆる「国の借金」の額が総額838兆50億円となり、わずか3か月で国民1人当たりにして約3万3千円増え計約655万9000円となったという。
http://www.mof.go.jp/gbb/1912.htm
増え続ける一方の国の借金にもかかわらず、道路は他の政策よりも優先するとばかりいわゆる「ガソリン税」の一般財源化が利権維持を狙う政治家・官僚・業界によって阻まれている。
国土交通省。厚生労働省が人の命を貪り食う国賊なら、国土交通省は国民の財産を貪り食う国賊だ。
この国賊役人とまともな政治家との2008年第1ラウンドともいえる「空港外資規制」問題が延長戦にもつれ込んだ。
2月8日、国土交通省は天下り会社である空港のターミナルビルの管理会社に外資が入って天下り策がなくなるのを恐れ、安全保障を名目に外資規制を閣議決定しようとしたのだが、3閣僚の反対で見送られたからだ。
外資規制しなくとも立法措置などで緊急時の行為規制は可能であり、安全保障上問題はないばかりか、空港の効率性を高め利用者の満足度を高めることで事業の安定性と成長を成功させている現実がある。
なんだかんだと言い訳をしても本心が天下り先などの利権にあることは、道路特定財源同様みえみえである。

反対した閣僚の一人が渡辺喜美。公務員制度改革にも熱心で、税金の浪費・天下りの温床となっている外郭団体の削減に挑んだが冬柴国土交通相らの官僚擁護派によって一敗地にまみれたばかりの政治家である。
今や改革の揺り戻しのように改革派の菅、塩崎、世耕らは閣外に去り、孤立無援の様相であるが、いつまでも官僚擁護の福田政権が続くわけではない。
国民の生命財産を守るという政治の本獅轤闡アけて戦ってほしいと思う。
小泉改革には劇薬もあった。しかし、変革に必要なエッセンスとして官僚及び既得権益との戦いがあった。
元総理の先週の一般財源化への賛意と福田総理への一般財源化への譲歩要請は国民をとるか官僚利権をとるかの踏み絵である。
ガソリン税の一般財源化は日本の未来の試金石だ。

(無題)

2008-02-25 23:40:55 | 日記
共立湊病院の運営から撤退の意向を示していた地域医療振興協会が条件付きで3年間の運営継続に同意し、今日、管理者である1市5町による一部事務組合の組合会議でその条件が承認された。
そもそもは1市5町が医療そっちのけで県の誘導する合併にうつつを抜かしていたこと。県も合併させることにしか関心がなく、合併するなら支援してやってもいいというような取引材料としか考えていなかったことなど政争の具にされ一向に展望の見えない状況にあきれた運営者がいい加減にしろと注文をつけたのが今回のいきさつだ。
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/144.html

結局は運営者側の全面勝利。1市5町は1年以内に利便性の高い下田市内への移転を前提として新病院への道筋をつけなければならなくなった。
具体的には移転先は県立下田南高校跡地だが、建設費は県の支援がなければ1市5町だけでは財政的に不可能だ。
今後1市5町が具体的な負担でまとまるかという問題に加え、空港優先の県が地域医療にお金を投じるかという問題もあって、依然不透明。場合によっては撤退再燃もありうるだけに合併なんぞにリーダーシップをとる前にこの医療問題に県がリーダーシップをとることが必要不可欠だ。
しかし知事は記者会見でも要請があれば(頼まれれば)考えると消極的。
地域医療は何も地域の市町だけの問題ではないということに気付かないのか知らないふりをしているのか。
社会問題となっている肝炎の対応病院も賀茂地域にはない。
感染症が発生しても空気感染を防ぐ陰圧病床さえない。
これら県としての役割も果たせない状況を放置して頼まれればというのはやる気がないとしか言いようがない。
頼まれなくても合併を押し付けたり、イベントへの協力を求めたり、伊豆空港を勧めたりと迷惑をかけても肝心のところではこの姿勢とは・・・
伊豆にとっては不幸な16年。失われた16年(4期)だったということにもっと早く気づくべきであったのだ。
失われし20年とはならないことを祈りたい。

JRエコ出張、静岡ー博多往復34,900円(片道17,450円)に挑む県幹部企業訪問団

2008-02-21 00:21:59 | 日記
今月下旬から3月中旬までの間に、県の幹部職員が県内の企業100社を回って空港の利便性を訴えに行くという。
その主なターゲットが便数3便という最大の便数の福岡JAL便のビジネス利用である。
競争相手はもちろんエコ出張で宣伝中のJR新幹線。
いったいどのような説明をするのか見てみたいものだが、世間知らずの幹部職員が真顔で空港教信者のように主張し企業側があきれる様子が目に浮かぶ。
おそらく県の幹部が去った後に「やっぱり役人はだめだ」と話題にされることだろう。

福岡は新幹線が圧涛Iに有利だ。
確かに途中でのぞみへの乗り換えは必要になる。
しかし、空港までの車での移動時間の不安と飛行機内への乗り換えに比べれば安心安全度は比較にならない。新幹線なら乗りそこねても次ということができるが、静岡空港の3便では話にならない。
県庁役人は空港までの時間と飛行時間の短さを強調するしかないが、現実の時間差は空港での乗り過ごしのない出発・移動時間と待ち時間を考えれば1時間程度にすぎない。

しかし、運賃金額が問題だ。
新幹線指定席で博多までなら、静岡から往復割引が使えるので往復37000円、片道にして18500円だ。ましていまどき定額で切符を買って博多まで出張はしないだろう。e特急券を使えば片道17,450円だ。
静岡空港がこれに対抗できる運賃設定をするには1人当たり1万円近い税金投入しかない。中部国際空港でさえ片道23000円を超えるのだから。

訪問を受ける企業の皆さんにとってはいい機会。
県庁幹部のレベルを篤とご覧あれ。