「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

リニア水問題合意、知事が変わりJRに手玉に取られる静岡県

2024-06-29 07:23:45 | 川勝後の静岡県政
28日、先日の、水の回復は「工事によって生活環境や自然環境に著しい影響があり、工事との因果関係が明白になった場合」であると極めて限定的に解釈している旨のJRの会見を受けて、静岡県がJRの認識を紹介したところ「健全な水環境の回復措置が必要との合意事項に条件があるとは考えていない」との回答が届いたとし、鈴木康友知事は3者合意を遵守できていると会見で述べたという。

これで納得してしまうという静岡県の姿勢は故意なのか愚かなのか、いずれにしてもお粗末だ。
JRは3者合意の「健全な水環境」の解釈として「生活環境や自然環境に著しい影響」を、「回復」の解釈として「因果関係が明白」であることを言っているのであって、合意事項に条件をつけているわけでないことは最初から明らかだからだ。

国際会議などでの宣言で採択を優先し解釈を故意に曖昧にすることはよくあるが、当事者間でのこのような重要な約束事で解釈を詰めていないことがそもそもの大問題だ。

元々、この合意を主導したのはJR東海らしいが、知事が変わっただけで静岡県はすっかり手玉に取られてしまっているようだ。

今度の知事さん、我々とともに県民を騙してくれる側に静岡県を指揮してくれていい知事だなーというJRの声が聞こえるようだ。

早速の茶番劇、役者は河原崎県議と鈴木康友静岡県知事

2024-06-27 07:07:48 | 川勝後の静岡県政
先週、浜松ドーム球場における知事の狙いについて「本心の全面ドーム球場(開放型ドーム球場は選挙用で光や音漏れを理由に自分以外に否定させる目論見)」と書いたが、早速役者が揃い県民向けの猿芝居が行われたようだ。

というのも、昨日26日の県議会で自民党の河原崎県議が風や照明の影響を理由に開放型ドーム案に疑問を呈し、これに対して鈴木康友知事も「密閉型ドーム球場に比べ、強風などの影響を受けやすい」とデメリットを認めたのである。公約違反との批判を抑え、全面ドームへ進む道が開けた瞬間である。

まさに「人栄え国亡ぶ 盲(めし)ひたる民世に踊る」状況だ。

また、ここで久しぶりに部局調整費(議会のチェックのない事業もできてしまういわば裏の予算)の使途について公文書開示を受けたので2部局(知事直轄、スポーツ文化観光)について紹介しておこう。


事前に知らされていないと自民党から川勝前知事が糾弾されるに至った県東部の文化施設についても新文化施設の整備を前提にした調査費用がこの部局調整費に盛り込まれているのがわかる。県議会が自ら予算統制の役割を放棄し、行政府に自由なお金を与えておきながら事前に使い道を知らせないと憤るのはイチャモンと言われても仕方ないのではないかと思う根拠である。
また、フランスに出張しラグビーW杯を誘致した費用も計上されているが、いつの間に誘致などという意思決定がなされたのか。県民の知らないところで決まって行動に移されるという、下田市の防災道の駅と同様で、権力者の奢りでしかない。

まさに「権門(けんもん)上(かみ)に傲(おご)れども国を憂うる誠なし
財閥富を誇れども社稷(しゃしょく)を思う心なし」の状況である。

時代は繰り返すというが、今ほどそう感じることはない。

リニア水問題合意、JRは因果関係が明白な場合しか回復措置の義務はないと認識、詰め甘く騙された静岡県

2024-06-26 07:50:10 | 川勝後の静岡県政
静岡県が工事によって新たに流失した水量の回復が約束されたのでボーリング工事を認めた静岡県、山梨県、JR東海によるリニア工事の3者合意。

しかし県の詰めが甘かったようでJR東海は25日の会見で水の回復は「工事によって生活環境や自然環境に著しい影響があり、工事との因果関係が明白になった場合」であると極めて限定的に解釈していることが明らかになったのである。

これが川勝が辞任に追い込まれた選挙によって新知事が前のめりにならざるを得ない状況に追い詰められ、それをJR東海に見透かされた結果である。

特に因果関係については被害者が立証することが難しいということは川勝時代から散々言われてきたことだ。

安易な合意でJR東海に主導権を奪われた鈴木康友新知事。やはり関心ごとは浜松のことだけのようだ。

当選するも得票率が過半数に至らなかった鈴木康友静岡県知事、安全運転で県議会デビュー

2024-06-20 09:24:04 | 川勝後の静岡県政
さきの県知事選挙で第3の候補者が出るなどしたこともあって絶対得票率はもちろん相対得票率でも過半数を割り込んだばかりか西部地域以外では全敗した鈴木康友新知事が初の県議会に臨んだ。

しかし、得票率の低さやドーム球場に反対した候補者を支援した県議会多数派の自民党や東部中部の県民を意識してか、本心の全面ドーム球場(開放型ドーム球場は選挙用で光や音漏れを理由に自分以外に否定させる目論見)は隠し、球場問題は今後県議会で説明していくとして慎重な物言いに終わった。
とはいえ、今後は川勝一期目同様、主義主張ではなく利益誘導で切り崩しに弱い自民党の姿を我々は目にすることとなるのだろう。(これが知事選でも自民党が信頼されない所以であるのだが。)

リニアについても当初危惧されていたほどイケイケドンドンでもなく慎重に進めている印象、それ以外の県政運営についてはまだ抽象的表現ばかりで準備不足の感は否めないのが現状だ。国政・市政と県政は全く守備範囲が違い注目度(監視度)も違うため本人も苦慮しつつ、裏工作の道を探っているのではないだろうか。

ただ、個人的には、新型コロナ以降全く運行していないにもかかわらず、中・韓航空会社4社(北京首都航空、中華航空、中国東方航空、チェジュ航空)に、就航復帰を期待してか1便も飛ばずとも毎年毎年県が補助金を垂れ流し続けている呆れた実態をなんとかして欲しいと思ってはいるが、議会も知事も国民よりも中国寄りとあっては期待薄か。

鈴木康友新知事、早くも東部を切り捨て、東部への医学部誘致公約を撤回

2024-05-29 16:53:38 | 川勝後の静岡県政
「これは不可能ではない。すでにアテも少しある」として静岡県東部への医学部誘致構想を知事選で語っていた鈴木康友。
「やります」の公約はあくまで県西部だけのことのようで、今日の就任会見で早くも「可能性としてはゼロではないと思うが、ハードルが高いと思っている」と事実上の撤回に。
金にならないからなのか本当に無理だと思ったのかは分からないが、東部・中部での公約はハードルが高ければやらないのだから、やはり浜松のドーム球場への執着というのは別格のようだ。
だからといって、代わりにと東部には利権の絡む中国系太陽光発電誘致なんてことにならなければ良いのだが、、、