「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

試験で出るところを教えてくれれば、頑張りようもある?本当に教育者だったのか川勝平太

2009-09-30 22:12:00 | 川勝知事公約寸評
以前にもその姿勢に疑問を呈した「静岡県の情報公開度を4年以内に全国1位にします。」との川勝平太公約。
彼の議会での発言によってその疑問はさらに深まった。

こともあろうか、
情報公開の公約の具体的な実行計画について聞かれた川勝知事、
全国市民オンブズマンの評価指標(情報公開請求事項)が毎年変わっていることを理由に、
「え~、指標が、一定でなければランキングも上下する、ということなので、いつも同じ、え~、指標で、え~、評価されるということであれば頑張りようもありますけれども、なかなか難しい面もあるかな、というふうには感じております」などと、答弁。
さらに、
「全国市民オンブズマンの、え~、公開にかかわる指標が、あ~、え~、移るということにおいて、今年度公表されたものと同じ指標であれば、それに関する公開は全部トップにしたいと思っておりますけれども、え~、相手のあることなので、え~、少なくとも10位以内にはもっていきたい」と、川勝節とはほど遠い、しどろもどろ答弁。
事前にどういう指標で評価するのか教えてくれなきゃ頑張というのは、まるで試験問題で出るところを事前に教えてもらわないと試験勉強に頑張れないというのと同じ。

情報公開は、説明責任、県政の監視と県民の信頼の確保、県政への参加という県の情報公開条例にも明記されている目的のために行うべきものであって、全国市民オンブズマンの評価のために行うべきものではない。
やむを得ない理由のあるもの以外すべて公開するという姿勢があれば、なぜ順位の1位、10位にこだわる必要があろう。
結果は必ず付いてくるものだ。

そもそも、(見知らぬ者や知人だけでなく親兄弟、友人、上司、部下含めて)他人の評価で、自らが道理の上からなすべき目的とそのための行動が変わるということはあってはならない。あったとしたらそれは自分という人間の死に等しい。
吉田松陰曰く「汝は汝たり、我は我たり。人こそ如何とも謂へ。吾願くは諸君と志を励まし、士道を講究し、恒心を練磨し、其武道武義をして武門武士の名に負くことなからしめば、滅死すと雖も萬々遺憾あることなし」
メジャーなところでは、勝海舟の「行藏は我に存す、毀譽は他人の主張、我に與からず我に関せずと存候」という方が分かりやすいかもしれない。
何のために事をなすのかを見失ってはならないのである。
さらに、「君子は何事に臨みても理に合ふか合ぬかと考て、然る後是を行ふ。小人は何事に臨みても利になるかならぬかと考て、然る後是を行ふ。」の如く、
情報公開をいかなる理の下に行うべきかを知っているなら、冒頭の知事答弁のような恥ずかしい考えは出ようはずもないのである。
ゆえに、少なくとも私の評価としては、川勝平太、指導者としても教育者としても失格と評さざるを得ない。

合理性欠く空港部廃止案に自民がノー

2009-09-28 22:08:00 | 日記
川勝平太が突如としてぶち上げた空港部廃止案。
廃止という言葉だけみれば空港事業の縮小かと勘違いするが、実際は人も予算も減るわけではない。
複数の部に分散、悪くいえば紛れ込ませようというに等しい。
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/473.html

9月議会では論戦らしき論戦もなかったので日和ってオール与党化したかと思いきや、今日、野党自民党は空港部廃止に反対することを決めた。
この非理を正さずして何をというところであり、妥当な判断である。
一方、県民はというと蚊帳の外の感がある。
双方ともに十分な説明がないからだ。
冒頭に述べたとおりの勘違いもあって、空港に否定的な県民からは自民党が反対している理が伝わっていない。
県民にとってどのような益ありやを川勝自身がしっかりとした説明責任を果たし、これに対し野党としてしっかりとした反論の論証をしていれば県政や議会への理解は深まり双方にとってプラスとなったであろうに、最後にはとんだ茶番劇として終わりそうなのが残念である。

自民党は川勝平太が知事の今が再生のチャンス。
突っつきどころ満載、是々非々で存在感を示してほしいものだ。

JALに敗れ、前原にも敗れる川勝平太

2009-09-27 23:11:00 | 静岡空港
JALの不採算地方空港路線からの撤退方針に納得できないとして何を考えてか、川勝平太、25日夜に前原国交相と面談した。
取り持ったのは県内の民主党関係者らしいが、時間はわずか10分という約束。
議論も深まるはずもなく、得意の川勝独演会。
「空の高速道路が突然なくなるようなもので、地元からは「理不尽」だとの声が上がっている」と言ったようだが、筋違い。
空港インフラ自体がなくなるわけでなし、そのインフラを利用して民間の運営する高速バスがなくなるレベルの話だ。
そもそも需要がないからそうなるのであって、その反省(過去の清算)がないのは県のトップとして「理不尽」というもの。
出直してこいと私なら言いたいところだが、当の大臣は、
「地域の空のネットワークをJALに“おんぶにだっこ”という時代ではない」
と、冷静に諌めた。
どちらに理があり、どちらが国家国民のことを考えているか明瞭だ。
さらに彼は大きな間違いを自覚していない。
「静岡―北海道便は全国的にも高い搭乗率で(撤退は)納得できない」としているが、搭乗率の高低と収益性の良否はイコールではない。
コストに応じた収益を上げられる運賃で搭乗してくれるのかが問題だ。
パック旅行用の座席がいくら埋まってもそれを埋め合わせるようなビジネス客が乗ってくれないと搭乗率が高かろうが労多くして益なしに陥るのである。

JALの機材変更(76人乗りの小型機化)方針に対しても、会見で
「けしからんことに昼のグループの予約を認めないわけです。76人乗りのうち50人はに日航が確保して、残り20数席をパック旅行に販売するという。実際には各会社20数人だと(パック旅行)組めないと、一度も組んだことがないと。これはおかしい」「けしからんと私は思っています」
と、JALに“おんぶにだっこ”という時代を象徴する発言。

彼は民主党候補として当選したかもしれないがもともと自公政権下の御用学者だったわけで、素が出ると旧態依然とした感性に呆れる。

選挙中は現場の声をと飛び回ったことも今や過去。
「平太さんと語ろう」という広聴企画も役人の用意した観光協会長や農協組合長など石川時代よりも保守的。
西伊豆で開いた際は地元住民でさえ終わってから知る始末。

「和をもって」が彼の信条らしいが、大体を立つを欠く彼のような人間は「和にしてやまざれば必ず流俗に同じて汚世に合うに至る」もの。
少しは前原や鳩山に学んだ方がいい。
このままでは石川の尻尾で終わる。

公開!静岡県労働委員会委員報酬分析(時給換算79,333円の委員も!)

2009-09-26 21:02:00 | 行政委員報酬
行政委員(非常勤特別職)の報酬が月額であることの違法問題はこれまでに取り上げたとおり
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/470.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/471.html
であるが、とりわけ問題なのが労働委員会。
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/440.html
政官財の癒着のための利権ャXト化している。

高額の報酬を得た労働委員の中には、静岡空港の事業再評価を行った静岡県事業評価監視委員会の委員長や、住民投票の代わりとして設置された静岡空港専門家委員会の委員の名前もある。
県の方針に逆らえるわけがない。
知事職を左右した連合静岡からは2人もが現委員だ。

今日は、公文書開示請求で得られた文書をもとに算出された静岡県労働委員会委員の報酬額を日額換算した額と、時給換算した額を公表する。
平成20年度 静岡県労働委員会委員(非常勤特別職) 報酬額対活動実績集計表
http://hp1.cyberstation.ne.jp/shizuoka/roudou.htm

静岡県公害審査会委員(非常勤特別職)報酬は日額であり、
委員長12,200円/日
委 員11,200円/日
であるが、
この額というのは知事部局内に設置の各種審議会においても参考にされ同様の額が多い。

仮にこの日額とした場合、静岡県労働委員会委員の平成20年度年間報酬総額は、
5,659,400円で、月額報酬制の
39,900,000円に比べ、
34,240,600円も税負担が正当に軽減されるのである。

一委員会だけでこの額だ。全ての委員会が日額制にすれば億単位の額になるのは確実。
そもそも、1日も出席せずとも月額報酬がもらえる制度というのが未だに残っているというのが為政者の怠慢であり、この怠慢はまさに利権の構図によって温存されてきた遺物として排除されるべきなのである。

「静岡県特別職報酬等審議会」はどのように結論を出すのか。
・天野敬久(連合静岡 事務局長)
・海野泰男(常葉学園大学学長)(会長に選任)
・佐々木右子(弁護士)
・土屋京子(静岡県消費者団体連盟副会長)
・長野蝶子(静岡県地域女性団体連絡協議会会長)
・増田恭子(静岡県商店街振興組合連合会理事長)
・増田玲司(静岡経済同友会静岡協議会代表幹事)
・御室健一郎(静岡県商工会議所連合会副会長)
・望月眞佐志(静岡県信用農業協同組合連合会経営管理委員会会長)
以上の審議会委員の責任は重大である。


鳩山民主政権期待度急上昇、一方同じ民主でも川勝県政期待は急下降

2009-09-17 22:48:00 | 日記
鳩山内閣支持率が高い。歴代2位だとか。
期待は日増しに高くなっている。
というのも、ここで改革しなければ後がないと覚悟し、出だし(スタート)のメッセージの重要性をよく知っているからだ。
慣例化した仕組みを変えるという、目に見える変化の強調と、早く的確なタイミングでの行動がよい。今日も天下り禁止を官僚に厳命するなど有言実行というだけでなくその迅速さも見せつけた。
こうした緊張感が伝わってくる行動力が、政権の側にも国民の側にもよい変化を相乗的にもたらすことは間違いない。

一方の川勝県政はどうだったか。
まさにこれとは正反対だった。
マニュフェストで天下り禁止をいいながら、就任直後の職員訓示では公募形式で今までどおり天下れることを丁寧にもご指南(これで完全にダメだと確信した。)。
県議会の初答弁では役人の原稿を棒読み。役人との二人三脚が筋とまで発言。知事に質問しているのに役人に答弁させていることについても伝統だからと、保守というより守旧的態度を表明。
JAL搭乗率保証見直しでは、言葉は威勢はいいが、結局、継続に持ち込まれ保証額は膨れ上がる一方。その上、契約期間満了の年度末まではないだろうが、平成11年までにJAL撤退の方針を突きつけられる始末。
無駄事業の見直しという目玉ともいうべき公約でさえ、役人とコンサルに丸投げだ。

一事が万事というが、スタートで姿勢が決まる。
一歩譲歩すれば万歩の譲歩が見通せる。
自らに厳しい選択をする者は、それなりの信念と覚悟が見えるが、和をもってなどといいながらぬるま湯に浸かろうとする者は場当たり的で覚悟が感じられない。
緊張感のある顔とにたり顔、顔つきの違いにも表れていた。
結局こうなることは、必然だったのだ。

石川県政が無様な終焉を迎えたように、川勝県政も同じ道をたどるだろう。
そのときにまだ県という仕組みがあるかどうかは分からないが、続くとすれば真のチェンジは次の知事によって行われる。現状、これもまた、必然だ。