「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

県内雇用悪化の一方で雇用対策予算で空港キャンペーン

2010-01-29 21:26:00 | 静岡空港
静岡県の昨年の有効求人倍率は過去最低の0.43。
その上、初めて全国平均を下回ったという。
国は昨年、補正予算で緊急雇用対策予算をつけたが、静岡県のお役人の頭は空港一色。
ここぞとばかりに、その予算の使い道として考えたのが「富士山静岡空港利活用PRキャラバン隊」だ。
確かに人を雇ってキャラバン隊を構成するから雇用ではあるが、一過性で後につながるようなものでないことは明らか。
不祥事続きの静岡県庁役人らしい発想だ。
今日の新聞報道も県庁関連の不祥事ばかり。
県職員自転車ドロの書類送検で減給1か月、県港湾局によるクレーン事故の6日間の情報隠ぺい、極めつけは、やはり空港関係。
25日の知事の会見では福岡線の搭乗率が保証基準の70%に行くかのような言いぶりで8千万円の福岡線支援策を肯定しながら、実はその日の夜には70%行かないことが企画部から知事に報告されていたことが判明したというもので、これに対して君塚秀喜県企画部部長代理は「いつ公表するかコメントできない。コメントしない理由もノーコメント」(読売新聞)と県民への説明責任には無関心、その上、この対応は県企画部として決めた(同紙)とまでいう逆切れぶり。
日詰一幸静大教授の「理解できない理屈だ。常に説明責任を果たさない構造になっている。ツケが県民に返ってくることの重みを認識すべきだ」(同紙)で、すべてが評価されている。もっともだ。
結局、空港部をなくしたから体質が変わるかのような川勝の詭弁が露呈した形だ。

県税の税収は12月までで昨年度同期比で26%減と見込みを大幅に下回っているようだが、つまりは借金を重ね工面したお金を福岡観光の旅行者にばらまくおそまつさが、ますます未来を暗くしている。
隠蔽体質と無策無能、これが今の静岡県の実態だということだ。

さて、今月ももうすぐ終わりだが、今月4日に出した県監査委員の情報公開への異議申立ての事務処理が進んでいない。
条例では「速やかに、静岡県情報公開審査会に諮問をしなければならない」となっているのだが、もうすぐ1か月だ。同じ時期に出した県民のこえ室はとっくに諮問している。なぜ、非開示にしたかの理由を文書にして諮問書を出すだけのことで、私なら1日あれば十分だ。
普段、人の書類を見てケチをつけるのには慣れているが、自分で書類を作るのには慣れていないのだろうというのが職場の同僚の意見だが、要は無能ということだ。
監査がこれでは、県組織が弛むのも無理はない。
私有地無断伐採にも処分勧告なしの上に、「速やかに」は1か月でいいと奨励しているような県の監査組織体質では、何を言っても説得力がなかろう。
前将軍残党の富永君の猿芝居に騙されたらだめだ。

バス増発空振りで税金どぶに捨てる

2010-01-27 23:19:00 | 静岡空港
昨年9月に静岡空港に増発されるバスを運行するバス会社の採算割れ補てんに4,800万円の予算を盛り込むなどした静岡県(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/469.html)。
ところが、恒常的需要低迷で半年も持たずにバス運行の縮小(20便程度の縮小)を余儀なくされた(読売新聞)。無能役人による顕著な需要見込み誤りの再現だ。

今月8日に無断伐採現場の検分のついでに空港を見学に行った際も空バスが出て行ったが、離発着のない時間のバスは明らかに無駄だ。タクシー程度の運行で十分だ。実際開港時のにぎわい報道も嘘のように見学客も少なかった。

結局、税金でほとんど空のバス運行を補助し「しずてつ」を儲けさせ無駄なCO2をまき散らしただけだ。
県は、やることなすこと見込み違いだらけにもかかわらず責任は一切取らない。
「争いの種をなくすため」という福岡線利用者補助の8千万円も、
結局は保証は残り争いは消えず、
さらに8千万円の効果も得られず,
FDAの足を引っ張り、
今回も見込み違いでした、で終わるのだろう。

どんなに失敗しても無責任でいいという県の体質、加えて空港のための失敗はプラス評価、これがさらなる失敗を奨励している。

7割とういう極めて厚かましい搭乗率を出してきたJALにも責任あり

2010-01-26 22:55:00 | 静岡空港
昨日の知事記者会見で搭乗率保証に関しての質問が相次いだ。
どちらが持ちかけたかの質問に両方からと答えたが、JALからという根拠は「7割という極めて厚かましい率を出してきた」からだという。最後には「がめつい」とまで。

しかし、保証の経緯について記者が開示請求した公文書百数十枚の肝心の部分が黒塗りだったことを知らされた知事は、「私はそれを見ておりません」という始末。いいかげん役人の隠ぺい体質に気づけよ、裸の王様か、といいたいところだ。
就任後初の記者会見で、記者からの「搭乗率保証について、これまでの経緯を調べてみるということですが、その調べられた経緯というのは我々にもオープンにしていただけるのでしょうか。」に対して、川勝「そうですね。隠すべきことはないです。」と保証に至った経緯の調査と公開を明言していたことも忘れたのか。

支払い拒否に関しては、「まさかの時の下支え」といって導入した経緯も前知事の独言とみていたようで、記者から県の空港部長も議会でそう説明していたことを突かれると「それはそれとして」支払うべきでないと逃げてしまった。
前記(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/525.html)県税約八千万円をかけて福岡線の保証額圧縮のためという支援をすることについて、保証は支払わないということとの矛盾を突かれたが、
①平成21、自民、公明など、共産除く各会派からできる限りのことをしてほしいという要望があった。
②できる限りJALと争いたくないので争いの種をなくしたいという県民あげての空気を感じているのでそれにこたえたい。利活用策は歓迎して迎えられている。
と議会と県民の責任を強調。
福岡線だけというのは特定の会社への支援になるという疑問には、
「行きたいけれど高すぎるという方の気持ちをくみ取る形のもの・・・」などと公平性の疑問には答えず利用者メリットを強調し押し切った。

八千万円かけて見込む搭乗率向上は純増6千人、率にして3.3%増だという。
現在発表の搭乗率は64.7%(実績搭乗率は62.4%程度)、これが3月末で68%までに回復するのか?
記者からJALばかり責めるが身内の責任はと問われ、まだ2か月あるとした知事。
空港部長代理として搭乗率保証の導入を進めた岩瀬洋一郎を副知事にした知事のこと、期待はしないが本性が見えることを楽しみにしている。

税金ばらまきの極み

2010-01-23 22:38:00 | 静岡空港
まさかの時の下支えと称して導入したJAL福岡線の搭乗率保証。
まさかどころか、恒常的な要保証の状態から脱しきれず、ついにさらなるJAL福岡線支援の税金投入に至った。
①小学校から高校生までの利用客一人に付き保護者の大人一人分のツアー料金を半額
②一往復した利用者に5,000円の商品券プレゼント
③県内の旅行代理店でツアーを申し込んだ先着5,000人に5,000円割引
もちろんすべて税金。これまで同様、補助金で養う富士山静岡空港利用促進協議会(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/495.html)(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/505.html)(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/503.html)をトンネルにしての税金ばらまきだ。

事業費は約8千万円。
県は空港需要予測の嘘や、搭乗率保証の嘘も忘れたかのように、支払うべき搭乗率保証額が9千万円減額できるとの試算結果を示しているようだが、今回だけどうして信じろというのか。盗人に追い銭とならないと言い切れるのか。
中にはお上のおっしゃることだからという輩もいるだろうが、情けない。せめて自分の目で試算の根拠ぐらい精査してから是というべきものだ。
そもそも、過ちの保証を未だ破棄できていないことが公約違反だ。
見直し時の敗北http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/459.htmlの責任は大きい。
東京商工リサーチによれば昨年の県内企業の梼Y件数は2年連続で300件を超え、件数・金額ともに増加している。
今年上期の景況感も再び下降に転じた(静岡経済研究所)そうだ。

こんな時に一航空会社の一路線のために税金投入という愚行。
そもそも、補助金は地方自治法232条の2で「公益上必要がある場合」にだけできることになっている。財政運営の秩序を維持するための制約として規定されたものだ。
にもかかわらず、家族観光旅行の補助に税金投入とはこれ如何に。視察名目の観光旅行補助は違法でこれが許されるとする理由が分からない。
JRと競合しているのだから公平性にも疑問がある。

そもそも川勝は補償金は払わないと言っているのに言っていることとやっていることに一貫性がない。

空港ある限り、県と県民の苦難は終わらないだろう。

利権維持勢力巻き返し、議論振り出しで知事に丸投げ

2010-01-22 19:27:00 | 行政委員報酬
第6回目となる「静岡県特別職報酬等審議会」が今日開催された。
行政委員の報酬を日額にするかの最後の会議である。
しかしこれが最後にふさわしい会議であったかとなると、・・呆れるばかりだ。
まず、出席者。
委員長除く委員8人中、出席したのは4人。
前回少数だった日額化抵抗勢力の天野敬久(連合静岡 事務局長)、佐々木右子(弁護士)は出席、前回日額推進論だった委員は御室健一郎(静岡県商工会議所連合会副会長)のみ。残り1名は前回欠席の増田玲司(静岡経済同友会静岡協議会代表幹事)だ。
すでにここで結論は見えていた。

会議の結論は、結論を出さずに4案併記で意見書を出すというもの。
大山鳴動して鼠一匹も出ずだ。

後は判断を投げかけられた、川勝平太とお役人で決めてくれということだが、一つの踏み絵としてみればこれも面白い応酬なのかもしれない。
今回は日額化抵抗勢力の佐々木右子(弁護士)委員の巻き返しぶりを記録しておく。
・前々回は日額は不適当という声が大きかったのに前回は変わった。これは何なのか。委員会のあり方が十分理解できていないのが原因ではないのか。
・行政委員会がどうあるべきか、何をやっていただくのか、考えるべき。どれを日額にしていくとか、そこまで言っていいのか。
・(仮に日額にした場合の額を見て)弁護士等の上乗せ分はどうなっているのか。
・(日額だと)委員の所在地によって交通に要する時間(拘束時間)が違ってくるが、これはどうするのか。
・(4案併記となって、)結論を出すよりは良い。

ちなみに、今回は孤立無援の御室健一郎(静岡県商工会議所連合会副会長)委員。
浜松市の行政委員報酬審議で出た1時間半未満の会議等の際の日額減額の仕組みも検討すべきと意見したが、結局無視され閉会。
県議会のライブのようにこういうのも録画して公開しなければ既得権益擁護派のやりたい放題だ。


<静岡県>最終会議時点
4案併記。仮に日額化した場合の日額は委員長38,900円、委員35,400円。

<浜松市>
平成22年1月13日:浜松市特別職報酬審議会結論
教育委員会、選挙管理委員会、人事委員会の非常勤委員について日額21,000円(委員長は2割増)、活動時間が1.5時間未満の場合は14,000円。
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/520.html

静岡県特別職報酬等審議会委員
・天野敬久(連合静岡 事務局長)
・海野泰男(常葉学園大学学長)(会長に選任)
・佐々木右子(弁護士)
・土屋京子(静岡県消費者団体連盟副会長)
・長野蝶子(静岡県地域女性団体連絡協議会会長)
・増田恭子(静岡県商店街振興組合連合会理事長)
・増田玲司(静岡経済同友会静岡協議会代表幹事)
・御室健一郎(静岡県商工会議所連合会副会長)
・望月眞佐志(静岡県信用農業協同組合連合会経営管理委員会会長)

参考「静岡県特別職報酬等審議会」
<第1回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/471.html
<第2回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/491.html
<第3回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/498.html
<第4回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/500.html
<第5回>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/518.html

その他参考
<労働委員報酬>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/476.html
<収用委員報酬>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/482.html
<神奈川県等動向>
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/513.html