「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

県民だより10月号のアンフェア

2011-09-30 23:22:00 | ノンジャンル
10月2日の県民だよりに川勝自らの手による裁判所に提出の陳述書を掲載すると県議会で答弁したが、それだけではなく県側の弁護士の和解の解釈まで掲載し、和解の敗北をごまかそうと必死だ。

以前述べたとおり、裁判所の和解勧告自体にはどちらの主張をどの程度認めたなどということは一切書かれていない。

そもそもが、和解自体が事実認定を避けたという意味において敗北・敗走であり、これがために真の過失責任者は闇に隠れ保証契約という過ちのつけを県民が負うことになってしまった大失政である。
裁判の過程で暴露された事実も和解によって事実認定は避けられ無かったものとして闇に葬られる。

そればかりか、川勝は一度は搭乗率保証の経緯を明らかにすることの断念を口にしたにもかかわらず、ここにきて搭乗率保証導入の経緯について明らかにする報告書を作成すると言い出したのは、もはや真相は裁判で明らかにされないのだから役人の良いように歴史を作ってしまってよいという意味としか考えられない、県民を愚弄した所作である。

県民だよりという公的紙面において、訴訟の一方の主張のみをたらたらと掲載しこれを真実と見せるやり方は、まさに「大本営発表」であり、アンフェアである。

もう一方当事者のJALによる川勝一派に不都合な主張は県民に知られないようにというのと併せれば、実に悪質性極まりない。

言葉も行為もここまでころころ変わり芯のない川勝平太を信頼しては危険である。

その意味において、川勝の言の担保を超えて浜岡原発の永久停止宣言をし住民の合意を担保にした牧之原市は賢明である。
宣言によって浜岡再開のキャスティングボートを失うこととなった形の川勝はご機嫌斜めのようで、「永久停止宣言で思考停止になったら知的な鎖国。そうならないように、科学的に評価し、県民の意見も踏まえて判断する」と再開に前向きともとれる本音を暴露してしまう始末。

後の祭りでは取り返しがつかないこともある。彼の言葉だけで安心することなかれである。

隠蔽のFDA&大韓 vs オープンなANA&アシアナ 実績が物語る企業体質の相違

2011-09-26 20:45:00 | 静岡空港
8月3日に行った静岡空港の7月の搭乗実績実績根拠の公文書開示請求について、先週末にようやく公開された。(なお、当時県が発表の7月実績に修正があったとの連絡も併せてあり、県HPで確認したところ8月4日付けの記者提供資料が差し替えられていたので本日、当ブログの7月実績も修正を行った)
県が保有しているものの各航空会社から任意に提供された情報であるため各航空会社の意向の確認に時間を要したとのことである。

そしてその結果は航空会社によってくっきり分かれた。
まず、駐機場の整備まで県の予算で手当てしてもらい税金での支援を一番受けているFDAであるが、以下のとおり真っ黒の非公開。月の計まで非公開だそうで、県経由での公表はいいが県民には非公開という非常識ぶりには驚いた。
同様の全面非公開は駐㍼繼フ空侵犯のデモフライトをし外務省による搭乗自粛の制裁まで招いた大韓航空だけである。

<県公表の月計までも隠蔽のFDA>
一方、実績も比較的好調で就航以来減便のないANAとアシアナ航空は全面公開である。

<オープンな姿勢のANAとアシアナ>



(ちなみに、7月にチャーター便を飛ばしたJALも実績を公開し、中国東方航空は一部公開であった。)

隠蔽の航空会社とオープンな航空会社、利用者がどちらを選ぶかは実績が如実に物語っている。
まして、いずれの航空会社も多かれ少なかれ税金で支援を受けながら隠す姿勢はとても信頼できたものではない。
かの大韓は仕方ないとしても、日本企業としてFDAの企業体質はいかがなものか。
県と蜜月なローカル企業だけに県庁の隠蔽体質が伝染したのかもしれないが、これでは利用者の信頼は程遠いことに気付くべきである。

結局、覚書は有効、勝者はJALと訴訟代理人弁護士、敗者は県と県民

2011-09-13 21:30:00 | 静岡空港
「和解勧告からこちらの主張が読み取れる」などとどこにも書いてもないことを都合良く解釈し今日も強気の川勝だが、結局和解金と訴訟費用を合わせた額はJALの請求額よりも数十万円多くなる(NHK報道による)ということで、明らかに県は敗者である。もちろん税金で支払うわけであり、その意味では県民も敗者である。

では勝者はといえば、請求した保証金の98%を手に入れ、保証期間の後半では「8千万円に及ぶJALだけ支援」の批判を受けながらも県が税金を大量投入したおかげで搭乗者が増え実質年度後半も保証してもらったに等しい成果をも手に入れたJALはもちろん、県から報酬をしっかりいただく県の弁護士もまた勝者であろう。
県は和解の内容をJAL一方的撤退を認めての減額と解釈しているが、どこにもそんなことは書いてない。
JALも和解内容について「一方的撤退ではない」との主張が認められたと解釈し受け入れるようだが、和解というのは双方がそれぞれ自分に都合のよい解釈に終わるという点で正義の審判が不在の金銭だのみの決着そのものである。

そもそも、撤退表明後の保証額分の請求額からの控除という事実だけからは、むしろJALの撤退表明と県の一方的撤退との認識をもってその時点での契約の解除と解釈できる、という内心的合意解除論を採用したというのが素直な読み方であろう。実際撤退までの契約を満額有効としたのであるから。
もし県の主張するように一方的撤退で信義則違反というなら保証後半に保証額を圧縮した県の支援策金(約八千万円)をも控除されてしかるべきだが、そうはなっていない。
まして信義則違反で契約自体が無効(一銭も支払わなくていいい)というのは完全に破綻している。

昨夜開示請求した公文書では単純な訴訟費用だけでなく「訴訟打ち合わせや傍聴に要した県職員等旅費日当など当該訴訟が無かったなら鰍ゥらなかった一切の経費」をも請求したが、それらを加えるまでもなく請求保証額以上の県出費という現実。
にもかかわらず、空港建設同様、誰も責任を取らない、という無責任体質の現実。
何も変わっていないし、変わらない、変えられない、それが静岡県庁である。

瞬間湯沸かし器川勝平太、冷めてなお反省の色なし

2011-09-12 20:55:00 | 静岡空港
今日、静岡県知事川勝平太がJALとの搭乗率保証裁判の和解受け入れの意向を示した。
近く県議会に諮るというが、川勝の前に存在感の希薄な県議会のこと、事実上の受け入れ決定である。

記憶も遠のく1年前の彼の発言を改めて確認してみたが、まるで別人のような今日の受け入れ表明だ。

2011.10.21「もう一度自分たちが交わした約束に従うならば、こうした要求をすることがいかに理不尽か、そしてまた、反省されるならば、その違約金どころか、お詫び金をですね、あのえー、いただくぐらい、のものではないかと。」「こちらは一切間違ったことをしておりませんのでね、向うが戦いを挑んでこられたというのであれば、これは、受けて立つ以外にありません。一点の迷いもなく、この件については堂々と受けて立って相手にその理をしっかりと理解していただくと、筋をしっかり理解していただくと、いうことはしなくちゃならということをしっかりと主張していかないとと思っています。勝ち負けにもましてですね、こういう間違ったことはしてはいかんということをしっかりと主張してまいりたいと思っています。」→※勝ち負けにこだわってるし!

2011.11.12「訴えを起こすなどというのはとんでもない話だというふうにすら思っています。かつてナショナルフラッグ、日本という名をですね、飛行機に、冠して、世界の空を駆け巡ったJALのすることかと。ここまで落ちたかと。一銭も払うべきものではないと。」
破っておいて、金をよこせっていうのは、もう、なんていうのか、これはもうナショナルではないと。エゴイスティックフラッグだと。だから墜ちたんだと。」→※一銭も支払わないのに請求の98%も支払うの?

これが、今日はJAL請求の1億5295万円から311万円を差し引いた1億4984万円を支払う和解案を、
「県の主張が認められた」「納得するところはある」などと評価し受け入れると。
勝利を信じていたふじのくに教団の信者たちには教祖からのこのレベルの説明で十分盲信を維持できるということなのだろうか。来年の富士山の日教団祭りと人民服の制定のことで頭いっぱいなのだろうか。世間一般から見れば和解といっても明らかな実質敗訴だけにあまりに子供だましの教義だ。

もし目の前に彼がいたなら「あの言葉は何だったのか、県民にどのような利益があったのか、感情だけで動くからこういうことになる、反省すべき」と申し上げるところだが、彼を取り巻く茶坊主の中ではこれでよかったなどと教祖賞賛の言葉しか耳に入らないのが現状だろう。
わたしかつてこの訴訟に関して「結果責任は取られたい。それが責任者の仕事である」とコメントしたが、改めて何らかの方法で川勝には結果責任をどう取るつもりなのか問いたい。
そのために今日は、さきほど以下の公文書開示請求を行った。
「県とJALとの搭乗率保証金支払い訴訟における訴訟関連経費(弁護士報酬費用、裁判所手数料、証人旅費日当等の直接的経費だけでなく、訴訟打ち合わせや傍聴に要した県職員等旅費日当など当該訴訟が無かったなら鰍ゥらなかった一切の経費を含む)の総額がわかる経費個々の財務会計文書(随意契約執行伺、支出負担行為、支出票等)その他経費金額が明記されている公文書類の全て」

ただ、現在においてさえ、言葉の軽さ、一貫性のない行動、軽蔑こそすれとても尊敬になど値しない人物であることだけは確かだ。

JALとの訴訟、実質県敗北の和解勧告で県負担は訴訟諸費用含めれば当初保証額超過の公算大

2011-09-08 21:04:00 | 静岡空港
東京地裁は今日、県とJALに運航支援金1億5295万円から311万円を差し引いた1億4984万円を支払うことで和解するよう勧告した。県負担98対ANA負担2の割合での和解案であり交通事故の過失相殺でもほとんど見られない県の一方的負担となり、事実上の敗訴である。

まして、東京地裁でのこの規模の訴訟では県の訴訟に係る諸費用(弁護士費用、県職員人件費及び旅費、減額後の保証金の利子負担等)は311万円を超える公算大で、この勧告の受け入れによって静岡県民は県が素直に支払いに応じていたなら負担の必要のない負担をも負うことになり、「一円たりとも無駄にしない」と公約した川勝が、自身のくだらないパフォーマンスのために血税をどぶに捨てることになった責任をどう感じるのか、彼の人間性が問われる形の勧告となった。

なによりも、川勝自身の言葉である一銭も払うべきものではないとの会見での明言を忘れないでもらいたいものだ。

彼は知事選出馬の時からまったく出馬する意思はありません。100%ですね。お断りの文書をしたためたい。」と明言しながら簡単に魔キなど言葉が軽い。
天下り廃止などの公約の数々も骨抜きにして実質、彼自身が彼の言葉への信頼を失墜させてきた。
ここでまた繰り返すなら、一筆取るなりして契約書にしない限り彼の言葉など軽すぎて信用に値しないと評価すべきである。

そして、何よりも残念なのはいったん開始された訴訟が中途半端に終わることにより搭乗率保証の経緯など、真相が闇に葬られることだ。
明らかにすると約束したけど、分からない、もう調べない、と経緯の調査約束を反故にした川勝平太にとってはどうでもいいことかもしれないが、和解により、正義はいずこに、と申し上げたい。