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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

テンイチを超えるワイルドな「こってり」 『どろそば将』

2022年09月25日 | ラーメン、つけ麺など
来週10月1日は毎年恒例、こってりラーメン『天下一品』の「天下一品祭り」。
以前は店内でラーメンを食べたら、次回無料券をもらえたのだが、昨年くらいから専用アプリに配布されるようになった。
紙の券を作成するより、アプリで配った方が予算がかからないし、従業員の手間も省けるのだろうが、
スマホの操作に不慣れな、あるいはスマホを持ってない、お年寄りのテンイチファンが気の毒ではないか。
私自身も、アプリのインストールはしない(できない)ので、その恩恵が得られない。
ただ、天下一品祭り自体は、いつも利用しているお客様ヘの還元、いわば「ファン感謝祭」の意味合いが強いから、
近年の値上げに不満を抱き、来店回数が減少した私は、感謝されるべきファンではないだろうから仕方がない。
なお、私の知人(友人ではない)に、テンイチには年2回しか行かないヤツがいる。
1回目は10月1日に無料券をもらい、2回目はその券を利用するだけ。こんなヤツも、絶対ファンじゃないよ。

価格はともかく、唯一無二の「テンイチ・こってりスープ」は、今でも大好きな私。
似たような味を求め、別の店で類似商品を試すこともあるが、残念ながらテンイチには及ばない。


上記画像はここで紹介した、『バーミヤン』の「こってり!スッキリ! 京都風こってりラーメン」。
期間限定メニューのようだが、ネーミングも味もイマイチで、気に入らなかった。
そもそも、家系や二郎系のお店はあふれているのに、テンイチを模倣したメニューや店はなぜか少ない。
そんな数少ない「テンイチ・パクリ系」(←失礼なカテゴライズ)の中で、私が唯一認めるのが『どろそば将』
屋号にしている、どろどろスープのラーメン「どろそば」がお店のウリだ。
店舗は大阪と奈良にしかないため、頻繁には通えないが、関西に遊びに行った際は、毎回立ち寄っている。

初訪問は4年前の春。散々飲み歩いた挙句、新世界からほど近い「えびす町店」に入ってみたのだ。
メニューはどろそばをベースに、辛口、つけ麺、ご飯もの、おつまみやドリンク、替玉などもある。
えびす町店ではメニューを撮影しなかったので、最近撮った西本町店のものを掲載。


どろそばはレベル1~4まであり、1が「軽どろ」、2が普通の「どろ」、3は「どろどろ」で、4が「極どろ」。
4年前のえびす町店は、レベル1と2は780円、3が880円だった。
私は一番濃厚らしい「極どろそば」を注文。価格は、当時も今も1000円。


たくさんの泡が浮いたどろどろスープは、いかにも濃厚そうである。
レンゲでひと口啜ってみると、もはやスープではなく、シチューに近い舌触り。
「極」のネーミングに偽りはなく、間違いなくテンイチ以上のこってり具合である。
味は、テンイチに似てはいるが、こちらの方が甘味が少なく、ややケモノ臭がする気がした。
天下一品がマイルドだとすれば、どろそば将はワイルドといえよう。
麺は平打ちの太麺で、濃厚スープが存分にまとわりつく。あまりの興奮に、自分の指が映りこんだのにも気づかず(苦笑)。


正直、スープはテンイチの方が好みだが、麺だけなら、太く食べ応えのあるどろそばの方が断然上。
テンイチの一部店舗では「細麺」を選択できるが、個人的には「太麺」も販売してほしいよ。
具材は、青ネギ、白ネギ、糸唐辛子、エリンギ、ピンク色のチャーシュー。
スープと麺の印象が強すぎて、具材はあまり覚えていない。メンマの代わりにエリンギなんて、いいアイデアだけどね。
卓上には各種調味料もあるので、途中で味変。私は辛子味噌、辛子ニンニク、ピンク生姜に胡椒少々を追加。


ニンニクと味噌は、明らかにテンイチの真似だし、さっき載せたメニューの右下には、
【どろそばのお召し上がり方】の最後に「また明日もお待ちしております」と、テンイチ風の挨拶まで!


こってり帝国・天下一品に挑戦状を叩きつけた(?)こちらのお店を、今後も応援しようと誓い退店。
もちろん、スープも残さずたいらげたが、本家テンイチと同様、食後にもたれたりはしなかった。

2度目の訪問は同年の夏。母校野球部が春夏連続で甲子園に出場してくれたので、応援に行くことができた。
このときは「どろつけ麺 (中)」を注文。価格は当時850円で、現在は930円。


つけスープの濃さは選べず、麺の量で値段が変わる模様。中にはさいの目に切られたチャーシューが多数。


味玉半分が添えられた麺は、なんと全粒粉入り。前回のどろそばを食べたときは気付かなかった(恥)。


いずれにしても、スープだけでなく麺にも力を入れている、どろそば将さんの企業努力は素晴らしい。

その後、母校野球部は甲子園に縁がなく、コロナ禍もあったため、大阪に足を運ぶ機会がなく、
3度目の訪問は今年の8月。甲子園で母校野球部が敗戦した日の夜であった。
私の定宿である、西成区のドヤ街から徒歩で行けた、えびす町店は閉店しており、
今回は初めて下車した、地下鉄本町駅からほど近い店舗を訪問。
「ほど近い」はずなのに、方向音痴のため迷ってしまい、たどり着いたのは閉店30分前。
入店したところ、ひとり営業で忙しそうな店主らしき方から、「品切れ多いし、今日はもう終わり!」と告げられてしまう。
それでも、やや大げさに落胆した表情を浮かべたら、さすがは人情の街・大阪
「…普通のラーメンしかできんけどええ?」と問われ、「ハイ、大丈夫です!」と返答し、嬉々として着席。
店主曰く、つけ麺やチャーシュー麺は不可、とのことだが、私の注文は最初から決まっていた。
まだ食べたことのなかった普通バージョン、レベル2の「どろそば」900円である。
「大盛無料だけど?」と問われたが、この日も他店で飲んだあとなので(母校敗退によるヤケ酒)、普通盛りにしておいた。
一度は入店を断られたが、店主はそんなに気難しい人ではなさそうだ。
調理中に、さっき載せたメニュー表や、壁に貼ってあったスープやタレの情報などを撮影。


「国産鶏を厳選」し、「たくさんの鶏と野菜を原型がなくなるまで煮込んで」、濃厚スープを作っているそうだ。
それより、「無添加無化調天然鶏白湯スープ」=化学調味料不使用とは驚いた。
それでもしっかり旨味を感じるのは、「醤油ベースのタレ3種」のおかげだろう。
また、「毎日、濃度を測っています」と赤字で記しているように、スープの濃度には自信がある様子。
とあるネット記事で、下井草の豚骨ラーメン店『御天』のスープを、「ブリックス濃度12」と紹介していた。
一方、メニュー表の記載によると、どろそばはレベル1でも濃度13、レベル4の極は27らしい。

しばらくすると、濃度16のレベル2・どろそばが登場。


画像を改めて見てみると、揚げゴボウが入っている。当日はスープが強すぎて気付かなかった(笑)。
麺をすくい上げてみたが、レベル4と比べると、どろどろ度は低く持ち上げは弱い。


それでも、味自体は一般的なラーメンより断然濃く、例の全粒粉入り平打ち麺が、口内で軽やかに踊る。
初訪問時と同様、途中でニンニクと味噌を加え、一気にズズっと啜って「ごちそうさまです」。
店主もひと段落ついたのか、閉店準備の作業を中断し、客席に出てきてくれたので、しばし雑談。
「以前レベル4を食べたので、今回はレベル2にしてみました」という私に対し、レベル1の軽どろそばは、
「生クリームとかを使用しているので、商品名に反しカロリーは一番高い」と教えてくれた。恐ろしいワナだ(笑)。
無論、レベル2でもカロリーは高いだろうが、無添加だからヘルシーだろう(←当然、根拠ナシ)。

ところで、こちらのお店、運営会社のHPやお店の公式ツイッター、インスタグラムなどでは「西本町店」と呼んでいるが、
食べログやラーメンデータベースでは「阿波座店」と表記されている。
普段はHPを信じるのだが、ツイッターも含め、既に閉店している店舗が残っているなど、どうも信用性に欠ける。
HPでは5店舗掲載されているが、現在はここ西本町店と、奈良店と堺筋本町店の3店舗しかない模様。
テンイチの牙城を崩すべく、どろそば将さんの巻き返しに期待したい。いつかは東京進出だ!

おまけ 
翌朝、『餃子の王将』新世界店に寄り、東日本の支店にはない「こってりラーメン」を初めて食べてみた。


価格は638円で、いわゆる半餃子の「ジャストサイズ餃子」143円もオーダー。

※1個だけこってりスープに浸してみた

具材はチャーシュー3枚に、メンマ、ネギ、おろしニンニク。麺は王将独自の細麺。
天下一品の「こってり」をパクったのだろうが、コクが足りないとはいえ、予想以上に再現している。
少なくとも、さっきのバーミヤンよりはマシで、638円という価格も790円のテンイチより優秀。
以前は神田店で提供していたと聞く、王将のこってりラーメン、「どろそば」同様、関東進出を希望!


※追記 後日、新商品のレベル5「鬼どろ」も食べた。詳細はこちら


どろそば将(まさ) 西本町店or阿波座店
大阪府大阪市西区阿波座1-15-15
地下鉄本町駅から徒歩約3分、阿波座駅や西大橋駅も徒歩圏内
営業時間 11時~23時くらいまで、売り切れ早じまいあり ※食べログによると中休みがある模様
定休日 不定休
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