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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

無意識でも食べたい油そば 桜上水『あぶら~亭』

2019年10月21日 | ラーメン、つけ麺など
気温も下がり、ようやく過ごしやすい季節になった今日この頃。
涼しい時期になると思いだすのが、今から数年前の世田谷区・桜上水でのこと。
友人たちと調子よく飲んでいたら、うっかり終電をなくしてしまった。
みんなはタクシーで帰宅したが、金欠の私は深夜営業している知人の店に徒歩で向かおうとして…記憶を喪失。
記憶が戻ったときは、すでに夜が明けており、私は道端に横たわっていた(笑)

場所は、甲州街道を渡った先にある遊歩道。夜間は人通りも少なく涼しかったので、ぐっすり眠れたのだろう。
将来、「路上生活者になるのでは?」と噂される私だが、数年前に、すでに経験していたわけだ。
特筆したいのは、靴や衣服はもちろん、サイフやケータイなどの持ち物が、全部残っていたこと。
桜上水は治安がよくて助かった。立川や大阪の西成区なら、こうはいくまい。 ※あくまで個人の感想です
何もなくなってはいなかったのだが、当時持っていたガラケーに、下記の画像が残っていてビックリ。


時刻は深夜1時すぎ。泥酔状態でありながら、油そばと焼き餃子を注文し、撮影したらしい。
入店した覚えはないが、この店が甲州街道沿いにある『あぶら~亭』だということはすぐにわかった。
店名の通り、油そばがウリのお店で、ガテン系や体育会系などの男性客から支持され、深夜4時まで営業している。
私自身も、このお店のファンで、それまでに何度も利用していたが、無意識で入店したのはこの日が初めてだ。
とにかく記憶がないので、お店に迷惑をかけていないか不安になった。
ここの店員さんは後述するが、みなさん威勢がよく、ちょっと怖めなので、泥酔客の不法行為は絶対に許さないはず。
自分の身体に、殴られた形跡や痛みはないので(苦笑)、お会計はちゃんと済ませたのだろうけど、
残さずちゃんと食べたかは、正直自信がない。せっかくの料理を食べずに帰るなんて、お店に失礼極まりない行為だし。
結局、なんとなく後ろめたくなり、あぶら~亭さんにはこの日以降、足が遠のいてしまった。

しかし、今年の夏ごろ、近くのお店で飲んだあとに、どうしても油そばが食べたくなり、
意を決して、立ち寄ってみることにした。無論、この日はちゃんと意識はあった。
ドアを開ければ、いつものように「いらっしゃいませーっ!」という大声での挨拶。
「お客様に元気を与える」のがこちらのお店のポリシーらしく、店員さんたちの客への声かけは常に全力。
その大声を小馬鹿にした客と揉めて、暴力事件に発展したこともあったとか。
暴力はいかんが、客の態度にも問題があったのだろう。かつて、その事件について説明した貼紙が店内にあり、
「一生懸命働く人間を馬鹿にすることには、断固抗議いたします」と表明していた。まったくもってその通り。
一生懸命なお店を上から目線で採点する、クソ生意気な食べロガーも、世間から排除されりゃあいいんだ。

実際、こちらにはコワモテの男性店員が何人かおり、ごくたまに、後輩にパワハラまがいの指導をすることもあるが、
基本的には、客に対しては低姿勢。退店時には、どんなに忙しくても店員が必ず入口に駆けつけ、ドアの開閉をしてくれる。
さっきまで後輩を罵倒していた方が、笑顔でお見送りしてくれるのは恐縮…というか、ちょっと怖い(苦笑)。
繰り返すが、挨拶の声は少々うるさいと感じるくらい大きいし、店員同士は多少ピリピリしている。
賛否両論あるだろうが、お客さんには元気かつ誠実な、あぶら~亭さんの応対は、私は決して嫌いではない。

そして、嫌いどころか大好きなのが、こちらの油そば=「あぶら~麺」だ。
久々の入店となったこの日は、「チャーシューあぶら~麺」をオーダー。
分厚く大きいチャーシューが4枚も乗る、パワフルな逸品で、スープも付いて980(1000)円。


なお、価格は注文時、つまり増税前のもので、()内の価格が現在のものだ。※以下も同
以前は、お店のHPより拝借した下記画像のように、チャーシューがそのまま盛りつけられていたが、


最近は半分に切った、ハシでつかみやすい状態で提供されるようになったようだ。


ただし、半分でもまだ大きいため、普通のお店のチャーシューに置き換えると4×2=8枚分になるであろう。
油そばは、混ぜて食べるのが一般的だが、大きなチャーシューが多すぎて、うまく混ざらない(苦笑)。
肉、麺、油、たまにスープ、と食べ進めていき、あっという間に完食。やっぱり、あぶら~亭はウマいねえ!
会計を済ませ、例のごとく「ありがとーございましたー!!」という大声とともに、入口で店員さんに見送られて退店。
数年前に迷惑をかけたのかはさておき、とりあえず出禁ではないようなので、数日後に再訪。

この日は、餃子で一杯やることに。まずはびんビールを注文。中びんで530(550)円。

※お通しとして、無料のメンマがついてくる

餃子は3種あり、価格はすべて500(550)円。この日は初めて、全種類オーダーしてみた。
いっぺんに頼むと冷めちゃうので、まずは「ニンニク餃子」と「しそ入り餃子」から。
こちらの餃子は、すべて鉄鍋に盛られて提供される。ニンニク餃子は、小ぶりサイズが10個。


肉の脂と野菜が良く混ざり、ほどよくニンニクが効いた、醤油ナシでもイケる餃子だ。
ビールと一緒だし、食べやすい大きさなので、10個でもペロリと食べられる。
しそ入り餃子は、棒状に包まれた、ちょっと大きめのが5個。


ニンニク餃子2個とほぼ同サイズか。しそのせいかサッパリしており、こっちは醤油をつけた方がいいね。


ビールをもう1本飲み干し、餃子もあらかたたいらげ、ウーロンハイ300(330)円をお替りしたところで「エビ餃子」も追加。
こちらは、レモンやライムなどのサワー類は、甲類焼酎を使用しているのだが、
ウーロンハイはなぜか、乙類焼酎を使うので、個人的には苦手である。お願いすれば、甲類で作ってもらえるかな?
しばらくして、エビ餃子が焼きあがった。ニンニク餃子より倍以上大きいのが5個。


中にはエビがゴロゴロと入っており、かなりの食べ応え。


以上、餃子3種とアルコール類でお腹イッパイになってしまったので、この日は食事することなく退店。
半チャーハンでも食べようかと思ったが、全然「半」ではない量なので断念。ここは、全体的にボリューミーだしね。
今さらながら、数年前に記憶喪失・泥酔状態で、あぶら~麺とニンニク餃子を頼んだ自分を反省。
さっきも書いたが、残したのならお店に失礼だし、仮に全部食べたとしても、深夜のハイカロリー摂取は問題アリだ(笑)。

そしてつい最近、普通のあぶら~麺の写真を撮っていなかったことに気づき、またまた訪問。
注文したのは、「+半カレーのセット」900円(以前は880円)、さらに彩りとして(?)味玉100円も追加。
お米パラパラの絶品チャーハンは、以前食べたことがあったが、カレーは初めてだ。
このあと、別の場所で飲みの約束があったので、アルコールは控えた(←カレーも控えろよ)。
こちらが、増税後の主なメニューの価格。注文したことはないが、この他に「野菜ラーメン」や「スタ丼」もある。


まずは、半どころか7割くらいはありそうな、半カレーとスープがやってきた。


カレーは業務用っぽい味。そして、ライスが異様に硬い。チャーハン用に水分少なめで炊いているのだろうか。
テンイチのこってりスープや、家系のしょっぱいスープをかけたら、絶対にウマいと思うけどね。
スープといえば、付属のスープもなかなかおいしいよ。実はラーメンは食べたことないけど、同じスープなのかな。
そして、こちらが看板商品の「あぶら~麺」700円。


具材はチャーシュー、ナルト、メンマ、刻みネギ、そして揚げネギ。
よくかき混ぜて、卓上の辛口調味料をちょこんと乗せる。後半にラー油を少々垂らすのが私のスタイルだ。


油とタレが絡んだモチモチの麺は、非の打ちどころのないウマさ。揚げネギがいいアクセントになっている。
ひとつ要望を出すとすれば、私は玉子好きなので、味玉だけでなく生玉子もあるとうれしいな。

あえ麺、汁なし麺、スープOFF麺(←なんじゃそりゃ)などと呼ばれることもある油そばだが、
「あぶら~麺」というシンプルかつ大胆なネーミングは、個人的にかなり気に入っている。
あぶら~亭さんには今後も、ウマい麺類や餃子を食べるため、そして元気をもらうために、通い続けるだろう。
もちろん、意識のある状態で訪問するつもりなので(笑)、どうか温かく迎え入れていただきたい。



あぶら~亭
東京都杉並区下高井戸1-22-9
京王線桜上水駅から徒歩約2分半
営業時間 11時~翌朝4時
定休日 ほぼ無休
※住所は下高井戸ですが、下高井戸駅からだと15分ほど歩きます
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