某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

入院10日

2015-04-12 19:06:39 | 床の上にも10日
 早くも入院生活が10日になった。元もと自覚症状があまりなかったから体は楽で、3食昼寝つきの怠惰な10日間だった。昨日は早稲田で90分たちっ放しで講義したが、足が少しくたびれた感じだけで、他は何ともなかった。血圧も心電図もOK。しかし疲れた感じで良く寝た。
 パソコンでIrish Timesを読み、「現代アイルランドの政治・経済」の準備をしているとすぐ一日たってしまう。9 時消灯に馴れてきたから朝早く(2時か3時)目が覚め、またこっそりパソコン。小さい枕元の電気をつけるだけだから本はよめないが、字を大きくするからパソコンなら読める。昔旧制高校の寮生は消灯後ローソクの光で勉強した。「ロー勉」といった。今はパー勉か。
 病院というのも色々問題を抱えている。看護婦の話だけだが、今この市立病院で彼女たちが困っている事の一つが、医療器具の不足だという。例えば心電図をとる器具や指先をはさんで血流を測る器具など。循環器科では必須の器具。「心電図の機械を使う順番があと6番目なので、すいません大分後になりますが待ってて下さい」とか「はさむ器具が足りなくて今日は出来ないんですよ」などと看護婦さんが謝りに来る。「ここでは器具が足りなくてめっちゃこまるんですよ」「今日は順番飛びこして先に持ってきちゃいました!ラッキー」などと若い看護婦は何をやってもどこか賑やかだ。ラッキーな時は良いが、逆の日には検査なし。健康都市宣言をしているのだから、医療器具くらいしっかり揃えたらいいだろうが、実情はどうなのだろう。市会議員さんが入院すれば改選されるだろうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いや驚いた!即入院!

2015-04-07 15:05:27 | なんで俺が?
 例によってごちゃごちゃと毎日歩きまわっているうちにブログがおろそかになった。開いても「パスワードを書け」と出る始末。そんなものとっくに忘れている。もう駄目かと思ったら、娘が記録していた。お陰でようやく復活。せっかく復活したブログだがあまり良い話ではない。
 4月2日の朝。仲間と花見に行くつもりが、息苦しくて、胸に空気がはいってゆかない。そういえばこのところ駅の階段を上ると息切れするし、僅か10分歩いても息切れする。吹矢も、朝の練習では息が弱く、いつものようには的に当たらない。いよいよ吹矢も引退か、とがっかりしていた。こんな程度で医者に行っては笑われるだけだ、と思ったが、花見で青い顔をしているよりは、と、まわれ右して友人の医者のところに行った。
 何と心不全!紹介状をくれて市立病院に直行。「歩いてはいけない、タクシーを呼べ」と、いつもは飲み友達の医者ががおっかない事。病院で丸一日検査。入院だと言う。そうは言ってもこちらにも都合が有る。11日には早稲田で講義だし、5月からは成城でも講義が始まる。結局、11日には病院から早稲田に出講し、戻ってくるという条件で翌日入院することになった。病院からの帰りに「明日から病院食だから」と美味い飯屋を探して歩いていたら、自宅まで2キロ以上歩いてしまった。不思議と全然何でもなかった。平地を歩いただけだからだろう。中華料理をごっそり食べた。まるで今生の名残みたい。
 病院でインターネットが出来ると言うことで安心していたが、やはり駄目だった。幸い娘がWIFIを持ってきてくれたので、教材作りも楽々。持つべきものは娘だ。
 今はおとなしく点滴を受ける毎日。時間が有るので、先日ダブリンで買ってきた Easter rising 1916,2014.という小説を読んだ。イースター蜂起では女性や子供(男女)も蜂起軍に加わって働いている。また、英愛両軍の負傷者を区別なしに救助する救急車と救急看護師も大活躍した。その様子が生き生きと描かれていて面白かった。蜂起のあまり知られていない側面だ。著者はPatricia Murphy。純粋アイリッシュのような氏名。彼女はトリニティ・カレッジで歴史と英語の学位をとり、BBCで番組作成をし、また作家としても活躍している。この「小説」には参考資料と文献がきちんと上げられているが、加えてかなりのWebsitesが記されていて、わたくしでも、病院で読める。昔は参考文献を見ても、どこに行けば読めるんだよ、と恨めしく思ったものだが、いつの間にか、即座にどこにいても読めるようになった。有難い話。原資料が即座に読めるというのは凄い。この間まで、ダブリンの図書館でやっと見つけて喜んでいたのが嘘みたい。あの長年の苦労が恨めしくなる。
 さて、後何日此処にいるのだろう。明日から心臓のリハビリで、院内を歩くそうだ。まるで重病人みたい。毎日一万歩あるいていたののに、今度は最初せいぜい千歩か。若い看護婦さんが付き添いだから、ドキドキしてかえって悪いんじゃないかな。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする