ここのところやや疲れ気味でなるべく寝るようにしているので更新が遅れている。
長崎のジャズのアウトリーチのあとも、岡山県の矢掛町での音活(大熊さん)があり、それについても書かなければいけないのであるが、順番にやっていくのでちょっとまってね。
まず、9月12日のトロンボーン。柴田さんの2回目である。ジャズを本格的にやるのは初めて。BBBBの例はあるがあれとは違ったベースのような気がする。前回のクラシック的なアウトリーチに近い手法でのジャズへの挑戦である。
ピアニストは長崎では多分一番活動をしている音楽家の1人である小國雅香さん。ライブハウスの常連でもあって以前聴きに行ったことがある(そのときは柴田さんではなく、普通のピアノトリオだったと思うがあんまり覚えていない。ちなみに不要な情報だと思うがジャズのピアノトリオの基本はピアノ・ベース・ドラムス)
行き先は長崎の私立のカトリック系小学校で男子校。比較的名門校らしいけれど、山の上の素晴らしい環境。音楽室は新しくはないが床も壁も木張りで残響の比較的豊かな部屋。ジャズには音量の心配がある狭さであるが、気持ちはいい。階下にはチャペルもあって、じっくりは見られなかったがそっちも一度いってみたい感じがする。
ジャズはリズムに乗った楽しさを要求する。特に最近はその傾向が強いように思う。演奏者も純粋に楽しんでもらうことを大事にしている事が多い。でもジャズという音楽も、ある意味いろいろなルールに基づいて作られていて(もちろんルールを壊すことの面白さも含めて)、それに気がつくともっともっと面白くなるような種類の音楽であるのは、クラシックにやや似ているように思う。もう一つ個人の名人性を楽しむという要素もあり、これもクラシックにも存在する楽しみの一つであるが、これはジャズの方がより強い。
ルールを知らずに楽しめないのが堅苦しい、と考えるのは人間の精神のあり方についてやや偏っているように思える。かつてサッカーのプロ化を考えたときに、一番先に広報的に取り組んだのは「オフサイド」というルールであった。さっカーはオフサイドがあるから様々な戦術も生まれ、それがゲームの面白さと深みを作っている。このことをテレビなどで徹底的に告知していたのが印象的だ。
さて、ジャズで大事なのは変奏曲的な進行とアドリブと言うやつである。柴田さんは今回はそのことをメインにして話を進めた。なかなか面白かったのだが、メロディ~アドリブによる何クールかの演奏というパターンで何曲かやるうちに子ども達がちょっと飽きてきたのが感じられた。後ろで聞いている先生やスタッフ達は案外ノリノリだったのだけれど。この辺はクラシック音楽でも全く同じであるが、全体の構成(話しと演奏両方)の工夫が必要かも知れない。
しかし、やはりアウトリーチもなかなか深みがある。興味深いし面白い。可能性のあるやり方なのでもっと追い込んでいって欲しい。
長崎のジャズのアウトリーチのあとも、岡山県の矢掛町での音活(大熊さん)があり、それについても書かなければいけないのであるが、順番にやっていくのでちょっとまってね。
まず、9月12日のトロンボーン。柴田さんの2回目である。ジャズを本格的にやるのは初めて。BBBBの例はあるがあれとは違ったベースのような気がする。前回のクラシック的なアウトリーチに近い手法でのジャズへの挑戦である。
ピアニストは長崎では多分一番活動をしている音楽家の1人である小國雅香さん。ライブハウスの常連でもあって以前聴きに行ったことがある(そのときは柴田さんではなく、普通のピアノトリオだったと思うがあんまり覚えていない。ちなみに不要な情報だと思うがジャズのピアノトリオの基本はピアノ・ベース・ドラムス)
行き先は長崎の私立のカトリック系小学校で男子校。比較的名門校らしいけれど、山の上の素晴らしい環境。音楽室は新しくはないが床も壁も木張りで残響の比較的豊かな部屋。ジャズには音量の心配がある狭さであるが、気持ちはいい。階下にはチャペルもあって、じっくりは見られなかったがそっちも一度いってみたい感じがする。
ジャズはリズムに乗った楽しさを要求する。特に最近はその傾向が強いように思う。演奏者も純粋に楽しんでもらうことを大事にしている事が多い。でもジャズという音楽も、ある意味いろいろなルールに基づいて作られていて(もちろんルールを壊すことの面白さも含めて)、それに気がつくともっともっと面白くなるような種類の音楽であるのは、クラシックにやや似ているように思う。もう一つ個人の名人性を楽しむという要素もあり、これもクラシックにも存在する楽しみの一つであるが、これはジャズの方がより強い。
ルールを知らずに楽しめないのが堅苦しい、と考えるのは人間の精神のあり方についてやや偏っているように思える。かつてサッカーのプロ化を考えたときに、一番先に広報的に取り組んだのは「オフサイド」というルールであった。さっカーはオフサイドがあるから様々な戦術も生まれ、それがゲームの面白さと深みを作っている。このことをテレビなどで徹底的に告知していたのが印象的だ。
さて、ジャズで大事なのは変奏曲的な進行とアドリブと言うやつである。柴田さんは今回はそのことをメインにして話を進めた。なかなか面白かったのだが、メロディ~アドリブによる何クールかの演奏というパターンで何曲かやるうちに子ども達がちょっと飽きてきたのが感じられた。後ろで聞いている先生やスタッフ達は案外ノリノリだったのだけれど。この辺はクラシック音楽でも全く同じであるが、全体の構成(話しと演奏両方)の工夫が必要かも知れない。
しかし、やはりアウトリーチもなかなか深みがある。興味深いし面白い。可能性のあるやり方なのでもっと追い込んでいって欲しい。
マルサリスなんぞは方法論を作ったのでしょうかねぇ。日本のプロフェッショナルなジャズ演奏家の方々は、聴衆の高齢化とマーケット縮小の現実をどのように捉えているか、とても興味深いところです。