児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

和歌山県橋本市、村田千佳さんとゼッパールトリオ

2011年12月17日 | アウトリーチ
写真がないのが申し訳ないのだけれど、何しろカメラを忘れて出かけてしまったので・・
アウトリーチフォーラム、和歌山県橋本市のゼッパールトリオ(村田千佳、山田麻実、山田幹子)のアウトリーチをみてきた(12月15日)。自分が直接担当していないと気楽ではあるが、それまでの経緯なしで見ることになる。それが良いのか悪いのかよくわからないけれど、今回のトリオの構成力はすでにフォーラムの域から一歩出ている感じだろう。スタッフの活用、子供への事前アプローチ、現場での気配りなど、特に村田千佳さんの発想は脱帽ものである。もう少し自分という人間が出てきて、こなれた感じがあるともっと良くなるだろうけれど。

ずいぶん前に、トリトンアーツネットワークがまだアウトリーチを初めてそれほど時間がたつ前だと思うけれど、山本彩子(チェロ)と中央区の小学校で行ったときに、村田さんがきちんと書いてきた進行プラン(台本)が良くできていて、終わった後コピーをさせてもらったのだが、まだ手法があんまり明確にイメージできていなかった僕としては、良い見本であった。実際、これを何回か演奏家向けの研修でモデルにさせていただいた記憶がある。そのときのプログラムは
愛の挨拶
白鳥
黒鍵
バッハ組曲プレリュード
イタリア組曲から 3曲
シシリアーノ(パラディス)
鳥の歌
校歌
パラディスのシシリアーノの話で、「彼女は目が見えなかったけれど、目を閉じても光は感じられるように、とても光を感じるような曲を書いた。音楽は光も表すことができる。パラディスは柔らかい、暖かい光を音楽にしてくれました」
という話をした。ああ、ここで目をつぶれば、子供たちはパラディスの感じた光を感じるだろうな・・・という気がしたのを覚えている。考えて見ればこのときも村田さんが進行をつとめていたな。

たぶん2002年か2003年だったと思う。

村田さんはその後留学してしまったのだけれど、構成を考える力はもちろん、室内楽だけでなくソリストとしても一回り大きくなって帰ってきた。こういう出会いも嬉しいものだ。

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