児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

築島散歩の会のコンサート

2013年03月31日 | 徒然
築島散歩の会は中央区内全域を車いすでまわってバリアフリーの状況を中央区に知らせてきた団体で、花見の時期に家などにこもってしまう老人を外に連れて行って花見と食事をしてから音楽を聴いてもらうという趣旨でこのコンサートを続けている。トリトンアーツネットワークも出来てからずっと関わって「桜、桜、桜が咲いた出前演奏会」のコンサートに演奏家を派遣している。2002年にコーラスグループのヴォックスマーナから始まって、いろいろな人に出ていただいている。3月末か4月はじめの土曜日という時期は出やすいと言うことはあるけれども、トリトンアーツネットワークを辞めてからもこの会にはなるべく出るようにしてきた。関わっている様々な方たちの気持ちがよい、というのが一番。最後に花をみんなで歌うというのも定番。
今日もヴァイオリンの小野明子さんとギターの益田正洋さんの演奏で、ギター伴奏での小野さんは圧倒的な存在感と言うよりは、小技の利きが冴えたという印象。
6、7年ほど前にアコーディオンの御喜美江さんに「出演条件!」と言われて指揮をしてからなんかもう何回も「花」の指揮をすることになっている。まあアンコール代わりの局面なので宴会芸的なノリでやっても良いかなということもあるわけで、芸術的な雰囲気の中ではちょっと浮いてしまう恐れもあるけれどまあそれはそれ。小野さんもオブリガートで共演してくれたしね。
こういう会は(指揮はどうでもいいけど)続いてくれると嬉しいですね。

小田原の桜

2013年03月23日 | 徒然
音活の代打で小田原市民会館へ。ここは昭和35年建築なのでもう53年ほど経っていて、入り口周りなどその時代の雰囲気を色濃く感じさせる、ある意味懐かしい作り。ただ舞台はかなりへたっていて、数年後に新しい芸術文化創造の会館が出来ることになっている。ちょうど設計選定の最中。
ここの館長は新しい会館への継続を意識して横浜が長かった間瀬さんが就任している。今日は彼とじっくりと話すことが出来て良かった。5-6年先輩にあたるわけだけれど、やはりこういう人は明確な考え方をもっていて学ぶことがある。
今日は小田原城の桜が見頃で今週末はずいぶんひとも出るだろう。と言いながらじつは小田原市を歩くのは初めて。いつも伊豆方面にいくときに車で通るくらいなので、この駅前あたりではなく早川あたりに降りるのである。新しい会館はお城と向かい合うようにして建つそうなので、間瀬さんはいろいろとアイデアをもっているみたい。楽しみ。

創造はシステムである1

2013年03月16日 | 徒然
新書に「創造とはシステムである」という本がある。工学関連の本なのだけれども面白い。
その本の一番最初に、それを創造というのは大げさだけれど、人間は様々な状況に応じて自分の行動を決めている、そのような日常的なことも一種の創造作業であろう・・と書いてある。それをまねて昨日の行動を書いておく。
久しぶりに時間をとってあった15日はやるべき事がたくさんあった。これをどういう順番でやれば失敗無く確実か考えながら10時半前に家を出た。

やるべき事。
1,税務署に行って確定申告をする(最終日)。これは行ってみないと混み方とかちゃんと受理されるかとか心配なことが幾つかあり、時間が読めない。
2,税金の支払いをしてしまいたい。最近は物忘れが多いおで、一つの流れでやっておかないと危ない(A銀行)
3,現金が足りないのでおろす(B銀行)
4,身内の不幸で診察にいけなかった病院に行かないといけない。今日を逃すと一週間後になる。連絡も出来なかったので予約無しであるが、薬が無くなっているので比較的喫緊に必要
5,15:30から来週末に行う足立区のアウトリーチ・スキルアップ講座の打合せがある。大事。
6,講座について簡単に構想をメモ書きする時間が欲しい。1時間もあればOKだが、打合せ前に必要。
7,一昨日行った宮崎のアーチスト研修会のネタが悪くなかったのでメモにまとめておきたい。
8,ノートの白紙が無くなって来たので文房具屋に行ってノートを買う必要がある。
9,一年前の宝くじが出てきた。早い内に替えてしまわないと当たっていたら大変だ。

さて、まずどうするか・・・。不確実な要素もあるこういう日常で、要求される機能をなるべく多く解決する方法を考え実行する,ということである。



埼玉県障害者アートフェスティヴァル

2013年03月16日 | 各地にて
14日。
少し実施が遅くなったが、12月に行った埼玉県障害者アートフェスティヴァルの付帯的な事業として一種の授産施設を運営しているNPO法人CILがその活動の一環として行田市で運営している喫茶ソレイユで施設の人たちに音楽の楽しさを感じてもらおうという企画。3月14日と28日の2回訪れる。アーチストは田村緑さん。このフェスティヴァルは絵画中心に始まって近藤さんがダンスで実績を上げ、今年から音楽も取り上げることにしたもので、まだまだ実験段階。田村さんは参加型のいくつものやり方をもっているが、短い時間でどこまで思うところまでいけるかはやってみないと・・・の状況。しかし、その場の反応を見ながら機敏に変化させていく。みんなの表情が見る間に明るく,豊かになっていって、終了後は多くの人がそばによってきて話しをして行く。なかなかその輪が無くならない。
終了後に次回の打合せをして、ここの人が書いて[これをコンサートで飾りたい]といった絵の中からいくつかに田村さんが曲をつけてくることになった。直方での経験があるので大いに楽しみ。
12月にフェスティヴァルでのコンサートでもいくつかに作曲をして、説明を聞きながら演奏を聴くとその絵と音楽が活き活きとしてくるのを経験している。

宮崎第2期演奏家の研修

2013年03月12日 | 各地にて

宮崎県のアウトリーチ事業第2期目の演奏家の研修会で昨日から来ている。見学に新潟の寺田さんと地域創造の高荷さんも来ている。
今日の最後はは1期目の演奏家である小川和紘さんが西都市の児童館でやったアウトリーチの見学。「こんな事しないといけないんだあ(汗)」の雰囲気もあったけれど、まあみんな通った径だから・・・

加藤直明さんの柔軟性(長崎)

2013年03月09日 | 各地にて
先週、長崎で加藤直明のアウトリーチを実施した。今年度の長崎はこれでおしまい。
今年度はガラコンサートを2回にしたり、大学との連携でアウトリーチの話し合いをしたり、マスタークラスをやったりと、担当の色摩君のアイデアでいろいろな新しい展開を考える年だったが、ある意味充実した一年だったかな。

加藤君のアウトリーチを見るのは久しぶりだ。構成の基本的なコンセプトは変わっていないのだけれども、あれこれ考えるタイプの加藤君がその部分部分の内容の土台になっている発想や意味や考え方の厚みがすごく増していて(単に厚さではなくミルフィーユの層がとても増えているという感じ)、それが子どもとのやりとりの柔軟性に結びついている、という気がする。だから、子どもの言葉や反応によって持っていき方を微妙に変化させつつ、ふらふらした感じが全くない。どう変化してもその土台がしかりとあるので見ていて安心。この柔軟性には舌を巻く。今回、最後のアウトリーチは,老人施設と保育所をもつ民間の施設で、その両方を対象にやって欲しい、という希望。ハードルがかなり高い少し冒険の時間だったけれど、初め15分で子ども達に歌を教え、それを持って下のホールに子どもと行き、演奏の間に子どもを促して、後ろにすわる老人に歌を聴かせる、という構成プラン。ところが直前に児童保育の子ども達が20名くらい来ているとの情報で、あれれ・・・という感じだったのだけれど、全然動じなかった。子ども達も長めの50分ほどをほとんど飽きずに聴いていたので、やはり楽しかったのだろう。
多分、経験した様々なことを整理したくなる性格に起因するのだと思うけれども、管楽器には珍しく(?)自分のやっていることを人にきちんと語ることが出来る人だと思う。講師に最適?
写真2は外海の黒崎教会で。