児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

NHK交響楽団メンバーのアウトリーチについて

2012年10月08日 | アウトリーチ
ここのところ忙しいのと、ちょっと気持ちに引っかかっていることがあってブログを書くのが滞っている。そのことはまだ続きそうだけれども、NHK交響楽団メンバーによるアウトリーチはいわきにとって比較的重要なことなので書く。

池田さん、菅原さん、松本さんの木管アンサンブルのアウトリーチを先週に終えたところである。楽しめた2日間だった。
いわきはNHK交響楽団の定期をやっている関係で、昨年までもNHK交響楽団のアウトリーチは行っていたのだが、オケの通常な形式なのだろう、学校の講堂で全校生徒向けのものをやっていた。とはいえいわきは基本的に3つの小(広くない空間、少人数、長くない時間)というのを標榜していて(これは地域創造の考え方と共有)、その意味である意味喜ばれている部分もあるが、どうも統一できていない感じがあった。
昨年の夏に一念発起し、NHK交響楽団に話をしに行ったときに、来年からアウトリーチは音楽室で大人数でない形でやりたい旨申し入れをした。だからと行ってコストが下がるわけではないが、それをオケの事務局の人も一応は認めてくれて、今年から下見もして、打合せもきちんと入れて、という方式をやってみる事にした。メンバー個人個人の協力がどの程度得られるかという心配もあったのだけれど、何しろ、その良さは、先生以上に演奏家には理解されるはずだとおもっているので,まずは実践。
とりあえず今回だけで言えば、担当した館岡君の熱心さとオケメンバーとの人脈もあって今回来た3人には分かっていただけたのではないかと思う(Good Job!)。その意味でいわきのおで研で演奏家と色々と内容についてのアイデアトークをしてきたことも役に立っているとも言えるだろう。学校の下見も何でそんなことが必要なのか、とはじめは思ったそうだが、来て先生と演奏家が直接話せたことも大きく、終わってみればなるほどと思うことも多かったようで、演奏家と子どもたちのコミュニケーションもとれ、来てからも次々とアイデアが出てくるのは関係性の面白さを感じてくれたからではないか,と思う。終わったあとにやはり少人数の良さはある、と3人が口をそろえていってくれたのでじつは本当に嬉しかったのだ。
これを何年か続けると何かが変わっていくかもしれないという期待が出来るアウトリーチだった。
 ※写真は田人第1小学校で貝泊の中学生4人も入れてのアウトリーチの模様。
  ピアノでD♭を弾いてもらっての共演。

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