アウトリーチ研究会のプログラム検討の時間が終わった、今日は10時からだから大体6時間。四人の演奏者(フルート、ソプラノ、ピアノ、ヴァイオリン)のそれぞれが持ち寄ったアウトリーチ向けのプログラムについて、四人とアリオスの担当者と広報と私との8名で話をしていったのだけれど、まだ全員による立体的な討論にならないのはまあ仕方がないとは言うものの今後の課題である。ただアートの世界だけに価値観をぶつけ合ってもうまく行くとは限らないのが難しいところだろう。そのあたりのやり方のブレイクスルーとして見つけてくれる人がいると良いのだけれど・・・
今回は20代前半の音大を出てまだ時が経っていない2人と、40程度で既にいわきでの活動実績を持つ2人がいるのだけれど、同胞意識というのがすこしづつ出てきているようなのが嬉しい。とはいえ演奏家なので判らないところもあるのだけれど・・・・
フルートの紺野さんはオーディションの時に一番大人の生き方を感じた。いわきの久ノ浜で活動していくのは大変だと思うのだけれどちゃんと自分の演奏をメンテナンスしているのがすごいと思った人。木田さんは第九の合唱で過去2回お世話になったソプラノ。オープニングの時は自ら不足している合唱団の練習を面倒見て頂いたり、きちんと歌える力を持った人。ピアノの鈴木さんはアリオスが出来たので帰ってくる気になったという、アリオス関係者が泣いて喜ぶことを行ってくれた人。田村さんのアウトリーチを熱心に見て一番吸収する意欲があるように思える。ヴァイオリンの常光さんはいわき期待のヴァイオリンでまっすぐな感じがする。弦楽器は各地で常に良い人が少ないことが大きな悩みなのでこういう人がいると嬉しい。いずれにしろみんな一所懸命に考えてくれていて、前回渡した企画シートのおかげもあるとしても、今日集まったプランもピントが合っているものが多く、嬉しい誤算。その割にミーティングに時間がかかったのだけれど。
このおであり研究会は比較的丁寧に進めているので、次は1月8日に全員のランスルーを見て、その後1月19日からのアウトリーチの本番となる。このときは北海道の深川からも見学に来るそうだ。