児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

福山のアーチスト研修会と北九州

2012年08月23日 | アウトリーチ
一昨日昨日と、福山リーデンローズでの演奏家のアウトリーチ研修会があった。今回はどちらかというと田村緑さんが中心。私が補助に近いかな。
6月にオーディションで選んだ5組の演奏家にはアウトリーチ向けのレパートリー表と、進行プランを事前に出していただいていた。5組を2+3に分けて、二日間でレクチャーからプランの検討、そしてランスルーまでを行う。今冬の熊本の場合はこれにもう一日加えて学校のアウトリーチ実施となったのだけれど、考えて見れば良くやったなあという感じ。昨日はランスルーまででやっとだったが、翌日の実施って、アーチスト側にその覚悟があれば出来てしまうものなのか、どうなのかが良くわからない。
今回、どの組も直前まで不安だったのだけれど、どの組も、いざランスルーとなるとそれなりに形をつけてくるのは、演奏家という本番にむかう強さのせいなのか・・・。とはいえ、まだまだ課題があり、修正が必要なので、それは11月初めの学校への実施までに音楽も含めてそれぞれが頑張らないといけないだろう。演奏家の持つレパートリーの少なさというのは地域でのこういう事業の難しさだろう
こういう研修の二日間を楽しい時間と考えるかどうかはある程度好みの問題はあるかもしれない。教える側の私の場合、少なくとも今回のようにアーチスティックにやきもきするような時間は決して嫌ではなく、他の仕事に比べてもどちらかというと好きな方かもしれない(もちろんストレスがないとはいわないけれど)。このような時間を経過したあとに演奏家同士の仲間意識(同志感)が出来てくる、その変化が楽しいのであろう。

昨日のランスルーのあと、その足で北九州に来て今日はピアニストの早川恵美さんの病院へのアウトリーチを聞かせてもらった(写真)。終了後反省会というスケジュール表をもらっていたのだけれど、基本的には良くできていて特に反省するべき事もない。九州厚生年金病院は5年くらい前に移転して、新しい建物になったが空間が広く,特にグランドピアノが置いてあるスペースは4階まで吹き抜け。高い天井に響くので音が良さそうなのだけれど、逆に病院のロビー周りというのは静かな空間ではないので、その音も広く空間を漂ってしまうということはあった。ピアノソロに向いた空間かどうかはやや疑問だが、早川さんはさすがに全く動じる様子もなく、きちんとした仕事をした。偉いものだ。

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