児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

一年数ヶ月ぶりにブログ復帰します

2015年01月05日 | 徒然
フェイスブックが便利すぎてどうも健康的で無い気がするので2015年からブログ復帰しようと思います。両方できるかどうかは??ですけど、できるといいなあ。まずは手紙形式ではじめますね。
ついでに、サボっているフィールドノートの方もまた少しづつあげていくことにします。いろいろなものを入れるとここ8年ほど年間100回程度の現場にいることになりますが(明らかに多すぎ。もっと別の方向から考えないとね)、まだまだ新鮮なことにもつきあえるので。
アウトリーチプログラムは、それぞれの演奏家が自分と本気で向き合い、時間と才能を削りながら個性を出して作っていくものなので、安易に真似をされるのが嫌、という気持ちは痛いほど分かります。それですこし控えたということもあるのですが、でもそういう人は決してアウトリーチで成長はできないでしょう。


Aさん---

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

2015年はいろいろな意味で変化が大きい年になりそうな予感がします。
それは、世の中のこともいろいろありそうですが(表面的にはなくても深い部分では、今まで当たり前だったことが当たり前でなくなる、という時代の底流がどこで吹き出してくるかという時期に来ていると思います)、私自身についても同じだろうと予想しています。ただ自分の深い部分の水脈が未だよく分かっていないかもしれない。無いかもしれないしね。

時代がかなり危ない状況にあるのは、芸術や文化の分野で生活している人間は一番気にしなければいけない。昨今のように、人間の一つの本能である競争心や生活向上心や単純化の気持ちなど換算しやすいものを中心に日常のムードが作られているなかで、複雑系ともいえる芸術文化がどういう位置を占めるのか、人間にとってどういうものなのか、またどのように提示するのか、ということが問われている気がします。そういう危なさを20世紀終盤まではあまり意識しないで仕事ができたことは幸福だと思うけれども、今はそこまで考えないといけないでしょう。1998年に札幌のラボの最後に「芸術の社会への活用がこのように一般化し、手法が開発されてきたけれど、手法には善悪はない。それ故にそれを扱う人の見識が問われる」というようなことを話した記憶がありますが、手法が両刃の剣であるというその話が10数年を経ずしてよりリアリティを持つようになるとは考えていなかった。

今年は珍しく年末新年と8日間の休みになって、エク・プロジェクトの年末のミーティング以外はほとんど家に居ました。
家に居ても別にすることが沢山あるわけではないのですが、ほとんど毎日朝11時近くまで寝ていたので(宵っ張りも久しぶり)、日常復帰が大変かもしれません。まあ自分の部屋の片付けも例年よりはいささか片づいたかな、という程度。ここ数年いくつかの事由から、荷物を狭い我が家に持ち込んだのでますます狭くなったからとはいえ、もう少し整理をしないといけない。元旦に長男が久しぶりに家に来て予言をして帰ったのですこしせかされてる感もある。

今年の最初の仕事は芸大の授業でさっき学校に行って帰ってきました。5日からと言うのはかなり早いと思うのですが、助手の人が「来年は4日からですよ」。自主的な問題の発見と研究という大学院だから当たり前とは言いながら、こちらからテーマを準備して教えるというよりは、比較的いい(良い?)加減な授業をしてもう6年目です。大学院はある程度絞られた専門分野が対象だと思うのだけれど、アートマのように実学的で多彩多様な範囲の学習の場合、様々な興味を持つ学生が来ているのに対して、自分が一番得意なことを、細かい知識として話すというのは考えられない(というのはいいわけか?)。それを話してもずれてしまう感じがします。本来は学生の問題意識を補強、激励、助言することとなので、それをなまくら四つでやっている感じがあります。実践の場所で経験してもらう方法は非常勤だとなかなか難しいのでそれしかできないかも。悩ましい。まあ、ワークショップ化しようとしながらどうしても教えてしまうもう一つの大学(大学2年生の必修授業)との違いかな。

明日からはいわきです。いわきは2007年からですからもう8年目を迎えます。思ったよりも長い。とはいえ、今年、年度を超えるといい歳になるので、一昨年くらいから少しづついわきアリオスのその後についての準備活動に入っています。芸術活動のプラットフォーム作りを含めて市民の期待に応えるのは当然として、ある意味で期待してくれている全国のホールの人たちにも「昔は良いホールだったんだけどねえ」と言われないようにしないといけないと思う。まあそれほど心配してはいませんが・・・
まあ現場を仕切らない悲哀というのはありますね。

では、いずれゆっくり。



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