震災からそろそろ110日が経ち、6月からアリオスはアウトリーチ活動からスタートした。アウトリーチ関連の偉業は市の期待も大きく、比較的優先課題であったことと、ホールや劇場を使えるのは10月からになるとはいえ、アリオスが普通に活動をしているところをみんなに見て貰いたいという事がある。6月は、演劇のワークショップ、音楽のアウトリーチ、ダンスのワークショップと4人のアーチストが(当初の計画通り)いわきに来て活動してくれた。今日はショーロのグループKokoyaが小学校へ。
実は昨日から音楽ジャーナリストの林田直樹氏が取材に来ていて、kokoyaのライブを見たり、カフェフィガロの収録などを行ったが、その前に広報担当の車に同乗。といわきの海岸沿い(北の久乃浜から,四倉、豊間、江名、小名浜、など浦々)をずっと見せて貰った。100日以上過ぎているとはいえ、まだまだ片付けただけとか、全く手がついていないエリアとかもあり、復興作業の大変さが伝わってくる。アリオス周辺が表面的にせよ日常を取り戻しつつあるように見えるのと比べて、言葉が出てこない感じ。
とはいえ途中で見た青々とした田んぼ(みんな米は植えているのだ,とちょっと感動)とか、美しい田園の風景も同じいわきという空間と時間の中にあって、その事の大事さをとても感じた。こういう時にアーチストが何が出来るか、ということは、基本的に生活をする人が美しいものと出会う日常の体験と、個人個人の意識とどう繋がって行ければよいかということなのではないか,と思ったりもする2日間でした