拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

漫画を読む―「そのための夏休みです」

2006-07-30 21:56:34 | 漫画
図書館に行く予定だったが寝坊したのでなんとなくやめてしまった。予定では9時ごろ家を出る予定だったのに9時に起きてしまったのだ。それくらいの遅れなら予定通り行けよ、と自分でも思うのだが、変な部分で完璧主義なため「9時って決めたんだから今日は行かない!」とか思ってしまってね。ただダラダラしたいだけじゃねーかというツッコミは受け付けない。というわけで今日は予定がすっぽり開いてしまったので適当に漫画を読むことにした。そういえば私は高校生のころから「夏休みは『名作』とされている、未読の漫画を読む」という習慣を続けてきたが、今年は何を読もうか。というか読む暇あるのだろうか。
高1の時はド根性演劇少女漫画『ガラスの仮面』を選んだ。バリバリの70年代少女漫画の絵柄に初めこそ戸惑ったものの、気づけば読むのを中断するタイミングを見つけられないほど熟読してしまったな。もう、「あ、ありえねー(笑)」というような絶妙のタイミングで事件が起きまくるんだもん。「覚えた台本と違うストーリー展開で舞台が進んでる!どうやって乗り切ればいいの!?」とかいうトンデモ事件が。で、主人公で演劇の天才・マヤがギリギリ・しかし見事にその事件を乗り切るんだもん。漫画が放つ情熱に何度焼き殺されそうになったことか。
高2の時は『BLACK JACK』だった。とにかくブラックジャックの助手で自称「おくたん(奥さん)」の少女・ピノコの魅力にやられていた。ピノコの声だけを聞いたムサい中学生に「ピノコ=マリリンモンローのようなセクシーな女」と誤解させてしまった舌足らずな話口調がなんといっても素敵。もちろん、重すぎるテーマが短いページ数に見事にまとまっている各エピソードに夢中になったのは言うまでも無いが、私の好きなお話はだいたいピノコが活躍するものだ。ブラックジャックの昔の恋物語に嫉妬しまくるピノコの話とか大好きだな。ピノコ関連以外では、ブラックジャックに重症を治療してもらったものの「もう二度と戦地に行きたくない」として自殺を図った軍人の話が印象的。
高3の時、受験生だったが『Dr.スランプ』を読んだ。私がアラレちゃんをちゃんと読んだのは『ドラゴンボール』よりずっと後なのだ。約二十年前のギャグ漫画だからして所々「あーんまり笑えないなぁ」と思う箇所があるものの、まるでイラスト集でも見ているかのような緻密で可愛いキャラクター達は十分目の保養になった。「受験なんて放りだしてこの可愛いものだらけのぶっとびワールドペンギン村に逃げてぇ~」とか思ってたな(故に受験勉強はあまりしてなかった…)。あかねちゃんの家の、コーヒーのポットの形した喫茶店なんて憧れちゃうぜ。
大学1年のときは漫画ではなくアニメの『ルパン三世シリーズ』を観ていた。本放送はもちろん、ルパンの映画とか年一回のTVスペシャルなどを近所のTSUTAYAで借りまくり、「あ、やっぱ『カリオストロの城』のフジコちゃんは別人だ。つまらん」なんて思ってました。そういえばTVスペシャル、毎年ちょうど今頃に金曜ロードショー枠で放映されるはずだけど今年はまだみたいだ。ジブリ作品『ゲンドウ戦記』、いや『ゲド戦記』公開に合わせて『トトロ』とか『ハウル』とかやってたもんな。
去年は浦沢直樹の『MONSTER』を読んだ。高校のころ人に借りつつ読んでいたが途中で停滞していたので自分で一気買いした。『20世紀少年』もそうだけど、本当に話を広げるのが上手いよな、浦沢さん。そして広げたのをたたむ作業はこじんまりした感じで…。「んん?」なんて思ったり思わなかったり。
で、今年、一応『鉄腕アトム』か『サイボーグ009』か『銀河鉄道999』のどれかを読もうとしているのだが…読む暇はあるのか!? 


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