点と点を繋ぐように／俺の話を聞け

●４月に某誌で宇多田ヒカルと浦沢直樹が対談していた。そこではお互いが「大ファンです」と褒めあうような会話が繰り広げられていた。浦沢は宇多田の「Keep Tryin'」を、「応援歌のふりして全然そうは聞こえないところが良い」と褒めていたが、同感。あぁ、そういえばこの雑誌で『20世紀少年』が４月中に「完」を迎えるという事を知ったんだった。「えぇ？完結できるの？」と不安だったが蓋を開けてみれば「第一部・完、続きは新春！」だもん…。未だにこのことを記事に書いているな、私。何気に結構トラウマだったのかもね。「私の好きになった漫画、全てがスムーズに連載してくれないのよ…」的なトラウマ。ハンタしかりベルセルクしかり。…って私だけじゃないし、これらの漫画のファン。全国に同じ想いを抱いてる人いっぱいいるし。それはともかく、この宇多田・浦沢会談を読んで以降、なんとなく宇多田―浦沢ラインが繋がってしまい、宇多田の新譜『ULTRA BLUE』を聴いてるときななんとなーくエプシロンが頭に浮かんでくるように…。意味不明だがそれが人間の脳みそというものなのだ。というわけで、エプシロン―宇多田ラインまで繋がってしまったよ。こうしてあらゆる事象をつなぎ合わせて網目状にしていって、人は世界を認識しようとするんだね。未知と遭遇したときの衝撃で網が破れて混乱しないようにように、どんどん繋いで繋いで。未知をなんとかキャッチするために繋いで繋いで。…私は何を言っているんだろうね。もっと寝た方がいいね。

●「元々、あらゆる表現は、俺の話を聞け！ということだ」―タモリの発言である。日本の芸能界屈指のエンターテイナーである彼の言葉。まさにその通りではないだろうか。今世の中に無数にあるブログにも、管理人による「俺の話を聞け！」という思いが根本にあると思う。「拝啓　夏目漱石先生」だってそうだ。「岡田あーみんの漫画を読め！」「『PLUTO』は豪華版を買え！」等、記事を書いた当時伝えたかったことが込められている。ただ、だらっと読み返してみて、ある時期の記事の最後にたまに添えられている「追記」にこそそんな気持ちが凝縮されているような気がして、今までのブログに書いた「追記」を一部抜粋してみた。

テンプレ変えました。こっちのが春らしいし、なにより右上に猫がいる！先生、私、このテンプレじゃなきゃだめな気がしたのです。（３月10日）
『バガボンド』の新刊を読んだ。前の巻でザックリ斬られた吉岡清十郎だが…。吉岡清十郎亡きバガなんてもう殆ど興味ないぜ。まぁ清十郎がいつか武蔵にぶっ殺されることはわかってはいたけどな。合掌。（３月26日）
あのね、２月の初めにね、「ハンターハンターはしばらくお休みしまーす」ってジャンプに書いてあったの。でもね、「再開は４月上旬です」って書いてあったから「４月かぁ…２ヶ月もある…でも２ヶ月待てば続き読めるんだよねっ！はーやく４月になぁれ」って思ってたの。でもね、次号のジャンプをいち早く手に入れた人の情報によるとね、「連載再開は未定です」って書いてあったんだって～～
ふざけんなコラ！！！(３月27日)

えーっと、手抜きじゃないですよ？念のため。

※画像はドラマ『タイガー＆ドラゴン』のＤＶＤのジャケ。「俺の話を聞け！」といえばやっぱコレでしょう。