相模原麻溝公園の「樹林の広場」に白い大きな苞葉のある花を咲かせる「ハンカチノキ」が2本あり見ごろを迎えている。花はハナミズキのような頭状花序になり、2枚の苞葉(ハナミズキの場合は4枚)に囲まれる。果実は堅果で複合果となる。その白い苞の形から「ハトノキ(鳩の木)」とか「ユウレイノキ(幽霊の木)」とも呼ばれる珍しい植物で発見者のダビットさんの名にちなみ「Davidia(ダビディア)」という。花をつけるまでには10~15年ぐらいかかるという貴重な木、しかも開花してから1週間前後というなんとも儚い短い命である。2本あるハンカチノキには数百咲いている花を包むように2枚の白い苞が本当にハンカチを吊るしたように垂れ下がり、時折吹く風にひらひらと枝に舞う花のように揺れている。(1504)
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