座間市入谷に谷戸に貴重な動植物が保全され自然観察や里山の環境を体験できる「県立座間谷戸山公園」はある。31haという広大な園内にはパークセンター、「里山体験館」、湿生生態園、水鳥の池、野鳥観察小屋、湧きみずの谷、野鳥の原っぱ、昆虫の森、森の学校、クヌギ・コナラ、シラカシ、スギ・ヒノキ観察林、伝説の丘などが巧みに配置されている。里山体験館傍の斜面に植栽されている一本の「ナツメ」の木が赤い実をつけ始めた。南ヨーロッパ及び西方アジアを原産とするクロウメモドキ科の落葉樹。日本に自生はないが、大和地方の古代住居跡から種子が出土しており、相当古い時代に中国を経て渡来したとされる。日本でも万葉集に登場するほど親しまれた植物である。ただ棘があり扱いにくく近年では公園や庭園で稀に植栽されている。開花は6~7月で葉の付け根にライトグリーンの小花を咲かせる。小さくて見分けにくいが、一本の同じ木に雌花と雄花が咲き、雄花では雄しべが目立つ。花が終わると長さ20㎜1ほどの楕円形の果実ができ、秋の今頃になると紅褐色に熟す。種が多くて食部分は少ないがリンゴ風味があり生食できる。(2209)
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