座間市栗原に座間の美味しい水の水源地でもあり、なによりもた「座間八景」の一つにも選ばれている「芹沢公園」はある。相模野の台地の斜面樹林と平坦な低地部分からなる広大な園内には芝生広場や林があり、川(芹沢)ではホタルの観測や散策を楽しめる憩いの場となっている。四季折々のいろいろな花を楽しめる当園だが、この時期はなんといっても園内南西側にある「湿性植物コーナー」に植栽されている「アジサイ」である。当園には「山アジサイ」、「ガクアジサイ」、「カシワバアジサイ」など約10種200株が植栽されている。昨日の大雨で心配されたが、倒れることもなくしっとりと度を増していた。当園は全体的に燃えるような赤色、紫色のアジサイが多い他の園とは異なる。あじさいどうしの織成すグラデーション美、競演美、鮮やかな美しさで彩られ今がピークでまさしく「アジサイワールド」が形成されている。(1806)
横浜市瀬谷区相沢に臨済宗建長寺派寺院「相澤山長天寺」はある。平本六郎兵衛が開基となり、宝林宗薫大和尚禅師が室町時代応永元年(1394年)開山創建。本尊は釈迦牟尼佛。明治22年(1889)には瀬谷村、二ツ橋村、宮沢村が合併し瀬谷村となり役場が当寺客殿に設置され大正5年(1916)まで使用されていたことがあり、いわば村の中心であった。相鉄線「瀬谷駅」より横浜市立瀬谷小学校方向へ進んだ先にあり広い寺域を有している。「寺号標」(寺門)より境内へ入ると正面に大きい入り母屋造りの「本堂」、右に庫裏、横浜「瀬谷八福神」のだるま大師の御神体が祀られたお堂がある。江戸時代に建てられた養蚕神を祀る祠もある。境内各所には石碑、忠霊塔、石墓塔が建てられている。また当寺の北側(山門右)に隣接した所に明治39年(1906)に当地の平本弥太郎が農作業中に人骨3体、直刀及び鍔3点、金環2点、琥珀の璽玉3個、鉄轡1個を発掘跡の「横穴古墳跡」がある。出土品から飛鳥時代~白鳳時代(604〜708年)頃の相当高貴な人の墳墓で保管されていたが、後に東京国立博物館に収蔵された。(1806)