世田谷区役所前にある世田谷城の裏手鬼門除けとして創建された真言宗寺院「青龍山勝国寺」はある。かつて城主吉良氏の祈願所であり吉良家滅亡後も江戸幕府より12石の朱印状を与えられた「御朱印寺」として栄え、当寺は「円光院」、円乗院」、「多聞寺」、「泉竜寺」、「善性寺」、「密蔵院」の6ヶ寺を擁した小本寺であった。また先に訪れた中野の「宝仙寺」の末寺であることが判明した。創建は天文23年(1554)、本尊は不動明王である。朱色の「山門」を抜けると正面に「本堂」、左手に薬師如来を祀る「薬師堂」と「山王社」、また斎場の「青龍殿」がある。その他、境内には吉田松陰と親しかった維新の志士儒者「土屋蕭海」のお墓があった。また当寺は玉川88ヶ所霊場48番札所でもある。(1601)











