東京都港区芝公園一角に鎮座する徳川家康公をお祀りする「芝東照宮」はある。創建は元和3年（1617年）。祭神は徳川家康公である。元来は増上寺内の社殿であったという。増上寺境内の家康公を祀る廟は一般に「安国殿」と云われ、家康公の法名「一品大相国安国院殿徳蓮社崇誉道大居士」に因むといわれている。安国殿は明治初期の神仏分離のため「増上寺」から分かれ「東照宮」を称し、御神像を本殿に安置・奉斎。「日光東照宮」、「久能山東照宮」、「上野東照宮」と並ぶ四大東照宮の一つである。参道入口に社号の石柱があり、緑の木々に覆われ参道先に福岡藩主黒田忠之が寄進したという「鳥居」を潜りぬけると駿府城より移築された「惣門」、「本殿」の周囲に「拝殿」、「唐門、「透塀」の豪奢な社殿で構成となっている。境内にある大イチョウは推定樹齢350年余で国の天然記念物に指定されている。緑に囲まれた都心のオアシスみたいだ。(1509)
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