菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「歌を忘れたカナリア」ー鎌田慧氏の思いに同感して

2023年05月02日 07時28分49秒 | 日々の雑感
 昨日、5月1日はメーデーです。ひと昔前は、日本の労働者は5月1日には、「労働者の祭典」として、祝ったものです。いつしか、連合系の労働組合がメーデーから去ってしまいました。
 しかし、NHKは、ニュースでメーデーの集会を報道していました。
 今日の東京新聞・本音のコラム欄は、ルポライターの鎌田慧氏が、「歌を忘れたカナリア」と題して書いています。鎌田慧氏の思いに同感して、紹介します。

「歌を忘れたカナリア」
 鎌田慧

 五月一日。メーデー。「晴れた五月の青空に、歌声高く響かせて」。若いころよく歌った。「聞け、万国の労働者」もあった。1886年五月。シカゴの労働者が「8時間労働制」を訴えてストライキ。それが世界的に広がり、いまなお続いている。

 最近は「労働者の祭典」といわれているが、働く人々が集まり、未来を語り、連帯を確認しあうのは大事なことだ。ところが日本は「分裂メーデー」。全労連と全労協は5月1日に別個に開き、最大組織の連合は、5月29日に中央大会開催。
 「首相メーデー出席」読売新聞は三段見出し。岸田首相と並んで顔を伏せた芳野友子会長とツーショット。「(首相の出席は)大変光栄だ」と会長談話。首相に発言させた。が「立民の泉代表、国民の玉木代表も招待されたが、ひな壇には上がらず、司会による紹介のみで、あいさつする機会もなかった」。
 「ひな壇には上がらず」とあるが、正しくは「上げられず」であろう。二大野党の代表が招待されながらも、発言させてもらえなかった。それでも二人が怒っている気配はない。

 労働者の歴史的な集会で首相(与党代表)だけが発言を許され、野党代表の発言はなし。芳野会長は自民党大会に出席する、と物議をかもし、麻生太郎副総裁と会食したり。これが貧困化が進む、日本労働運動の現状なのか。
(ルポライター)
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