今日の東京新聞・本音のコラムには、標記の題で、前川喜平氏が書いているので、紹介します。
「公明党はどこへゆく?」
前川喜平
次期解散総選挙に向けて、新しくできる東京28区での公明党の候補者の擁立を自民党が認めなかったため、怒った公明党は東京の選挙区での自民党の候補者の推薦をしないと決めた。
一方大阪では、日本維新の会(維新)との選挙区調整を維持するため、東京で維新の候補者を推すという取引を考えているそうだ。それに対して自民党からは、公明党が東京維新と協力するなら連立関係は終わると警告する声が出ているという。
こうした政党間の合従連衡には理念も政策もない。ただ票のやり取りがあるだけだ。自民党と連立を組んだ当初の公明党には独自の理念や政策があり、自民党の右傾化には歯止めをかける存在でもあった。
たとえば2006年の教育基本法改正で「教育は不当な支配に服することなく」という文言が残ったのは、公明党の力による。
しかし今や、「中道」だったはずの公明党は自民党によってなし崩し的に右へ右へと引きずられ、「平和」の党だったはずなのに、平和憲法を破壊し大軍拡路線をひた走る自民党にずるずると追随する。政権にしがみつく「下駄の雪」と揶揄されても仕方がない。
この際公明党は、自民党とも維新とも協力関係を解消して、自分たちの政治理念を問い直し、裸一貫から出なした方がいいのではないか。
(現代教育行政研究会代表)
「公明党はどこへゆく?」
前川喜平
次期解散総選挙に向けて、新しくできる東京28区での公明党の候補者の擁立を自民党が認めなかったため、怒った公明党は東京の選挙区での自民党の候補者の推薦をしないと決めた。
一方大阪では、日本維新の会(維新)との選挙区調整を維持するため、東京で維新の候補者を推すという取引を考えているそうだ。それに対して自民党からは、公明党が東京維新と協力するなら連立関係は終わると警告する声が出ているという。
こうした政党間の合従連衡には理念も政策もない。ただ票のやり取りがあるだけだ。自民党と連立を組んだ当初の公明党には独自の理念や政策があり、自民党の右傾化には歯止めをかける存在でもあった。
たとえば2006年の教育基本法改正で「教育は不当な支配に服することなく」という文言が残ったのは、公明党の力による。
しかし今や、「中道」だったはずの公明党は自民党によってなし崩し的に右へ右へと引きずられ、「平和」の党だったはずなのに、平和憲法を破壊し大軍拡路線をひた走る自民党にずるずると追随する。政権にしがみつく「下駄の雪」と揶揄されても仕方がない。
この際公明党は、自民党とも維新とも協力関係を解消して、自分たちの政治理念を問い直し、裸一貫から出なした方がいいのではないか。
(現代教育行政研究会代表)