菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

内田宗治著「ゼンリン住宅地図とネット地図の秘密」(実業の日本社)を読む

2016年09月03日 17時44分32秒 | 議会
 9月議会では、8月31日の「タトゥー騒動」、9月1日の「区長等特別枠騒動」9月2日の「長時間の決算議案提案」で、すっかり疲れたので、今日は、1日家で休息しました。

 そうはいっても何もしないと呆れてくるので、笠間図書館から借りてきた本を読みました。

 今日読んだ本は、内田宗治著「ゼンリン住宅地図とネット地図の秘密」(実業の日本社)です。

 みなさんは、ゼンリンの住宅地図といってもあまりご存知ないかもしれませんが、選挙をやるものにとっては、絶対備えておかなくてはならない必需品です。

 私の家には、発行年度が違う版が3冊はあります。

 桜川市の分は、岩瀬版と真壁・大和版に別れていて、1冊1万6000円です。これを高いと思うか、そうでないかと思うかは、利用者の価値判断が分かれるところです。
 選挙で使う身になれば、「これだけの情報が詰まったものだ」と思えば、1万6000円は、高くはありません。

 この本の発祥地は、大分県別府市の方(大迫正富氏)が、別府温泉の観光案内地図に、温泉旅館名をいれた住宅地図をつくったところ、この住宅地図が評判を呼び、別府市全体の住宅地図に発展し、さらには九州地方、そして全国へと発展していったということです。

 この地図の作成には、個人住宅の表札の名前が、全部網羅されています。したがって、表札のない家は、名前なしとなっています。そこが、役所の調査とはちがうところです。苗字だけの表札の家は、苗字だけ。家主が亡くなっても、表札が変わらなければ、その家主のままの名前が載っています。
その調査は、全部、調査員が、自分の足で調べた、まさに努力の結晶となのです。

 これが、今では、カーナビにも利用されているのです。

 「ゼンリン」名義に変える前の会社の名前は、「善隣」でした。これは、「善き隣人」から来ているそうです。
 
 戦争の時代には、こんな住宅地図をつくることは、できませんでした。

 とにかく、「ゼンリン」には、北は北海道稚内から南は沖縄まで、約2100冊あるそうです。

 もう一つ付け加えますと、3・11東日本大震災の被災地では、この紙の住宅地図が大活躍をしたそうです。
 津波で跡形もなく消え去ったところをたどっていくには、ゼンリンの住宅地図なしには、被害の実態調査も復興計画もつくれなかったとのことです。

 いくら電子機器が発達しても、紙のデータはなくすことはできないようです。


 
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