思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

会津大川釣行(11月2日)

2013-11-03 10:31:04 | 釣行記/Fishing Trips
前回の投稿で今年最後の釣行と書いた、その筆も乾かぬうちに(そのタイプの熱も冷めぬうちに?)、また釣行に出かけてしまいました。
会津大川です。
昨年、NHKの放送で夢枕獏氏が会津田島駅を訪問するというものがあったのですが、その際、近くの川で釣りをする場面がありました。その後気になった調べたところ、その会津大川にはキャッチアンドリリース釣区間が設けられ、年内は12月31日まで釣りが出来る由。
ただ、会津田島駅に行くまでに片道4時間弱かかるというのが非常に高いハードルでした。
仕事の都合で11月は2回アフリカ・欧州に行かなければならず11月唯一の週末、しかも3連休。ためらいは多少残しつつ、「行こう」と決めました。
最寄り駅を05:49出発、北千住で06:31東武スカイツリーライン快速(会津田島行き)に乗り換えます。3連休初日だからでしょうか。車中は大混雑。私は運良くこれから3時間超の旅の座席を確保出来ました。

栃木辺りで、ゴルフバックを抱えた人たちが降り始め、鬼怒川温泉からはハイキング客・温泉客が降り始め、野岩鉄道に入る頃には大分人もいなくなりゆったり寛ぐ事が出来ました。山はすっかり紅葉です。面倒でもやっぱり着て良かったと思います。

会津田島駅着は09:45。そこから徒歩で10分程でしょうか。会津大川(阿賀野川)の橋に到着です。既に到着し支度中の釣り人と話を交わしている監視員のお年寄りのおじさんから日釣り券を購入します。〆て1,500円。東京近郊の物価からすれば安いものです。釣り人は福島の方で東京から来たと言うと、そんな遠いところから、とビックリされてました。

釣り人は橋の周辺に集まっており、まずそこは入る余地はありません。また、のびのびと竿を振りたいのでまだ下流の開けたフラットな場所に向かいました。

紅葉が奇麗です。ただ風が冷たく、秋を本当に感じます。

写真では見づらいですが、フラットな流れに駆け上がりになっている場所があり、そこで釣りをする事にしました。

見えないと思いますが、一番奥の三番目が私です。

前々日に見えない目で巻いたCream Cockのハックルを巻いたドライフライを使ってみます。Cream Cockのハックルですが、光に当てると金色に輝き、光がないと透明になります。

昨日使った毛針です。
やりたい様にドライフライを流してみます。川の中では魚がギラリギラリと光るので魚が居るのは分かりますが、中々水面上の毛針には興味を示しません。ライズはするものの小物ばかり。小さい山女魚を釣っただけです。ああ、それでもこの景色と環境で釣りが出来るからいいか。でも、やっぱり水面下も試してみようと、Partridge and Orangeを結びアップからダウンクロスに流します。数回それを繰り返します。クロスから駆け上がりに向け毛針が流れて行き、ダウンに流れきろうとするその時毛針がクンと止まった様に感じました。聞き合わせをするとグワングワンと水中で魚が頭を振るのがPhantom 9'の竿先を通じて伝わってきます。
「やった、乗った!!」
魚は下流に走り、竹竿はグインと曲がります。竿先だけが曲がらない様気をつけます。Perfect Reelはギィィィと悲鳴を上げ糸が一気に持って行かれます。
毛針は14番。糸は4X。糸は大丈夫でしょうが、小さな毛針が外れるのが一番怖い。余り無理が出来ません。魚を急流に逃がすともう取り込みが出来ないのは明白なので、魚をフラットな流れに留める事を考えます。
幸いな事に魚は止まり。休みを取ります。こちらもその間出来るだけラインを巻き込み暫し休戦。毛針に掛けたのが丁度お昼。それから5分経ってます。

竿尻を手でコンコン叩き魚に不快感を与えると第二幕が開きました。魚は動き出し、折角リールに巻き込んだラインをまた一気に持って行きます。竹竿の弾力を信じ魚のランを止め、バランスを崩す様に左右に竿を倒します。漸く魚も疲れたのでしょうか。だんだん近くに寄ってきました。Sharpe'sのFolding Netを開き魚を掬う準備をします。フラットな流れに魚を誘い、上流に魚を泳がせ下流のネットに入れようとしますがうまく行きません。魚はまた一気に下流に走り、竿はまた満月です。時計を見るともう15分経過。左腕は痛く、右手も疲れが溜まります。「あとどれくらいこれが続くのか」「もう止めたい、どうでもいい」とも思いますが、魚との勝負にもう一度気を入れます。また数回の遁走とラインの巻き取りを繰り返し、そろそろ年寄りのPhantomが大丈夫かなと思い始めた頃魚はようやくフラットな瀬に寄って来て私の上流に来ました。「これが最後」と思い慎重に魚を下流に伸ばしたTelescopicのタモに誘います。魚は最後の抵抗を示しますが、二度目のトライで漸くタモに入りました。ここまで25分。もうこちらも疲れきりました。

魚の重さをタモに感じながら、上流の川岸へ歩きます。50cmは少なくともあるかと思った魚は、何度も測りましたが48cm。赤いほっぺたが鮮やかな魚でした。

昨日使ったPartridge and Orange。

帰りの電車を気にしながら、その後橋の上流も覗いてみます。皆さんに聞いてみると今日は全然釣れないとの事。自分の幸運に感謝しつつも、その後は釣り人達の言う通り小さなハヤ、山女魚だけしか釣れませんでした。4時の電車に乗りたいので、3時に上がり、ウェーダー他釣り道具をリュックに詰め込み、会津田島駅に戻りました。橋の近くで監視員のおじさんが「もう帰るのか?」と大声で引き止めますが、「東京へ戻らなければならないので」と答えると、「また来なせ」。「はい」。
また来たいと思います。

鬼怒川温泉から北千住へのスペーシアの特急券も駅で確保し、残った30分で近くの蕎麦屋さんでかけ蕎麦を頂きます。次はもっと時間をかけて他の美味しいものを頂きます。





会津に行ったのは本当に久しぶり。自宅には8時前に到着です。東京から日帰り釣行出来るとは、意外でした。


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2 コメント

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Unknown (パドルフリークス)
2013-11-04 10:20:25
こんにちは、今回も楽しませていただきました。
素晴らしい魚ですね!
実は知人が東京から脱サラし会津で有機(勇気?)農業をやっているので、この夏訪ねてきました。
その際、大川の下見もしたのですが子連れだったので釣竿を握ることはできず・・・(一応、持って行ったのですが、苦笑)。
僕は往復に「新宿-会津若松」のJR高速バスを使いました。
格安・ラクチンで、しかも夜行まであるので朝一フィッシュも可能かも?(←JR関係者じゃありませんヨ、笑)
いつかチャレンジしようと思いつつ、先を越され、また立派なトラウトにジェラシーです♪(笑)
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これはどうも。 (budsek)
2013-11-04 16:03:15
パドルフリークス様

どうもありがとうございます。会津若松ですと、会津大川のもう一つのC&R区間ですね。どうも情報によると会津若松市内の会津大川に一カ所、会津田島駅の近くに一カ所と夫々別の場所のようです。日帰り電車釣行を余儀なくされる身としては今回の会津田島が限界です。昨日は狭いボックス席にぎゅう詰めで3時間も乗ったので腰が痛くなりました。
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