思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Hardy The Sovereign 5/6/7

2010-08-01 11:17:20 | Hardy Reel
ラチェット・ドラグシステムの最高峰と思われる1912年チェックから80年程後年に製造されたリールがSovereignです。
金色に輝き、リールのつまみは木製。左右どちらへも即巻き方向を変えられる機構、ディスクドラグと言ったら良いのか、わかりませんが、竿先の反発力が強くティペットに衝撃がかかり易いカーボンロッドでも衝撃を緩和してくれるドラグ機構を内蔵した名機です。またMarquisから続き、指でリムにドラグをかける事も可能です。




ドラグは中央のノブで調節。背面にはPrince of Wales(英国皇太子)の紋章が刻印されている。まさにSovereignの名前に相応しい(?)。


ユニークな内部機構。


リールドラム側に、右巻き、左巻きを瞬時に変更出来るノブがある。特許を取っていると見えてPATの文字が刻印されている。


ドラグ機構。一番下の歯車がリール背面のドラグ調節ノブを動かす事で動いたり動かなかったりする。これが基本的なドラグのシステムと思われる。


リールドラムのリムがハウジングの外を覆っているため、指で追加のドラグをかける事が可能。ラインキャパシティーはたっぷりある。

このリールはドイツ在住時、通っていたEssenの釣具屋で何となく購入しました(他にもPerfectを沢山所有していたのにどうしてか分かりません)。カーボンロッドに合わせるのが本当なのでしょうが、Hardyに特注した8'の竹竿、ドイツの竹竿職人Rolf Baginski氏に作ってもらった竿、に合わせて使ってました。最近はさっぱり出番が無くなってますが、思い出の詰まったリールです。
Sovereignは極めて優れた機構を持つリールと思いますが、凝り過ぎてコストが高く、あまり人気のあるリールではないようです。生産数もそんなに多くはないのでしょう。釣り場ではお目にかからないリールの一つです。


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