思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Hardy Perfect Spitfire

2010-06-12 05:00:18 | Hardy Reel
先日久し振りにハーディー(Hardy & Greys)のホームページを見ましたところ、何と、Perfect、サーモン用Perfect、St George Jr.、St George、サーモン用St Georgeと、昔の銘リールの復刻版がスポットではなくシリーズ化されているではないですか。釣具メーカーでのハーディーの立ち位置、つまり、過去の栄光ある伝統を背負ったブランド、を考えると、ラージアーバーリールで他社と価格競争をするよりも、ハーディーにしかないもので勝負しようという経営方針の表れかと拝察致します。ただ、価格を見てこれまたびっくり。St Georgeが7万円台、パーフェクトに至っては10万円を超える価格。念のため、英国・ドイツの小売価格をチェックしましたが、今の為替でほぼ同じような価格水準になっており、付加価値税(英国・ドイツ20%弱、日本5%)の違いで船賃等のコストをカバーしているのでしょう。





さて、2002-3年だと思いますが、当時ハーディーはSpitfire Perfectの復刻版をスポットで製造、販売致しました。私は昔のハーディーの竿・リールのメカニカル特徴が好きなので、最新技術を使い製造する復刻版があれば喜んで購入致します(無論お金がないとダメですが)。たまたま、英国の釣具店より購入する機会を得、2 7/8、3 1/8の2サイズのリールを購入する事と相成りました。

革製の復刻版ポーチに入ったこのリール、Mark IIチェック、逆巻きネジ無しでスピンドルに固定する、と、技術的には最終マスプロ版Perfectと基本的な違いはありませんが、その質感が全く違います。また、シルクラインを使用するには良い大きさで戦前のパラコナ竿にも良くフィット致します。







そう、一つ違いは、チェックに使われるバネの形状です。チェックのツメを抑える部分が全体的に曲がっているのではなく、真ん中で鋭角に曲がっております。





ディスクドラグでない、このチェック機構でも粘りのあるパラコナとの組み合わせでどんな魚がかかっても安心してファイト出来ます。それにしても、今売られている復刻版での釣り心地はどんなものでしょうか。。。



2004年7月、オーストリアの山岳湖Etrachseeで陸から釣った魚です。リールは2 7/8、竿はPerfection 9'。リールラインはKaizer Silk LineのNo.2。


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