飛ぶ鳥を落とす勢いとは、今のトライアンフの販売に適切な表現では無かろうか。私が会社を始めた1987年あたりに最後の旧ボンネビルの販売をしたが、正直なところ品質の悪いバイクで、知名度はあるが消えてゆくブランドそのものだった。その後、イギリスの実業家ジョン・ブロア氏がライセンスを所得して、全く新たなトライアンフを生産、暫くRAYSという四輪のホイールメーカーをインポーターに日本でのトライアンフブランドの再出発が計られたが、これも鳴かず飛ばずの時期が長らくあった。その後、トライアンフジャパンが設立され、クラシックスタイルの現行のボンネビルあたりが売れ出してやっと開花したようだ。ヒンクリーモデルと呼ばれる現行モデルのラインナップは年々増えて、今や四万台を超える生産台数(欧州の大御所BMWの約半分近い)にまで成長したそうだ。特にアメリカ市場では一万二千台の販売だそうで、内50%がロケットⅢというのも驚きだ。
昨日、都内のホテルでトライアンフ・ワールド店を対照に会議が開かれ、07モデルの説明を受けてきた。期待していたニュータイガーの実車は無かったが、スピードマスターが写真で見るより良かった。 シートも低く122万8.500円
の価格も魅力的だと言える。
また、アクセサリーのデザインが優れていて、このマグネットのレザータンクバッグ等はいい例だ。他のブランドのバイクに乗っていても、思わず手を出してしまいたくなるような癖の無いデザインが好ましい。