のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

ふるえる線は、ゴール意識で克服。

2011-04-15 17:43:43 | 小学校国語
1年生のお勉強、最初のうちは、線引きを良くします。
まっすぐの線、ぐるぐるの線、ぎざぎざの線、
なぞっていくことで、ひらがなを書くための準備をするのです。

私は、ここではおもに、筆圧と、
なぞりがないかを見るようにしています。

筆圧の弱いお子さんは、持ち方をチェックしたり、
時には手を添えて、強く書く感覚を覚えてもらったり、
おせっかいな先生の存在にも慣れてもらおうと
ちょこちょこ手を出します。

2度三度となぞりがきするお子さんには、
「お絵描きはこれでいいんだよ。字はね、一度だけしか通っちゃいけないの。」
と言いながら、止まったり戻ったりしないで最後まで書かせるように見ていきます。

こういうお子さんは「完璧でないといけない」という気持ちが強いので、
途中の線も「ちょっとしか外れてない。すごいね。1年生で、こんなに近くに書けるんだ。」
という風に、褒めたおします。
でないと、ほんのちょっとのずれに立ち止まってしまって、
けしたり、なぞりなおしたり、
肝心の「ひと筆でしっかりと書く」ことがなかなか入らないから。

「ていねいに書いてね。」
「はみ出したらブッブーだよ」
という教え方も、丁寧になぞらせるという点では良いのですけど、
どうかすると、「完璧」を求めすぎるお子さんを立ち止まらせてしまうので、
その辺、気をつけて声掛けしています。

昨日あたりからは、ひらがなも書き始めました。
どういうわけか、スキルの最初は
「と」と「れ」

げっ!難しいじゃん。
って、心の中で思いながらサポートに入りました。

「れ」は本当に難しい字です。
でも、この字を使うと、「スタート、ゴール」を意識させる
とてもいい練習ができます。

この字がうまく書けない子のサポートをする場合は、
途中途中に狙いをつけさせる指導をします。

最初の縦線は、大概のお子さんが上手に書きますが、
短い時はお手本を見せて少し伸ばしてもらいます。

ここから後は、それぞれのお子さんの苦戦ポイントを見ながらですが、
とにかく「ゴール」を意識させます。

「れ」の二画目の最初は、ちょっと斜めの短め横棒ですね。
スタート地点にえんぴつを置かせたら、
「先生の爪のところを狙っておいで!」
と、曲がり角に人差し指の爪を置きます。
爪ではうまく狙いが付けられない子は、
えんぴつ等、先の細いもので指し示します。

そうしてやらせてみて、
まっすぐゴールまで来られず、途中フラフラしたり、
どうもゴールまで来られないという子は、
とにかく、「目」をゴールポイントに持ってくるように声がけします。



私が免許をとって間もない頃、
高速に乗っていた時のことです。

隣のレーンを、でっかいトレーラーが走っていました。
初心者の私には、その大きなトレーラーがいまにも寄ってくるようで
怖くて怖くて、ついつい目が行ってしまうんですね。
すると、車も寄っていっちゃって、余計に怖い思いをしました。

そう、人間って、目を向けた方向に進むんです。

鉛筆もそうなんですね。
目を向けた方向に進むのだから、
目を向けさせることだけに注力すれば、
自然とそっちに向かうんです。

ふるえる線で、ゆらゆらとした字を書くお子さんは
自分のえんぴつの先を見て居て、ゴールが見えていないことが多いです。

ゴールに注目することができるようになれば、あとは、
「ゴールまで一気!!」って、勢いよく線を引かせると
直線はきれいになります。
逆に曲線はゆっくり。うまくかけずに折れ曲がってしまうようなら、
手を添えて、「ゆっくり」という感じを掴んでもらいます。


「れ」の場合ですが、
2画目の最初の角を1画目の縦線の近くに置き、
そこでストップさせておいて、今度は左下の曲がり角に
爪を置いて、「今度はここまで来て!」と呼びかけます。
下向きの線は、上手に書けることが多いので、
ここで一度思いっきり褒めておきます。
そして、
「次が難しいよ。」
って声をかけて、お手本の字から、どの辺を目標にしたらいいかを見せつつ
次のポイントに私の爪を動かします。

そこまで、真っすぐ線が伸ばせたら、
「後は、真っすぐ下に行くよ。最後はゆっくり丸めてね。」
で、かなり形が整います。

このやりかただと、
私はえんぴつを持たないし、手も添えないし
(ちょっとだけ添えることもありますが・・)、
最後は自分で書いてますから、
達成感も感じてもらえます。

隣のお手本と見比べて、
「そっくりだねぇ。上手にかけたねぇ。」
って言ってあげたとき(お世辞じゃなく、ちゃんと形整いますから)の
子供たちの最高の表情は、疲れを吹き飛ばしてくれますわ。

こうして、満足感と達成感を感じてもらうことで、
おせっかいおばさんの介入に慣れていただく。

今の私と1年生の状況はそんな感じです。





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