のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

ものさし2

2007-06-30 01:00:47 | 2年算数
コメントいただいていたので、急ぎかく事にします。

ものさしについては以前も触れました。
CMとMMを、分けて測ること。0スタートで目盛りを読むこと。
そんな事を書きました。

さて、3年の「水のかさ」と同じように、2年の長さでも
数字で書かれた長さがどのくらいなのか目途をつける問題がでてきます。

教科書の厚さ 5(  )
ふでばこのたての長さ  20( )
の( )の中に、適切な単位を入れるのです。

これ、先に行くとメートルやキロメートルも入ってきちゃいますので、
この段階で一度わかるようにしておく方が後でらくだと思います。

子ども達の中に基本単位の1CMと1MMをイメージを入れるために、
私の場合は、子ども達の「指」と「爪」を使います。
ものさしの端っこに、子どもの人差し指を当てさせてください。
ちょうど1本分の巾がほぼ1センチだと思います。

物差しの目盛りを読むときに、5㎜のラインなどと混乱してしまう子ども達のために、
「ゆびおいてごらん。そう、端っこがちょうど1センチだねぇ、じゃぁ次は?」
という具合に目盛りの選択に迷わないためにはじめた指導法なのですが、
これ、結構使えます。

ものさしの目盛りは、まずCMで読んで、それからMMですが、
CMでどこまで読むのかわからない子も、「行き過ぎぶっぶー!」といいながら
この指を使うと、どこで行き過ぎてしまったのかが良くわかるようで、
ちゃんと止まれるようになりました。

指で測りきったら、今度は爪の出番です。
㎜の単位は爪をたてて測ります。
(深爪のお子さんは測りにくいので、実際には尖った鉛筆の先で数えるといいのですけど、単位のあらわす大きさを感じるのには、「指」に対する「つめ」が便利です)

こうして、ながさを測るたびに、
センチは指。ミリはつめを繰り返していると、
最初にあげた問題のときにも、

「教科書の厚さって、ここだよね(出来る限り現物を見せます。「厚さ」という言葉がわかっていない子も多いです。)。これは指で測る?それとも爪で測る?」
ときくと、「つめ!」って迷わず答えてくれます。
答えてくれなければ、実際につめと指を当てさせて、実感してもらうまでです。
そうしたら、指がCM、爪がMMということをしっかり確認し、
CMとMMが、かけるかどうかチェックしてあげればおしまいです。



ドッジボール

2007-06-29 23:23:07 | 娘の事・謎
昨日今日と、中学校はスポーツ大会。
数種目に分かれてクラス対抗で闘ったのだそう。
娘は、ドッジボールを選択。
1回戦で負けたけど、2年生の先輩のボールを二回体で止めたそう。

娘がそうやってボールを受け止めると、周囲の先生方からどよめきが上がったと、
不思議そうに話してくれたけど、そりゃぁそうだ。
どう見たって弱弱しくてどんくさい君が、直撃してくるボールを受け止めるなんて
先生方は想像しないよ。
「出来そうに見える奴が出来ないとがっかりされるけど、出来なそうに見えるのに出来るっていう子は、そうやって感心してもらえるんだから、君はつくづく得だねぇ。」
と話すと、満更でもない様子。いい性格だわ。

このドッジボールもね、繰り返しなんだ。
放課後の1、2時間を毎日過ごして来た児童館で、
しつこいぐらい遊んできた。
最初は逃げる専門。
細っこいので、的になりにくいのが幸いして、
かなり最後まで残れるようになっていった。
そうして時間をかけて自信をつけて、
今度はボールをキャッチする事に挑戦。
児童館は異年齢だから、小さい子のボールなら、
少しの勇気で受け止められたんだろうね。
時には痛い思いもしながら、顔に当てられたってベソかいたりしながら、
それでも楽しくて楽しくて、そうして少しずつ自信と勇気が大きくなって、
最後には、同学年の男の子の力一杯のボールも体で受け止めるようになっていて、
私も驚いた事があったっけ。

4年生から5年生にかけて、学校で君が一番しんどい思いをしていたとき、
身についてきた力だったね。
あの時期、君にこういう居場所があった事に、私は本当に感謝しているよ。

そして、自転車乗りのときにも感じたけど、君のしつこさには脱帽。
良くあれだけ毎日飽きずに続けたわ。




リットル、デシリットル、ミリリットル、

2007-06-29 05:10:13 | 3年算数
単位を当てる問題は、例年のんびりちゃん達が苦労するところです。

( )に当てはまるたんいを書きましょう。
という問題の、まず「単位」という言葉が何を表わすかがわからない。

このとき、大人としてはつい、「単位というものは・・・。」
とやりたくなりますけれど、
彼らがわかっていないのは、「何を書いたらいいのか」ですので、
「単位」についての説明をするよりも(してもいいですけど)むしろ、
選択肢である、l(リットル)、dl(デシリットル)、ml(ミリリットル)を書いて見せて、( )の中には、このうちのどれかを書き込むのだという事を覚えさせた方が
近道だと思います。

で、そうして選ばせて見ると、実はぜーんぜんわからないという事を発見するかもしれません。
わからないの理由はふたつ。
まだ、それぞれの単位のあらわす量を把握できていないか、
やはり、まだ問題の意味を良く理解できないか。
または、その両方かです。

教えるときには、「両方ひっかっかるだろう」と思って教えて回ります。
実は、この問題はかなりの子が引っかかりますので、
教室中、片っ端から歩いてチェックしているんですよ。


さて、私なりの教え方ですけど、
まず、問題の近く(教科書でもドリルでもノートでも)に
3つの枡の絵を書きます。
一番大きいのはリットルます。これは牛乳パックの絵で表わします。
2番目のサイズは、デシリットルます。これは手のついたカップ型。
(デシリットルますは、学校の授業で水を測るのに使っています。
普通のコップよりも少し小さめのカップです。)
3番目に書くのは、とーっても小さな立方体型のミリリットルます。
(実際に目にする事はありませんので、これはイメージを作りやすいように書きます。
ですのでちーさく書くのがポイントです。)

各順番は固定です。大きさの比較が出来るようにしたいので
必ずでっかい方から書きます。
そして、それぞれの下に単位を書いておきます。

そうした上で、問題に取り組みます。
こんな問題。

コップいっぱいの水  2(  )
やかんいっぱいの水  3(  )
パックのジュース  200(  )

まずは、書き込んだ絵の説明をします。
その前に、こんなチェックをかけてみましょう。
「1l、1dl、1ml、一番多いのはどれだと思う?」
「ミリリットル!」なんて答える子がいるんですよ。
これは、「1000ミリリットル=1リットル」という言葉が
「ミリリットル=数字が大きい」ようなイメージで刷り込まれてしまっているためかもしれません。
他にも、デシリットルを選んだり、どう見ても「あてづっぽうだな」と思える子がいたりしますので、やはり、絵を使って升の大きい順に頭を整理させておく必要はあると思います。

絵を書くのは、子ども達が「量」をイメージしやすいようにです。
1リットルってね、1番多いんだよ。皆のうちの冷蔵庫に
牛乳の大きなパックあるでしょ?
ここでは返事を求めます。本人が頭の中で牛乳パックを思い出す時間をとらせるのです。中には『牛乳はないけど、麦茶のならあるよ。』という子がいます。もしかすると2リットルのパックを思い浮かべたかもしれませんが、それでもいいんです。とにかくコップよりはだいぶ大きいものなんだという事がイメージできるようします。

次はカップです。
この間、水を測るときに使ったちょっと小さめのコップあるでしょ。
ここでも、本人に思い出す時間は与えます。顔を見ていれば思い出せたかどうかはわかります。
思い出したと思ったら、絵のしたの単位も使って、
そう、あのコップはこれなんだよ。デシリットル。
と結び付けます。

そうして最後はミリリットル。
ミリリットルのコップはねぇ、こんなにちいちゃいの。
だから、水汲みには使わなかったのね。

さて、じゃぁ問題やるよ。
コップいっぱいの水って、このうちのどれで汲んだらいいと思う?
(まだこの段階では色々でます。わかり始めはそういうもんですから、間違いを責めないで進めましょう)
2って書いてあるよね。これはその入れ物で2はいっていう事だよ。
牛乳パック2杯なのかな?
(ここまで言うと、自分でイメージして、違う違うと首振ります)
じゃぁ、この真ん中のデシリットルで2杯かなぁ?
(まだ少し自信ないですよ。同じカップ型でしょ。だから2杯と1杯の差に引っかかるんさと思うんですけど、これだ!っていう顔をするお子さんは少ないです)
こっちかなぁ?
これはこーんなにちびっちゃいけど、これ2杯でコップいっぱいになるかなぁ?

ここまでくると、真ん中のコップを選ぶのに迷いはなくなります。
そうしたらすかさず単位を書かせます。
コップの下に書いてある単位を指差して、それを見ながら書かせることで、
イメージの結び付けを謀るんです。

さて、この1問めに納得してもらうと、あとは楽。
じゃぁ、やかんには、どれで水入れる?
3杯なんだって(問題の数字にも着目させます)。

で、まず牛乳パックを選んでくれます。
選べなければ、また先ほどの会話を繰り返せばいいんですよ。


最後にジュースね。
200杯もいれるんだってよ。どれで2百杯かなぁ?

問題の意味、解く時のイメージはこれで出来ると思います。あとは類似問題を楽しんで何問かやらせておくといいかな。
躓いたら、すぐに絵を書いてあげて(必ず単位も書いてくださいね。結び付けないと意味ないですから)、イメージの強化を図っていけば、出来るようになると思いますよ。

そうして結びついてしまえば、日常の生活のあらゆるシーンで。それぞれのますを意識する事もできますから、自然に刷り込みが完了すると思います。

ひっつきどき。

2007-06-26 14:24:54 | 英語
先日ちょこっと触れた、
「手をかけすぎると、自分でやらなくなるよ。」
というお話の続きにもなるかな。


うちのマンションをずっと掃除してくれている「おばちゃん」が、
「日本舞踊」を習っているんです。
で、そのおばちゃん、
「なんでもね、最初に間違った覚え方をすると、一から習うより大変だからねぇ。
最初が肝心よ。最初にどんな人のところで習うかが大事なんだからね。」
って、うちの娘達が幼い頃よく話してくれました。きっと、日本舞踊を習って欲しかったんだと思いますけど、結局ご縁が無くて娘達はやりませんでした。


「最初が肝心」
私が娘の勉強を見るとき、このおばちゃんの言葉を思い出すことが良くあります。

最初に違ったやり方を刷り込まれると、後で応用が効かなくて大苦戦します。
1度入ったものに関して、うちの娘はかなり頑なに守りますから、
くずすのに、親子の大バトルが展開されるんですよ。
そもそも、方向転換が簡単にできるようなら、学校の勉強ごときに親が手を出す必要もないわけですしね。最初にしくじらない事。自分の努力が「成果」として感じられる事。
これを、私は結構大事に考えています。

ですので、「最初」に関してはどういった刷り込みをすれば後まで役立つか、彼女の特性に合っているか、ものすごく考えます。
そして、そのやり方を、彼女がある程度自分のものにするまでは「ひっつき」する事にしているんですね。

今、「ひっつきどき」なのが、英語。
耳で聞いて覚えるだけなら、ほんの少しのアドバイスで済みますけれど、
「読む」「書く」に関しては、
彼女の脳に、「耳から入ってくる情報」と「目から入ってくる情報」を結びつける方法をインプットしなければなりませんので、ビッシリついて見ています。

目を離すとね、のんびり娘は『ただ形を写し取る』のに夢中になってしまうし、
丸暗記した言葉を場面に応じて口にするだけになってしまって、
文字情報と結び付けてくれないんですね。
これは、言葉で注意して気をつけるように言ったところで、
本人無意識にやってしまうことなので、ひとりで身につけるのは至難なんですね。

英単語の書き取り練習をする間、「音」と「文字(1音節で区切るようにしています)」を結びつけるために、単語の一部を手で隠し、それぞれの音を確認しながら書いていく作業は、時間もかかるし面倒です。
教科書からただ書き抜くだけならずっと早く楽に終わる事を既に知っている娘を、
あえて「音」に拘らせるために、同じやり方をしつこく繰り返させます。
毎日2時間近く。
主婦ですからね、私も。
他の事一切が何にも出来なくなる
このひっつきの時期は、本当は辛いです。
家は荒れ放題になっていきますし、寝不足でよれよれですもん。

本人が自然にできないことを身につけさせるための「ひっつき」ですから、
ごねる。もめる。すねる。何てことも続くわけで、「気分良く」「楽しい」お勉強というわけにはいかないです。
もこもこと、のんびり娘の中に沸いてくるイライラを、
鬼母の力でねじ伏せて、続けさせていくわけですからね、
激しいバトルもしばしば起きるわけですよ。

でもね、彼女はそれで投げ出してしまう事はないし、
私もさんざん怒鳴り付けても彼女を置いてひとりでやらせる事はない。
時折、このバトルに遭遇する夫は、私と娘のあまりの大声に、
「そんなに怒鳴りあいするなら、もうやめちまえ!」なんていうんですけどね、
やめないんだわ二人とも。
私にすれば、「今の彼女には出来いないこと」だから支援にはいっているわけで、
途中で投げ出しては意味が無い。
彼女にしたって、自分が出来ないのが嫌だからブーたれるわけで、
出来たい気持が強いからブーたれるわけで、
つまりは、私と娘の目的というのは合致しているのです。


で、ぷりぷりガミガミしながらも、しばらくひっつき勉強は続き、
数日の険しい山越えののち、自分で学習のコツが掴めるようになってくると、
ようやく、彼女の表情は和らぐわけです。
ママの指を押しのけて、自分の指で他の音節部分を隠しだすようになったら、
あとは任せても大丈夫。

英単語の学習に関しては、昨夜この時期がやってきました。
完全お任せと言うわけにはいきませんが、ここ数日の
完全「ひっつきどき」は終わりそうです。

少し、家事にさける時間が出来てくるかとホッとしたら、
食器洗い機が壊れました

あぁぁ・・・家の仕事を助けてくれる妖精さんが欲しいよぉ・・・

授業参観。英語

2007-06-25 08:50:13 | 英語
土曜日は授業参観でした。
仕事とぶつかってしまったので、パパに任せようかと思ったのですが、
予告しておいたにも関わらず、「歯医者の予告いれちゃった。」ってねぇ・・・。

1時間目の英語だけ、見ることにしました。

英語の授業、このところ、4,5問の小さな単語テストが良く行なわれているよう。
おそらく予告があると思うのですが、のんびり娘例によって聞き取れていない事が多いらしく、何度か「手付かず」のミニテストを持ち帰っています。
「何とかせねば・・」と思っていたところだったので、参観できるのが英語だったのはラッキーでした。

授業の前に、保護者にはその日の流れと子ども達が取り組むワークシート(プリント)が配られました。
アチャー!!
前日勉強して、なんとか書けるようにしていったのは1月~4月。
なのに今日のテストは5月から8月じゃないですか。
出来るようになって本当に嬉しそうな表情を見せていた娘だけに、これはショックでしょう。
娘を見ると、何だかふてくされた表情。
5分ほどのテストの間、静かにペンを走らせる他のお子さんの中で、
「やってる振りして」何にもかけない娘。
表情はどんどん険しくなります。

答え合わせ。
先生が黒板に解答を書いて、
「出来なかったところは写してください。」

たった4問ですし、予告もあったようなので殆どの生徒さんは
間違ってもせいぜい1,2問。途中のスペルを直すだけ。
一方娘は全滅ですから、全てを写し取らなければなりません。
他の生徒さん達のする事がなくなった頃、先生は次の日の予告をします。
そうして、テストする単語を黒板に書いて、
それもノートに書いておくように指示します。
この単語を1行ずつ書いてくるのが宿題だという事も説明されます。
しかし、その間娘はまだ先ほどのテストの答えを写しているんですね。

これが、「聞き漏らし」の原因でした。

板書に限らず、何かを書いているとき、
彼女の脳は「書く」という作業に集中してしまいます。
「ながら」というのがほぼ丸っきり出来ない子なんです。
ですから、先生の指示と予告は彼女の脳みそに引っかかることなく素通り。
きっとね、単語テストが始まった頃から(それまではワークシートばかりで進んでいたので進度がわかりやすかったんです。)こういう状況だったんでしょうね。

そうして、スタートで人より余分に時間がかかってしまった娘。
このロスは、授業全体に影響してしまいます。

先生が次の指導に移っても、書き終わりたい気持の強い娘は、
まだ板書を続けます。
と言っても、頑なに「最後まで」ということは無くなったようで、
少し遅れて皆に追いつくように準備を始めました。

でも、この「少し遅れて」がまた曲者。
先生の指示というのは、その前にされている事が多いので、
そのときに集中できていない娘は、指示の内容全てを聞き取れていない事が多いんですね。
しかも、本人は聞こえた情報だけで判断し、「自分はわかってる」という気になっていますから、先生や友達に確認することもしない。

先生がさり気無くフォローをして下さろうとした時には、
しかめっ面して、それをはねつけるような態度までとっていました。

気持ちはわかるんですよ。
最初の躓きからずっと、イライラを引きずってしまった。
何で自分だけ出来ないのか、本人は良くわかってないのだからイライラする。
何かを指摘される事が、ものすごく嫌になる。

でもねぇ、それはあなたにとって大損だから、なんとかしましょ。

態度については、後日厳しく指導入れましたが、
その原因も取り除いてあげなきゃ、のんびり娘一人の力ではなかなか抜け出せそうに無いわねぇ。

という事で、昨夜英語の先生宛にメールさせていただきました。
彼女のとった態度のお詫びと、お願い。
彼女の「集中しすぎて聞こえない。」という特質をお話した上で、
大変申し訳ないとは思うのだけれど、テスト予告と宿題をメモで渡していただけないだろうかということ。

もしも、それが「無理」と断られたとしても、彼女の失礼な態度の理由の一端が伝わり、
テストの準備を何もしていなかったのは、「サボった」からではないという事をわかっていただければそれでいい。

今、彼女が陥っている悪循環を、一度断ち切るのが目的。
そうして、なんとかして小さな「出来る」を積み上げる。
でないと、彼女がまた自分の中の「出来ない」にばかり目をやってしまうからね。
上目遣いに人を睨みつけるような表情を、私の娘達にはさせたくないのよ。



少しづつね。

2007-06-23 00:45:44 | 英語
今日、久々に田舎の母と電話しました。

母は、遠慮がちながら、
「あんまり手を出しすぎると、自分でやらなくなるよ。」
と、私が主導する娘の勉強を心配します。

なにしろ、飛びぬけて自立心が強く、負けん気が強く、
勤勉な母ですので(子どもの頃、毎年その町のトップの成績の子に送られる優秀賞を連続してもらっていたのだそうです)、そんな風に思うのも当然だとは思うのですが、
今の私には、迷いが無いです。
子供達は、自分で出来る見込みと自信がつけば、どんなにこちらが引き止めたって、
手を振り払っていくものです。


さて、今日、のんびり娘にはとっても嬉しい事がありました。
たった1問ではありますが、数学の授業中に、新しいタイプの問題を
自分の力で解く事が出来たと、ニコニコ笑顔で報告してくれました。

数学は正負の数から、文字式へと単元が変わりました。
ノートを見ていると、先生は例題を解いて見せ、解説し、
その上でたしかめ問題を一緒に、或いは生徒達個人で解くように指示し、
その後の練習問題を、個々で解かせるようにされているようですが、
のんびり娘は、授業中は先生のお話を聞き、ノートをとるのに精一杯。

数学のあった日は、必ず家で、授業の内容を彼女にわかる形でおさらいし、
彼女が解ききれなかった練習問題を復習としてやっていく事で、
「あー、そうだったのか。」と、本人が納得するというのがいつものパターン。
つまり、授業内ではなかなか「出来る」までいっていなかったんですね。

それが今日は『出来た!』。その事が、ミニテスト(正負の数の計算を忘れてしまわないように、毎時間5分程度で出来る5問テストがあります)の満点よりも嬉しかったんですね。
「私って、すごいよね。出来ちゃったんだよ。」
と、ニコニコの娘って、ほぉんと単純可愛いわ。


さて、もうひとつ娘にとって嬉しいこと。
苦戦していた英単語の習得に、良さそうな方法が見つかった事。
先日KIMIさんも「フォニックス」を勧めてくださいましたが、
娘が覚えやすそうな形で、フォニックスもどき学習法を作ってみました。

それが上の画像です。

英語の単語の下に、彼女が覚えられる程度の区切りをつけて、その部分にカタカナを振ってしまいます。

1月ならば、
Januaryを、
Ja   nu   a   ry  に分けて下線を引き、
ジャ  ニュ  ア  リー
と、カタカナを振ってしまいます。

その隣には、下線とカタカナだけを書いて、声を出しながら
それぞれを分けて書いていきます。

同じようにしてもう一回チャレンジする時には、のんびり娘は自分から
前の部分を隠していました。少しづつなら覚えられる自信があるんですね。
そうして3回目ともなると、もうほぼ大丈夫。後は刷り込みだけになりました。

2月は、
Feb   rua   ry
フェブ   ルア  リー

3月は、
Mar  ch
マー   チ

4月は、
A   p   ril
エイ プ  リル

rとlを間違えたり、bがdになったりという間違いはでますが、
それも、練習の中で潰していけるので、かなり効率良く覚えられるようになりました。

この勉強の最中にも、
「私、すごいよね。」
が飛び出していますので、自信ついたんでしょうね。


6年間、英単語とは格闘する事になるのでしょうが、これで少し目途がつきました。
書き取りだけだと、何十回書いても覚えられませんでしたので、我が家なりの学習法が見つかった事にホッとしています。


しかし・・・中学高校と、この位熱を入れて英語の勉強をしていたら、
私はきっと「東大」にでも入れたのではないかと・・・

みずのかさ

2007-06-22 13:55:08 | 3年算数
水のかさ
の単元では、先生がたは結構いっぱい「体験」をさせてくれます。
教室にペットボトルだの水槽だのを持ち込んで、何度も何度も水をはかり、
デシリットル、とリットルの関係を体感してもらったり、
学校ならではの楽しさがあります。

先日、授業見学をしていらした校長先生が、
「今の子は『すりきり』がうまく出来ないねぇ。昔は米を計ったから『すりきり』の感覚があったんだけどなぁ・・」
とつぶやきました。
そう、せっかく1㍑のペットボトルを用意して、デシリットル枡でちょうど10敗だという事を体験させようと思っても、子ども達の『枡いっぱい』の感覚が『すりきり』ではないので、12杯だの13杯だのになってしまうんですね。

そのこつを掴むのにさらに1時間余分に授業をしたりしていると、
あっという間にこの単元は終わってしまいます。

危険ですねぇ。
理解のベースになる体験はつめたんですけど、それを「言葉」とつながげていく時間が少ないから、今終わられちゃうと、きっと皆テスト苦戦だわ。
あと1時間、頑張って回らなくては。

躓くポイントは、単位の変換。
1リットル=10デシリットルという事を覚えても、
それを活用できない子は結構いますよ。
ドリルなどの問題を利用して、理解できているかのチェックをしてみてください。

リットル枡にデシリッットルの目盛りが振ってあるもの。
これもテストで、「何リットル何デシリットルですか?」なんていう読み取り問題がでますが、
小さい目盛りが1デシリットルだという事は教科書には書いてありませんので、
教えてもらわなかったり、先生の説明を聞き漏らしたりしてしまうと、
何をどうしていいかわからなくなります。

このタイプと、枡の絵で何リットル何デシリットルか測るものは、
類似問題を難題かやっておけば、大丈夫だと思います。

あと、足し算と引き算ですね。
これは筆算でやるのが、間違いが少なくていいかと思います。

単位をそろえるのがポイント。

1リットル3デシリットル+4デシリットルなら、

    1リットル 3デシリットル
  +       4デシリットル

という感じです。
デシリットルの箱には9までしか入れないので、10を越えたらリットルの箱に繰り上がる事は、これまでの足し算筆算の経験から子供達に受け入れられやすいと思います。
繰り下がりも同じ。

まずは、リットルとデシリットルのふたつの単位で、類似問題を繰り返して、それからいよいよ次の難関ミリリットルの登場です。

何も、続けてやらなくてもって思うんですけど、でてくるものは仕方ない。
ですので、なるべく子ども達が混乱しないように、デシリットルとは別の物。
デシリットルよりも小さな単位だという事を強調しておきます。

1リットルは1ミリリットル。
これを元にして、単位の変換。
そして良く出るのが、
『どちらが多い』と言う様な問題ですね。

120ミリリットルと20リットル。
1リットル8デシリットルと17デシリットル。

この手の変換には、のんびり娘本当に苦戦していました。
絵に書いても、式ででも何でもいいから、自分なりのそのかさの表現、変換が出来るといいなと思います。

あと、2年のときに長さの単元ででたような、単位を当てる問題もありますね。
お風呂のお湯は○[   ]
給食に出る牛乳は□[   ]
など、ピッタリくる単位を入れる問題。

日頃から、牛乳パックやペットボトルでミリリットルやリットルに目を向けさせておくと、生きてくると思います。
あと、リットルデシリットルミリリットルは、英語の略記号で書くとより混乱しやすくなりますので、枡の大きい方から順番に唱えたり、書いたりして、
「あれ、どれがどれだっけ?」
という事がなるべく無いように刷り込んであげたいですね。









英語

2007-06-19 23:10:36 | 英語
火曜日のお稽古事を月曜に移したので、
今日から部活に出るはずだったのだけど、
帰ってきたのんびり娘。

「今日、英語の特訓で部活出られなかった。
私だけ、ずっと出来ないから泣いちゃった。」

聞いてみると、「曜日」のテストで合格しなかった生徒が
みんな残され、再テストとなったようなのですが、
娘だけ、何度やっても受からず、それが辛かったようです。

それでも、
「私は、書くのは頑張ってもなかなか出来ないから、
全部じゃなくて、3つずつ(3曜日分ずつ)でテストしてください。」
って、自分で言ったそうなの。
そうして、かなりかかったけれど、なんとか「月~水」まで合格して帰ってきたと
こういうわけ。

ということは、明日以降「木から日」のテストもあるはずなので、
彼女にとって労力の少ない形で勉強させてしまおうと、
こんな工夫をしてみました。

既に何度も繰り返して「書く」作業はしている娘。
でも、「書く」事と「読む」事をつなげてしないので、
いつまでたっても、ちゃんと覚えられないんですね。
ですから、私の教え方は常に「テスト方式」。
問題に答えるという形をとることで、
自分の書いた言葉が、どんな意味なのかをつなげる作業をさせるわけです。

そして、余分な要素はなるべく削ぎ落とす。

一週間、曜日には全て「day」がつきます。
この「day」は、何度も書き取りしたおかげで完全に娘の中に入った事は確認できました。
ですから、「最後にはみんなdayをつけるよ。でも今はその前だけを覚えよう。」
と、「day」抜きで練習です。

月はMon、火はTues、・・・というように、1度に3文字から6文字まで覚えればいいようにしてあげると、混乱はかなり収まってきます。
しかも、今日3曜日合格してきていますので、残りは4つ。
これならなんとかなりそうです。

1回目は見てもいい。2回目はなるべく思い出そうとしてごらん。
3回目は答えを見ずにかけるかどうかチャレンジして。

このやり方で、本人かなり覚えたようです。
(と言っても、予備学習にはかなり時間をかけています)
たぶん、2,3日中には合格するでしょう。

たった7つの単語に、これだけ苦戦して泣き出す娘なのですが、
嬉しいこともありました。
今日の「進度表(連絡帳みたいなの)」に先生が書き入れてくれたコメント。

「英語の暗誦、クラスで一番進んでいます。頑張りが良く表れていますね。」

そう、
丸暗記は決して苦手じゃないから、「暗誦」の課題は、どんどんチャレンジしておいでと
家でもCDとはっぱをかけつづけているんです。
「出来ることで点数稼げ!」これが鬼母の教え。
ちゃぁんと稼いでてくれました。

一生懸命勉強しているのに、皆のように書けなかった。
それが悲しくて悔しくて、泣いてしまった娘だけど、
こうして褒めてもらった事で、
「自分の得意」「自分の自信」が積みあがる。

おかげで、苦手な「書く事」にも、また頑張る勇気がわいてくるのよね。


でも、次は「12か月」ですって





個人面談(中学校)

2007-06-16 02:30:43 | 先生方に②参考になれば
実は昨日が、初めての個人面談でした。
1時間も取ってくださるという個人面談。
とっても頑張って勉強した中間テストの結果は
おもわしいものではなく、
特に、担任の先生の専門教科でもある国語は26点と
(たぶん)赤点。
補習も受けている状況で、どんな事をいわれるのやらと、
少々受身の準備もして伺いました。

中学校には、教室前のホールに、広々ゆったりとしたロビーがあるのですが、
そこで待っていると、担任の先生がいらして、
「個室のようなところがいいですか?それともここでいいでしょうか?」
広々ロビーでお話する事にしました。

「頑張ってますねぇ。」が、先生の第一声。
成績については一言も触れられず、学校での様子、クラス内の問題、
彼女が、この学校でどう過ごしているか、先生や他の生徒さんが
どんな風に彼女を受け入れているのか、
それが伝わってくるエピソードを色々伺えました。

「先日面談したお母さんが、お子さんにね、
『クラスで一番頑張っている子って誰?』って聞いたら、
そのお子さん、「のんびりちゃん」って答えたんだそうです。
わたし、中学校1年生で、それがわかるのかって思って、
少し感動しちゃったんですけど、
確かに、着替えとか準備とか、いつも一番最後なんですけど、
子ども達、ちゃんと見てるんですよね。」

と、そう言ってくれる先生が嬉しい。
この先生、先日の中間テストの結果のコメント欄に、
「この2ヶ月で、のんびりちゃんの逞しさを見せていただきました。」
と書いてくれました。
「はっきり喋らなくて」「とろとろした感じ」のする娘は、
実はかなり骨のある「がんこちゃん」なんですけど、それをこの短期間で見抜くとは
只者ではない(大げさか)と思っていたのですが、こんな事もあったのだそうです。

「国語の授業で、みんな揃って音読をしていたら、のんびりちゃんだけ違うページを開いていて、読みながら机を回っているときにスッとめくってあげようとしたら、グッと指でページを押さえてめくらせないんですよ。『わかってる。やらなくていいの。』っていう気持を指先と表情に込めていて、『この子、なかなかしぶといねぇ。』って思わされました。」
って、笑いながら。

部活の事も話してくれました。
案の定、着替えや支度が遅くって、他の1年生とは足並みが揃わないそうですが、
学校全体が、それぞれの力でがんばるようにという指導をしているので、
そのこと自体は責められることはないのだそう。
それでも、他の1年生がボールを打つ練習を始める頃、彼女はウォーミングアップのランニングをしているというような「ずれ」のためか、一年生の輪の中にはなかなか入っていけず、少しはなれた所にひとりポツンという事が多いそうです。
顧問の先生が、
「今だ。いけ!!」って、背中押したくなるけど我慢してます。」って、
担任の先生におっしゃったそう。

そうして、先日1年生みんなでユニフォームの色を決めるとき、
一年生の輪の真ん中に、うちの娘が入っているのを見つけた担任の先生は、
「思わず、他の先生を呼びつけて『見てみて、のんびりちゃん、ど真ん中にいるよ!!』
って、興奮しちゃった」んだそう。

また別の日には、娘の国語を担当してくださってる先生(担任の先生とは別)が、
職員室の担任の先生の所に駆け込んできて、
「のんびりちゃん、文法できたわよ。あのこわかってたわ。時間をかければわかるのよ!」って、まくし立てていったそう。


やっぱり、のんびり娘は強運です。
こんな風に色んな先生たちから温かく見守られて過ごしている中学1年生なんて、
東京じゅう探したってそうはいないでしょ。


おかげさまで、
先生曰く。
「入学当初は、緊張しているのか表情もきついし、人の中に入って行けないし、
この子はもしかしたら半年くらいはかかるかなぁって思っていたんですけど、5月にはいった頃から変ってきて、今はクラスの中では自然にお友だちの輪の中にいますよ。
支度などでずれちゃう事も多いですけど、それでも特にみんながいらいらするという様子もなく、自分ペースでやってますね。」

うちの亀さん、ここは安全だと首を伸ばす事にしたらしいです。



物事は見方ひとつで大きく変わりますね。
ここの先生たちの物の見方は、私たち親子にはとってもありがたいです。


例えば、最初にあげた『ページをグッと押さえる』なんていう事。
似たような事は、小学校でもあったと思うのです。
私の苦手な、小学校4年生の時の担任の先生からは、
「TTの先生や私の手助けを拒否するようなところもあるので、
どうしていいかわかりません。」
って、言われましたから・・。

人より時間がかかる事についても、
「このままでは中学校に行って困りますから。」と言われたり、
「みんなに迷惑をかけてしまうのですから、感謝の気持を持たないと・・」
と言う様な事を強調されたり、小学校のこの先生との面談ではいろいろあったなぁ・・。


と、こう書いてきて、やっぱり「杖」なんだって思いました。

出来ないところ、苦手なところを責められて、「どうしていいかわかりません」
と追い詰められていた時、彼女は、殻に閉じこもるようになっていました。
弱い方に「杖」をあてがわれたから、にっちもさっちも動けなくなってしまったのだと思うのです。

今、「杖」は反対側にあてがわれました。
出来る事をしっかり見てくれ,褒めてくれる(もちろん、怒られてもいますけど)中学校で、彼女はどんどん延びています。
学習のときの理解力もですけれど、「人」に対しての観察力も「よく生きる」ことに関しての考え方も、真っ当にしっかり育っています。
小学校では「やってみたかったけど怖くてやれなかった」であろう、委員会の仕事(クラス全員の前での伝達や司会もある仕事です)にも積極的にチャレンジを始めています。
「日直」の仕事も、一人で何とかこなしたそうです。

先日は、生まれて初めてお友達に自分で電話をかけ、わからなくなっていた華道のノートを貸してもらえないかと頼みました。(快諾してくれたお友達に感謝)
今日は、自分で考えて、これまでテニスの練習日と重なっていたピアノのお稽古をずらしてもらえないかと、私に頼んできました。(快諾してくれたピアノの先生に感謝)


「今はまだ、思っていても自信が無くてはっきり自分の意見を言えないという面があると思いますが、ここを巣立っていく6年後には、彼女なりに自信を持って自分の気持や意見がいえる。そんな女性を私はイメージしているんですよ。」

担任の先生がおっしゃったそんな女性への道を、のんびり娘が少しづつ少しづつ歩きはじめている気がします。











杖になるために。

2007-06-15 14:23:11 | 先生方に②参考になれば
コメントへのお返事、遅くなっていてごめんなさい。
あとで必ずお返事させていただきますが、
先日、中途半端に紹介した小冊子について、
先に書かせてください。

画像で読み取れるかと思ったのですが、ちゃんと読めなかったので
タイトルからちゃんとお伝えします。

「杖の役割-障害支援の素-」
著者 奥平綾子@ハルヤンネ
出版元 (有)おめめどう 自閉症サポート企画)

「杖の役割」を、どう捉えるか。
先日も書きましたけれど、杖は悪い方の足についても意味が無い。
(実際にやってみると、歩けなくなるそうです)
支援も杖と同じ、弱い所にばかり注目して、何とかしよう何とかしようとしても駄目。
強いところを援助してしっかりさせてあげることで、弱いところも自分でコントロールするようになる。
と、この小冊子にはそんなことが書かれていました。

さて、これをどんな風に捉えるか。
人によっては、

 「軽度知的」なんだから、勉強は「弱い」だろう。
 だから、「強くなりそう」な「手伝い」をさせてあげよう。

というように取った方もいらっしゃるかもしれません。
それも正解のひとつかもしれませんが、私はもっと細かく考えたいと思うのです。

今週いっぱい、勤務先の学校は「学校公開」で保護者の皆さんがたくさんいらっしゃっていました。
今日は、1年生の(おそらく)自閉君のお母さんが見学。
算数の授業をご覧になった後で、ご挨拶すると
「うちの子、ぜんぜん駄目ですねぇ。」と・・・。

ここにも、「不安」を抱えてしまったお母さんがいる。

「そんなこと無いですよ。なかなかやりますよ。」
と、具体的にお話して少しだけ安心してもらえたようだけれど、
いったい何を持って「駄目」と思ってしまうんでしょう。

このS君に関する、今日の私のメモ。

板書をする時、目を黒板から離さず手だけを動かすため、
字が雑になってしまうことがある。が、覚えた字については手元を見るため
今後徐々に上手になっていくと思われる。
数字については良く覚えた。10までの数字はすぐに書ける。
指を使った計算も少しづつ出来るようになってきた。
例題を1問から2問一緒にやれば、類似問題を解く力(「たぶんこれもこういう事だろう」と推測する力)は持っている。

まだ「字」がわからないとき、「見て写す」という事で学習を進めている力。
黒板の字をしっかり写し取れる力。
目で見ながら、手を動かすことが出来る力。
数字を覚え、指を数え、計算をすることが出来るようになる力。
それに何より、
「たぶんこうすればいいんだろう」と考える力。

これだけのものを彼はもっている。
私が支えるべきはそういうところだろうと思う。
そういうところを支えていって、彼の経験を増やし、
そうしていつか、
彼の苦手な「集団への指示を聞き取とる」に
繋げていければと思う。

1年生三十数人の中で、テストの点数が特別に悪かったから、
「算数は強くない」から、支えるべきではない。
と、そんな風には思わない。

何が「よく動いて」
何が「うまく動かない」のか、
それはそんなに大雑把な物ではないと思う。

子供一人一人を良く見ること。
「出来ない事」を見ながら、「出来ること」を見つけること。

それが、私が思う
「杖」になるために必要なことです。