のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

作文

2008-06-15 02:44:13 | 小学校国語
2年生の国語は、「発見カード」なるものを書いて、それを更に詳しくワークシートに書き、最終的には原稿用紙に作文としてまとめる事。

昨年度、大変な混乱のままに1年生を終えてしまったクラスでは、
ワークシートに書くという第二段階からフォローに入れました。

今年度、先生が代わって授業が成り立つようになったのですが、
それでも、「好き勝手」ちゃん達がたくさんいるクラス。
「出来ない」「わからない」となったときの投げ出し方は早いです。
「一切やらない」という子が何名も出ちゃうのね。

言葉が弱くて膨らませられないタイプのこのところを片端からまわって
全体が動くようにサポートに入るのですが、S君、動きません。
というのも、宿題で書いてくるはずの(しかもそのあと時間をとって仕上げをしている)
「発見カード」が白紙なのです。

「虫でも花でも何か見つけてこなかったの?」
と聞くと、いつものごとく知らん顔。
思い出せる何かが無いかと、いろいろと水を向けてみるのですが、
さっぱりひっかっかってきません。
結局、時間切れ。
「今日、必ず書いてくるんだよ。」
と声かけして終わりました。

さて、次の国語の授業。
他の子ども達が、2枚目のワークシートのチェックをおえ、
原稿用紙に取り掛かろうというのに、やはりS君は何もしてません。
机の中には、先日の発見カードが、クシャクシャになって突っ込まれていましたが
やはり「白紙」。

前回もこの子は何もしていない。今日もこれでは何も出来ない。

そこで、担任の先生に
「S君、このままじゃぁ何もできないので、ちょっと校庭に連れて行って
発見カードかかせてもいいですか?」
すると、
「あっ、そしたらF君もお願いします。」
「F君、この間のは発見じゃなくて日記だからね。発見してくるんだよ。」
という事になり、
「先生、k君とT君もですかね。」
と伺うと、
「お願いします。体育館横にあじさいが咲いてましたので、あのあたりでいいかと思うんですけど・・」

で、4人を引き連れて発見しに行きました。

s君、あじさいの近くで団子虫を見つけました。
コンクリートの上にひっくり返して観察です。
「うわー、きもちわるーい。足が・・・」
と数え始める様子。(しめた!!)
「何本あるかな。数えたら書いちゃおう。あっ、髭もあるねぇ。」
「お尻のとこに白いのがある。」
「おぉー、そんなのがついてるんだ。それも書いちゃおう。」

これだけで、普段動かないS君が、どんどん書き始めたんですよね。
点々がついてるとか、つついたらどうなるとか。

夫々、「書く」という能力の差はありますけど、どの子も
いっぱい「発見」をして、
そしたら、いつもは1行書いては休憩する子達が、
悩まず鉛筆を走らせて行くの。

F君の字は解読がかなり難しいけど、
それでもあじさいの花の色や、葉っぱの裏に筋がある事楽しそうにかけました。

まだひらがなが怪しいT君も、よく見てあじさいの花の絵を書いて、
一生懸命「発見」してます。

K君は、「わからなーい」を連発する子だけど、
発見カードを書き終わると、教室に2枚目のワークシートをとりに行って、
私のところで2枚書き上げていきました。

最後までいっぱい「発見」していたS君。
教室に帰ってからはもう時間があまりありません。
いつもの彼なら、ダラダラと休み時間になるのを待つところなんですが、
誰にも何にも言われないのに、ワークシートにサラサラと鉛筆を滑らせています。
教室でいくらせっついても一文字も書かなかった子がね。

大人はつい、
「思い出して書け」って言っちゃうけれど、
「思い出して」ではかけない子がいるんじゃないのかな。
ってそんな事を思いました。

思えば、のんびり娘も、
日記系は滅茶苦茶弱かったけど(時系列、誰が誰に何したかがゴチャゴチャになる)
観察ものは、結構ちゃんと書けた(口述筆記ですけど・・)っけ。

見て、発見して、それをその場ですぐに言葉にして書きつけていく。
「自分が見つけた!」という楽しさが文を書くことへの抵抗を薄めてくれるし、
書く事を忘れちゃっても、もう一度目を落として思い出せる。
そんな安心感がいいのかもしれません。

小学校の低学年では、最初のうち、
日記のような作文からはいるのが普通だと思うのですが、
こうした観察物から入るのもいいんじゃないのかなって思ってしまった体験でした。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして。 (ぽんにゃー)
2008-06-15 07:41:09
初めまして。
mixiのコミュから飛んでまいりました。
我家も上の娘が「ふしぎ少女」といわれ続けて、今LDの疑いで指導中の5歳児です。
妹ちゃんは「メンズ&ヤンキー」といわれてます^^;
あとは「女優」>笑 保育園でもすぐに泣き落としです。
読ませていただき、大変勉強になっています・・・。
子供の目線での促しって、なかなか出来ず、ともすると芽を潰してしまうかも・・・と思うことが多く、ここで気持新たにさせていただいてます。
またお邪魔させていただきますね。
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なんてタイムリー (チエ)
2008-06-15 08:51:36
うちの次男坊も白紙タイプの子ですー。
全く書けないわけじゃないけど、その場になるとどうしてもできない。
発見の仕方(?)が分からないというか、
自分の中にイメージが湧いているとどんどん書くんだけど
授業中だと難しいらしいです。
seiさんのようなT.Tが入ってくれたら心強いんだけどなー。
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ぽんにゃーさん。 (sei)
2008-06-18 07:53:58
ぽんにゃーさん。始めまして。
HN可愛い響きですね。拝見しただけでふわっとした柔らかい気持になります。

不思議少女と、「メンズ&ヤンキー」のご姉妹。
我が家の「謎少女(成長につれて謎の部分はだいぶ減ってきましたが・・)&山猫娘」の我が家と良く似てますねぇ(笑)
「女優」の要素は、妹ちゃんにはないかなって思いましたけど、まずい事がばれそうになったとき小さな目を精一杯大きく開いてパチパチさせ、「可愛い女の子」を演じるあたりは『女優』なのかもです。
同じ親から生まれ、同じ家で育ち、なぜそこまで違うのか、不思議ですよね。

私のずさんな性格から、コメントのお返事は遅れがちなんですけど、娘に教えたり、小学校でTTのパート先生をする中でヒントになりそうな事を見つけたら、なるべく具体的にブログに書いておくようにしますので、参考になりそうなものがあったらどうぞ使ってください。







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チエさん。 (sei)
2008-06-18 08:04:00
次男君の喘息はその後いかがですか?

イメージが沸けばどんどん書けるっていう事は、書く力は充分にあるっていうことですよね。
それが学校で発揮されないというのは、何でしょうね。
学校で見ていると、
「完璧にしなきゃいけない」というしばりがきつい子もいますし、
「先生の指示する作文のテーマが良くわからない」というお子さんもいますし、
「細かい作文の書き方の決まり」がうまく使えなくて止まってしまう」というお子さんもいます。

学校での作文は、その時々で
「時間を表わす言葉を使う」(はじめに、つぎに、最後に、等です)とか、
「かぎカッコを使う」(会話文を入れていく)とか、
テーマがあるんですよね。
その指示がわかりにくかったりすると、
「いつも書いているものと違う事を書かなければいけない」
と思ってしまって止まるなんていうこともあるかと思います。


私が英語で作文する事を考えれば想像できちゃうんですけど(英語嫌いなんです)、こういう風にしばりがいくつもある状態だと頭がフリーズしちゃうんですよね。




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