のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

ストレスを抱えて・・。

2009-11-30 13:01:13 | 先生方に②参考になれば
私の勤務している先には、「発達障害系?」「ボーダーちゃん?」
と思われるお子さんが、毎年複数名在籍しています。
診断の付いているお子さんもいれば、そういうのは全然受けていないお子さんもいますが、実感としては、
「この子、すこぉし何かあるなぁ・・」
と感じるお子さんが、クラスに2,3人から4,5人在籍しています。

学習に問題があるだけのお子さんは、私の方で引き受けますが、
態度とか、感情処理が苦手なお子さんは、担任の先生が四苦八苦しながら
働きかけの方法を探しています。

今年2年目になる若手の先生のクラスには、「我慢」とか「状況をみる」
ということがとっても苦手なお子さんが複数名いますが、そのうち一人の男の子の行動が、
いろいろとトラブルを巻き起こしています。

例えば先日の掃除の時間。
ゴミ箱の中のごみを捨てる係に当たっていた女の子が、ゴミ箱を持ってゴミ捨て場に行こうとするのを、彼はそのゴミ箱を力づくで抑えて阻止してました。
「駄目!!!」
と言いながら、かなり乱暴に。
幸い、女の子の方が体格がよかったので、振り回されてけがをするようなことはなかったのですが、心配になるくらいのしつこさでした。

この状況を見た担任の先生は、掃除の手を止め、彼の言い分を聞くために少し離れた所へ連れて行きます。

聞いてみれば、ただの乱暴ではないことはわかります。
彼は、
「ごみ箱がいっぱいにならなければゴミを捨てに行ってはいけない!」
というルールを自分で決めていて、そのルールを他の子にも守らせたかったんですね。

以前は、担任の先生は「話を聞く」よりも「諭す」あるいは「叱る」という対応をしていました。他にもかなりのやんちゃ坊主がいましたので、そういう子たちと同じように、
「叱ったり諭したりする」ことで、「人を傷つけない」「言葉で伝える」ことを教えようとしていたのだと思います。
ところが、伝え続けて半年たっても彼の行動は変わらない。
むしろ、ストレスを近くの子供たちにぶつけるような行動も増えました。
他のやんちゃ坊主たちが徐々に落ち着いてくる中、彼は非常に目立つようになっていっ
たのです。

そうなって、担任の先生も対応法を考えようと思い始めました。
ベテラン先生のアドバイスなどもあって、彼が落ち着いていけるように、
まずは彼の言い分を聞き、理由の一つずつに対応策を示してほぐしていく。
そんな方法をとっています。

彼の話をよく聞いてみると、やはり「自分の側」からのものの見方が強く、
「悪くないのに怒られた」と思いこんでしまいやすいようです。
自分が悪くないから、相手のお子さんがどんな怪我を負っても平気。
自分の気持ちがおさまるまで、相手を攻撃してしまったりします。

自分は悪くないのですから、
「諭され、叱られ」ても、心の奥底に届く指導はできません。
彼にとっては、的外れの指導になっているわけです。
ですので、その指導が、こうして「話を聞く」指導に変わったことは
素直に良かったなと思うのです。

ただ、それだけですべてがうまくいくかというと、そう簡単にも行きません。

例えばクールダウン。
教室の外から帰ってきた後も、教室のオルガンの下にうずくまっていたり、
教室の後ろの方でウロウロしたり。
授業内のこういう行動を見て、真似したがる子も出てきます。

「我が家の3兄弟は、全員椅子に座っていられません」
とお母さんがいい切るN家次男坊のT君は、どうも彼に対抗意識を持っているようで
、彼がたてば、自分もと動きだします。
もっと幼い感じのするA君もつられたがりの一人です。実にうれしそうな顔をして
あちこちウロウロしては先生に追い返されています。
一番前に座っているR君も席を離れて先生のところまで行くのが好き。
Sさんは、周囲関係なく、自分が何か気になったら、いいに行かずには済みません。
彼の動きが気になりだすと、それを報告するために、授業中お話し中でもお構いなしになっちゃうんです。
ということで、彼一人の自由度が増えると、周囲の子も自由度を増していき、クラス運営としてはかなり厳しいものになっていくのでした。
ただ、これは先生の工夫と根気で何とかできる範囲のように見えます。


問題は、やっぱり彼。
ストレスがかかるとキレやすい彼が、他の子を傷つける。
そうすればきつく叱らないわけにはいかず、それがストレスとなってまたキレる。
結構頭の良い子なので、隠れて他の子の持ち物に落書きしたり、
他の子のものを隠したりというようなこともします。

避けるためには、彼のストレスを軽減してあげればいいのですが、
彼自身がいうには、「皆と一緒に行動しなければならないことが嫌」
「自分がしたいことを止められるのが嫌」
なのだそうで・・・これは学校という場所ではなかなか軽減しにくいストレスですからね。

今、彼は授業中殆ど参加していません。
算数も国語も、机に座っているときは自分で勝手にいろんな作品を作っています。
材料が欲しい時には勝手に立ってその辺に取りに行きます。
体育の時間、この間は皆がかけっこをしている時、砂場で砂遊びをしてました。
私が行って集団の中に追い込みましたが(牧羊犬みたいですわね)、
やっぱり先生の横で好きなように動いていたのち、勝手に見学者の中に入ってまったりしてました。

このような動きに、以前ならこまかく注意をして集団の中に入れようとしていた先生は、
今はあまり構いません。
自分や他人を傷つけるような行為をしていない限りは、好きなようにさせています。
授業に関しては、「それをやったら、プリントをしようね。」とか
「何分になったら、始めようね。」
とか、いろいろ働きかけてはいるのですけど、無理強いはしないでいるといった状況です。

彼に構わなくなったことで、彼と競うように動いていた他の子たちはずいぶんと落ち着き、
クラス全体としてはいい状態になったように思えます。

でも、その先生と私、時々考えちゃうんです。
「彼」にとって、本当にこれでいいのかなぁ・・・って。
彼、頭の悪い子ではありません。何度かサポートに入って感じましたが、飲込みはむしろ他のお子さんより早いです。
20分休みに、他のお子さんとスピード(トランプゲーム)をやっているのを見ましたが、
負けて切れるわけでもなく、先を読み、両手も使った良いゲームをしていました。

その賢さがそうさせるのかもしれませんが、自由度が上がったことでどんどん、
「自分はやらなくていい」が増えているような気がします。
気が向いて手を挙げたのに指されないと、自分の机をひっくり返したり蹴飛ばしたりします。それが周囲の子へのやつあたりになることもあります。

周囲への暴力という形で表れる彼のストレス。そのストレスを軽減させるために彼に自由度を認め、
その結果確かに彼にストレスは減ったでしょうが、ストレス耐性は上がるわけではなく・・・
どうしても受け止めては上げられないこと(これは学校生活では結構あります。)で制止を受けた時には以前より遠慮なく暴れるようになった風にも見えます。

「前よりひどくなった気がするんですけど、私の対応が悪かったんですよね。」
と、担任の先生。

確かに、彼に関しては『わがまま』の度合いがひどくなり、学校という場で身につけたい集団行動の基本から離れていくばかりに見えます。
私自身、どう関わるか悩むところもあります。

でも、
「先生がよく話を聞くようにしたから、彼がなんでそんな行動をとるのかが分かったじゃないですか。以前はただの「わがまま」「乱暴」だったことが、彼なりに理由があり、いやなことをなかなか忘れられないために、相手が忘れたころいじわるや暴力になって返ってくるということもわかったじゃないですか。それをどう生かすか、これからまたいろいろ試していけばいいんじゃないですか。」
と話しました。
だってねぇ、この子たちを育てるのに「特効薬」だの「近道」だのってないですもん。それは身にしみてます。

結果を焦って形だけ何とかしても仕方ない。でも、諦めてしまうのも違う。
彼の特性をわかった上で、彼がこの後社会で生きていくために必要なものを身につけていくための手助けとして何が出来るのか、ひとつずつ潰していくしかないですもん。
この手がだめならあの手で。彼一人だけを見るのではなく、クラスの子供たちの中で彼が受け取っていくもののことも考えて・・。
先生が自信をなくしている暇なんかないんですよね。止まっている暇なんかない。
だからこそね、2年目の子の若い先生が必要以上に落ち込まないようにしてあげたいなと思っています。

また…

2009-11-23 10:51:18 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
我が家の産んでいない長男(加齢臭と抜け毛が気になるお年頃です)、一人でフラフラさせるとこれだもんね(^_^;)

夏以降、バタバタしている間に、この「産んでいない長男」が、肺と胃で健康診断に引っかかっていまして…

なかなか再検査の日程を取れずにいたのを、先月色々と動いてこなしまして、肺の再検査は近くのガンセンターの休日診療で見てもらえることになり、こちらはその日のうちに
「心配ないでしょう」となりました。

胃の方は別の病院で胃カメラをのんで、そして昨日、胃壁からとった細胞の検査結果が上がってきました。

私は姉の三回忌で病院には一緒に行けなかったのですが、
無事、「無罪放免」となったそうです。

気にしていないように見えたけど、身近な例に触れているだけに、解放感があったのでしょうね。
そのあと、午後いっぱいフラフラと遊びまわっていた長男君、
「8割引だったから」と、ラジコン買って帰ってきましたわ。


私はといえば、変形性関節炎、50肩に続き、脛椎ヘルニアで首が上手く動かせなくて…
かかった医者は、
「まぁ、自然の事ですからねぇ…」
と治療意欲なし。

私、まだ40代なんですけど…。


パソコン本体のせいなのか(評判の悪いOSです)、サーバーとの相性なのか、書き込み中に記事月消えるので、ブログの更新にもストレスがかかってます。首も指も痛いので、打ち直しが苦痛になんです。

これは携帯から。痛む人差し指を使わないですむので、携帯からの方が良いかもしれません。

書きたいことは色々あるのですが、こんな状況です。
みなさんも、関節は大切にして下さいね。冷やすのはよくないようですよ。

睡眠不足?

2009-11-01 23:34:16 | 中学校のお勉強
23時30分、ようやく今日の勉強が終わりました。

実力テストの100点答案(問題文と、自分の回答と、正答をレポート用紙に書き、反省と次への目標を書くというものです)を、理科1と理科2の二本仕上げ、
最後に、数学(計算問題)の小テストの直しを一問。

大した量ではないように思えますが、昨日も夜12時頃までかかってました。
もっとも、昨日はパパがいたので、夜のテレビタイムが2時間超になっちゃったんですよね。
午後の帰宅後も、髪を切りに行ったりしたから、事実上夜九時からの3時間ちょっとしかやってないのかな。

今日も、スタートは我が家の定番「アニメ ワンピース」を見てからなので、
10時過ぎでしょ。11時45分になると、彼女のお楽しみテレビが1時間あるから、
午前中は1時間少ししか勉強できないのよね。
午後、一生懸命やってたけど、年末年始のスキーシーズンに向けて
パパが用具やウェアのサイズチェックを始めちゃったから、、
それにも時間がとられたし、あっという間に5時。
ここも定番の「アニメ 鋼の錬金術師」が入っちゃう。

パパは単身赴任先に帰るから、我が家の日曜の夕飯は6時がめどなので、
机に向かったかと思ったらすぐ夕飯。
相変わらずマイペースな夕飯が終わってから、しばらくは妹ちゃんとけんかしたりして、学習を再開したのは8時近かったかな。

10時過ぎまでは、問題文と、自分の回答を写す。
を一人コツコツやって、それが終わった段階でヘルプコール。
鬼母と一緒に見直しです。
理科2は「覚える」タイプの問題がほとんどなので、先生のモデル回答を見ながら全部一人でやったけど、
理科1は、理屈がわからないと計算式も作れないから、いっしょにやるんです。

二人で一問ずつ解いて1時間と少し。

それから彼女一人で反省と今後の目標を書き、
ようやく終わったと思ったら、なにやらごそごそと探し出すので聞いてみると、
数学のお直しがあったんだとさ。
時計は11時をとうに回っているので
「ひえ~、今からですか!!」
って思ったけど、幸い一問きりで助かりました。

「お風呂なんて明日の朝でいいから寝ちゃいなさい」
と、着替えだけさせて寝かせたところです。
こんな時間に寝てたら成長ホルモンの恩恵を受けられなくなっちゃうと心配ですが、本人、自力で頑張っているものを止めてしまうのもねぇ・・。
「時間読み」の力が働いてくれば、昼間の段階で休憩時間を減らしたり、ていねいさを少し犠牲にしたりして、こんなに遅くなる事を防げるはずなんですけど、その辺りの力はまだなかなか育っていないです。
それでも、大声を出して焦らせたりしないで済んでいるのは、先生たちのおかげです。


面談で、先生ともお話して、
家でのお勉強も、彼女主導に切り替えているところなんです。
何をいつやるのか、それは彼女が学校で先生から聞いてきたことをもとに考える。
わからないところはいつでもサポートするけれど、こちらからやいのやいの言ってせかしたり、難しいところまで全部調べて完璧に教えることはしない。
今はそういうスタンスです。

わからないところ、できない所があれば、教師の側から働きかけられるし、
のんびり娘が、先生に質問に来るきっかけにもなるから。

と、先生方はそんな風に考えてくださっているようです。

のんびり娘に一番必要な能力を、そうして伸ばそうとしてくださっています。


面談のこと、一部ですが。

2009-11-01 01:49:03 | 母の作戦、考え
コメントのお返事を少しずつ書かせていただいているのですが、
時間がかかったせいか、消えてしまうことが続いてめげています。
そこで、明るい気持ちになれる面談のことを一部書いておこうかと思います。


今回は高校進学へ向けての3者面談でした。
といっても中高一貫校ですから、進学後のコースをどうするか、
本人と親の意向を確認するのが第一の目的です。

「では、これはまず本人の口から、どのコースにするか聞かせてください。」
と先生に促され、話しだそうとするのですが、コースの名前が出てこない。
そんなスタートだったからでしょうか、面談が始まって間もなく
のんびり娘の視線は下に落ち、
「はい」「はい」と先生の話に合の手は打つものの、
「聞いているの?」
と、思わず私が突っ込んでしまったような気のない態度になっていました。

就職するにも進学するにもコミュニケーション能力が大切で、それを伸ばしていくのに今何をしようか

といったことが話題になっているのに、このような姿勢では先が思いやられると、
鬼母、面談後のスパルタ指導を心に思い描いてしまいました。


それがね、その直後の先生の一言で変わっていくのです。

「●●さん、●●さんは頑張ってるでしょ。一生懸命頑張ってるでしょ?」
(ここで、のんびり娘、ものすごく自然に、すんなりと)
「はい。がんばってます。」(そりゃぁそうだろう。毎日泣くほど勉強してるものね)

「なら、胸を張って。この学校はそういう子を応援する学校なんだから。
先生ね、また最近●●さんの顔が下向いてきたなぁって気になってたのよ。
●●さん、がんばってるんでしょ。頑張ってないんですか?」
(またもや即座に)
「頑張ってます」
(と、顔をあげて返事をするのんびり娘)
「だったら、下を向くことはないよ。先生知ってる(これは、時にのんびり娘のことを馬鹿にしたりする子がいることを知っているとにおわせてくれた感じでした)。
頑張ってなかったり、人にやさしくない人にはね、先生下を向いて反省してほしいって思ってる。だけどね、●●さんはそうじゃないんでしょ。
勉強は、そりゃぁできた方がいいかもしれないけど、
勉強ができてさぼったり意地悪をしている人と、勉強はあんまりできなくても一生懸命頑張ってる人と、それはね、がんばっている人の方が偉いのよ。
この学校はそういう人を応援する学校なの。この学校の先生たちは、そういう子を応援しようと思ってるの。」

聞いていた娘の顔は自然に前に向き、背筋はすっと伸びて行きました。

そのあとも、ずいぶんたくさんお話ししました。
2年の三者面談では、年若い先生に「ため口」、甘えた態度を見せていたことに
鬼母あとで厳しく指導を入れたものですが、
1年後の今回は、きちんと「です、ます」を使い、
そうして、長いお話も、
先生が理解しやすいかどうかを一生懸命考えて、
言葉を区切り、相手の反応を見ながら話しているのがよくわかりました。

家庭では、かなり自分勝手な(相手がどこまでわかっているかを考慮しない)話し方をしていますし、言葉づかいも乱暴になっていたのですけど、
先生の前ではちゃんとやろうとするんだと、
そのこと自体が嬉しかったです。


まだ書きたいのですが、夜も遅いので続きはまたにします。