のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

補習授業について・・分数の通分。

2013-05-09 16:41:56 | 6年算数
先日、久々に6年生の放課後補習を覗きに行けました。
仕事時間とか、仕事分担とかの関係で、
1年生以外の子供達の勉強を見るチャンスは殆どなくなっているのですが、
なにせ、低学年から知っている生徒達ですから、
ちゃんと見てもらえているかどうか非常に気になるのです。

先日、ちょうどいいチャンスがあったので、
大ベテランの先生の補習授業を
「勉強させてください!」
と、見せていただくことにしました。

補習の内容は「分数の通分」
算数がご専門だったというベテラン先生は、
5年生の内容にさかのぼって、プリントを作り
用語の解説から始められました。


でもね・・・
真分数、仮分数、帯分数、約数、倍数、公約数、公倍数、奇数、偶数・・・
顔ぶれの半分は、こうした「言葉」で既に????になっちゃうメンバーなのよね。

5分の1が2こあると・・・?

という質問を投げかけても、半分位のメンバーは自信がないんだ。
そもそも「分数」の仕組み自体が見えてないから、
説明されてもチンプンカンプン。

しばしの?時間の後、いよいよ問題を解くことになり、
さりげなくサポートに入りました。


私の場合は、問題のすぐ下に絵を書きます。
4分の1+3分の1
ならば、

○を4等分した一つを黒く塗る、
その横に○を3等分した一つを黒く塗る。

「さ、これ足せる?」
と問いかけ、
「無理だよねぇ・・」で落とす。

「でもさ、これをもっと細かく分けたらどうかな?」
と、4等分にした部分を更に3つずつ分けていく。
3等分した方を更に4つずつ分けていく。
そうして、一つ一つのパートが、同じ大きさになるのを見せて、
「これでたせるんじゃない?」と投げかけてみる。

そう、それぞれの○が、同じ12人で分けた時の大きさに切り分けられる。
その事を目で見せておくの。

そうしたら分数の概念の基本。

分母(下の方という言い方をしちゃう時もあります)は、
分け前の大きさを表す。下が12だったら、12人で分けた時の大きさってこと。

だから、どちらも同じ12でしょ。
(ここで分母を揃える意味を見せるの)
・・この時、両方の分母だけ12と書かせちゃう。
(分母を揃えるという感覚をより強く入れたいから、あえて分母だけ先に書くの。

じゃぁ、それが何個分かな?
こっち(4分の1)は、この小さなピースが3個分あるね。
だから、12分の3だ。(ここで分子を入れるの)

今度はこっち(3分の1)は、このピースが4個になったね。
だから、12分の4だ。(こちらも分子を入れるの)

そうしたら、あわせていくつになるかな。
下は、ピースの大きさだから、数字は同じだね。
そう12を書くよ。
上は、その小さなピースがいくつ分になった?
そう全部で7、4個と3個を合わせた数だね。


と、まず絵で見せることにしてるの。
だって、そうでないと、なんで通分するのかまるきりわからないんだもん。
できれば、これを数回やりたいの。
絵で見せる=イメージを作らせる
ことで、分数理解はだいぶ進むから。
本人に書かせなくてもいいんだ。
目の前で私が雑に書いている絵を何度か見ることで、
自分なりのイメージを作らせてあげたいのね。


そのうえでね、

でもさ、まいかい絵を描くのも大変でしょ。
だからね、数字だけでやるんだよ。
と、ここで初めて「倍数」を使いたいの。

分母を縦に並べて書いて、「大きい方の数字からやるとお得だよ」
と教えちゃって、その手順でやってもらう。

4:4×2は8、4×3は12・・・(と、やりながら、3の倍数ないかなぁって考えてもらうの。この辺は一人一人持っている力が違うから、それぞれの力を見ながらね)

3:ぱっと3×4は12が浮かぶのならそれもいい。
出なければ、3×2は6、3×3は9、3×4は12と丁寧に進めて、
上と同じ数字が出たら○で囲んで、
「同じのが出た、これで分ければいいんだね。」
と、即座に分母にして書かせちゃうのだ。

そうしておいて、

お母さんが4に3をかけて12になったんだから、子供も同じようにしないといけないね
と、これは、さっき書いた図も使ってちょこっと説明。
混乱しないように、あんまり丁寧には説明せず、簡単に押さえておくことにするの。

そうして、徹底的に刷り込むのは、
上と下に同じ数字をかけるということ。
もとの4分の1に、それぞれ×3を書きこんじゃう。
3分の1にも、それぞれ×4を書きこんじゃう。

そうして計算させるのね。

で、これが正しい事を、やはりサクッと絵を描いて見せて
自信をつけさせてもう一問。

これを繰り返すと、大概頭が整理されるんだけどね。





□のもとめ方3

2007-01-19 22:39:43 | 6年算数
パターンが身についたら、複雑なものにもチャレンジです。

3×(6-□)=12
のようなもの。

のんびり娘は、こういう複合計算の順番付けが弱いので、
必ず、1番に計算する所に線を引かせました。
この場合は( )の中ですね。

そうした上で、
□を求める計算は、普通と逆の順番だよ。
と教えました。
後にやるほうを先に邪魔者扱いしなければいけないんです。

でも、この式のままだとそれが良くわかりません。
そこで、『長丸』登場。
〔 〕を丸ごと長丸で囲み、その長丸を、□と同じように扱うのです。
(初め、大四角でやったら、最初の四角と混同したので長丸(楕円)に変えました)

3×○(本当はもっと横に長い楕円形です)=12
□は左端ルールで、
○×3=12
○×3÷3=12÷3
○=4

と、邪魔者が完全に消えたら、長丸の中身を復活させます。
( )の中は6-□なので、
6-□=4
6-□はひっくり返せないから、□が邪魔者。
6-□+□=4+□
6=4+□

左端ルールで、
4+□=6
□+4=6
□+4-4=6-4
□=2

もちろん、途中の段階で答えがひらめくようなら止めません。
答えあわせをして、あっていればOKです。
でも、少し数字が大きくなると、ひらめきがなかなか使えないのんびりちゃんなので、
とことん手順に拘ってみました。

ややこしいようですけれど、ルールは単純なので、
繰り返せば間違いなく出来るようになりました。

例にあげたものよりもっとややこしい式でも、
長丸がどこかを見つけ出せさえすれば、
(これも、最初はヒントがいりましたが、徐々に自分で見つけるようになって行きました)後はコツコツと一人で解いていきます。

今は、かなり腕を上げまして、
途中の行程がだいぶ省略できるようになりました。
私からの働きかけではなく、自分で「ここなら大丈夫」
というところを省略していきます。

最初の段階で、こちらの都合の良いように省略せず、
ひとつづつの行程の意味がわかる形で
ていねいなパターンをするこんだからこそ、
正しい省略を考え出せたのではないかなと、
今の段階ではそんな風に思っています。




□のもとめ方2

2007-01-17 23:41:22 | 6年算数
試行錯誤の末(ってほど、たいした事は考えてませんが・・)、たどり着いた方法。
それは、実に真っ当なやり方でした。

最初に、=(等号)の意味を改めて刷り込みます。
=というのは、天秤ばかりやシーソーの真ん中のようなもの。
その右と左はつりあってなきゃいけないの。

今、つりあっているこんな式があります。
□+4  =10

「邪魔者を消せ!」
□がいくつか知りたいなら、邪魔なものを消さなきゃいけない。

「+4」を消すためにどうするか、
ここで、前回何度かすりこんだ
「+」の反対は「-」、
「×」の反対は「÷」が生きます。

+4を消すには、-4をくっつける事を教えます。
初めのうちは、実際に計算して見せて、0になるのを確認します。

=の両側はつりあっていなきゃいけないのだから、
片方に-4をくっつけたら、反対側にも同じ物をくっつけなきゃいけないと教えます。
(これははかりの絵を書いたり、シーソーをイメージさせたりして納得させます)

□+4-4=10 -4

+4-4のところは0になって消えちゃうから(と斜線を引かせます)、
残っているのは、
□=6

この調子で、簡単な問題を手助けしながら難問も解かせます。
同時に、答えあわせの仕方(□に数字を突っ込んで計算するだけです)も教えます。

ある程度なれたところで、次の段階です。
(ここからがかなりややこしかったです)

どんな問題でも、同じ様に解いていけないと、のんびりちゃんは混乱して間違えを引き起こします。
なので、最初は手順を端折らず、決まったパターンを刷り込む事にしました。

ルールはひとつ。
□は必ず左の端にもってくること。
そうしておいて、□のお尻にくっついた邪魔者を消していくのです。

4×□=8だったら、□×4に直して(直せる事がわかっているか確認はします)、
□×4=8 邪魔者×4を、上記のやり方で消すと、8÷4で2がでます。

では、
4÷□=2などのときに、どうするか。
(念のため、÷はひっくり返せないという事も例をあげて確認します)
「ひっくり返せなかったら、□を消そう」と、
これまで数字でやってきたことと同じことを□でするんです。


4÷□×□=2×□
4   =  2×□
ルールは「□は左端」ですから、
ここで、シーソーの右と左を入れ替え。
(入れ替えられることが理解できているかどうかも確認します)
2×□=4
ルールは左端なので、ここでもう一度ひっくり返し。
□×2=4
で、いつもどおり、邪魔者を消しておしまい。

手間はかかりますが、キッチリパターンを身につけるまでは
このやり方に拘りました。

入れ替えのできる、+と×、
入れ替えの出来ない-と÷は、
レポートのちょうど真ん中で縦に分けて問題を書くなどして、
娘が、区別を意識しやすい工夫もしました。

手順がキッチリ入ってくると、娘のほうも途中を飛ばそうとちょこちょこ工夫を始めます。が、中途半端な段階で省略を始めると、大概「大混乱!!!」になってしまうので、
しばらくは見守って形が崩れないようにします。

習熟が十分にされると、自然と正しい省略が出来るようになってくるので、
焦らない事、焦らせないことがいいように思います。







□をもとめる 1

2007-01-16 21:56:48 | 6年算数
四角を求める方法は、小学校では基本的に教えません。
方程式をとくのは、中学校になってからの課題のようです。

ただ、こんなやり方はときどき教えてもらいます。
「小さい数に置き換えて考える方法。」
例えば、
386÷□=193
という式で、どうやったら□が求められるのかわからない場合には、
同じ形で数字をわかりやすいものに変えた式を書いて見ます。
6÷2=3
で、この場合□の位置にあるのは2ですから、
他の二つの数字(6と3ですね)から2を求めるためには、
6÷3という事が浮かびます。
最初の式で、6の位置にあるのは386、3の位置にあるのは193ですから、
□求める式は
386÷193
という事がわかるというわけです。

皆さんのお宅のお子さんは、これですんなり出来るようになるでしょうか?
うちののんびりちゃんは、この方法では苦戦しました。

「簡単な数」といっても、4÷2=2なんていうのを使いますと、
同じ数に惑わされて、もとめる式が作れません。

いろんな場面で、目的にかなう「簡単な式」を思いつくのが難しく、
更にそれをどう応用するのか思い出すのが難しく・・・
つまり、このやり方では無理っていう事です。

で、私が中学で使っていた「=の向こうに放り出す」
というやり方を、比較的早い段階で教えました。

□+44=100だったら、
知りたいのは□なんだから、44が邪魔。
44を=の向こうに放り出す。
ここで、ルール。
「放り出すときには前の記号を反対にする。」
44の前の記号は+なので、反対は-。
だから
□=100-44

これで何とかと思ったのですが、
「反対」という言葉に引っかかり、
放り出したものを先に持ってきて、
□=44-100(さすがに、数の大小を見てこれはおかしいと気付きますが・・)
としてしまったり、すんなりとはいきませんでした。

受験を契機に、このままではいけないと方針を転換。
理屈がしっかりと理解できるやりかたに変えていきました。




四角を使って・・。

2007-01-15 23:08:32 | 6年算数
6年と限った事ではないのですが、受験に取り組んでいて
意外と使えると思った手法が、□を使うやり方です。

のんびり娘は、文章の読み取りが苦手です。
パッと読んで、大まかに筋を捉えることができない。
そういう子どもにとって、高学年のややこしい文章題を立式するのは、
それはもう大変で・・・教えるこちらの脳みそも蒸発しそうになってしまいます。

それが、□を使う事で、ずいぶんスムーズになりました。

 リンゴを3個持っていました。
 友達から何個かもらうと、全部で11個になりました。
 では、何個もらったのでしょう。

教科書では、こういう問題は線分図を書いて、式を作るよう促します。
全体がわかっていて、部分を聞いているのだから「引き算」という風に考えます。

文章からすっと「引き算」を導き出せる子は、きっと、文章を逆から考えることが出来ているのだと思います。
全部で11、そのうち最初にあったのが3だから・・・という具合ですね。

のんびり娘には、実はどちらも非常に高度な作業なのです。

□を使うと、文章題の順序で式が作れます。

3個あった、□個もらった、あわせて11個になった。
と、こういう事ですから、
3+□=11
これなら、シンプル。

では、□はいくつなのか。
これが、以前はなかなかわからなくて、□を使いたくてもつかえなかったのです。
でも今は、受験勉強のおかげで、□をととく方法が身についてきました。

それで、これまで苦戦したいた立式もちょっと楽になってきています。

□をもとめる計算のやり方は、次回(か、それ以降)、書いてみようと思います。






社会科と算数(単位換算)

2006-12-13 01:22:14 | 6年算数
テストだ。テストだ。
もうすぐ冬休み。ということはテストの嵐がやってくる。
と思っていたら、既に始まっていました。

のんびり娘の問題は、学校で先生達がさり気無くしている予告に気付かないこと。
いえ、さり気無くどころではなく、黒板の端にページ数まで指定して書かれていることさえも気付いていないなんていう事が普通なんです。

受験なんだから、他の教科は捨ててしまいたいところですけれど、
明治から昭和。戦争とその後の民主化の単元は、
似たような言葉、難しい言葉が並んでいて、
何もしなければ一桁台は必至。
となると、1夜漬けでも何とかするしかないですねぇ。

昨夜は、僅か1時間半で明治から戦後までを駆け抜けました。
鬼母全開で、問題集をビシバシっと。
その甲斐があったのかなかったのか、とりあえず今日はテストの裏表を埋められたそうです。
しかし・・・
なんと社会は明日もテストなんですって。
今回はページをメモしてきていて、見ると、昨日必至で駆け抜けた部分の後半、
満州事変、から第一次世界大戦。原爆投下から戦後民主主義への流れの部分。
そうとわかっていれば、昨日あんなに焦って全部をやらなくても良かったのに・・。
彼女と付き合っていると、こんな事がしょっちゅうですわ。

さて、明日は算数もテストだそうです。
こちらは範囲は書いていなくて、ただ「まとめ」とだけ。
はてさて、今やっている「立体の体積、容積」という単元の「まとめ」なのか、
2学期の勉強全体の「まとめ」なのか、さっぱりわかりません。

立体の体積は、単位の換算も絡んでくるので、受験に役立つかなと、
山は「立体」の方に張ることにします。
幸い今日は塾の算数学習の日。
個別指導なので、こちらの希望をお伝えして、
今日はこの単元を勉強してもらいました。

使う問題集は、志望校が添削指導用に送ってくれているもの。
塾で解いたものを、志望校にファックスで送って、
「頑張ってます」のアピールにも使おうというちゃっかり母なのです。

帰宅後も、この単元少しおさらい。
苦手な「単位の換算」にどの方法を使うのか。
色々悩んだのですが、娘の覚える方法を少なくするために、
ここでも「田の字」を使うことにしました。

「田の字」。まだ詳しく書いていなかったような気がしますが、
「単位量あたり」や「比」など、色んな場面で重宝に使っている方法です。

1年算数のところで書いた事がありますが、
算数って、2つのわかっている数字を、足したり引いたり掛けたり割ったりして、
もうひとつのわかっていない数字を見つけるのが基本パターン。
文章の中身から、どの式を使えるかが読み取れれば、この段階はクリアです。

高学年になると、少し高度になって、3つのわかっている数字から
一つのわからない数字を導き出すタイプの問題が出てきます。

1mで240円のリボンが、3mあります。値段はいくらでしょう。
というような問題ですね。
こういうタイプの問題では、
わからない4つ目の数字を□(しかく)にして、
田の字に突っ込むと答えがすんなり出ます。

田の字のポイントは、単位を横にそろえること。
そして、□の縦隣りの数字と,□の横隣りの数字を掛けて、
□の斜め向かいの数字で割る。
これで、□が求められるのです。

例題でやってみますね。田の字の枠は想像してください。

  1m     3m

240円     □円   

だから、
3×240÷1=720   答え720円


例題は、÷1なので有難味が薄いですが、

これがね、
2.3mで680円のリボンが1.5メートルあります。
なんていう問題だと、俄然有難味が増すんですよ。

のんびり娘のように、色んな時方を覚えると
かえって混乱してわからなくなってしまう子には便利な方法です。

ただ、これだって諸刃の剣。
のんびり娘の指折り計算と同じように、
できるから、考えなくなってしまうという可能性もあります。

我が家の場合は、当面の目的が「入試の突破」ですので、
この際徹底的に使いますけれど、
お試しになる方は、お子さんの力と照らし合わせながら、
上手に利用してくださいね。





容積体積の求め方

2006-12-11 08:16:51 | 6年算数
立体の「図を書く」のテストでは、悲惨な結果を見せたのんびり娘。
次の「体積や容積を求める」のところで挽回をと、現在勉強中です。
これは入試でもちょこちょこ出ていますので、一生懸命やらせています。

体積、容積の求め方はたいして難しくありません。
面積を求めて、更に高さをかける。
これだけです。
立方体、直方体では、
縦×横×高さ
シンプルですね。

でも、図形に数字が書き込んであるタイプの問題の場合は、
注意が必要です。
面積の時と同じ、
「縦、横、高さ」には、どの数字が当てはまるのか、
ここの見極めが出来ないと、どんなに簡単な問題でも出来ないのです。

この見極めには、先日書いた「3」が利用できます。
3本の線が延びている1つの頂点を見つけ、
そこから3方向に伸びる辺(線のことです)に数字を書き込みます。
この3つを掛け合わせれば、直方体、立方体の面積はでます。

まず、この3本の長さを見つけること。
これが、コツですね。

立方体の見取り図

2006-12-04 22:57:51 | 6年算数
のんびり娘は図形が苦手だ。
遡れば2年生のときの、「この図形は、こちらの小さな三角形いくつで出来ていますか?」といった問題辺りからかなり苦戦していた。補助線がイメージできないのだ。

ものさしも、うまく押さえきれないでフラフラの線を引いていた。
縦線一本引くのでも、何だか斜めに傾いてしまう。
平行と垂直の書き方を教えるのも、ものすごく苦労した。
手順を細かく分けて、何度も何度も教えたけれど、
そう簡単には身につかないし、実にさっぱり忘れてくれる。

さて、そんなのんびり娘が今回チャレンジしていたのは、「立体」の書き方。
平面でさえシンドイのだもの、立体はねぇ・・・。

まずは立方体の見取り図。箱の形を立体っぽく書く「あれ」です。
のんびり娘、正面の正方形は書ける。でも、横の線を斜めにする事が浮かばない。
もちろん、見本を見ながら書いているのに、立方体でなくまるで「おうち」の様な絵になってしまうのだ。困った。

さて、そんな状態ののんびりむすめですが、何度か付き合って指導するうちに、
「これは3ずつがポイントかも」という事に気付きました。
立方体、直方体の見取り図は、どの頂点からも3本の線が出ているのがポイント。
正面の四角が書けたら、左上端の点から(この時点でその頂点からは横と縦2本の辺が出ています)、斜め右に線を延ばします。角度はだいたいでいいのです。長さは指示通り。
これで、そこの頂点からは3本の線がのびたことになります。だからこの点は終わり。次に移ります。
次に書くのは横線です。
横線の一番下(最初に書いた正方形の底辺)にものさしをあわせ、
ズルっと、その上の横線に一度合わせます。
その時、1本、2本と数えていきます。

「立方体直方体は、3本セットだよ」
と声かけして、あと一本足りない事に気付かせます。
さて、その一本をどうかくか。
そのままものさしを更にズルっと上に上げ、
さっき書いた、斜め線の終わりに合わせます。
長さは指示通り。または、これまでの2本の横線の長さにあわせます。

「横3本終了。次は縦だね。」
と左端の縦線に物差しを当てさせます。正方形の高さにあたるところです。
横線と同じ要領で、「1本、2本」と、ズルズル動かしていきます。
3本目のスタート地点は先ほど書いた、一番上の横線の終点。
簡単に見つかると思います。

「縦も3本終了。後は斜めだね。」
と、斜めの線にものさしをあわせ・・・
斜め線はズルズルで角度を保つのが難しいのですが、
ここまでくると、つなぐ点が決まっていますので、
のんびりちゃんでもそう苦労しません。
それでも、最初の斜め線に物差しを当てるのは必要でした。
そうして、おおよそのラインを掴まないと、
どことどこを結ぶのかのイメージが掴みにくいようなのです。
この斜め線も、1本、2本と数えて必ず3本まで書かせるようにすると
形はそれなりに決まってきます。

それから、裏側に当たる、見えない辺(点線で書くものです)を書き込むときには、
最初にあげた「ひとつの頂点から線は3本延びる」を使うと混乱が少なくなりました。
つまり、2本しか辺が出ていない頂点を見つけて、縦横斜めのうち、
足りないものを点線で書き足せばいいのです。
縦、横、斜め、3本の点線が引けたら作図は終わり。

こうして、具体的な数がわかると、何をしていいかがかなりわかりやすくなるようでした。

一月と1ヶ月

2006-11-15 07:36:41 | 6年算数
風邪は最悪の状況に入ってきました。
喉がいかれているのに、やんちゃぼうずたちの相手をして声を張り上げるので、
ついに声帯が伸びたようで、まともに声が出せません。
鼻水は頭の方に溜まっていく感じがするし、
休むほどの高さにまでは上がらない熱が、
体全体を、ぽっぽっと、居心地の悪い温かさに包んでいます。

そんな中、娘との勉強は続きます。
今日の算数は、平均の文章問題。
後で詳しく書きたしますが、
なんと、ここで、彼女が「1月」が読めないという事が発覚。
いやいや、予想を越えたところで躓いている奴です。
算数の勉強は、途中から暦の勉強と相成り、
1月と1ヶ月の違いについての解説まで致しました。

追記です。

一月が読めなかったのは、1日の事を「ついたち」っていうでしょ。
そういう風に特別な読み方があるんじゃないかと、考えすぎたかららしいのです。
で、「ついた・・・」「ひとげつ?」「いちげつ?」と、
自分の中の常識(いちがつ)から外れたことを言おうとして、こんがらがってしまっていたのです。
「だからさぁ、君は『いちげつ』なんて言葉を聞いた事があるの?」
「ない」
「無いなら、何故そう読んでみるかなぁ?」
と、気付かせたくて言うのですが、こうなった時の娘はなかなか止まらない。
5月も、「いつ・・・」とはじまっちゃうし、僅か3行の問題文がなかなか読み終わらないんです。
ようやく、そこをクリアしたと思ったら、また次で躓きました。

  1月から5月までの5ヶ月間に食べた米の量・・・

という文章で、今度は「5ヶ月間」というのが読めない。

ここまで来て、母の勘が働きました。

「5ヶ月間、っていうのがわからないの?それとも1月から5月っていうのがわからないの?」
こう聞いたときの私の心づもりは、
「5ヶ月間がわかってないのだろう」でした。でも答えは、
「両方!」でしたの

で、「時」についての講義が始まったのでした。




道のり=速さ×時間

2006-07-11 21:28:10 | 6年算数
今日も、算数のお勉強です。
昨日はずーっと国語のテスト勉強だったので、1日あいてしまいました。
案の定、もうやり方忘れてるわ(笑)。

ひととおりおさらいをしてから(しつこく→使います)、
公式を使ってドリルの問題に取り組みます。

さて、のんびりちゃんの場合、
「公式にあてはめなさい!」
っていっても、言葉が何を表わしているかで躓いちゃうのね。

だから、見つけ方を伝授しなければなりません。

「道のり」っていうのは見つけにくいので、他の二つを教えます。
「速さ」は「速」がついている。(時速、分速、秒速)
「時間」は「間」がついている。(時間、分間、秒間)
って、ものすごい「姑息さ」だけど、これってわかりやすいのよ。

同時に、気をつけさせるポイント。
時間と速さの単位が揃っているのか。
揃え方の勉強は次におくとしても、「揃っていなかったら出来なくて困る」
と気付くところまではもっていきたいのです。

最近は、のんびり娘もどんどん反抗してきますので、
逆手にとって、見逃すと「ほーれだから言ったじゃん」と馬鹿にしてあげます。
向こうは向こうで、
「ふん、できるもん!!」と、注意深くなるので、この険悪なムードも良いもんです。
もちろん、出来てたら「悔しいけど、降参」って認めてますよ。

これをやってると、先日繰り返し注意を促した㎞とmを揃える事にも神経が行くようになりました。
答えの欄に書く前に、変換が必要かどうかちゃんと確認しています。

しかし、変換法は、またまた忘れちゃってますねぇ。
意地悪母さんは、面倒な矢印方式で一度求めさせます。
で、次からは『単位の箱』(ringoさんのブログにあったものです)を使わせます。
一度苦労すると、こういう簡単なやり方のありがたさが身にしみるんですよね。
最初から提示しちゃうより格段に入りが良かったです。

明日は、時間=道のり÷速さ に進む予定です。