のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

卒業を祝う会

2007-02-28 22:51:04 | 娘の事・謎
今日は、娘の「卒業を祝う会」でした。
「謝恩会」なんていう呼び方をする学校もあると思いますが、
保護者が中心になって、子ども達と一緒に、
6年間お世話になった方々に感謝の気持ちを表す会。

お母さん達のチームワークも凄かったけど、子ども達もいつもどおり伸びやかで(伸びやか過ぎる嫌いはありますが・・)、この学年らしい、楽しくあかるい会になりました。

目玉は、子供達による祝い太鼓。
毎年の6年生に受け継がれているもので、プロの先生方に指導していただいてきました。
今日がその集大成。
祝う会の最後の演目として、披露してくれましたが、36人ピッタリ息をあわせた見事な演奏でした。近年の6年生の中でも出色のできだと思うなぁ。

さて、のんびり娘ですが、こうした会のときには良くも悪くも目立ちません。
代表として挨拶に立つなんていうことも、目立つパートを担当するという事もないし、
逆に、全然できなくて目立ってしまうという事もありません。
太鼓も「滅茶苦茶うまい!」「動きがきまってる!」という風にはならないけれども、
目をひくようなおかしさもなく、みんなの中に溶け込んでいます。

そういうところを見ていると、彼女の弱さはそれ程でもないように見えるのです。

が、子ども達から親に当てて書かれた「感謝の手紙」の中身はというと・・

  赤ちゃんの時から育ててくれてありがとうございました。
 生まれてきてよかったです。つらくかなしいときもあったけど
 これからもよろしくおねがいします。

  赤ちゃんの時は、0才からはじまっていたころ私はあかちゃんだったので
 お母さんになんでもやらしたりめいわくかけてしまってすみませんでした。
 赤ちゃんで最初にいった保育園は○○保育園でした。
 私は、母がいってしまうのがやで赤ちゃんの時はずっとないていました。
 △△保育園にいって、友達ができました。
 本の取り合いをしている時きに私は本台で耳を切ってしまいました。
 そのときものすごい大きな声をだしてないたことを思いだしました。
 なきながらあめをなめていたことも思いだしました。
 1年になった時私はうれしかったです。
 これからもよろしくおねがいします。

母親としてこれを読んだら、彼女の言いたかった事は良くわかるの。
ひとりでけっこう頑張ったなって思うし、本人も
「いっぱいかけた」って安心していると思う。
でも、「日本語」として、「人に伝える手段」としての
文章としては、かなり・・・・ですよね。

この段階からどういう風にしたら、力がつくのかなぁ。
  




中学校から

2007-02-26 22:07:25 | 中学受験
受験結果についてのお手紙が届きました。
5回の試験のそれぞれを、何人が出願して、そのうちの何人が受験して、
そうして何人が合格したか、表にしてくれています。
のんびり娘の受かった1回目の試験では73人が受験して合格は63人。
・・してみると、のんびり娘は下から11番目にはいたのだろうか・・・
なぁんてことを考えてしまいます。

さて、その表によると、合格した120人強のうち73人が入学手続きを行なったそう。
で、その73人を4クラスに分けるという事も書いてありました。
18人のクラスが3つと19人のクラスが1つ。
ありがたいです。

先を見通すこと、ルールを守る事。

2007-02-22 17:22:41 | 学校や先生について
放課後補習をしている図書室にいくと、ガラス屋さんが来ていました。
入り口のドアにはめられたガラス窓に、でっかい蜘蛛の巣みたいなひびが入っています。

昨日、4年生の男の子が、
「ちょっと傷みたいなのが見えるけど、頭でノックしたら割れるかなぁ?」
って思いついて、皆で実験したらしいです。
けが人が出なかったのは幸いでしたけど、実行犯の少年は、
こんなにおお事になるとは思わなかったらしく、今朝改めて、
お母さんといっしょに校長室に謝りにに来ていたのだそうです。
周囲には何人もの友達がいたのに、止める子はいない。
先の見通しができないのは、何ものんびりちゃんだけではないわねぇ。

ちなみに以前私がお手伝いをしていたやんちゃ者の多いクラスには、
今、手の空いている先生がシフトを組んで交代でフォローに入っています。
学校全体、先生たち全部で連携して指導していこうという体制。

それでも、一昨日は、私の手伝う少人数クラスの大テーブルの下に潜り込んで
1時間どこの教室にも属さずに隠れていようと目論んだ少年が2人。

昨日の昼には、5時間目のチャイムがなって15分経っても、体育館で遊んでいて(確信犯です)、6年生の先生にこっぴどくとっちめられた子が3人。
常習なので、職員室から親に電話かけさせられていました。

毎日毎日、いろんなことを交代でしでかしてくれます。

この子達もねぇ、「今何をすべきか」「何をしたら自分にとって役立つのか」
よりも、
「先生に反発したい(潜んでいるのは『かまわれたい』のような気がします)」とか、「めだちたい」とか、
そっちにいってしまうんですね。

そういう気持ちもわからないわけじゃぁないし、何事も失敗しながら学んでいけばいいとは言うものの、日常がこんな状況だから、彼らの中で『我慢する』力はなかなか育っていかないのです。
そして、人を傷つける事(言葉でも、実際の行動でも)に鈍感になっています。

先を見通す力があれば、それはあまりに損だとわかるのにねぇ。











課題。

2007-02-22 13:51:24 | 娘の事・謎
学習に関しての課題は、きっと今後も次々に現れてくるのだろうけれど、
まぁ、そんなものは学校が終わってしまえばそこまでだから、
期限付きで頑張ればそれで済む。
でも、時間感覚とか、他人の立場で物を見るとか、
そういった事は、社会生活を円滑に営むのに必要な能力だから、
習得を簡単にあきらめてしまう事はできないなぁと、私は思うのです。

最近の(というか、ずっとかもしれません)我が家のバトルの原因は、
この能力の習得に目途がつけられないところから来ています。

昨日書いたスピードの話ではないけれど、
のんびりちゃんは、目的を忘れてしまう事が多いです。
ただ、「忘れる」のなら、「忘れない」方法を考えて実行すればいい。
「時間がわからない」のなら「時間がわかりやすい」道具を手に入れればいい。
原因がわかれば、対策はいかようにも考え出せるし、
その中の何かがヒットするまで根気良く対応する気力と体力もまだまだ親子とも持っています。
が・・・、
どうも、この点に関して、彼女の中で「そうしなければいけない」が育っていない気がするんです。

漢字ドリルだって、別に「遅くしよう」って思っているわけじゃないんですよ。
サボっているわけでもない。
飽きっぽい私や妹ちゃんにはとても耐えられない位の長時間、一生懸命やってるんです。
一生懸命、ていねいにしっかりやっているから「いい」。
それはねぇ、正しい小学1年生はそうなんだけれど、社会では通用しない。
目的はなんなのか、そのために適した行動はなんなのか、それが抜けては
一生懸命は空回りです。

そうした事を「言葉」で説明しても、彼女にはイメージができないようなんですね。
それで、私の忠告(最後には脅しにもなりますけど・・)がとても不当なものに感じてしまい、今度は私に反発する方に脳みそを使い始めてしまうのです。
だから、いつまでたっても、一緒に対策を考えていくという方向に進まない。

受験のときにも、計算用紙や解答用紙の使い方で一バトルありましたが、
失敗を繰り返しても、成功する方法を教えても、
彼女の中で実感としてその二つのやり方の違いがイメージできないから、
納得しないんだなぁ。ほんっと頑固ちゃん。

時間制限のあった受験の時には、グズグズ言う彼女に
「いいから黙ってみてなさい!!」って、
私がそれぞれのやり方をやって見せ、彼女がその目で
違いを感じることができるようにしたのだけど、
そうしてそれは、「得点」というわかりやすい形で
効果がはっきりするものだったから、彼女も納得しやすかったのだけど、
全てがその手法でできるわけでもないのでね。
頑固ちゃんを、切り崩していくのがとても難しい。

この一山を何とか越えてくれれば、私の役割のあらかたは終わるんだと思うのだけど、
どうやらこの山はとっても高いわ。







スピード。

2007-02-20 17:09:14 | 娘の事・謎
「子どものペースを大事にしてあげて」
という言葉には、なんだかとても素敵な響きがあります。
「私は子どものことを理解して信じられる素敵なママ」という響き。
あぁー魅力的だなぁ。
私もそういう母となりたい。見られたい。
と思いつつ、鬼母続けて6年間。
中学入学を期に、鬼母卒業できたらなぁと、密かに思っていたのですが、
のんびりちゃんは手強いわ。
まだしばらくは無理だなぁ。

この間の土曜日、たまった勉強を片付けなきゃいけなくなっていたのだけれど、
それは、本人が一番良くわかっていたのだけど、
そして、「ひとりで頑張る」って言っていたのだけど、
6時間という時間の間に、彼女が進めた勉強は、
漢字ドリルのなぞりだけ。それもたった10字分。
もちろん、6時間ずっと座ってたわけじゃないですよ。
適当に休みをとるように言ってあったし、自分でそうしていたようです。
それにしても10字×3回のなぞり=6時間。
ちょっと・・・でしょ。

で、お説教をしたわけです。
「それだけしか出来ていないで終わるわけにはいかないから、ちゃんと最後までドリルは続けなさい。」
と厳しく言い渡して1時間。
彼女はその間ずっとドリルに向かっていたのに、やっぱり1ページ終わらないの。
たった6文字よ。なぞるだけよ。

で、仕方ない。付きっ切りになりました。
「いったいなんでこんなに時間がかかるのか」見つけて対策を立てない事には
1日が50時間あったって足りやしないですもん。

ちなみに、彼女は字の形を取るのにはそれ程の苦労をしません。
「見る」「再現する」は比較的得意な分野で、他の子と比べてもそう遅くなくできるはずなんです。

で、こう言い渡しました。
「1字につき1分!1分でやること!!」ストップウォッチ片手に横に座り込むと
ブータレながらもはじめます。
スイスイスイと、たった40秒で1文字終わるじゃありませんか。
次の文字に移った時、彼女の問題点が見えました。
ほんの少しせんからはみ出した字を直そうと、消しゴムを探すのです。
「消すな!!!」
の一声に、ものすごくブーたれる娘。
「今は1分でやるの。だから消すな!!!」
と、力で押さえつける母。
「わかったよ!!!」
と反抗心剥き出しね。

こういう時、彼女は納得していないのです。
「なぞる」ときはていねいにはみ出さないようにしなければいけない。
1年生のときに言われた事を、ずっと守っている真面目な子だから、
はみ出したり、形が狂うのがきになるの。
そうして、彼女の中で、
「字を覚えるため」という目的が
「綺麗になぞる」にすりかわっていることに気がつかない。
これが、のんびり娘の難しさなのです。

ママへの反抗心から、娘の鉛筆はすらすら進みます。
そうして1ページなぞるのに5分少し。はみ出しは殆どありません。
残った時間で読みの確認をしても6分半です。

3ページに7時間かかった漢字ドリル(繰り返しますが、なぞるだけです)は、
彼女が目的を見失わなければ、30分以内に終わっていたのです。

早ければいいってもんではないけれど、
時間をかけたらよく覚えるかというと、そういうもんでもないはずです。
だいたい、字の形の覚えに不安はないのですから、
そういう宿題はちゃちゃっとやってしまう方がいいに決まっています。

でもね、そのことがなかなかわからないのね。
「おまかせ」しておくと、どんどん目的から離れていっちゃうの。
自分では「一生懸命」「ちゃんと」やっているわけだから、
気づかないんだなぁ。


のんびり娘と、お勉強と、母とのバトル。

2007-02-19 22:19:22 | 娘の事・謎
一年生の頃(いまもか!)、のんびりちゃんの音読には、私が付きっ切りでした。
一字ずつの拾い読みしかできない子供に「ひとりでやる」事は無理でしたから。

ただ読むだけで1時間以上もかかってしまうなんていうこともざらでした。
学芸会の台本を1回通しで読んでくるという宿題が出た時などは、
親子で2時間、汗かきながら読みました。
(忘れもしません、「おたまじゃくしの百一ちゃん」)
世の中に、なん人の1年生がいるのか知れないけれど、
学芸会の台本を、大汗書きながらこんな長時間読んでいる親子なんて
そういるもんじゃないだろうって、そんな事を思ってました。
5分程度で終わるはずの算数プリントも、漢字のドリルも、
「字」は読めましたけど、意味は取れない状態でしたから、
単純な計算問題以外には、わたしの手伝いが必要になります。
台所で、声だけ聞きながらなんていうスタイルはとてもとれませんでした。
いつも、彼女の横か前に、わたしの座る位置がありました。

さて、6年後の今、状況はというと。。
社会科のプリントを埋める宿題(と言うよりやりのこしでしょうね)を
何とかひとりでやろうとするのですが、言葉の壁が厚くて
何度か助けを求めてきます。
教科書、参考書を良く探せば、答えが埋められる問題なので、
どこを見たらいいかだけ教えてあげていたら、
そのうち、「もう見なくていいよ!」。
自立心なのか、幼い反抗心からくる拒絶なのか、
うるさく言うので、しばらく放っておきました。

で、2時間近くたって、こそこそと、ランドセルにそのプリントをしまおうとするのを見て、
「ちょっと待て!見せなさい!!」
案の定、埋め切れていないところがあります。
それに、文章を埋める問題(埋める言葉の候補は下に書いてあります)で、
ありえない言葉を突っ込んでいます。

例えば、
 政府の手によって、「国民」がおこらないようにする
なぁんていう感じです。

「だから、必ず声を出して読めっていってるでしょ!!!」
とわたしが怒る事になるのですが、
何故、こんな風になるのか。解説しますね。

彼女はこういう問題の時に「 」の近くしか見ないんです。
「 」がおこらないように
と、そこだけ読めば、おこらないは怒らないととれます。
「怒らない」のは人間なのだから「国民」がはいる。
これが、前後の流れを通して読めば、
おこらないようには起こらないようにということがわかり
「戦争」という言葉が素直に入るのです。

こういう彼女の現象を見て、
テスト勉強ばかりするから、全体を見ない癖がついたのだろう。
という解釈をする事も出来るでしょう。
でもね、それは違います。

全体を読み取る力があるのに、狭いところだけを読むようにしているわけではないのです。
全体を読み取る力がないから、狭い範囲で何とか答えを探そうとするのです。
自分なりの方法で「これが答えだと思う」ものを見つけようと努力した結果なのです。

努力する彼女は確かに偉い。
でも、同じ努力なら「読めない全体」を少しでも読み取る力をつけるために、
全部を必ず読む癖をつけようよ。
最初は全体がつかめなくても、そのうちきっと少しずつ力はついてくるから。
1年生のとき、苦しくても「わ」「た」「し」「は」・・・
と読み続けたことで、少しづつ意味のつながった読み方ができるようになってきたように、少し長めの文章だって、どこが大事でどこが要らないかが、
少しづつ少しづつわかってくると思うんだ。

だから、私が横について音読の強制。
通しで読むことで、自分で間違いに気がつく部分がでてきます。
でも、それでも頭の中に整理しきれないところが必ずある。
何を聞かれているのか、どう答えたらいいのか、
「類推」で答えの出せない彼女には、まだまだヒントが必要で、
でも、ヒントの出し過ぎは嫌うまでに成長はしていますし・・

かくして、親子のバトルは今日も明日も続くのです。




妹ちゃんの絵

2007-02-17 03:18:46 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
妹ちゃんは絵が好きだ。
といって、「画伯」というような絵を書くわけではない。
一年生の女の子が書くような、「女の子、人魚、妖精、お姫様(顔はみんな同じ)」や
「ウサギ、猫.犬、亀、狸。象・・・」といった動物、
背景としての植物など、ごく普通のものを自由帳に書くのだけれど、
その絵がどんどん進化していくのが私の目には新鮮にうつる。

長い耳が2本の首だけだったウサギがお座りをするようになり、とびはね、
そのうちに横を向いたウサギらしい後ろ足立ちになっていく。
その変化の具合が、実に面白い。

のんびりねーちゃんは、こんなに短期間に絵のバリエーションが増えていかなかったし、
女の子の首が書けるようになるまでに数年かかっていたから、
「ほー!」っていう想いをしたことがほとんどなかったのだと思う。

今日は、この妹ちゃんにお題を与えてみた。
のんびり娘の勉強中、ちょっかい出してくるのを避けるために、少し時間のかかるものを書いてもらおうという作戦。

「青い空に白い船が3隻、ぷかぷかと浮かんでいます。
船の上にはカモメが2匹ずつ、船の底にはタコが1匹ずつついています。
カモメとタコの足は全部で何本でしょう。」

これ、ここに来る方も何人かやっていらっしゃる「
「どんぐり倶楽部」の「お絵かき算数」のアイディアをいただいたものです。
中身は私の思い付きですけど。

妹ちゃん、「隻」だけは読めませんでしたが後の漢字は楽々クリア。
本好きは、こういうところでいきます。
私が単位を間違えたカモメ「2匹」を「2羽」に直してから(揚げ足取りの名人ですので、こういうところは決して見落としません)、お絵かきスタートです。

妹ちゃんがまず書いたのは、カモメの足だけ4本と、吸盤のついたタコの足8本。
「これが3つあるんでしょ。」
(ったく、誰に似たのか労力を極端に省こうとする奴です。)
あえて足の数を書かなかったのですが、それぞれの足の数は知識として入っていたようです。ほったらかしでも入る子は入るんですね。

このままではあっという間に終わってしまい、当初の役割(妹ちゃんよけ)が果たせないので、「船も書け!カモメもタコも足だけじゃなく全部描け。」としつこく勧めました。

描き出した船には、へさきにカモメが2羽。進行方向(つまり風に向かって)とまっています。船底にはタコが8本の足でへばりつき、こちらを見ています。

長いことのんびりちゃんを育てていますと、こういう事が実に不思議。

(どうして、文章どおりのこんな絵が描けるの?)
(船もカモメもタコも、それらしく見えるけれど、
いったいどこで、こんな絵の描き方を身につけたの?)
(何で、足の数を間違えないわけ?)

他の人が見たら「当たり前の一年生の絵」なんでしょうけど、
そんな事を思っちゃうんです。

足の数を出す計算も、
「タコは8本が3あるから8かける3」といいながら式を書いてます。
掛け算は、のんびり娘に私が教えているのを聞いて覚えたのでしょうね。
ちゃんと「ずつ」がさきになってます。
九九はまだちゃんと入っていないから、答えは足し算で出してましたけど、
8ずつたしていけばいいという理屈も、ちゃんとわかっていました。

カモメの足は、なぜか掛け算ではなく2とびで数えていました。
10まではすんなりいって、そのあとちょっと溜めがあって、12。
きっと10以上は学校でも聞く機会がないんでしょうね。
でも、それまでのつながりから12がだせる。

2とびそのものも、のんびり娘はずっと出来なかったし、
それまでの変化の具合から次を類推するなんていうのは、
今だってかなり苦手としているところだから、
これも、どうしてそんなにすんなりできるのか、とても不思議に感じるのです。


最後にたこちゃんの足24本とカモメの足12本をたす事も忘れない。
しかも時間は10分ほどしかかかっていない妹ちゃん。

その間、のんびり娘はなぞるだけの漢字ドリルが1ページ(3回ずつなぞるのが6文字あるだけよ)終わらないのです。


やっぱりなぁ、のんびりちゃんには1日が36時間になる魔法が欲しいねぇ。
そしたら、お風呂に2時間入っていてもママは文句を言わないよ。
ちなみに昨夜は脅しが効いて、45分で上がってきてくれました。
一緒に入っていた妹ちゃんはとっくの昔にベッドの中で寝息を立ててます。






受験

2007-02-16 23:22:03 | 日本って・・。
娘の学校は、東京の都心にあるけれど、
子供達はどちらかというとのんびりで、
「受験、受験」と騒いでいるお母さんはあんまり見かけない。
それでも、今回6人が私立に、6人が国公立(公立の中高一貫校に5人です)に
進学する事になったそう。さすが東京だわ。

私立受験したお母さん達と、この間少し話をした。

受験料だけで10万円!!!
第一志望校の前に第2志望に受かってしまうと、30万近い入学金を払っておかなきゃいけないし(これは戻らないそう)、模試にかかるお金とか、
塾のお金、半端ではないお金がかかる。
でも、公立の中学校に行ったら、高校入試は推薦になる事を考えなきゃいけないから、
毎回のテストを落とさないように、塾には行かなきゃいけなくて、やっぱりお金はかかってしまう。

そんな話を聞いていて、やっぱりこの国、何かが間違ってるって思いました。

小学生が、夜の10時まで塾で勉強しているなんて、そりゃおかしいよ。
子どもは9時には寝かされて、それでも起きていたかったら、親の目を盗んで
こそこそ起きているべきだし、
公立の学校に行こうというのに、塾に行ってなきゃ受からないという常識が
出来てしまっているのも変だ。

私立の存在が悪いとか、塾の勉強が悪いっていうのではなくて、
なんかこう、もっとどの子にも普通に中学で通用する力を、小学校ではつけさせるようにして欲しいし、そういう事を塾に頼らなくてもいい政策を進めて欲しいんだな。

子供達はみんな、この国の将来を支えていく人間なのに、
親の経済状況によって、教育の機会が大きく変わるのは、
国全体としてみて「損」。
今の子ども達が成長してこの国の中心を担う時の事をイメージしながら
教育のあり方を考えてほしいなぁ。

バレンタイン

2007-02-16 22:59:26 | 娘の事・謎
先週の3連休、義父母の家でクッキー作りに精を出したのんびり娘。
6年間一緒に過ごして来た仲間達(一学年1クラスなんです)と、
来年からは別の学校に行く事になってしまうから、
今回は全員にクッキーを渡す事にしたのだ。

義母の協力もいただいて、オーブンを3回稼働させ、
3個掛ける40人分のクッキーを作り、
内職よろしく、袋詰、カードを添えて出来上がり。

までは良かったのだけど、問題はここから。
学校でおおっぴらに渡すわけには行かないのに、全員分をどうやって配るのかっていうところです。

女子には当日何とか渡しきれたらしいのですが、男子の分は今日になってもまだ終わりません。残っている分は明日、お母さん達の集まりがあるので、そこで渡すように言いました。
14日から4日間がかりの配布。
生ものじゃなくて良かったわ。



掛け算筆算

2007-02-11 22:11:08 | 3年算数
3年生の計算のひとつの山、「2桁×2桁」の掛け算筆算。
実は、のんびり娘はここを学校でクリアしてきてくれたので、
そんなに大変だった覚えがないんです。
でも、TTとして学校の子供たちを見ていると、
いやまぁ、引っかかる引っかかる。

何で、こんなに引っかかるんだろうって、じっくりみてました。

一番多い躓きは、
「なんで2段になるのか」がまるっきりわかっていない所からくるようです。

  32
 ×14   
という計算を筆算でするということは、
下(かける数)の14を10と4に分けて、
32にかけ、最後にそれを足すという事なんです。

  32
 ×14
――――
 128   この列は、 32×4=128
 32    この列は、32×10=320
――――
 448   この列は、 128+320=448

という事なんですね。

それが良くわからないから、1列目はちゃんと計算したのに、
2列目の計算が中途半端で終わったりするんです。

混乱している子には、この仕組みを説明した上で、
視覚的な支援に入ります。
理屈がわかっても、どこをどうかけたらいいのかわからなくなってしまう子は多いです。

いちばん簡単なのは、指で隠す方法。
14の、1を隠して、普通に掛け算をやらせます。
(1段目の計算ですね)
計算の途中から2段目にかこうとする子もいますので、1段目の下に下敷きなどを引いて
下にかけないようにすることもあります。

終わったら、4のほうを隠して、掛け算をやらせます。
この2段目の計算の答えの書き方で躓く子がいます。
位をあわせる(私は「お尻揃え!」と言ってます)のができない。
数字が左に伸びていかず、右の方に行ってしまう。(けっこういるんですよ)
これまでやった事のない計算だから、最初の混乱は色んなパターンがあります。
でも、焦らず、怒らず、コツコツ積み上げていけばだんだん身についてきます。

ただ、これまでの掛け算で繰り上がりの小さな数字を書いていた子ども達の中に、
なかなか混乱が収まらない子達がいます。
掛け算の繰り上がりで使った小さな数字を、最後の足し算でもう一度使っちゃうんです。

皆さんのお子さんは、掛け算の繰り上がりの数字をどうしていますか?
37×8なんていう計算のとき、
最初に7×8=56という計算をしますが、その5は次に計算する3×8にくっつけるので取っておきますよね。
娘は、これを指にとってすぐにくっつけていました。
学校の子供達は、繰り上がりの足し算と同じように、小さな数字で書いておく子が多いんです。特に計算力の弱い子がそうしていますので、どうやら先生達が「こうすれば出来る」と指導されているらしいのです。

確かに、基礎の計算の時にはこれでよくできるようになります。
ですが、2桁×2桁とか3桁×2桁とか、2桁×3桁・・・
などと、段が増えるにつれ、小さい数字がゴチャゴチャになっていくんですね。

私は、こういう指導法がとーっても嫌いです。
「そのうち数字を書かなくなるから・・・」
なぁんて思っても、なかなか取れないのがのんびりちゃんだから、
出来れば最初から、後で苦労しないやり方を刷り込んで欲しいと思うのです。


とはいえ、既にこのやり方が刷り込まれてしまった子ども達を
また基礎に戻って教えなおす事もできません。

ですから、能力に応じて、小さい数字を書き込む場所をわかりやすい所に決めたり、
使った数字は必ず消すよう指示したりといった対応をしています。

それでも、どうしても良くわからない様子の子には、
補助計算を勧めます。

1段目、2段目の掛け算を、別に筆算でやって、
それを、そのまま段に放り込むんです。
これなら、ゴチャゴチャしないし、間違いも少ないです。
補助計算もきちんとノートに書いてやる習慣をつければ、
ミスした時も、どこで間違ったかがはっきりわかりますので、
実はいい方法なんですね。