のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

その後。

2016-07-24 01:01:12 | 社会人として
ずっとずっと放って置きっぱなしにしてしまったこのブログ。
もう読んでいる人はいないと思うのだけれど、その後のことを書いておきます。
今なら、今日なら書けると思うので、勢いで。


まずは、ここから離れてしまった私の気持ちを書いておかないといけないですね。

パソコンが壊れたとか、田舎の父の病状が深刻になったとか、説明しやすい理由はいろいろありました。
でも、続けようと思えばどこからでも続けられたはず。
書きかけてはやめが続き、そのうちに此処の存在を忘れるように他のものに熱中し始めたのは、私の心が折れてしまったからでしょう。

きっかけはやはり、二人三脚で必死に頑張った最初の保育実習で単位がもらえなかったことです。

学校の勉強ならどんなにでもサポートが出来ます。
でも、現場実習は彼女の全てが晒される。
親の私がどんなに歯噛みしても手伝うことはできない。

そこでの評価が、
「このまま続けさせるのは、かえって可哀想でしょ。」
というものだったと、専門学校の先生を通して伺ったのが私の中でカウンターパンチのように効いていました。


もう無理なのか・・。これ以上出来ることってあるのだろうか・・・。


それでもね、本人が頑張るっていうのだもの、親として支え続けはしました。変わらずの二人三脚。

でも、ここに何を書いたらいいのか、わからなくなったの。



やっぱりね、心のどこかでハッピーエンドを期待してたんです。


のんびり娘だけど、頑張って二人三脚して来たら、保育士になれました。

そんなお話にまとまったら、次に続く人の参考や希望になるだろうって、どこかで思っていた、その心が折られちゃったんですね。


実際問題、私のしているサポートはかなりの労力と能力を要するもので、例えば、試験の準備。レポート対策。卒論の仕込みももちろんやってきました。
実習期間中は、一日の出来事の聞き取り→日誌にまとめて下書き→本人の清書。本人の睡眠時間を確保するための送迎等々。
自分の睡眠時間なんてほとんどない日々でした。

こんなこと、誰の参考になるんだっていう話です。


そして、それだけの労力を注いでも、本人の成長はすこぶるゆっくりで、その後も1度実習落として再実習になっています。
2回目は1回目ほどめげませんでしたけれど、その園からは「保育士以前の問題です」と突き付けられもしました。甘くはないです。


そうそう、学業以外にも、「ワンクリック詐欺」に見事に引っかかるし、
最近は、「出会い系サイト」で個人情報晒しかけるし、
いつまでたっても目と手をかけないといけないんだなぁと思うようなことが色々起こりました。

どちらも、鬼母の勘で嗅ぎ当て、大事になる直前でストップさせてはいますが、
これから先、のんびり娘はどれだけの「嘘」に引っかかるのだろうと思ったら、早死にはできないと、つくづく思いましたわ。



就職活動もなかなか進まなかったです。

「就職率100%」のところに入れてはいましたが、これもどうなるかとずっとハラハラしていました。
面接の練習をしてもね、本人がすぐ怒るんですよ。

この頃困っていたのは、本人の自己評価と現実が離れている事でした。
「出来る」って思って、こちらの意見を受け付けないんです。


最終年度の年が明け、卒業まで2か月ちょっとになった時、はじめて面接のチャンスがやってきました。
学校によく出入りしている方が理事長をしている保育園。
ご配慮いただいたようですが落ちました。
まぁ、そうだろうなと思いました。


その後、講師の先生が施設長を務めることになったという新設の保育園にご紹介いただき、勤められることになりました。

有難くて有難くて、2時間もかかる遠方の園だったんですけど、感謝して送り出しました。



と、「めでたしめでたし」で終われればよかったんですけどねぇ、そう甘くはなかったです。


のんびり娘は、無遅刻無欠勤で、毎日頑張りました。
でも、その園で期待されていることが出来ないとみなされた。

そして、先週の木曜日、首を宣告されました。
1か月の猶予期間はあるけれど、そこまでで終わりですと。

「他の道を探した方がいいんじゃないですか」
と、その時に言われたそうです。



のんびりちゃんに、いったいどんな道があるというのか・・・
と思いました。


胃はずどんと重くなったけれど、長年の経験から気付いていました。
起こってしまったことを考える時間を減らすには、次への対策を考えて動き出す方がいいということを。

だから、その日の夜にはネット検索。転職サイトに登録し、情報を漁り始めました。



首にはなったけれど、最初の就職先で学んだことはたくさんあって、次の園を探す時の基準はできていました。


ルールがころころ変わるような新規の園は、臨機応変が苦手なのんびりちゃんには向かない。
新人の比率が高く、お手本になる人が少ない園は、のんびりちゃんには向かない。
子どもに「あれダメ、これダメ」と安全ばかりを求める園は、のんびりちゃんの心が苦しくなるので向かない。


有難いことに、実体験を経たのんびり娘は、こういう私の分析を受け入れるようになっていました。
(客観的な見方が出来ないから、以前は自分はできると思っていて、こちらの話は届かなかったの。)


仕事が覚えやすい小規模園。
既にルールが確立している継続園。
主任先生の負担軽減の為に苦労するのではなく、子ども達の笑顔になるために苦労できる園。



そういう保育園の匂いをキャッチするべくネットを彷徨っていたら、昔々、のんびり娘が初めて保育園生活を送った園が職員を募集していたのを見つけたの。

懐かしくて、のんびり娘と眺めている内に、「ここかも」という気持ちになってきました。

その園は、当時はまだ無認可で、とても小さな園だったけれど、外遊びの多いアットホームな保育園だった。
お迎えが遅くなる時には、園長先生が自宅で夕飯を食べさせ、時にはお風呂に入れて預かってくれた。
認可園に入れるまでの10か月程度だったけれど、私が仕事を続けるうえでとても助けになった園だった。


「ここ、土曜保育しているから覗きに行こうか?」
と、のんびり娘に話した時、私の頭の中にはちょっとした考えがありました。

のんびり娘は、就職に至るまでの面接が課題になる。
改まった面接をしたときに、転職の理由を上手に(自分に有利に)説明するのは難しいかもしれない。
でも、昔お世話になった園なら、親の私が「その時のお礼も言いたくて・・」と直接話すことが出来る。
そして、のんびり娘がやっていけそうな園なのか、私の目で見極めることが出来る。


就職に親が出張るなんて…そう思ってきましたけれど、今回「首」を宣告されたことで、やっぱり私の目で確かめないとダメなんだろうなという気持ちになったんです。


のんびり娘の特性や、子どもに対する考え方は私が一番よく把握しています。
どういう場所で委縮し、どういう場所では安心して仕事を覚えていけるのかもわかります。



マッチングは大事です。特に、のんびりちゃんにとっては。



ものすごく運が良かったことに、当時結構なおばあちゃん先生だと思った園長先生は今もお元気で現役でした。
タイミングよく夏まつりを開催していたので、中に入っての見学を薦められ、その後もゆっくりお話が出来ました。


新規の園で色々ルールが変わるので、不器用な娘はなかなか仕事を覚えられずに困っている事。
同時に入った人が辞めてしまい、担当のクラスだけではなくあちこちのサポートに入らなければいけなくて
余計に仕事が覚えにくくなってしまっている事。
そして、のんびり娘が持っている保育観と主任先生の保育観がずれていることに悩んでいる事。


例えば、お友達を噛んでしまう子どもに対してどう接したらいいかという事、それは何故かという事。
園長先生が話してくださったことは、のんびり娘が知りたいと思っていたことでした。
そしてそれは、首になった園の主任先生の考えとは大きく違うものでした。



そうして、今日、次の就職先が決まりました。


子ども達に毎日「楽しかった」っていうお土産を持って帰ってもらうの。
そのためには先生たちも楽しくなくちゃね。

と仰る園長先生の下で働かせていただくことになりました。


有難いです。




のんびり娘のことですから、「これで大丈夫だ」なんてことは言えません。

やっぱり使い物にならないと、また宣告されるかもしれません。



でもね、マッチングとしては正しい選択だと思うんです。


今日、夏祭りの保育を見学している間、のんびり娘が久々に大口開けて笑っているのをみました。
ニコニコの子ども達が可愛くて可愛くて。元気な先生たちが楽しくて、顔中を口にして笑ってた。

子どもが好きで選んだ道だもの、子どもを笑顔にさせたくて頑張ってきた道だもの。
そうして笑っていられるのがいい。




就職も、最初から私が探せばよかったと思う気持ちがないわけではないけれど、
たぶん、首になった(まだ勤務は続くが・・)園での数か月がなければ、気が付けなかったことが沢山あると思う。




それもこれも含めて、のんびり娘の運の良さはまだ尽きてはいないのだと感じた一日でした。