のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

軟式テニスの審判って???

2008-01-27 11:26:43 | 娘の事・謎
のんびり娘、最近時々
「テニス部どうしようかなぁ」
とつぶやいている。
いよいよ練習が大変になってきたかと思ったら、
実は「審判役」が大変なのだそうだ。

のんびり娘は「下手くそ」だ。
でも、それ自体は特に苦にしてはいない様子で、
ラケットにうまく当たったり、かえしたボールが相手のコートにきちんと入ったり、
サーブが一発で決まるようになったりといった、
「自分の小さな成長」を楽しんでいる。
走らされるのはキツイそうだけど、
文句言いながらも、なんとかやっているらしい。

でも、「審判」には困ってしまう。
何をどうしたらいいのか良くわからないから。

なのに、「下手くそ」だから、ペアを組めずに
(自分から遠慮するらしい)、
「じゃぁ、審判やって」
と頼まれる事が多いらしい。

わかりさえすれば、できる様になりさえすれば、
苦にはならない部分なので、
私が調べて教えてあげようと思ったのだけど・・・

ルールブックを見ても、実際に「審判役」さんが
何をやっているのか良くわからない。
「ルール」は教えてあげられるけど、
どういう場面で、どんな言い方で、どんな動作で
どんな指示をしたらいいのかまではわからない。
ふーーーーっ。

「審判」になるために試験とかがあるはずだから、
そっち関係の資料を調べようかなぁ。
そうして私が「理解」した事と、
彼女が「見て」きた事とをすり合わせて、
「なぁんだ、そうだったのか。」
に持っていけば、なんとかなると思うんだけど。

ソフトボールとかアイスホッケーとかならわかるのになぁ。
柔道だとかスキーのジャンプだとか、そういうのもわかるんだけど・・。
テニスみたいなオシャレなスポーツはわからんのよ。

廊下の掲示

2008-01-25 15:54:37 | 先生方に①スーパー授業
一昨日昨日今日と、またまたスーパー先生の素敵さを見せつけられました。
廊下の壁に張り出される子ども達の図工の作品。
今回は、「絵の具で毛糸の帽子を描く」でした。

一昨日、算数の授業のためにこのクラスに入っていくと、
珍しく先生が別の事をされています。
黒板に張った絵、机の上にはニット帽。
そして、先生はチョークで黒板に短い線をいっぱい・・・。
そう、次の図工で取り組む課題の説明をしていたんですね。

天辺にボンボンのついたニット帽の質感を、
短い線の組み合わせで表現します。
帽子のように下に行くにつれて次第に広がっていくためには
どんな線の引き方をしたらいいのか、
子ども達の口から、自然と「『ハ』だ!」と声があがります。
その声を上手に拾って、次へ繋げていく先生。
そうして、最後に、
「明日は、このふわふわな帽子を描きます。
みんなどんな色を使うか決めておいてね。
2色か3色がいいかな。
先生は今2色で描いたよね。
でも、こんな風に4色使ったこともあるんだよ。」
と、ここでもう一枚のサンプル。
実物の帽子(これは子ども達が持ってきてくれたらしいです)を手にとって、
「紫とと黄色もいいね。」
「ピンクと赤なんていうのも可愛いかなぁ。」
「茶色と緑っていうのもあるんだねぇ。」
と、お話する間に、子ども達の頭の中には
明日描く帽子がちゃんと浮かんでいるようでした。

この「予告」が、スーパー先生のスーパーたる所以だなぁって、私は思うんです。
皆さんがどうだったのかわかりませんが、私はこういう予告を先生から受けた覚えが殆どありません。
そうして、「技法」としての描きかたの指導も受けた覚えがありません。
何で自分が下手くそなのか、わからないまま
「苦手だからやらない!」を決め込んでいました。
描いているうちに嫌になるので、「まぁいいや!」って雑に塗ってました。
スーパー先生の教え方を見ていると、
「そうやって描けば、あんな感じが出せたんだ。」って、
このクラスの子ども達が羨ましくてしようがなくなります。
もう一度小学生になれるなら、どうしてもこの先生に教わりたいなぁ。


さて、教室の子ども達。
昨日、図工の時間に廊下を通りかかったので、のぞいてみると
みんな一心不乱に(本当に良く集中してます)画用紙に向かっていました。
このクラスにだって、発達障碍系のお子さんは何人かいますし、
2学期の終わりに転校してくるまで、殆ど学校には行っていなかったという
お喋り大好きな金髪坊や(染めてます)もいます。
でも、殆ど声がしないの。
廊下の窓から覗いている私に気付く子もいない。

20分休みに入った帰りに寄ってみると、黒板には完成した子ども達の絵がビッシリ張ってあって、
それがまた、それぞれの個性溢れた色合いと形になっていて、
飾っているスーパー先生も嬉しそう。
そう、「技法」が一緒でもそれぞれの個性はちゃんと出るんですね。
「この絵は集中力が無いと描けないんですよね。」と先生。
全部が短い線(点描の様でもありますが、方向性がありますので線ですね)で
描かれていますから、集中が切れるとその線が重なったり
太さがバラバラになったりしちゃいます。
完成した作品は、それがみんな最後までしっかりかけています。
これは、一人一人が自分の作品を大事に思って描かなければ出来ない事ですよね。

あっ、一人だけ最後の方で線が崩れてしまったお子さんがいました。
「Mちゃんですか?」
「そう。でも良く頑張ったよね。」
Mちゃんは、姿勢をキープしている事も苦手。
頑張れる時間は最初のうちウルトラマンクラスでした。
でも、少しずつ少しずつその時間が長くなってきて、
今はどの学習でも何とか最後ちかくまで頑張れるようになってます。
(もっとも適度の息ぬきはしている様子ですけどね)
根気の要る細かい作業は何より苦手なのに、よくここまで丁寧に書いたなぁと
頑張りの方に感心しちゃいました。

スーパー先生Mちゃんの絵をじっと眺めて、
「この辺で切って飾ってあげるといいかな。」

それぞれの子どものやったものだから、失敗だろうが何だろうがそのまま飾った方がいいという考え方もあるだろうと思います。
でも、私はスーパー先生のこういうところが大すきです。


今日、廊下に張られた作品は、みんな胸をはっているようでした。
Mちゃんのもちょうどいいところでカットされて、素敵な台紙に張られていました。
台紙があるので、他のお子さんたちの画用紙と少しサイズが違う事は誰にもわかりません。
私が眺めていると、何人もの子ども達がやってきて、
自分の帽子を自慢してくれました。


先生が子供達に教えているのは、
「こういう描きかたもあるんだよ」
「こういう風に描くとこんな事も出きるんだよ。」
ということと、自分で作り出す事の楽しさです。

通常「作る楽しさ」っていうとね、
作業をしているときだけの事に目が行きますけど、
本当は、
「作る前に計画を練る楽しさ」
「実際に作っているときの楽しさ」
そして、
「出来上がったものを満足して眺める楽しさ」
の複数の楽しさがあると思うんです。

失敗した部分を残されて、
「こうしたら失敗しなかったのに」と
教訓めいた話しをされるより、
自分の作品が、素敵に飾られているのを見るほうが
先生の教えたい事がより伝わっていくと思うのね。








英語を通して。

2008-01-24 16:41:55 | 英語
最近、こちらにやってきた方の中には、或いはそうでなくても、
「なんでそんなに手をかけるのよ。中学生なんだから自分で勉強させなきゃ。」
って思う方もいますよね、きっと。

娘のいっている学校はとても面倒見が良くて、先生がたは生徒達が質問にきやすい様に、
朝や、昼の休み時間は、職員室横の廊下に置いてある椅子に座っています。
点数の悪かった教科は補習もしてくれます。
先生にお任せできたら、それは私も嬉しいのですけど・・・。

例えば英語。
過去形を学べば、それなりに覚えてきます。
「過去形にする」方法は身につきます。
では、どういった文が過去形になるのか。
文章の中から、「昨日」とか「昨夜」とかといった言葉に気付かないといけませんね。
ところで、このブログのタイトル部分にもあるように、
のんびり娘は、「今日の前の日は?」と聞くと、「前の日?」と答える子です。
「yesterday」を読む事が出来ても、「昨日」という概念が育っていないと
「これは終わった話だ。過去形だ」という判断が働かないのです。

だから、家での勉強では、
「today(今日)」から初めて、右方向に矢印をして「tomorrow(明日)」左方向に矢印して「yesterday(昨日)」と書いて確認します。
漢字での表記もまだ刷り込みが弱いのでそれも一緒に入れたいから。

「last night」なんていう言葉も、分けて意味を捉えてから、
(昨夜)という言葉も入れていきます。
彼女の頭の中の辞書には、まだ「さくや」という言葉では定着していないから。

1年が12ヶ月あること。1週間の概念。
そういう事も含めて、英語の学習を通してさらいなおしをしていくんです。
 
こうした言葉についてはもちろん過去何度も働きかけはしています。
でもね、今ひとつ入りが悪かったんです。たぶん、本人の中に「時間」の経過に関する概念がまだ良く育っていなかったんでしょうね。
今だって、そうすんなりと定着するわけではありませんけれど、小学校のときに比べたら、ずいぶん理解できるようになりました。
だから、「今がチャンス」そう思って、英語の勉強をダシに、こうした言葉の整理と刷り込みをしています。

いくら丁寧に教えてくださる先生方でも、まさか
「きのう」という意味がわかっていないとは想定してくれないでしょ。
でも、それこそが彼女の「???」のもとだから、
家で丁寧にケアしていくしかないんですね。


それから、「助詞に気をつけること」も今しっかり見直しておきたいことです。
人称代名詞の勉強で、
「私は、私の、私を」の「は、の、を」に注目できないのんびり娘。
英語だけの問題ではないんですよ。
日本語でも、文章の繋がりを読み取っていくのがとても苦手。
その原因のかなりの部分は助詞だと私は踏んでいます。
常に主語を意識する事とあわせて、英語の勉強を通して娘に定着させてあげたい部分です。




では、妹ちゃん自慢です。

2008-01-23 16:24:51 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
我が家の妹ちゃん。
入学時に私が作ったランチョンマット袋の隅を、何時の間にか三角に切り取っていたり、
学校で支給されたお道具箱の化粧カバーを剥ぎ取って、段ボール箱色にしていたり、
お片づけが面倒で、名まえの書いてあるテストやプリントを教室のゴミ箱に捨ててきたり・・・。
女の子でありながら、親から「ボンズ!!!!」と呼びつけられる
なかなかのお嬢様です。

その妹ちゃんも最近はだいぶしっかりしてきて、
「支度しておきなよ。」のひと言(かなり脅しの色濃い一言だったりはしますが・・)で、エンピツ削りも含めて翌日の仕度は自分でちゃんと済ませられるようになりました。
(のんびりちゃんに手間のかかる母としてはありがたいですわ。)

ある日も、学校から帰ってくるなり、
「鉛筆けずっていかなくっちゃ。」と妹ちゃん。
電動の削り器に鉛筆を突っ込みながら、
「R君に、貸してあげたんだ。」

「R君、忘れちゃったの?」
「ううん。持ってないみたい。筆箱なくしちゃったみたいだよ。」

妹ちゃんの観察によると、R君は何日か前から
ずっと「鉛筆なし」なのだそう。

「ふぅんそうなの。先生には怒られてない?」
「大丈夫。私も貸してるから。」
「そっか。でも家にはないのかな?」
「R君のお母さん忙しいから買いにいけないんじゃないの」
「そっか。じゃぁ、消しゴムもセットで貸してあげたら。お道具箱に入れっぱなしにしておけばR君も困らないでしょ。」
なんていう会話があって・・。

翌々日だったかな、
何となく思い出して、
「今日も鉛筆貸してあげたの?」
って聞いたら、
「ううん。もう貸してないよ。あげたから。」
我が家の引き出しで余っている百均の筆箱に数本の鉛筆と消しゴムをセットして
R君にあげたんだそうな。

妹ちゃんの事だから、思いついたら即行動で、
「はい。これ使えば。」
で、あっさりと渡してきたんだろうなって、何だかおかしかったわ。

さて、その妹ちゃん、やることの割りにはオシャレでして、
昨日は、よそ行きのワンピースにあれやこれやと組み合わせてルンルンで学校に向かいました。
帰宅後、「誰かに可愛いって言ってもらえた?」ってきいてみると、
「ううん。誰にも言われなかった。でも私は自分がそう思ってるからいいの。」って。

その強がり、好きよ。






書いても書いても・・・。

2008-01-23 16:00:56 | 母の作戦、考え
もう、4回も連続で書いた記事が消えてしまっています。
投稿までの時間がかかりすぎるのか、いったいなぜなんでしょう。
別に書いて貼り付ければいいとは知っているものの、
いつも「勢い」で書いていますので、何だかそれも面倒で・・。

つい今しがたも、書いている途中でフリーズ。
泣く泣くPCを再起動させました。

コメントのお返事も中途半端ですみません。
これ一度送って、うまく行ったら、また書いてみます。

英語のお勉強。

2008-01-16 23:30:41 | 英語
明日は実力テストです。
いっぱい勉強したかったのですけど、なんせ、何かと時間がかかるものですから、
それらしい勉強も殆ど出来ていないままテスト突入です(不安・・)。

今日は、帰宅後に数学のおさらいを少しやりました。
正負の数の四則計算(累乗、通分のある計算含む)、文字式、方程式を中心に。
ほんの1年前には、計算の全ての過程をじっくりゆっくり書きながら、
書いたものをひとつづつ確認して、終わった計算を消していかなければ
進められなかったのんびり娘が、自分なりにあちこち省略するようになり、
スピードは増しましたが、ケアレスミスが増えてしまって、今日はその対策に追われました。

全部を書き出す必要はないけれど、彼女のミスの出やすい部分に関しては、
「そのひと手間を惜しむな!!」と、注意を促します。
でもねぇ、気持ち良く進めるようになった娘を止めるのは結構難しい。
お互いブツブツ言いながらの険悪ムードになりました。
(ギャぁギャぁ言われた悔しさで意識には残るんで良しとしちゃってます。ギャぁギャぁ言い合っても、最後まで付き合わなきゃならないと言う共通認識はありますから、お互いに切り替えは早くなりましたわ。)

ミスが出やすいのは正負の符号。
普通の計算ではもう間違えないんですけど、
分数が入ったりして、やる事が込み入ってくると、
見落としがでてしまいます。
同時処理能力がまだ弱いのでしょう。
計算が順調にいっているときほど、このミスが出やすいです。

そしてね、-4=6みたいな方程式で、
たまに x=10なんていうことをやるの。
これはね、数字とXとの間にある符合が浮かんでから移動させないから起きること。
反射的に数字移動をするとX=6+4になっちゃうのね。
「数字とXとの間には何が隠れているんだっけ?」
と問い掛けて、見えないものを見えるようにしてもらいます。
そうすると、大丈夫なのよ。

「基本はちゃんと入ってる。難しい事もできるようになったし、計算も随分早くなったけど、たくさんといてもこういう小さなミスが全部にあれば0点だよ。一手間惜しまずしっかり解いたほうがお得でしょ。」

まぁすごい。
のんびり娘に対して「ゆっくりじっくり」なんて声かけをする日がくるなんてねぇ・・。


今日の本題は英語でしたね。
つい先日、パパとの議論を書いたのですが、
やはりね、彼女の脳みその整理はしておこうと、
今日は、
現在形、現在進行形、過去形、(それぞれの肯定文、疑問文、否定文)
命令文、疑問符を使った疑問形
について、それぞれ本当に大まかにまとめて復習しました。

まとめる能力はまだ弱いので、私がちゃっちゃと書いていき、
それを読んでもらいます。
随分甘やかしているように思われるでしょうが、
「一人で読める」ようになったからできることで・・・
以前なら例え声に出して「読めた」としても、何が書いてあるかは
頭の中には浸透せずに、結局私がいろんなものを使いながら
彼女の脳に突っ込む事になっていたんですよね。
それを思うと、この数ヶ月間での彼女の成長はかなり大きかったなぁと思います。

さて、英語の教え方に関しては、時々ここにも寄ってくださる
「畑野そらまめ」さんのブログを参考にさせていただいています。
 のんびり娘にわかるように言葉は少々アレンジしてしまっているのですが、
「be動詞(です動詞)は偉いから、お助け動詞がいらないの。一般動詞は弱いから疑問文(?文)や否定文(×文)になるときにお助け動詞がいるんだよ。」みたいに使わせていただいています。
「be動詞」が読めなかったり、何度教えてもbe動詞って「I,are、am(現在までにならっているのはここまでです)」だということが思い出せなかったり、他のものと同じように彼女の頭の中に定着してくれるまではかなりの刷り込みを必要としましたが、ようやくその辺りがすんなり(とまでは行かないかな)出るようになりました。

そらまめさんのブログのおかげで、「助動詞」ってなんなのかがすごくわかりやすくなりました。「お助け動詞」っていう考え方で、疑問文や否定文にでてくる「do」を説明するのがとても楽になりました。

最初に学んできたbe動詞を使う文章ではでてこないdoが、一般動詞を使った疑問文や否定文では登場してくる。
「丸暗記」を得意とするのんびり娘は、
学校で Is this~?を習ってくれば、疑問文といえばIsから始めちゃうようなところがあって、
せっかくbe動詞の使い分けが頭に入ったのに、DO~を習ってしまうと、
Do this ~?になったり、
You aren't~がYou do aren't~になってしまったり・・・
そのくらいで止まればまだ修正可能なんだけど、
「耳から」はいって頭に残っているものとうまく合わないから、
「どうもちがうらしいなぁ。こうじゃなければこうかなぁ、ああかもしれない。」という迷走が始まって、せっかくきれいに入っている記憶までグシャグシャにしてしまったりするんですよね。
だから何とか、彼女に「整理」の取っ掛かりを持たせたくて。
迷走を始めても、自分で戻ってこれる何かを持たせたくて。
以前英語の教え方に関しての悩みを書いたときに、
そらまめさんがご自分のブログの方に掲載してくださったノートを参考に
手探りで「整理方法」を探っています。
改めて、そらまめさんありがとうございます。

さて、のんびり娘、
今日は私のかいた「まとめ」を1度しっかり読んだあと問題集に取り組みましたが、
「なぜそうなるのか」を口にする場面がグンと増えてきました。
今回のまとめでは触れなかった、三人称単数のSや人称代名詞の選び方に関しても、
「○○だから、△なんだ。」という独り言が聞こえてきます。
どこに注目したらいいのか、少しずつわかってきているようです。

刷り込みと動機付けを徹底して行なってくれる学校。
パパの言うように、丸暗記で頭の中に入ったものが増えて行けば行くほど
彼女が「ぜったいこれ!」って自信を持って反応する部分も増えていきます。
ただ、それが次につながる「推論」「推察」になっていくためには、
やはり「整理整頓の鍵」がいるように思うんですね。













地理・・・

2008-01-16 02:03:13 | 社会
間もなく実力テスト。成績には即反映されないテストだとわかってはいても、
「ひと桁」は避けたくなってしまう親心。
日頃どうしても避けがちになる「地理」に手を出してみました。

娘の学校の地理は、2人の先生が交代で教え、
それぞれの先生が、空欄のあるプリントで授業を進めていき、
授業内で書き込んでプリントを作成させる形式のようです。

のんびり娘の場合、
先生の「余談」を一生懸命聞いているうちに、
今どこの空欄を埋めているのかがわからなくなることが良くあるようで、
欄には書けなかったけれど、とにかく先生が言った事はメモったぞという痕が
プリントの欄外や裏などのあちこちにあります。
まずは、それを正しい位置に埋めなおしてあげなければならないのですが、
耳だけで聞いて書き取ってくれるメモはかなり怪しくて・・・

例えば,「    運河」にはいる言葉が「パママ」だったり、
「キューバ」が「チューバ」だったり、いえ実はもっと解読不可能なメモもたくさんあるわけで、さすがの天才ママも手を焼いております。

前にも書いたかもしれませんが、昨今の教科書というのは「答え」にあたるものが殆ど書いてありませんから、教科書で調べるっていう手も使えないのです。
分厚い参考書を片手に、アメリカ合衆国の自然だの工業だのと格闘していると、
「こんなもん覚えなくてもどうってことないわい!」と
一切勉強しなかった昔の私が顔を出しますわ。
アメリカの鉄山の名前なんて知らなくったって45年間何の苦労もないぞ!!!

でもね、これも、のんびり娘にはいいトレーニングなんだよね。
家には「聞く聞くドリル」という、「聞く力」(聞いてそのポイントを掴み、書き取っていく力です)を鍛える教材も買ってあるけれど、それよりも難度の高いトレーニングを毎授業でやってもらってるわけですもんね。彼女が授業内に書き取るメモの量はジワジワと増えてます。

それから、カタカナや漢字の表記の練習にもなる。
最初のうちは全てひらがなだったの。きいた「おと」をただ書き付けただけ。
それが、少しづつ漢字やカタカナが混じるようになってきた。

伸ばす音を「ー」で表わすカタカナのルールが曖昧なのんびり娘だもん、
海外の地名を何度も書くのは悪い事じゃないわ。
そして漢字。
今日見たプリントに「五台個」っていう、笑っちゃう当て字があったんだけど
(そう、アメリカといえば「五大湖」ですね)、これを見つけたときすっごく嬉しかった。
そういう風に漢字をあてはめようと脳が働き、それなりのスピードで
書いておく事が出来るようになったという事が、のんびり娘にとっては
すっごく大きな進歩だから。

何て言ったらいいのかなぁ・・・
「五台個」って書けるまでになるのに、のんびり娘はものすごくたくさんの階段(まだるっこしい螺旋階段ね)を、少しずつ少しずつ、それこそ気の遠くなる段数上がってきたんです。その階段を振り返ると、「五台個」から「五大湖」に到達するまでの段なんてたいしたこと無いように思えるんですね。
うまく説明できないけど、うん、そう感じるんですよ。

それから、この間英検の問題を解いていて驚いたんだけど、
世界地図を見て、「日本、中国、アメリカ、オーストラリア、ロシア」
はちゃんと選べたの、英語で。アメリカを「USA」というのも知っていたわ。
そして、ロシアを選ぶときには、「ユーラシア大陸」という言葉も口をついてでてきた。
「ユーラシア大陸の上のほうなんだよね。」って。
先生の「余談」は世界経済や環境問題にも及ぶらしく、
難しい言葉では語れないけれど、色んな物事の繋がりは彼女の中にもジワジワと入ってきているようです。

彼女の中に培われていく「常識」が、少しずつでも広がればいいと、
そう思って二人三脚を続けてきているけれど、
私のだいっ嫌いな地理の勉強は、なかなかいいらしいです。
(でも、めんどうだよぉ!!!)









どう教えるべきなのか。

2008-01-14 21:26:34 | 英語
昨夜、久々にパパとのんびり娘の教え方について討論(おだやかにね)になりました。

英語に関して、パパはこんな考えを持っています。
「とにかく、口をついて自然にでてくるまで何度もいわせればいいんだよ。
ママや妹ちゃんは筋を作って理屈で覚えていくタイプだけど、
俺やあいつは、いくつも例を入れていって、理屈なしで覚えていくうちに
口からついて出るようになるんだから。」
「幼児は文法を習ってから言葉を身につけるんじゃないだろ。とにかくどんどん覚えてしまって、その中なら理屈を自然に見つけさせないと、ああいう子は駄目なんじゃないか。」

わかる。実にわかる。別にパパやのんびり娘でなくてもそうなんだと思う。
でもね、実際に毎日勉強を見ていると違う問題点にも気がついちゃうんだな。

彼女の学校は公立中の倍、英語の授業をする。
最初の2,3ヶ月は、一切書かずに、ひたすら英語を頭に入れていく。
「耳から覚える」事はそれ程苦手ではないのんびり娘は、それなりに覚えてもいく。
パパが知らないところで(いき帰りの車の中)、CDをかけ覚えたり答えたりするという勉強もしている。
だから、結構頭の中にはフレーズがしっかり入っているの。

でもね、それはなんというか、「ひと塊」のメロディのように入っているもので、
「切れ目」がしっかりついていないように思えるんだな。

乳幼児の言語習得過程には「マザリーズ」というのが重要だと聞いた事がある。
生まれたばかりの赤ん坊に、母親が少し高めの声で単語一つ一つをしっかり区切るように話し掛けるのが「マザリーズ」。
この「マザリーズ」が、洪水のような言葉の渦に切れ目を入れる役目を荷うのだというのね。

これはつい最近の、彼女の国語の音読でのことなんだけど、
カタカナがうまく読めないのよ。
クラーク、ジェニファーみたいな名前は「くらく」「じゅ・・・」になってしまうの。
ふと気付いて「ラー」や「ジェ」「ファー」を囲んでみました。
それだけでかなり読みやすくなるみたい。
「切れ目」って大事なんですよね。

英語に戻るとね、
フレーズがいくらすらすら言えるようになっても、
パパの言う「ひとつを覚えたら、そのパーツを入れ替えたらいいんだから」
になるためには、やはりこの「切れ目」がわかっていないと苦しいと思うんです。

というとパパは、
「だから、いくつも違う言葉を入れた同じスタイルの文を続けて覚えていく事でその切れ目がわかるじゃないか。」と言います。
確かにそうだとは思います。
でもね、現実問題、赤ん坊が自国語を吸収するほど多くの言葉を丸ごと暗記させることは出来ません。
出来たとしても、浴びるほど聞いてきた日本語の「切れ目」が取れない脳を持つ子です。


「切れ目」を意識するために、「読む」「書く」作業が彼女には必要なのだと思うのです。
何かしらの工夫が必要なのだと思うのです。




書初めby妹ちゃん。

2008-01-14 14:41:44 | 小学校国語
妹ちゃんはまだ2年生なので、書初めは硬筆(鉛筆です)でします。
昨年に引き続き、「ゆっくり良く見て」書くのが目的。

何事につけても処理速度が速く、いい加減を気にしない妹ちゃんは、
どうかすると、大人よりすごい殴り書きをします。
自分の中で字の形が固まる前にそれをするのですから当然ひどい字になります。
妹ちゃん本人はどう思っているか知りませんが、
私の場合は、自分の悪筆を見るのが嫌で、更に書きなぐってやっつけたという記憶があります(なので、未だにひどい字です)。
妹ちゃん、このままでは私に続いてしまいそう。なんとか、彼女に「丁寧に書くよさ」を感じさせなくてはなりません。

年に一度の書初めは、それを解消するものすごくいい機会。
昨年、じっくり付き合って書かせたら、妹ちゃん実はかなり忠実にお手本を再現する力を持っているという事もわかりました。
学年ベスト8にも選ばれ、本人も自信をつけたようですし、
「今年は5人の中に入りたい!」と意欲もあります。
では、じっくりやってもらいましょうと、冬休みに入ったその日から練習を始めました。

「ゆっくり、じっくり」が目的ですから、1日に1行かそれ以下しか練習はさせません。
お隣にお手本を置いて、お手本の線がどこからスタートしてどこに止まるのか。カーブの具合などに気を配らせて、1画ごとに息つぎが必要なくらいじっくりゆっくり書いていきます。
スタートを急いで、ゴールのイメージが出来ないまま引いた線はたいがいが失格。
失敗字は消して、もう一度イメージを作りなおして書き直させます。

妹ちゃんの場合、こういうやり方を繰り返すと、自分で講評を始めます。
「このスタートの位置がもうちょっと左だとよかったのに。」
とか、
「あがり方がもっと上だよね。」
とか。

そうして、大晦日までにようやく1枚練習を書き上げて、
正月の3日に本番です。
本来は、始めたら最後まで一気に書くべきなんでしょうけど、
集中力持続時間には限界のある妹ちゃんですから、
休みながらやってもいいよ。そのかわり書くときにはゆっくりじっくり集中ね。
と申し渡してお任せしました。

1行位ずつ休みながら、ていねいに丁寧に書き上げた出来栄えは、なかなかのもので
本人も満足。
普段は何でもやっつけでしちゃう妹ちゃんが、「自分にもじっくり丁寧にができるんだ。」
という事と、「ゆっくり書けば、こんなに上手にかけるんだ。」
という事を体験できたいい時間になったと思います。


さて、自分なりの取り組み方を身に付け、自信をつけた妹ちゃん。
学校の席書会でも、やはり同じペースで取り組んで・・・・。
席書会のためにとってあった時間では終わらず、そのつぎの時間の半ばまでかかって
ようやく1枚を書き上げたそうな。

「先生にもう少し早く書いてね。」
といわれたそうで・・・ご迷惑掛けて申し訳なかったかな。

妹ちゃんの事だから、途中休憩がいつの間にか「別の子観察」になったりして、
かなり長引いたかもとは思うんです。その辺りが短縮できれば充分許容範囲の時間で書き上げられるでしょう。順序としてはこれでいいのかなって思います。







時間をかける

2008-01-12 11:42:31 | 2年算数
勤務先の小学校でつかっている算数の教科書の後のほうには、
切り取って使える図形の付録がついています。
色んな四角形と三角形が7つ組み合わさって大きな正方形を作っているのを、
ミシン目に沿って切り取り、自分たちで組み合わせて色々な形と大きさの
四角形を作ってみるのです。

少人数担当の先生は、この導入部を2時間少しかけてやりました。
使うピースの数だけを指定して、自由に四角(ここでは、長方形と正方形)を作らせます。
「2枚で四角」は、みんな結構すぐに作ります。三角二枚で四角というのは良く刷り込まれているようです。
「3枚で四角」「4枚で四角」「5枚で四角」「6枚で四角」「7枚で四角」
となると、やり方も色々。
細長い四角を作る子もいれば真四角に近づけようとする子もいます。
なかなか四角にならないという子もいます。

お手上げ状態の子には、
「できた子のをチラッとだけ見せてもらっていいよ。」
と、促します。
どうしても出来そうにない子は、本人の気力が途切れないうちに、
私が早めのフォローに入ります。
たいがい途中までは作ってあるので、
はまってしまっているところを見つけ、ちょこっと動かすだけですけど、
それだけで止まっていた手が動き始めるんですね。
出来れば嬉しい。だから次にチャレンジしようという気が起きる。
そうして、自分で取り組む時間はだんだん伸びていきます。
図形最初の授業は、切り取って、それに名前を書いて、
残り時間はひたすら四角作りで終わりました。

さて、2時間目。
この日の課題も丸きり同じでした。
「2枚で・・・」「3枚で・・・」「4枚で・・・」・・・・
1時間目には、
六角形なのに、「できたぁ!!」
と喜んでいたN君も、
枚数の指定を聞き逃して、自分勝手な作り方をしていたH君も、
最後の1枚がどうしてもはまらなくて困ってしまうM君も
「どうするの。どうするの。」と騒いでいたKちゃんも、
コツをつかんだらしく、
それぞれのペースでちゃんと四角を作っていきます。
(kちゃんは相変わらずうるさいけど・・)

出来た子は嬉しいので、しばらく机の上に置いておきますから、
それをみて、同じ枚数でも違う形の四角にくみ変えたりもして、
枚数が増えても、
「わからない!できない!」
という声がでなくなりました。

授業の最後に、
「今使った7枚をね、ふたつの仲間に分けて欲しいの。さぁどう分ける?」
と、5分ほど。それぞれの理由を言わせて、
「辺」と「頂点」という言葉を習ってこの日はおしまい。

3時間目も、最初の10分ほどが、「四角作り」でした。
もう、私の手を必要とする子はいません。自分たちで勝手に作り始めます。
結構、チエと根気を必要とする作業なのですけど、全員楽しそうに集中しています。
初日、私の占有率が一番高かったR君も自信満々でピースを動かしています。


「導入」に具体物を使うのは学校では良くあることです。
でもね、もしもこの「導入の授業」が、1時間目だけで終わっていたら、
こんな雰囲気は生まれていないだろうなって思います。

最初の授業では、私も思いっきり走り回ります。
「周りの皆が出来ていく中、自分だけが出来ない」
という劣等感や、
「何をしたら良いのかわからない」
という理由で、自信なく手を止めている子の
気持ちを「行動」に向けるためです。
そのサポートで、子ども達の止まっていた手は動きだします。
動けば、また何かが見つけられる。
それが、授業内での個別フォローの良さだと思っています。
でも、本当の意味での達成感は、やはり
「手助けなし」のときのほうが大きいんです。

2時間、3時間と同じ課題が与えられ
(課題内容を掴みにくい子も1時間目に個別フォローで理解済みです)、
焦らされずに取り組む時間があり、
わからなければ、出来た子のを「チラッとだけ」
見せてもらってもいい。
という安心感が子ども達の集中力を呼ぶんだと思うんです。
「チラッと見てもいい」ことになっていても最初からみる子はいません。


図形の学習を進めていくときに、「直角」に気付く事ができるか出来ないかは、
今後大きな差になっていきます。
「直角」という言葉を知らなくてもいいんです。
こうしてじっくり形作りに取り組みながら、
四角というのは、角が段々になっていたり、とがって飛び出していたりしちゃいけないんだ。
カクンって曲がるところが4つあればいいんだ。
っていう事を、手と目で覚えていくのに、この時間はとても大事だったなぁと思います。