のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

テスト見直し中

2008-09-26 08:07:45 | 中学校のお勉強
のんびり娘の学校は、定期テストの「見直しレポート」を全教科提出させるのが恒例。
平均20から30点(平均ということは更に悪いのもあるのよ・・)のんびり娘は、直しも山のようなので、テスト終了とほぼ同時に始めてるんです。これが終わるまでは気は抜けない・・・。

点数の方は、入学当初からどんどん下がっていく感じ(問題難しくなってるからね)ですが、見直しをしていると「理解」に関してはずいぶん上がってるのは感じます。
特に、理科の「生物分野」は結構ちゃんと覚えてるし、呼吸とか消化とかどういうことなのかちゃんと捕らえる事が出来てます。そうそう理科だけはクラスの平均点を上回ったと喜んでいました。

国語、社会など、「言葉の力」が必要になるものはやはり苦しいですけど、
それでもずいぶん上がってる感じがします。
国語では、予習として「音読」の宿題が出されましたが、
結構難しい漢字でも、(思い出すまで少々の間が入る事もありますが)自力で読めるのが増えていました。
読めない漢字には「振りがな」を振りますが、それもベタで振るのではなく最初の一文字とか、後のほうだけとか、そういう振り方で大丈夫になっています。

中身の理解に関しては、やはり「わからない言葉」「わからない言い回し」がいろいろあるし、理解できていないのにただ「読む」っていう事をまだしますけれど、
私の説明を受け取る力は確実に上がっています。
国語では「五重塔はなぜ倒れない」という説明文を読んだのですが、
建物の構造などについて、こちらが文章にそって絵を使って説明を始めると、
近くにある「物」を使ってそれを真似したりという動きが出てくるようになっています。

あと、「反省文」の書き方がうまくなってきましたね。
前回までは、殆どこちらで書いて(清書は彼女)ましたけど、今回は
英語のテスト直しの中の反省文は、こちらが言わないうちにどんどん自分で書いてました。
短い文章ですけど、前向きだし、先生に対しての言葉使いとしても適切だし、
それに、漢字もちゃんと使えているのが嬉しいですね。

漢字、彼女にとっては「覚えなければいけない記号」のようだったものが、
ようやく「文章の中で使いこなす物」という段階に入ってきたようです。


テスト

2008-09-23 20:05:53 | 社会
小さくてみえにくいでしょうが、これがのんびり娘に立ちはだかった社会科(歴史)のテストです。
見開きと、更に裏半ページにびっしりと問題が、それも小さな文字で書かれています。
解答欄はなんと100。一問1点の全て記述式のテストです。

小学校では90点以上を結構取っていた好きな科目なんですけど、
顔写真も、挿絵も、選択肢もない状況では、のんびり娘の「てがかり」が使えない。
苦手な「文字情報」がびっしりと・・・という状況に
まず軽いパニックを起こしてしまったらしいです。まぁわかりますけどね。

それから問題文もこんな調子なんですよ。
「源氏の将軍がとだえた後、将軍の次の位の人物が政治の実験を握った。この人物は何氏か。」

のんびり娘、一度に何段階も考えるのは苦手。
「鎌倉幕府で将軍に代わって執権政治を行なっていたのは何氏?」
位までなら対応できるのだけど(肖像画があれば1発ね)、
こんな風に回りくどく聞かれてしまうと、「いったい何を聞いているのか」がわからなくなっちゃう。

あと、こんな問題もあったのですが、
「前問の天皇が都に建てた「金剛の大仏」のある寺院の名称を答えよ」
これね、「大仏といえば、奈良東大寺。聖武天皇。」
って、ちゃんと入ってるんですよ。それは小学校時代から物語のようにして、刷り込んできてるから。
でも、「金剛」でつまづいたの。
そんな言葉がこれまで奈良の大仏についていた事が無いから、別の物だと思い込んでしまったようなのです。
それで「どうしよう。しらない。わからない。」
になって、苦し紛れに東大寺じゃぁない「院」のつく建物
「平等院鳳凰堂」を書いてました。

その前段階では「寺院ってなにか」とか「名称ってなんなのか」
というところも時間をかけてうめています。
で、まぁこの程度の「外れ」で済んでいるんですけど、
たった一つの知らない熟語にひっかっかってしまうのではなく
全体の文章が読見とれたら、「東大寺」って自信を持ってかけるんだと思うんですね。

「日本語力」「長文を読み取る力(彼女にとってはこうした問題文も充分長文なんです)」これをあげていかないとね、中学高校の学習はきついです。



閑話休題

2008-09-20 22:20:58 | 母の作戦、考え
のんびりちゃんとはまるきり関係ない話なのですが、今日「東南角部屋二階の女」という映画をみてきました。
昔昔の知り合いが制作にかかわっていたということで行ってきたのですが、良かったです。

丁寧にゆっくりと過ぎていく時間を、大切に大切に録られた映画なんだろうなって、そんな風に思いました。

テレビでは全然宣伝していないし、上映する映画館も限られているらしいですが、作り手の気持が伝わってくる映画だったので、ささやかながら宣伝したくなってしまいました。と言ってもたいしたことは書けませんが…

ホームページが有りますので、興味をお持ちになった方は「東南角勉強二階の女」で検索してみてください。

追い込まれてます。

2008-09-15 00:13:39 | 中学校のお勉強
連休明けから期末テストです。
英語、音楽
数学、社会、
国語、理科
の6教科。
連日、彼女の脳に引っかかりやすいように
問題集から問題を選んでおいたり、
彼女用にアレンジしなおして
課題を作っておいたり、
今日はほぼ張り付きで一日。

かなり成長してきている感触はあるのですけど、
やはり「葉っぱを集めるような脳」なんですね。
社会にしても理科にしても英語にしても、
夫々バラバラに頭にしまってしまうから、
取り出すのがとても不自由。

理科は、先に一人で問題集に取り組ませておいたのだけど
(要点のまとめがあるとてもわかりやすい問題集です)、
もう一度同じ問題をやらせても、全然かけないの。
「ここは長い言葉だった・・。」
とか「こんな字が入ってた・・。」
とか、そういう思い出し方なのです。
文字情報からだけだと(イラストもついてますけどね)
まだ全体像がつかめないんでしょうね。

結局、人体(理科の第二分野はひとのからだです)を図解して、
何が行なわれているかを一つ一つ解説して書き込み、
彼女がこんがらがりやすそうなところ
(気管と食道って、別々に図解描かれると違いがわからなかったりするの。2本隣り合ってるその1本だけを書いたという前提がわからないから・・)を、
整理して。
そうすると、彼女がバラバラにしまっておいた用語がスッとおさまっていく。
(もっとも、定着するには繰り返しいりますけどね。)

社会も、似た様な言葉がいっぱい出てくるでしょ。
葉っぱのようにバラバラ記憶しちゃうと、時代混ざって出てきちゃうから
これも、ノート見開きをいっぱいに使って、一時代ずつまとめなおし。
彼女が板書してきたノートを見ながら、空欄作って彼女に埋めさせ
言葉を脳に刷り込む作戦。
そこまでやっても、
「平城京と平安京、どっちが先だった?」
に、
「へい・・・あん?」
だったりするのですわ。

一度「埋める」作業をすると、それだけで
「勉強が終わった」
と思ってしまうのんびり娘を、
あめと鞭駆使して、「脳みそに入れる(できれば整理して)」
をやっていく。手間、かかります。


今日はこれから「音楽」の準備。
歌ぐらいは覚えているだろうって思ったんだけど、
今日歌わせてみると、歌詞が一番2番混ざっているのがあるし、
階名では歌えてないし・・。
「わたしドレミきらい!」
って、嫌いで済むかよ・・・。

教科書の楽譜はゴチャゴチャして読みにくいので、
大きく書きなおして、ドレミふって、
テストに出そうな記号には解説つけて・・。
階名で読めるところまでもっていける自信はないけど、
2,3曲なら、階名丸ごと暗記するぐらいの事は出来る子だから。
「視覚記憶」が強いんでね、印象に残るように
まとめてあげることで、助けてあげられる部分もあると思うのだけど
さて、どこまではいる事やらです。

英語は、この間の「棒」が効いて、
勉強法が少し進化したんですけど、「綴り」の覚え方なんかは
まだ確立してないようで、
「知っている」の段階にまできたものは迷わないし間違えないんですが
それ以前の段階のものは、
「どうしてそこまで間違える・・・」
という間違え方をしてます。

これも、「単語だけ」覚えることにならないように、
「文章」の中でつかめるように
明日もまだまだ問題作らなくっちゃね。


と、ここに書く事で、やらなきゃいけなくなりました。
さすがの鬼母もかなり疲れてきていまして、こうして
自分を追い込まないと進めなくなってます。

楽譜なんて書きたくないよぉ!
歴史なんて面倒だよぉ!
英語のスペルはもっと嫌だよぉ!
なぁんでこんなに範囲が広いんだよぉ!!!

と、吐き出したところで、
とりあえず、明日は音楽と英語。ちょこっと数学と理科1かな。
頑張れるのはあと3日。いけるとこまでいってみましょ!

文章題

2008-09-12 23:06:09 | 2年算数
昨日の補習教室に二年生が数名。遅れている教科書の練習問題をやりに入ってきました。
メンバーの顔ぶれを見ると、「言葉系苦手な子」達ばかり。
案の定、文章題で
「せんせい、これわかんない」の声が飛びます。

問題文は

アルミかんとスチールかんをあわせて112こひろいました。そのうちアルミかんは64こでした。スチールかんはなんこでしょう。

メンバー全員根っこの問題点は一緒なので、私にしては珍しく
まとめて教えることにしました。
隅に置いてあるホワイトボードを引っ張ってきて、いつものメモ用紙の代わりに使います。

「順番に少しずつ絵にしていくから、まず最初の丸まで読んでみて。」
と、こう声をかけても、一気に最後まで読んじゃう子がいるのを途中で押さえて、
もう一度、最初の1文だけを読んでもらいます。

そうして、袋に入れたアルミ缶とスチール缶の絵を書くのですが、ここでひと言子ども達に質問。
「ねぇ、スチール缶って知ってる?」
「ううん。」
だよね。今時スチール缶はなかなか目にしないもん。
で、ちょこっとスチール缶を説明して、子ども達が言葉をイメージする手助けをしておきます。
アルミ缶入りの袋(袋の外側に「ア」と書いたの)と、スチール缶入りの袋(こちらには「ス」と書きました)を適当に書いて、それをぜぇんぶ丸く囲って、
「全部でいくつあるんだっけ?」
と問えば、全員が難無く
「112個」と答えます。
だからそれを大きな囲みの所に書いておきます。

「これで最初の文章はいいかな?」
と、もう一度1文目を読んで確認。皆が「いいよ。」
といってくれてから、次の文を読んでもらいます。

「『そのうち』っていうから、アルミかんはここにあるのでいいのかな?それとも別に書く?」
という聞き方をすれば、これも全員難無く、
「そこにあるやつ!」
と答えて迷いはありません。
「じゃぁ、アルミ缶ばかりまとめるよ。」
と、色を替えたマジックでアルミ缶の袋ばかりを囲みます。
(これを想定して、アルミかんの袋は左側に固まるように書いておいたのです)
「さて、これが何個だって?」
と問えば、やはりすんなり答えはでます。
「64こ!!」
これも、絵に書き込みます。
で、2番目の文をもう一度読んで大丈夫かどうか確認。
そしていよいよ最後の文章です。

「スチールかんはなんこでしょう。」
「どこの事を聞いてるのかな?」
という問いかけに、子ども達の目が右側に寄せたスチール缶の袋の方にうごいたのを確認して、スチール缶の袋全部をまるで囲み、そこに「?」を書き込みます。

「で、何算かな?」
と問い掛けると、全員迷わず
「引き算!」
って言うんですね。

「何から何を引く?」
っていう、私の最終チェックの質問にもぶれなく
「112から64を引く!」
と、自信を持って答えてくれます。


うちののんびり娘の二年生のときだと、そこまでしても「引き算」と出てこなかった訳ですが、この子達はこれで充分に自信を持ってとき方を思いつけるレベルにはあるんですね。
それだけの力があるのに、文章題を読んでも読んでも「わからない」になってしまう。
その原因の一つには、「全部を一辺に読もうとする」があるような気がするのです。

最初にかきましたけど、
「丸まで読もう」
と指示したのに、このメンバーの殆どの子は最後まで読もうとしてしまいました。
そして読み方は早いです。というか、丸で区切れていないんです。
つまり、読みながら書いてある事を思い浮かべている読み方ではないという事ですね。
字を追って読むだけは読む。でも中身は頭に引っかかっていない。
だから、最後の「スチールかんはいくつでしょう」或いは「かんはいくつでしょう」の部分だけが残って、「わかんない!」になっちゃうのではないかと思うのです。

一文ずつ順序良く思い浮かべる事が出来れば、式を作るのは大変なことではありません。
でも、バーっと読んでしまう子にどうやってそれをさせるのか。「よく読め」の一言では、こういう子達はなかなか救えないんです。だって「読んでいる」んですもん。

子ども達と一緒に1文ずつ絵にしていくことで、
どう読んだらいいかの方法を伝えたい。
困った時、わからないとき、どう突破口を開いたらいいのか、
戻るところを作ってあげたい。

一度に全部ではなくて、
質問から戻っていくのでもなくて(実は私自身は質問から戻るタイプです)、
1文ずつ着実に責めていく。
そしてそれを「絵」という形で残していく。
そういう方法なら、ある程度言葉の弱いお子さんでも結構いけると思うんですね。



この「順序良く絵を描く(或いは「図を書く」
または「イラストにマークする」)」という手法ですが、
実は、中2ののんびり娘の証明の勉強でも使っているんです。

AB=ACである二等辺三角形ABCにおいて・・・

など、長ったらしく続く「仮定の文章」をサラッと読み流しては何にも頭に残りません。
出てきた記号をその都度横の図のどこに当たるか確認して必要なら図に書き込みをし、そうして図をみて証明の手順を考える。

考えたら、補習教室の小2とやってる事は変わりませんねぇ。





大当たり!(担任の先生)

2008-09-11 13:25:09 | 先生方に②参考になれば
先日、のんびり娘が書いた「テストに出るようなのを・・・」
のコメントに、担任で英語担当の先生は、「はいわかりました。」
と書いて下さっていました。
このことで、のんびり娘は
「何でも言ってみるもんだなぁ・・」
というのを学ぶでしょう。
数学の先生には、
「何を勉強したらいいですか?」
と聞いて、プリントをゲットしてきました。
積極的に行動を起こす事で何かが動き始める事を
こうして教えていただいているんだなぁと思います。


そして、妹ちゃんの担任の先生です。
夏休みの色々な課題全てにコメントをつけて返してくださいました。
(展示中のはまだですが・・)
中には、夏休み中の楽しい事を綴った日記もあったんですけど、
毎日分にコメントつき。
読書感想文にも、妹ちゃんが好きで書いて出した作文2本にも、
過程で取り組んだお絵描き算数のファイルにも、
そして、宿題の算数ドリルノートと漢字ドリルノートにも。
妹ちゃんの事を良く見てくれて妹ちゃんの書いたものから伝わってくるものを
しっかり感じ取ってくれて、その上で妹ちゃんへのアドバイスや
素敵なところを褒めたりといった、とても素敵なコメントを書いてくれてあるのです。

妹ちゃんのクラスには26人の子供がいます。
その26分の1の子どもである妹ちゃんにいたいして
これだけの想いを伝えてくださる事が出来る方。
こういういい方は失礼だとは重々承知で思います。

大当たりだよ!!!!

今年1年、順当に行けば来年もこの先生のクラスで過ごせる事は、
妹ちゃんにとって、とてもとても大きな事だと、母は感じるのです。

妹ちゃん語録より

2008-09-10 02:07:19 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
妹ちゃんが今日話していたこと。

「Aちゃんはね、自分では気付いていないらしいんだけど、Kちゃんと遊ぼうとするとき
私を外すような感じになるんだ。」
「うん?意地悪するの?」
「ううん。あのね、たぶん気がついてないの。でも私が3人で遊ぼうと入ろうとしても入れないような感じにしちゃうの。」
「そうなんだ・・・そういうとき、妹ちゃんはどうするの?怒るの?それとも『まぁいいや』って、一人でいるの?」
「ううん。私はねぇ、しつこく入ろうとするの。で、最後には3人で遊んじゃう。」

妹ちゃんは、どうやら大丈夫なようです。

鬼だわねぇ・・。

2008-09-10 01:32:34 | 英語
テストが迫ってまいりまして、
「時間作ろう。テキパキ動こう。」
という言葉かけが非常に多くなっていたのですが、
なかなか動きが早まらないのんびり娘に、ついに鬼母作や強権発動しました。

「テスト勉強が全然出来ていないのに、1時間もお風呂に入ってるんじゃない!!!
あと3分で出てこなかったらなぐるぞ!」ってね。

で、そのあとのお勉強では棒もって横に張り付きました。
(皆さん、真似しないでね)

このところ、「自分で解く」力がついてきたので、
「自分のペース」というのを、前より更に強く守ろうとするようになっていたんですね。
「できてるもん。やってるもん。今やろうと思ってたんだもん。」
それも成長過程だと、見守るようにはしてきたのだけど、
いかんせん、「締め切り意識」が全然ないのよ。
勉強だけのことではなくて、時間の無駄遣いがあまりに目に余るので、
このあたりで「喝」入れないと、まずいって思っていたので
昨夜機会を捕らえて、「危機感」煽る方向で動いたんです。

昨夜、棒もって横に座ってやらせたのは英語。
テスト想定して、本文のあちこちを空欄にして(日本語の意味は下に書いておいて)、
そこに単語を書き込ませるという練習問題をノートに用意しておいたの。
最初は、下に選択肢として正解単語を順番バラバラに書いておいてそこから選び、
2回目以降は選択肢をなくしていくパターン。

まずは、下に書いてある日本語と、前後の文脈からどんな単語が入るのかを考える。
2回目以降はその単語のスペルがかけるように練習する。
そういう意図で作った問題です。

これをのんびり娘に渡すと、まず空欄のところしか見ないのね。空欄と下に書いてある日本語だけで何とかしようとするの。せっかく毎日の送迎時にCD流して、文章全体を頭に入れているのに、そっちの脳みそは全然使おうとしないで何とかしようとする。
これを動かすために、
「文章読みながらやるんだよ。」
と、なぜそういうやり方が必要なのかも何度も説明してるのに、やっぱりなかなかやらないの。

通りがかりにひと言かけるような形で促し続けてるんだけどね、
「よんでるよ。」「めでよんでるの。」
とかね・・。
促して読ませても、2度目になるともう文句たらたら。
「よんだじゃん。」
という態度になってしまうんだな。

こういう態度って、実は「苦手」だから出ていることが多いのよ。
のんびり娘はまだ英語がうまく読めない。
フォニックスを使ってとても上手に指導している学校だけれど、
ひらがなの「きゃ、きゅ、きょ」でさえ何年も苦戦してきたのんびりちゃんだもの、
それは当然そうなのよ。
で、「苦手」だから無意識にそれを避けようとする。
言い訳したり、誤魔化したりする方に無駄な力を使ってしまう。
言葉で説得すると、これまたやたらと時間を食い、しかも
頑固ちゃんは「ママが邪魔した」とばかりの態度を取るのよね。
つっかっかてくる。説得しようと私が話す。それについてまたごねる・・・
の繰り返しで、またまた無駄な時間が過ぎていくの。


いい加減面倒になったんで、昨夜は完全スパルタで、
(なんたって、棒持ってますから)
有無を言わさず読ませました。文句は一切受け付けません。

上述の問題をやって、選択肢から単語を選べなかったら、
それは、本文を良く覚えていないっていうことなのだから、
教科書を頭から声を出して読む。
本人一人にやらせると、間違っているところもそのままに進んじゃうから、
横で訂正しながらね。(これを嫌がって普段やりたがらないんだけど、必要でしょ)
読み終わってから、また問題をやって、つかえたらそこからまた読むの繰り返し。

のんびり娘は、「読むときは読むだけ」「単語を書くときはその単語だけ見て書く事に専念」みたいな脳の使い方をするんだけど、鬼母の威嚇パワーで、
「読みながら1度で覚えなさい!!!」と、そういう脳の使い方を強制してみましたの。

優しい母さんしてるときには、
例え自分が間違っていても
「今、ちゃんとそう言ったよ。」
だの「なんで、さっき読んだからいいでしょ。」
とか、ブータレ満載で、それが時間の無駄につながってしまってたんだけど、
鬼母のあまりの恐ろしさに、文句いわずにやり遂げたらあら不思議、
1時間ほどで単元一つクリアです。

勉強しているときはものすごい険悪なムードなのよ。
のんびり娘がべそかきそうになっても、
「時間の無駄。l泣いたら叩くぞ!」って脅してねぇ。
ひっどい親でしょ。

でもね、こうしてやってみると、
不確かだった読みもスムーズになってくるし、
単語もするっとかけるようになる。
もともと彼女がもっている「聞いて記憶する力」だって、
何度も声を出しているうちに表に出てきて、彼女を助けてくれる。

だからね、今日も学校の自習時間に、
そのノートを使って(何回分も出来るように繰り返し問題書いてあるんです)
自分で勉強してきました。間違っていたのは単語2つだけ。それもスペルのちょっとしたミスでどういう意味のどんな単語が入るかはちゃんとできてました。

こうして自信がつくと、もう棒も脅しもいらないの。
あんなに嫌がってた「ママのチェックを受けながら声を出して読む」
も、今日はすんなりやって、昨日の復習と次の単元を終わらせました。
続きは、たぶん明日また学校で自分でやってくるでしょう。


もっと穏やかな形で変更がきけばいいなぁとは思うんですけど、
誰に似たのか(わたしか・・・)なかなか頑固なのんびり娘、
やってみてうまくいったら納得するけど、
先読みの力 想像する力 こちらの意図を理解する力、
そういう力が足りないから、「やってみる」事を拒否し続ける。
それも自覚のないままの拒否だから、動かすのはホンと難しい。
理を分けて、穏やかに、わかるように図解までつけて話しても、
本人が頭から「不当な批難」と感じて「不満、文句」で
ガードしちゃうので、ちーっとも届かないのね。


半べそかきながら机(我が家の場合食卓ですが)に向かう娘の横で、
棒を握り締めながら鬼の形相で指示をとばす鬼母。
他人様には見せられない方向転換の一幕でありました。









ありがたいけれど・・・

2008-09-07 21:34:17 | 英語
のんびり娘の学校は、面倒見のいい先生が揃っています。
今年の担任の先生は英語が担当なので、
力の弱い心配なお子さんたち向けに
期末テスト直前補習をしてくださいます。
ありがたいです。

でも、直前1週間のうち3日間となると、他の教科にさく時間の事を考えないわけにはいきません。
のんびり娘の脳みそは、一度に複数の事柄を進行させるのが苦手です。
例えば、理科の勉強でも、理屈の部分を大まかに掴む事と、その中に出てくる用語を覚えることと、更にその用語を正確な漢字で書くことと、全部段階を追ってやっていかないと入らないんです。あぁそれと、色んなタイプの問題文にも慣らしておかなきゃいけないの。
ただ「覚えが悪い」から時間がかかるんじゃないんです。

期末テストの範囲は悲しいほどに広く。特に用語をたくさん書き込むことになる理科と社会、それから音楽は、それぞれ3日ずつは欲しいほど。
それに英語だって、実際のテストにかなり近い形で慣らしていかないと、
点数を取っていくのが難しいんです。

そうした中の補習。
これが「テストに即した」ものなら、家庭での勉強を省けるからいいのですが、
弱いこだけに、例えばbe動詞の書き換えばかりプリントを何枚もやったり、
三単元のSとか過去形の不規則動詞とか、そういう「ばっかり」ものを
何枚もやってくるんですね。
確かに、そうして繰り返した事でだんだん整理がついてきたり、
あれほど苦手なスペルでも、書けるものがおいおい増えてきたりと
自力がついてきたとは思うんです。
でも、そうした練習を即テストに応用できないのがのんびり娘だから、
そこがねぇ・・。

テストの事を考えたら、確実に加点が見込める教科書抜粋の問題に
鳴らしておくのが得策ですし、
書き換え問題でも、「ばっかり」ではなくていろいろ取り混ぜながら
「これは何を聞いているか」というつぼを掴む練習をしなければ、
点数にはつながっていかないんです。
それが、「見につけた知識を上手に使う」事の苦手なのんびり娘の難しいところなんですね。

補習をしても、時間内に終わらないプリントが出ますから、それが宿題になり
家庭学習の時間が更に削られてしまう。
ある程度山を張って内容を絞った上で、確実な加点が見込めるまで繰り返し
テスト形式で練習すれば、一定の得点が見込める教科にまで皺寄せが出てしまう。

補習は、点の伸びないのんびり娘を思ってくださってのことだから
ありがたいけど困ってしまう。それが率直な気持ちでした。

するとね、今夜勉強が終わったのんびり娘が、いつもの連絡帳(そういう名前ではないんですが、毎日生徒と先生が一言ずつやり取りを交わすノートがあります)にこんな事を書いていました。

「あまり勉強が出来なかったので、勉強をする時間を増やしたいです。だから、英語のほしゅうでもかんたんなものだけでなくテストにでそうなむずかしいことをだしてください。」

どうせなら、リハーサルしてくれると助かるんですけどね(笑)。


こういう事が書けるようになったこと、嬉しく思いますが、それだけ本人も追い詰められているという事。
昨日今日と部活の試合はあるし、火曜から木曜までは5時まで補習だし、
のんびり娘にとって時間はかなり少ないです。
効率を考えるとやっぱり「模擬テスト」作らなきゃかな・・。




ちょっとの違いが大きいのです。

2008-09-05 14:33:16 | 先生方に①スーパー授業
昨日の記事の続きになります。

「鳥のちえ」という二年生の単元で紹介されている
「ささごい」。
熊本県の水前寺公園に住んでいるささごいという鳥は、
くわえた虫を水面に落として、魚をおびき寄せてからとるのだそうです。
使うのは虫だけではなく、
木の葉のきれはし、木の実、きのこ、小えだなども
えさに見せかけると書いてあります。

この部分音読したあとで、先生からの問いかけ。
クラスの子供達に「何がすごい?」「どうやってる?」
と問いかけ、子ども達が答えていくことで、
内容理解の甘い子ども達にも、少しずつ
「そうだったんだ」が広がっていく感じです。

さて、虫を使って、魚をおびき寄せる面白さをクラス全体が感じたころ、

「使うのは虫だけ?他には何を使うの?」
という問いかけがされます。

手をあげて、
「木のは!」
と答える子。
「えっ、木のは?このぐらいの?(と、手で大きさを作ります)」
ここで、違うと気付く子達の手が一段高く上がります。
「木のはのきれはし!」
「そうだねぇ。最後までキチンと読めたねぇ。でもさ、きれはしってなんだい?きれいなはし?」
このとき、こどもたちの顔を見たんですけど、
かなりの数の子が「きれはし」ってなんだかわかっていなかったようです。
でも、教室には必ずひとりやふたりこういう言葉に強い子がいて、
その子達が手をあげて答えることで、
知らなかった子達も恥をかいたり困ったりする事なく、
新しい言葉を知る事が出来るんですね。
スーパー先生はそんな風に、クラスを構成する子供たち一人一人の力を
上手に全体に生かしていきます。

新しい言葉に触れた子ども達。
それをより印象に残すために、スーパー先生はもう一工夫されています。

この単元には、鳥たちの行動を追った写真が大きく載せてあるのですが
これを上手に利用するんです。

画像が無いので申し訳ないのですが、

ささごいの項には全部で5枚の写真が使われています。

1、池の石の上に、虫を加えて立っているささごい
2、その虫を水面に落とし、輪の広がる池の水面をじっと見つめているささごい
3、虫を落とした波紋のそばに、別の波紋が浮かんできた(そこの方にいた魚が近づいてきたんですね)水面を鋭い目でじっと見つめるささごい
4、水の飛沫の中で、きらめく魚を鋭いくちばしにくわえているささごい

これが教科書上部に順を追ってズラッと並んでいます。
スーパー先生は、1枚目のささごいがくちばしにくわえている「虫」
に丸をつけさせ、そこに「虫」と書きこみさせました。
内容をつかまえながらの授業の中で、
「虫だって?どこにいるか探してみて?」という風に流れに沿って自然にね。
そうして4枚目では、やはり授業の流れに沿いながら「魚」に丸をつけ「魚」と書きこみさせました。

廻ってみるとわかるんですけど、最初の写真が虫だと気付かず、魚だと思い込んでいる子も何人かいるんですよ。そういう子達は写真という資料の使い方、見方がまだ良くわかっていないわけですから、こうして写真(資料)を意識させる働きかけを続けていく事が有効なんですよね。

更に、他の先生が素通りしがちなもう一枚の写真にもスーパー先生はしっかり触れました。
その1枚は、
5、若葉茂る枝の中に隠れるように入っているささごい。そのくちばしにはホンのポッチリとであるけれど、周りの若葉と同じ色合いの「木のはのきれはし」がくわえられている。
というものです。

正直に言いますと、私はこの写真の「木の葉のきれはし」に最初気付いていませんでした。1から4までの写真がバックが暗い白黒のような写真なのに対し、5は緑鮮やかな写真なので、その綺麗さに目を奪われ、単にささごいという鳥の全体を見るための写真だと思ってました。

スーパー先生は、「木の葉のきれはし」がなんなのか、子ども達が言葉でわかったのを見はからって、今度はこの写真で「木の葉のきれはし」に注目させたんですね。
そうして、そこに「木の葉のきれはし」と言葉を書かせた。


「木のはのきれはし」という言葉を子ども達に教えよう。
というのでも、
ただ言葉で「木の葉のちぎれたものだよ」というように説明するのと、
「きれはしってなんだろう?」という問いかけで、
自分はどうも良く知らない言葉らしいと感じてから、
友達の意見や先生の言葉でしっていくのと、
それだけでも、脳への残り方はだいぶ違うと思うんです。
そこへ、写真というものを使って、視覚的なイメージを入れていく。
それも、「書く」という作業を通して、より子どもの脳に残りやすくしている。

スーパー先生の授業から、私はそんな事を感じました。
だからね、このクラスの子達は学習がちっとも辛そうではないのです。