のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

電流、電圧と抵抗

2008-06-29 20:49:34 | 理科
あとで、
「あれは失敗だった・・・」
と思うかもしれませんが、今日理科を教えたときに使った例えです。


「電流って何?」
と、字を見ながら答えさせたら、
「圧力?」って答えるのんびり娘。
「電流って、電気の何って書いてあるの?この漢字は?」
「流れる・・」
と答えられるのに、なんで「圧力」なんだろうねぇ、まったく。

と、嫌味のひとつも言いたくなるのをグッとこらえて、
電流、電圧、抵抗の3つの言葉をどうやって彼女の頭の中に描かせようかとジタバタ。
最初に浮かんだのは、ところてんを押し出す様子でした。
スライムみたいなものを、何かから押し出して、グニューってなっていく様子で説明したかったのですが、ピッタリくる道具はなく・・・
はっと、思いついたのが「ソーセージ」。
昨年の宿泊学習で、のんびり娘はソーセージ作りを体験しているはず。

「ねぇ、ソーセージ作った事あるでしょ。
あれ、グニョグニョのお肉を、細長い袋に押し出してビュヨーンってソーセージ作るでしょ。」
「うん。」
と、彼女の顔がそのときの様子を思い浮かべている表情になったのを確認して、

「そのときの、お肉が電流なのよ。」
「・・・・」
「押し続けるとブニューーって伸びてくでしょ。流れてくじゃん。」
「う、うん。」(ちょっと、強引ですね)

「でね、お肉を出すのに、ママ手でグーーっと絞ってるでしょ。(と、これは動作つきです)。これ、ギュって力入れてるから「圧力」よね。だからこれは電圧。」
「あぁ、そうかぁ。」
と、ここはかなり納得できるよう。「圧力」っていう言葉は1年生のときかなり刷り込みましたもんね。

「今度新しくでてきた『抵抗』っていうのがあるでしょ。これはね、袋の固さよ。
ママが同じ力で押しても、袋が固くてきつかったらどう?」
「あんまりでない」
「そうよね。同じ力で押しても、肉はちょっとしか出ないよね。
柔らかい袋なら、ジューーッて伸びてながーいそうセージになるのにね。」
「うん。」
「そういう、出にくい感じが『抵抗』なわけよ。」
「ふうん。」
「抵抗が大きいっていうのは、出にくい感じが強いっていうことだから、
ママすっごい力が要るよね。
抵抗が小さいっていうのは、出にくい感じが弱いっていうことでしょ。だからスルスルってでてくよね。」

と、ここから後はしばらくソーセージ談義になりましたが、
ゴチャゴチャだった言葉の定義はだいぶ整理されたようです。

たぶんね、どれがどれだったかはきっとまた忘れるの。
でも、「押し出される肉」と「節くれだってぎゅっと絞られたママの手」と
袋のイメージは忘れない。
違いが頭に入れば、あとは繰り返し言葉を結び付けていけばいい。

とにかく第一段階はクリアです。





テレビを通して慣れていくこと。

2008-06-28 22:05:16 | 日本って・・。
時々書いていますが、我が家は子供にチャンネル権を渡さない家です。
将来働く楽しみをより強く感じ取ってほしいという思いもあるし、
現実問題、のんびり娘との生活には、そんな悠長な時間はなかなかないです。
だから、彼女が楽しみにしている2,3の動物番組と、
パパが主体で楽しむ(当然子ども達も楽しむ)アニメなど、かなり限られたものしか見ていません。

今日は、その大好きな動物番組を見ているときに起こった出来事を書いておこうかと思います。

普段は、動物と人のふれあいを楽しく見せてくれる番組ですが、
今日は、その局の別番組の番組宣伝をかねていたのか、
動物連れのタレントさんが、ドラマの撮影をしているスタジオの控え室で
出演者らを待って、動物ともども出演交渉をするという内容でした。

動物連れのタレントさんは、お笑いの人でしたので、
待っている間も、何かと楽しい事をしようとします。
控え室に置いてある差し入れを盗み食いして、
かじりかけのものをまた同じ箱に戻したり、
ロールケーキをつまみあげて持ち上げそこない、崩れたものをまた箱に戻したり。

それを見ていた妹ちゃん、急に耳を塞ぎ隣の子ども部屋のベッドに走って駆け込んでいきました。まるで、怖い映画の怖いシーンを見たときのように。

「へんなの?」と思った後で、
「違う。これが正常なんだ。」
って思いました。

今の基準で言えば、決して「ひどい」イタズラではなかったと思います。
でも、私自身もなんだか心にひっかっかってました。
この手のことではどうも笑えない。

もしかしたら、このイタズラのためにだけ用意された食べものかもしれませんが、
差し入れた人の気持ちを考えた時、それを造った人の気持ちが浮かんできた時、
とても私は笑えない。


妹ちゃんに聞いてみると、
「そんなに難しく考えたりしなかったけど、嫌だった。見ちゃいけないような気がした。だから、見えないように聞こえないようにした。」
そうです。
理屈じゃなくて、「何となくいけないことだ」と感じていたから、
ばれたらどうしようとか、そういう不安を感じたんでしょうね。

一方、のんびり娘はというと、ケラケラ笑ってました。
「いけないよねぇ」と言いながら。

性格は、のんびり娘は杓子定規に真面目。
妹ちゃんのほうがかなり物凄く「いい加減」です。
なのに、こういう反応を夫々示すの。
この違いはどこからくるんでしょうね。
慣れかな。

今、ベッドに飛び込んで、耳を塞いで布団を被る妹ちゃんだって、
毎日こういうのを見ていれば、そのうち反射的に笑うようになるでしょう。
私自身も、こういう事に関する拒否反応がずいぶん弱ってきている気がしますもの。
順応性の高い子どもなら尚更「慣れる」のは早いでしょう。

テレビの後で、妹ちゃんとのんびり娘にママの想いを話しました。
「なんだか見ていられない」
その気持ちを大事にして欲しいと。
お笑いのタレントさんは、テレビの前に座った私たちを楽しませるために行動する。
でも、そこにいる人たちはどんな気持になるだろう。
関わっている人たちはどんな気持になるだろう。
それを想像する事を忘れないで欲しい。
そういう事が「笑い」として当たり前に起こるテレビを
見続けることで、その感覚を麻痺させて欲しくないと。

とはいえ、今の世の中で守りきれる事でもないだろうとも思います。
人は何にでも「慣れ」ていきます。それが生きるという事でもあると思います。
でも、せめて、今日妹ちゃんが逃げ出した事を
妹ちゃんにものんびり娘にも印象深く覚えていて欲しい。
げらげら笑いながらでも、
「あれ、これって、笑っていいのかな?なんか変だな。この気持ちなんだろう?」
って、引っかかるところを作っておいて欲しいから。


トラブルをどう捉えるか。

2008-06-27 13:32:43 | 娘の事・謎
昨日の記事の続きになります。

土曜日、先生に対して非常識に礼を欠く態度を取ったのんびり娘のことを、
私がどんな風に思ったかという事を、書いておこうと思います。
あくまでも、今の時点での感想ですので、先へ言ったら
「あぁ、あの時はあぁ思ったけど・・・」となるかもしれません。

初めは、
「わたしがいれば・・」と思いました。
そこまで混乱させる事なく、彼女に助け舟を出せたでしょうから。
でも、私がいなかったことで彼女は自分で対処する時の大変さと
起きた事態を処理することの大切さを学べたと思います。

「ただの質問」を「問い詰め」ととって、勝手に過剰反応(ブータレ、言い訳、文句、ふてくされ等等)をおこすのは、このところの彼女の普通の反応でした。
それに対して、鬼母は『怒り』をもってお返しをし、「自分の行動、自分の態度が呼び込んでしまうこと」に対して気付くように仕向けてき続けてきたつもりです(鬼母、いいわけ入ってますねぇ)。
状況の説明。どうすればもっと楽なのか。そういう事も折に触れ、妹ちゃんの行動事例も取り上げながら浸透させるべく日々を過しています。

結果、少しずつではありますけれど、彼女のブータレライン(忍耐度)は上がりつつありますし、
それにつれて、鬼母の怒鳴り声のトーンも下がっては来ていました。

でも、それはあくまで家庭内での体験であって、
母と娘という、お互いが手の内を知り尽くした二人の中での体験でしかない。
その事もよぉくわかっていました。
「解説」にしたって、当事者の私が、彼女と私の行動と意識を分析して見せるわけですから、のんびり娘にしてみれば、「ママに都合よくいっている」と思ってもおかしくないわけです。
本当の意味の「客観的解説」にはなりようがないわけで、一般化するのは無理があるんですね。



のんびり娘は言葉がとても弱かったから、
他の子達が、文句たれたり、自己主張したり、言い訳したりする頃に、
そういう言葉を伸ばしていく事が出来ませんでした。
中学に入って、言葉も伸びて、心も伸びて、
今彼女は『文句時』。
そこそこ体も大きくなって、可愛げもなくなってきた13,4歳でやられるので
うっとうしい事この上ないですが、それでも通るべき道だろうとは思っています。

トラブルなしで大きくなって、
「あの子はいい子」
と言われるよりも、トラブルを通して、自分の感情のコントロールの仕方や、
どう動いたらトラブルを避けたり、小さく治めたりできるのかを
体験してもらった方が、ずっといいから。

でも、学校での彼女はトラブルを避ける方向で動きます。
嫌なことを言われても、喧嘩売るんじゃなくて、
口をへの字にきっと結んで通り過ぎる。

それも必要な知恵だとは思うけど、
もう一歩の成長のためには、どこかで向き合うチャンスがあればなって
欲張りな親は考えていました。

それが、今回、
お友だちではなく、先生を相手に大爆発。
お友だちだと、向こうが引くだけで終わっちゃったかもしれないけれど、
逃げ出す事の出来ない立場の「先生」だから、
キチンとけりをつけるところまで付き合ってくださった。
言い方は悪いけれど、
「理想的な爆発」だったのかなぁなんて思っています。


今回一回の出来事だけで、階段が一段登れたっていうわけではないけれど、
制御利かずに、トラブルを起こす自分の心の動きを知り、
相手の気持ちを想像し(この部分はまだまだ弱いですが・・)、
そうして、解決のために自分から行動を起こす事を知り、
人間関係が、それだけで崩れてしまうわけではない事を体感する。

夏休み近くなれば、また語学合宿があります。
夏休みに入れば、部活の合宿もあります。
親の目の届かないところで、お友達や先輩たちと過す毎日。
自己主張が強くなってきたのんびり娘が、ささやかなトラブルに巻き込まれる事もあるかもしれません。
その前に、こういう出来事を体験できたのは良かったんじゃないかなって思います。



先生とのトラブル

2008-06-26 17:38:21 | 娘の事・謎
最近、土日の仕事が順調に入ってきています。
のんびり娘のほうも、部活の練習試合がつまっていましたので、
家にいなくてもいいだろうと、振られた仕事を引き受けた結果です。

先週の土曜日も私は仕事でした。
のんびり娘は練習試合。学校の授業は『公欠』で、朝から試合会場に向かいました。
朝の早いのんびり娘を学校まで送って、帰宅後休日出勤のぱぱと学童で一日過ごす妹ちゃんを送り出し、のんびり娘が帰宅後一人で取り組める課題(宿題ですわ)を彼女の取り組みやすい形で準備して、家事あれこれ済ませた上で仕事に行きました。

帰宅時間を妹ちゃんと合わせ、夕方6時には自宅に着きました。
さぁ、ダッシュで夕飯準備。
と思ったら、リビングのテーブルで宿題に向かっているのんびり娘の周囲からただならぬ気配が・・・。
目を真っ赤にして、ボロボロと涙を落としながら、漢字のお勉強ですかぁ。

とにかく、何があったか聞かなきゃ仕方ないんですけど、
こういう時の彼女の話は長い。夕飯準備の片手間では無理だと覚悟して、
彼女の前に座ります。
「どうした?」

しばし気持ちを整理した後で彼女が話し出したのは、こんなことでした。

試合が終わって学校に戻ってから、休んだ授業の担当の先生の所に、
「今日何をやりましたか?」と聞きにいった。
「大事なところをやったから、朝補習しましょう。」
と、2教科の先生に言われて、嫌な気持ちになった。
(これは、先生に対してではないですよ。ずっと時間に追われているのに
更に朝補習までしなきゃいけないのかという、ごく当然な気持ちの動きです)
それで、家に帰ってきたら担任の先生から電話があって、
「朝補習をいつにしますか?」
と聞かれた。
日曜日は試合があるから、月曜日は嫌だということは言った。
そしたら、その後も
「いつがいい?」
と何度も聞かれた。
それで、
「いま考えてるんです!」って言った。

あぁ-----。やってもうたナァ。
っていうのがこの時点での私の感想でした。

のんびり娘、自分の都合の言いように優しく言ってますけれど、
そういう状況だったら、殆ど怒鳴って電話を叩きつけるように切ったに違いない。
それで、何度家に電話しても(出先から1度帰宅を確認した後、何度かかけたんです)、
でなかったのねぇ。

彼女の気持ちは想像できます。親だからね。
先生に「いつがいい?」って聞かれても、曜日感覚さえ薄い娘が即答できるわけが無い。
そんな中、「月曜は無理」と答えただけでも、彼女はかなり必死に頭を使ったはずなのだ。
それを答えるまでにも、かなり先生をお待たせし、そうして搾り出した答えだろう。
ようやく答えられて、
「あぁ、もう早く切ってくれ」という気持になっていたに違いない。
それが、続けての質問。
「じゃぁ、何曜日がいい?」
ごく当たり前の質問。ごく当たり前の展開。
それが、のんびり娘には自分を責める言葉に聞こえる。
今、ようやく一つ答えたのに、次々とせかされる。
そんな風に感じられる。

たぶんね、
「じゃぁ、火曜日にする?」
と聞かれたら、
「それでいいです」って、ちょっとむっとした感じで答えて終わったろうと思う。
でも、先生は彼女に選択権を渡した。
カリカリした気持ちの中で、それでも何かこたえようとしたんだろう。
何曜日と言ったらいいか考えたんだろう。
その考える時間が、常識からかけ離れて長いから、
当然受話器の向こうの先生は不審に思う。
当然、同じ質問を繰り返す。
その時点で、
「いま決められないから、後で電話します。」
とか、
「いつがいいかわからないから先生決めてください。」
とか
せめて、
「ちょっと待ってください」
とひと言いえたら、先生もそうしつこく聞かないはずなんだよね。
或いは、「えーーと。」だっていい。電話の向こうに「私は考えてます」っていうことが伝わりさえすれば、先生だって対応を考えてくださったはずなのだ。

でも、カリカリモードに入ってしまうとのんびり娘には相手の気持ちは丸きり見えなくなる。だから、そうやって相手を安心させる声かけなんてとても出来ない。自分の気持ちでいっぱいになって、最後に爆発。
見えるようだわ。


のんびり娘が電話に出なくなった時間から類推すると、電話を切ってから既に2時間近くはたっているよう。それでも先生はまだ学校にいらっしゃるでしょう。2年目のお若い方だけれど、こういう事があってさっさと家に帰る様な先生ではない。
出来れば今日のうちにかたをつけたい。先生もきっとそうお考えでしょう。

ボロボロ泣いてはいるけれど、私に話した事で彼女の気持ちは少し落ち着いてきている。さぁ、ここからだわ。
のんびり娘が致命的に苦手な、相手の側の受け止め方を想像させるのには絶好の出来事だもんね。利用させてもらいましょう。

先生はどんな気持で、わざわざ家までお電話してくださったのか、
彼女の電話を聞きながら、向こうでどう思っていただろうか。
何で、何度も同じ事を聞いたんだろうか。
電話を切られてから今まで、先生はどんな想いでいるだろうか。
実演したりしてね、想像してもらいました。

それでも、気持ちが落ち着くまで電話するのは待ってという娘でしたが、
いつまでも引っ張っても仕方ないからと、踏ん切りつけてかけさせました。

先生、やっぱりいらっしゃって、
何曜日がいいのかもう一度聞いてくださって、
彼女も自分で答えました。
そうして、電話での彼女の態度を叱ってくださったようです。
のんびり娘、まだ完全に気持ちの整理がついたわけではありませんから、
声はやっぱりふくれてましたけど、
それでも「はい。」「すみませんでした。」「はい。」と返事して、
担当の先生へ伝えるかどうかという質問には「お願いします。」と答え、
最後に「ありがとうございました」とそこまで言って電話を切りました。

いつでも変われるように、助け舟も出せるようにと
ピッタリ張り付いて待機していた私の出番はなく、
思った以上に成長している様子の娘を見せてもらいました。


翌日は雨。試合の予定でしたが、おそらく成立しないだろうということと、
前日の爆発も、このところの睡眠不足に一因があるとも考えましたので、
体調不良を理由に1日休ませることしたんです。
(部活のために溜まってしまった勉強はさせましたけどね)

1日疲れをとって、
「明日から、元気な声で挨拶を頑張る」
といって休んだのんびり娘。
翌日、あらためて担任の先生に直接のお詫びも言ったそうです。
(先生から連絡帳で報告ありました)












しんにょうは ひらがなの「て」をはねさせる

2008-06-26 00:35:38 | 小学校国語
しんにょうって、形の鶏肉維持ですね
もとい、
形の取りにくい字ですね。

まねっこが苦手なお子さんの中には、
曲がり切れなかったり、曲がりすぎちゃったりと、
形が上手に取れない子が多いです。

で、何か見えやすくなる教え方はないかと、じっと観察。
すると、ひらがなの「て」がしんにょうの中から浮き上がって見えました。

まず、頭の点を書くでしょ。
そして、「て」をちょっと斜め上にあげて書く。
そして反対方向にちょっとはじく。
ここまでが一画ですね。

「てぇー、ちょん」
っていう感じで声かけながら書かせてます。

それから2画目
これは、一画目の終わりの方向がキチンと決まれば、
その最後から書き初めなのでそんなに難しくないですね。
「すーー、はらう。」でおしまい。

もしも、どうしてもうまく書けないと言うお子さんがいらしたら
試してみてください。

くっつきの「は」「を」「へ」

2008-06-25 23:10:31 | 小学校国語
国語は今年初めて本格的に教えているので、
まだこなれていないのですが、
のんびりちゃんを見ているお母さん達は、
やっぱり皆「初めて」でしょうから、
こなれていなくても何かしらのご参考にはなるかもしれないと思って
書いていくことにします。

“くっつきの「は」「を」「へ」”

単語の後につく「わ」「お」「え」
と発音するものは、「は」「を」「へ」と書く。
これが、小学校で始めて習う「文法」らしいものでしょうか。
表音文字(音を聞いたらかけてしまう)が基本の、日本の文字の例外ですので、
子ども達にはなかなか難しいところです。

勤務先の小学校の1年生達は、今毎日このプリントに取り組んでいます。
が、やっぱり難しいですね。


「ぼくは おにぎりを たべて えきへ いきました。」
という文章では、

「ぼく( ) ( )にぎり( ) たべて ( )き( ) いきました。」
といった形の問題になります。

で、それぞれ横に、選択肢として、
は・わ お・を お・を え・へ え・へ
が小さく書いてあるんですね。2択。

この2択っていうのは、なかなか曲者で、
間違ったら、「じゃぁ、こっち」って深く考えずに書いちゃう子が
教室のあちこちに出ちゃうので、教えにいく暇が作りにくいんですね。
だから、答えあわせをされてしまう前に、ササッと教室中を回って、
間違え方から、「わかってない子」をチェックして、片端から回っていくんです。


弱い子達には、まず
「くっつく」
という言葉の意味をイメージさせなきゃいけません。

で、単語(ぼく、おにぎり、たべて、えき、いきました)を四角で囲む方法をとっています。

「言葉にくっつく」と言われても、「言葉」の区切りがどこまでかを意識しにくいのがのんびりちゃんですからね。四角く囲む事で単語の塊をしっかり意識してもらおうという作戦です。
もちろん、最初のうちはこちらでリードして四角を書きます。子ども達には何をしてるかわからないですもん。何度も繰り返し見せるうちにやり方を掴んでもらえればいいんです。
で、
「四角の中は、本物さん。四角の外はにせものさん。」
って言いながら、どちらを選ぶかやっていくんです。

口では「わ」「お」「え」
っていっているのに、「は」「を」「へ」と書くんだから、こっちは「にせもの」でしょ。
「くっつきの わ(は) お(を) え(へ)」なんて言われるより、わかりやすいと思うんですよね。

でも、学校の先生方の教え方から乖離してしまってはまずいから、
「四角の外で、言葉にくっついているのが偽者なんだね。」
と時々混ぜて、先生の使う「くっつき」という言葉の意味にも慣れてもらいます。

おなじ「わ」「お」「え」と聞こえる音でも、本物と偽物があること、
それは、わ・は お・を え・へ という組み合わせである事。
そこをわかってもらうのが第一段階かな。
で、選ぶ時の目安を、「四角の中、外」で掴んでもらう。
そのことで、
「こっちでなきゃ、あっち」
といった答え方ではなくて、「これはどっちだう?」って考えるひっかっかりができる事を狙っています。
子供自身が、四角で囲めなかったら、一緒に読んでこちらが囲み、子どもは
「中は本もの、そとは偽物。」っていうキーワードで選んでいきます。
繰り返すうちに、選ぶのはすんなりできるようになります。
そしたら、四角で囲む方法も少しずつ本人にやってもらうようにしていきます。

何度も四角で言葉を囲む作業をしているうちに、
「単語」というものを感じてもらいたいという思いもあります。

のんびり娘がそうでしたけど、一文字ずつ拾い読みをする子は
単語の切れ目がなかなか見えないんです。
四角く囲む事で、「単語」という塊を意識する習慣をつけてもらえれば・・。
それは、この先の文法の学習全てにつながっていくものだから、力になると思うんだけどな。



あと、この「ハ」「を」「へ」の教え方ですが、
「宇宙人のお喋り」で教えていらっしゃる先生もいらっしゃいました。

かくして読んでも意味が通じるのが「くっつき の は、を、へ」
隠すと意味が通じないのが「わ、お、え」

「ぼく おにぎり たべて えき いきました」
ってよむと、ちょっと宇宙人(日本語苦手な外国人)みたいな感じでしょ

「ぼくは にぎりを たべて きへ いきました」
これだと、「にぎり」と「きへ」が訳わからなくなっちゃいますね。


隠して(抜かして)いいところと、悪いところ
これも「くっつきの は・を・へ」を見分けるのに役に立つかもしれませんね。













かわいそうに・・・。

2008-06-24 00:46:36 | 英語
週末いろいろありまして(書いたら消えてしまった・・)、
お疲れモードから何とか立ち直り、
週明け元気に学校に向かったのんびり娘、今日は災難でした。

どうしてもはずせない用事があったので、私が夜間外出。
妹ちゃんと待ち合わせて、ピアノ教室の後二人で一緒に帰ってもらい、
用意した夕食を食べ、宿題をし、お風呂に入って(お風呂の仕度は妹ちゃんの仕事)、ままを待たずに寝る。
それをしてもらっていました。

途中、2度ほど電話をかけ、
「宿題、わからなくて時間がかかるようなら、さっさと眠って明日朝早く起きて一緒にやろう。」
と、言っておいたのですが、
10時に家に帰ると、のんびり娘はまだテーブルの前にいました。
手元を見ると、英語の問題集の最上級の部分の問題が大問3つ分出されていて、
そのうち1は自力で終わっていたのですが、2の問題の意味がわからず(つまり何していいかわからないってことです)止まってしまっていたらしいです。
問題集のまとめの部分に赤線が引いてあったりしましたので、本人一生懸命読んで考えたんだと思います。
でも、読むところがずれてるんですね。
だから、いつまでたっても「何をするのか」が見えなくて時間ばかりが過ぎていく。

この週末で、ようやくほんの少し疲れを取ったのに、またまたこんなに遅くなっちゃって、しかも明日は早朝補習。またまた睡眠時間が減ってしまうじゃないかぁ!!

この質問の意図はなんなのか、どこが参考になるのか、
一つずつ読み解きながら、自力で回答できるところまで持っていって、
その後1時間かかりました。
それからお風呂入って、ベッドにもぐりこんだのが11時45分。
明日は、6時半には家を出なきゃいけないから、6時間くらいしか眠れないねぇ。

こういう時には、夜中に寝惚ける事が多いんだけど、
さっきも寝惚けて、かけてる布団を二段ベッドの上から下に落としてました。

わからない→やめる
ではなくて、
わからない→ヒントを探して頑張る
ができるのんびり娘。
でも、
どの段階でギブアップするか、人に質問するか
といった判断力はまだまだ。
時間の感覚も弱いので、
限られた時間の中で、何を捨てて何を優先させるかの判断もまだまだ。
今日の課題は、そういう意味で少しばかり荷が重かったわね。
これだから、まだまだ私は好き勝手には動けないのだわ。

ちなみに、滅多にしない夜間外出は、
最近引越しをした姪っ子の
「洗濯機の取り付けが出来ない。おばさんどうしよう!!」
というSOSのためでした。

個人面談1 (友人関係)

2008-06-19 08:23:29 | 娘の事・謎
昨日,中学校で個人面談がありました。
娘の中学は、一人あたり30分以上とたっぷり時間をとってくれます。
記録しておきたい事がいくつかあるのですが、まずは友人関係から。

先生から、

「最近、お友達に自分から声をかける様子が見られるんですよ。
とても静かなお子さんがいるんですけど、その子に話し掛けているんです。
そうすると、そのお子さんがにこっと笑ったりして、いい雰囲気ですよ。」

「以前は、帰る時、私(担任の先生)にだけ挨拶をしていってくれていたんですけど、
クラスメイトの中に、『○さん、バイバイ。』って声をかけるお子さんがいて、
そうすると、ちょっと固まっちゃうんですけど、いったん教室から出たのを
ギクシャクと戻ってきて、『さようなら』って言っていくんですよ。」

・・・ギクシャク、戸惑い、はにかんだ笑顔・・・浮かびますねぇ。

「ただ、お友達に対してコンプレックスを持っているのかなっていう感じもまだ見えます。先日、彼女がはさみが無くて美術の紙がうまく切れなくて困っているのを見て、
『私の鋏使えば。』って貸してくれたお子さんがいたんですね。放課後だったんで、その子はそのまま帰ってしまって、○さん、『ありがとうっていえなくなっちゃった。』って困ってるので、付箋をあげたんですよ。『お礼書いて、はさみに貼り付けて机の上に置いておけば』って。
そしたら、『せんせい、貸してくれてありがとうございましたでいいかな?』って聞くんで、『クラスの友だちなんだから、そんなに丁寧な言い方じゃなくていいでしょ。』っていったんですけど、『だって、私は3月生まれでしょ。皆より年下なんだから丁寧な言い方しないといけないでしょ。』って言ったんですよ。
『そんなこと言ったら、皆、上下になっちゃうから、お友達づきあいできないでしょ。』って言っても、まだ納得できないようだったんですけど、『ありがとうございました。なんて丁寧に言われたら、相手のほうがびっくりしちゃうわよ。』っていうと、ようやく納得して書いてました。」

・・・「年」と「月」の感覚がまだつかめていないらしい。というか、友だちにそれだけ気を使って、なぜ先生には普通口調なのだ???・・・


私の方からは、このところ彼女が話す事から。

「その、静かなお子さんってFさんですか?実は、去年の学園祭で一緒に回ってるんですよ。」
「えーっ、そうなんですか?」
「それがね、誰かに『この子も一緒にまわる人がいないから○ちゃん一緒にまわって!』って、急に言われたそうなんですよ。だから初対面みたいなもので、私達が『誰?』って聞いても名前も知らないの(笑)。様子を見ていたら、どうもうちの娘のほうが仕切ってるようなんで、『のんびり娘に仕切られるなんて、あのこ世の中渡っていけるかなぁ。』って、主人と心配したくらいなんですよ(笑)。」
「そんな事があったんですか。昨日、Fさんのお母さんとも面談したんですけど、『今日はお友達がこんな話しをした』ってニコニコ話してくれるんです。』って喜んでいらっしゃいました。Fさん、家ではお話するんだそうです。」
「家でも、最近そのお子さんについて、『すごく静かでお話しないのね。でも、私が話したらニコッて笑ってくれたんだよ。』っていってました。
『ねぇ、幸せな気持になったでしょ?』って聞くと、『うん。』って。
『何もしてくれなくても、笑顔を返してくれるだけで相手を幸せにしてくれることってあるんだよね。』って、そういう事を、彼女はこれから感じていってくれるんじゃないかなって思うとありがたいんですよね。」

・・・のんびり娘は確かにコンプレックスを抱えている。無理はない。お友達の関係を広げるべき時期に、彼女は傷つけられないように甲羅にしっかり隠れちゃっていたんだもの。
自分が求められるという体験が無いし、自分から求めていくという体験はもっとない。
嫌なことをいう子に対して「むかつく!」と顔をしかめるくせに、「わたしが寄るといやな気持にさせちゃうから。」と自分から身を引くようなところがある。
彼女に嫌なことをしない子に対しても、「わたしが近寄ってその子が嫌われると悪いから。」と避けてしまうところがある。
その彼女が、Fさんの笑顔に支えられて、自分から声をかけるという行動を見せているのがありがたいのです。・・・

そして、はさみを貸してくれただろうお子さんのこと。
(帰りの挨拶をしてくれるのも同じお子さんだそうです。それを聞いてピンときました。)

「おそらく、同じお子さんではないかと思うんですけど、Hさん?先日こんな事があったそうですよ。」
と、私から先生へご報告。

「のんびり娘は、人にされた嫌なことを過剰に意識しちゃうところがあると思うんですよね。それは、彼女の成長の段階である程度仕方ないことだとは思うんですけど、聞く側にとって見ると鬱陶しいんで、つい『もっと、楽しい受け取り方は出来んのか!』って思ったり、言ったりちゃうんですけど(先生、納得のうなづき。のんびり娘、どうやら先生にも色々と言いつけているらしい)、この間もまた、『ママ、嫌な事あった。』って来たんですよ。
なんでも、体育で使った道具を片付けている時に、『チャンとやりなさいよ!』って持っていた道具を取り上げられたんだそうです。で、『あの子達はそれまでやってなかったのに・・。』だの『わたしはちゃんとやっているのに・・・。』だの始まるので、
(アぁ、まだそこから抜けないか。鬱陶しいなぁ。)って思ってたら、そこからがちょっと違ったんですよ。
『嫌な気持ちだったけど、Hさんがいい事言ってくれたんで切り替えられたんだよ。』っていうんです。」
「へぇ、どんな事いったんでしょうね。」
「それがね、『片付けないで済んでよかったじゃん。』って言ってくれたんですって。で、気持ちが明るくなって帰れたって言うんです。だから私、『そのHちゃんはいいねぇ。なかなかたいした人物だねぇ。』って強調しちゃいました。」

・・・こういう物事の捉え方や切り替え方をなんとか身につけさせたい。被害者意識が強くなりがちな娘に対して、私が強く感じている事です。それで彼女の「嫌なこと報告」は最後には『親のお説教』で終わる事が多いんですけど、『説教』で身につくものってそうはないんですよね。やっぱり、目の前でそうして実に上手な切り替えを見せてくれる人がいて、そしてそれが自分にとって気持ちいいことだという事を感じて、初めて『そういう事だったんだ』っていうのが見えてくると思うんです。・・・・


あと、これは先生にはあえてご報告しなかったんですけど、1年の時のクラスメイトのAさんと時たま一緒に帰ってきます。そして、このAさんに誘われて、マックやミスド、サーティーワンなどで『買い食い』の経験もしています。
ふたりで私には許可をとりますけれど、もちろん学校では禁じている事。
だから先生には言わなかったんですけど、ごく普通の中学生であるAさんを通して
のんびり娘が学んでいる事も、彼女の自立に向けてとても大切な事だと思うんです。






・・・と~と-

2008-06-17 09:52:26 | 英語
昨日は英語の宿題。
お勉強は『比較級』に入っています。

1)as~as…       「…と同じくらい~」
2)not as~as…    「…と同じほど~ではない」
3)-times as~as…  「…の-倍の~」

という3つのタイプの比較級のお勉強ですが、
どうも何かが引っかかる。

この「ひっかかる」という感覚は、彼女と長年付き合っている
親だから浮かんでくる事なのかもしれませんが、
「あれぇ、ここどうやら穴あいてるぞ。」っていうのがわかる雰囲気ってあるんですね。

それで、宿題の本筋とは直接関係ないんですけど、
問題集の解説部分を音読してもらいました。
すると・・・

3)せん たいむす から あず てんてん
  「てんてんの いち ばいの から」

~や-の読み方がわからないだけなら素通りなんですけど、
こういう読み方をしているっていう事は、何がどうつながっているか見えないはず。

ということで、実際の文章を日本語訳してもらいました。
もちろん、解説部分を見ながらです。

するとね、やっぱりわかってないんだなぁ。
何がわかっていないかって言うと、
~や…にあてはめて考えるっていうことなんですね。

彼女は、「…の-倍の~」っていうのは見ています。
でも、その中から「倍」っていうキーワードしか頭に入れていない。
それを使って、訳そうとする。
例題位のものならば、それで
「まぁ、それほど外れてはいないか」
という程度の訳は出来ます。
だから、気をつけていないと見逃されてしまうけど、
実は、…と~、-のような記号が意味するものがちっともわかっていないんですね。

いつものごとく、
自分の見えているものに頑固にしがみつく娘と、
つぎの展開を考えて物事を強引に進めてしまおうとする鬼母のしばしのバトルの末、

英語で書かれた文章の中で、…、~、-に当たるところを見つけて、下に線を引きなさい!

と、ようやく作業させるところにこぎつけました。

-times as~as … 
と書いてあるのを見ながらですから、簡単な作業に見えるでしょ。
-はtimesのすぐ前、 ~はasとasの間、…は2回目のasの後。
すぐにも見つけられると思うでしょ。
ところが、それが難しいんですよ。
しばし待ち、位置関係に気付かせる声がけをし、そうしてようやく印付けが終わり
さぁて、それから訳してもらいますが、これがまた・・・。

横には、
「…の-倍の~」っていうのがおいてあるんですよ。
それを見ながらなのに、
「…より  」
(だからぁ、「より」ってどこにあるのさぁ)
「…の」と訳せるまでに数分かかってしまいます。

-倍は比較的見つけやすかったようですが、
「-倍の」っていえないのです。
「-倍 (ここで動詞を先に言っちゃうの)~」
これは、彼女の言語力に要因があるということはわかっています。
「3倍の速さで走る」よりも「3倍走るのが早い」のほうが馴染みがありますからね。

でも、今回は、…や~や-のような記号が使われていたとき、
どのようにあてはめるのか掴むのが目的。
だって、そうした説明の仕方がわからないと、いつまでたっても自学できないでしょ。

ですので、できるまでしつこく攻めます。
あてはめる感覚がつかめるまで、全ての英文に印をつけてもらって、
その印を見ながら、日本語訳をする。
これだけのことを身につけるまでに1時間近くかかってしまったわ。

たぶんね、また忘れるのよね。
主語を囲む、主語には「は」がつく。
っていうのだって、もう1年近くやっていてもまだ忘れる(わからなくなる)もの。
でもね、思い出すまでの時間はどんどん短くなるし、
言われる前に、「あっ」って気がつくようにもなった。
そうして、困ったら、
主語を四角で、動詞を円で囲み、
それから考えることができるようになっている。

そうして、そういう「柱」の部分を繰り返し繰り返し刷り込んでいる間に、
知っている言葉は着実に増えています。
学校の教科書の文章はほぼ読めて大まかな意味は取れるようになってきました。

彼女の言語力から私が密かに心配していた、
「単語の意味がわかっても、日本文に出来ないんじゃないか」
とのも、それほどではなくここまで来ています。

今後、「関係代名詞」だの「現在完了形」なんていうのがでてくると
混乱しちゃうかもしれないですけど、まぁ一つずつ一つずつ積み上げる以外に
やりようも思い浮かばないですからね。









  
  

作文について。

2008-06-15 23:07:11 | 小学校国語
続きになっちゃうんですが、作文の事を少し書きます。

昨日紹介したクラスは、1年生のとき、それはもうハチャメチャな状態でして・・。
経緯は良くわかりませんが、講師として入られたベテラン先生が、
そのクラスの「作文」と「体育」だけを受け持っていました。
この方は、叱るときにはびっしっと叱るタイプで、
「ひとを見る能力」にたけた、このクラスの子達を御するのが実にお上手でした。

で、この先生の作文の指導法が実に素敵でこれは以前書いたこともあると思います)、
細かい事はつべこべ言わないんですね。
ルールとして、

題名は3ますあけてから書くこと。
名前は、下にあわせること。
最初の書き出しは、一ますあけること。

というのは徹底されて、
これが出来ていないと、容赦なく消しゴムで消されちゃうんですけど、
それ以外の「て、に、を、は」や「っ」「ゃ、ゅ、ょ」の間違いはおろか、
「がっこう」が「がこう」になっていうようと、
「おかあさん」が「おかさん」になっていようと、
先生のほうで想像力を働かせて解読し、ものすごい雑な字も判読し、
「自分が体験した事」
「自分が感じた事」
が書けていれば、必ずそこに花丸をするんですね。

そのせいだと思うんですけど、
先日、運動会の事について作文を書かせた授業のときも、
1枚、2枚、3枚、4枚・・
と、どんどん進んで書いていくこがたくさんいるんです。
授業時間の賞味30分ぐらいで、5枚目に突入している子もいるぐらい。
普段の素行が素行ですので、かなり意外な風景なんですけど、
半数以上の子は、さほど悩まずに鉛筆を走らせていくんです。

そういうベースを作っていただいているから、
「発見」しに行ったときに、どの子も萎縮しないで
見たものをどんどん書こうとするのかなって思います。
F君やT君なんて、まだひらがなが完成してませんので、
判読にもかなり想像力がいるんですけど、
臆せずに字を書いていくんですね。
より「文字」に弱いT君の方は、と中でまどろっこしくなったのか
「絵」で表現する方に行っちゃいましたけど・・。

ただ、「かきたいこと」があっても、
それを思うように言葉でまとめられない。
「言葉」にはしたけれど、「文字」がすんなりでてこないことで
思考の流れがストップしてしまう子達が私の見るべきお子さんたちなので、
そこはすかさずフォローするようにしています。
せっかく見つけた「発見」にわくわくする前に、
「言葉に出来ない」という事でイライラとしてしまわないように。
「文字が見つけられない」という躓きで、投げ出してしまいたくならないように。

別に、今、完璧に「出来る」必要なんてないんですもの。
自分の発見や、自分だけの感想を、気持ち良く綴っていくという感覚がつかめればそれでいい。そう思うんです。


「発見」のポイントについては、
あれやこれや、子ども達が気がつくように、
私も触ったり、数えたり、突っついたりして
「へぇーー」を連発します。

「目」「耳」「鼻」「口」「手」
「色」「形」「手触り」等、
伝えられる手掛かりはいっぱいあります。
そして、こうした「発見」の手掛かりは、高学年になっても中学生になってもそう変るものではありません。
だから、こうして楽しめるうちに、色んな方向からアプローチするといい事を
体験しておいてもらうといいですよね。