のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

尻に火がついた

2006-12-28 22:08:34 | 中学受験
志望校の入試問題に関する説明会で、
「今年から、体の一部を使った慣用句の穴埋めを出題します。」
と聞いたので、最近の我が家ではタイトルのような言葉が飛び交っています。

正直、我が家の受験生もこのタイトルどおりの状態。
しかし、先の読めない本人には、その状況が良くわからない。
だから、良くわかっている母親が躍起となって仕上げに入る。
と、そういう状況です。

試験の内容が把握できてみると、
やらなきゃいけないことがはっきり見えてきます。
そうなってみると、これまでの時間の過ごし方に
少々無駄があったような気もしてきました。

志望校では、普通入試と特待入試と、
試験のレベルは2本立てになっています。
志望校でこれまでやってくれていた模試は
特待入試のレベルのもの。
どちらにしろ、30点程度を狙っている娘とっては、
それ程すごいレベルの違いがあるようには思えなかったのですが、
結果的に「二兎を追う」形になってしまったような気がするのです。

娘に限らず、試験には、
「入試のやり方に慣れておく」ということが大事だと思うのです。

のんびり娘の場合は、それに加えて、
「出題のパターンに慣れておく」というのがとても重要。
初めての問題は、問題文の意味を取り違えたり、
答え方の指示を掴みそこなったりして失敗することが多いからです。

パターンをまもり、中身を少しずついじった問題を
何度も何度も解く。
その中で、時間配分やメモの取り方など、
課題が浮かび上がったところを、ひとつずつ潰していく。
こういう作業をしていくのには、
最初から、普通入試のパターンに完全に絞ってしまった方が良かったのかもしれません。

この冬休みが最後のチャンスになります。
毎日2科目の入試問題を作って、娘に家庭内模試をさせていきます。

どこの学校でも入試問題は1年に5本も作れば多いほうでしょう。
しかも先生は何人かで取り組むでしょう。

それを、一人で10日分はやろうというのだから、
正直、私も目一杯の力を使っています。
作って、やらせて、課題を見つけて、作戦立てて、
それを娘に身につけさせて、、、
受験までひと月。尻に火がついてるのです。

ということで、しばらくブログのほうはお休みさせていただきます。
冬休み中は、覗くだけに留めて書き込みは自制します。
急な御用のある方は、どうぞメールしてくださいね。

今年一年、読んでくださってありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

娘とのバトル。

2006-12-28 08:19:51 | 中学受験
のんびり娘は、他の方から見たら確かに「のんびり」だし、
決して気の強い子には見えないと思うのです。
しかし、家庭内で私とやりあう時は、言うなりになるような
やわな子どもではありません。

主張の仕方は、ブータレだったり、イライラだったり、
言葉ではっきりそういったりと色々ですが、
「納得できない事は納得できない」
そういう子です。

先日書きました「試験の受け方」。
まだ納得できないのか、ブータレが続きます。
この時期が一番大変。

彼女には彼女なりの理屈があるわけで、
それは、彼女なりにはこれまでの色々な体験から
「正しい」と思っていることなわけで、
それを、他の見地から見て、
「そうでないほうが良い。」
と提示しても、そもそも
「他の見地」がもてない子供には、
納得できるわけもないのです。

説得はします。
説明もします。
とことんわかるまで話してみます。
でも、わからない時はどうするか。

バン!と机を叩きつけ、
「とにかくやって見なさい!!!」
と、力づくで従わせる事の多い鬼母です。
(だから、自分の事を「鬼母」と呼ぶのですよ)

景色を眺める時だって、
1階で眺めるのと、10階で眺めるのと、
それは大きく違うけど、
1階で眺めている人に、10階で眺める景色を想像しろと言ったって
なかなか難しいでしょう。
だから、無理やり3階ぐらいまで引っ張りあげる。
1階と3階と、見える景色が違うことが体験できて始めて、
「では10階ではどんなだろう?」
と思えるのではないかと、そんな風に考えるからです。

3階に上げるのに、おだてが通じればそうします。
励ましで何とかなるのならそうします。
(できれば、私も「いいお母さん」「素敵なママ」でいたいもの)
でも、頑としても動こうとしない
「1階が最高なの。ここがいいの。」
と座り込む娘だから、最後には
脅し、引きずり、階段をずり上がらせるような羽目になるのです。

素直に上がってくれればなぁ・・・
って思うんですけどね、
彼女には彼女の思いがある。
彼女の11歳なりの主張がある。

だから、ぶつかり合っていいのかなって思います。

非常に激しいバトルに、
妹ちゃんがベッドにもぐりこんで避難する事もあるけれど、
たまたま居合わせてしまったパパが、
顔をしかめて「おかしいんじゃないか」と背中を向けることもあるけれど、
こうして、娘と真剣勝負ができるのもきっとあと僅か。

最近、娘がふとした瞬間に見せる「娘」めいた表情に
そんな事を思います。




ノロの次は・・。

2006-12-28 07:55:55 | 中学受験
ノロウィルスが一回りしたら、今度はインフルエンザでしょうか?
妹ちゃんが昨日夕方から高熱。
休みを取っていたパパと一緒に病院にいってきました。

インフルエンザだったら、解熱剤使えませんから、
38度の熱が続く場合は、27度位のぬるい(冷たいだろ!)お風呂に入れて、
熱を下げてください。

と、先生から言われて帰ってきました。

夜中、脈が速くて苦しそうな妹ちゃん。
2週間で二つの風邪。大変だよねぇ。

水風呂に入れるのもなんなので、腋の下と首筋に
冷凍庫で凍らせた冷却材をおいて、
あちこちにヒエピタはって、冷やしました。

熱が下がらないようなら、明日また来てください。

と言われていたのですが、妹ちゃん、自力で何とか熱を下げたようです。
キョロキョロする目が、いつものやんちゃ娘に戻っていました。

さて、この風邪、今回はどこまで広がりますやら。
今日は田舎に帰る予定だったのですが、
田舎の年寄りにひどい風邪をうつしては大変ですから
もう少し様子を見てから帰ることにしましょう。


家庭内模試

2006-12-27 21:42:58 | 中学受験
先日の土曜日、志望校での最後の説明会。
体調は悪かったし、妹ちゃんは心配だったけど、
「試験問題の傾向を説明」とあっては、外すわけにはいきますまい。

いやぁ、実に丁寧に教えてくださいました。
内容だけでなく、出題の仕方や気をつけたほうがいいポイントまで。
これで、点数取れないなんてことあるの?
って思うぐらい、懇切丁寧でした。

だけどねぇ・・・
のんびり娘は、それでもぽかっと一桁の点数を取ってきたりするのよね。
「脚きり点はありませんが、各教科とも一桁を取ると難しいです。」
とはっきり言われてしまいましたし、なんとかせねば。

塾から過去の問題集を貸してていただいたのですが、
これが㍻年までと古くて、出題の仕方がちょっと違うんですね。

去年の問題は、なん部も志望校からいただいているのですが、
同じ問題を何度もやっても仕方がないし、
一部出題に変更点もあるし・・。
で、試験問題を作ることにしました。

漢字の問題、語句の問題、文章の並べ替えの問題。
パソコンつかって、いくつもパターンをつくって、
元の形につぎはぎしていきます。
昨夜はこの作業で殆ど徹夜。
胃はますます気持ち悪くなるけど、
この冬休みで何とかしないとね。
大掃除も年賀状も後回しです。

それだけしてもね、のんびり娘はなかなか難しいの。
内容的には6割方入っているのだけれど、
なんていうんだろう、要領が悪すぎるのです。
紙の置き方、計算スペースの使い方、
答えの書き込み方。
どれをとっても、ミスを誘発したり時間が余分にかかる事ばかり。

雑にやっているとか、適当にやっているとかじゃないんです。
その逆。
例えば計算用紙に、小さな字でぎっしり書き込みをする。
「読みにくいから大きく書いて」といっても、
「資源の無駄遣いになるから」と、
なかなかやめない。
ホンの些細な線の曲がりを気にして何度も消しゴムを使う。
「時間が大事よ」
と言っても、
「だって、読む人が読めないと困るでしょ。」

これで、ひとしきり親子のバトルになってしまうのです。

始める前に「大事な事は何か。」「模試の目的は何か。」
ちゃんと教えるんですけどね、いくら言っても改善されないので、
今日は、
「みてなさい!」と、私が問題を解くところを見せました。
計算スペースの使い方は、少しわかったようでした。
やっぱり「見せる」が一番かもしれませんね。

これから毎日家庭内模試です。
要領の部分が刷り込まれるまで、しつこく繰り返して教えてみます。

それにしてもなぁ、
勉強の中身を教えるよりも、
こういう事を身につけさせる方が数段難しいとは。
難儀な事ですわ。


ノロウィルスは駆け巡る。

2006-12-26 21:17:28 | 中学受験
妹ちゃんは2日ほどで復活。
楽しみにしていた祖父母宅でのクリスマスでも
チキンやケーキをバクバク食べていました。

一方、完璧なうがい手洗いで、
「私は絶対大丈夫だから、おばあちゃん家にいくの」
と主張してきたのんびりね―さん。
大好きな毛がに、丸ごとチキン、おばあちゃんお手製の
イチゴたっぷりのケーキ、大好物のフルーツの山・・・
を前にして、まさにそのタイミングで、ゲボちゃんになってしまいました。
バケツ抱えてメリークリスマスです。

プレゼントは買ってもらった後だったから、
まぁ「良かった」と言えないこともないけれど、
毛がにはねぇ、年にそう何回も食べられるもんじゃないから、
可哀想だったね。

その後、このウィルスは我が家を一巡り。
ついに今日、我が家の大黒柱がダウン。
私は胃腸が丈夫なので、かかっても
「気持ち悪いなぁ」位で済んでしまうのですが、
夫は、子どもの頃に腸を手術した事もあってか、
お腹が弱いの。
おそらく我が家で一番きつい症状になりそうです。

あと何日、このウイルスとお付き合いする事になるんでしょうか。
皆様もどうかお気をつけください。

ノロウィルス

2006-12-23 22:33:30 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
妹ちゃんが先週の終わりからノロウィルス(たぶん)。
ゲボゲボちゃんになってしまって、
ゆっくりPCに向かう時間がありません。

「吐いた物の処理は、手袋をして・・」
なんて言われたって、抱きかかえた私の肩口にゲボしてるんですから
無理な話ですよね。
昨日あたりから、私自身も少し胃が変です。

コメントいただいた皆さん。
申し訳ありませんが、家族の体調が落ち着くまで、
もう少しお時間くださいませ。

それから、読んでくださる皆さん。
くれぐれもお風邪など召しませぬよう。

100ますけいさんを速くする。

2006-12-18 23:59:03 | 1年算数
勤務先の1年生、ポツポツと百升計算に取り組むようになってきました。
初めのうちは、どことどこを足すのか、引くのか、
このあたりが難しいのですが、丁寧に支援すれば、それは次第にわかるようになっていきます。
さて、その次の段階。
100升計算も、あんまり遅いと悲しいですよね。
だから、なるべく早く出来るようにと机の横にしゃがんで指導を入れます。

せっかく、サクランボ計算(つまり10の塊を使う計算)をやってきたのに、
またまた指折りに戻ってしまってる子。
サクランボはしたいけれど、書き込むスペースがないので困っている子。
どれがサクランボでどれがサクランボじゃないのかわからなくなっている子。
色々いますが、100ますを早くするには、やっぱり指折りよりもサクランボがいいのではないかと私は思います。

今日は、引くでやってみますね。

- 11  15  14  12 ・・・

6

8

9

(罫線は頭の中で引いてください)
の時に、縦列の数字の下に、十の補数(10から引いた数)を丸で書き込んでしまいます。
一番上の6だったら、④.
二番目の8の下には②
3番目の9の所には① ですね。

補数の出し方は、10になるじゃんけんを利用して、
なるべく素早く書き込めるようにしてもらいます。

これが書けたら後は簡単。
上の数字の一の位の数字と足していけば答えがでます。
一番上の列は、
4+1=5 4+5=9 4+4=8 4+2=6 ・・・
と言う具合ですね。

この④は、お子さんによっては間もなく(その問題をやっている最中でも)、
左手の指を折って取っておく。
という手法に進化したり、頭の中に残しておくという形になったりします。


ところで、この方法で困るのは、答えが10以上になる計算ですね。
例えば17-6をこの方法でやると(出来なくは無いですよ)、
4+7=11となって、かえって面倒かもしれません。
サクランボ計算は、
「引けなかったらサクランボ」とか
「溢れたらサクランボ」とか、
サクランボにしない方がいい計算もあるのだという事を
しっかり刷り込んであると、ここで生きてきます。







階段の踊り場(下がってたりして)

2006-12-18 01:00:12 | 中学受験
今日は、志望校で行われる最後の模試。
基礎計算には不安がなくなって、少しづつ文章問題にも手が出せるようになってきた娘。

実は前回、その自信があだとなって、
計算問題の見直しをおろそかにし、文章題に取り組んだおかげで
思ったほど点数が伸びなかったのです。
そこで今回は、十分に類似問題をやらせてきた上で、
「最初のページは、必ず見直しをして、間違いないようにしてから先へ進むんだよ。」
と口を酸っぱくして言い聞かせておきました。

さて、試験が終わった娘。少し引きつった笑みを浮かべながら、
「ママ、急いで家に帰ろう。学校の勉強しなきゃ。」

こういう時は、心に重い何かを抱えています。
どういう対処をするかは、親子の性格で違うのでしょうが、
私は、「溜めさせない」方針なので、
無理やり口を割らせます。

「難しい問題を頑張っちゃった・・・」
またかい!!
と思ったら、どうやら今回は「国語」でやっちゃったんですね。
大の苦手の「国語」も、最近少しづつ解き方がわかってきて、
記述式も何とかできると思っちゃったんでしょう。

基本的に私は、「過ぎたことはどうしようもない」と思っているので、
結果について責める事はあまりないのですが、
今回は、ガッチリ責めました。
「目的は何?」「受かる事。」
「受かるにはどうしたらいい?」「いっぱい答えること。」
「だよね。難しい問題を1問やっても10点。それだけで終わるのと、
必ず出来る選ぶ問題を5問やって50点取るのとどっちが目的にかなうの?」
「簡単なほう。」

ポロポロ泣き出した娘。
引きつった笑顔で、苦しさと後悔を心に閉じ込めてしまうより、
その方がずっといい。

人間、嫌な事は一刻も早く忘れたい。
それは、わかるのよ。
でもね、しっかり心に刻んで、「2度とやるもんか!」って思うことが大切な事もあるの。それが次に繋がるんだから。

落ち着いたところで、運転しながら少しお話。

難しい問題を頑張っちゃったのは、
わかるなって思ったから一生懸命考えてやったんでしょ。
力がついてるんだよね。前ならやろうとも思わなかったもの。
だから今度は時間が足りなくなっちゃう。
それは、出来る事が増えたからでしょ。
わかるところが増えたからでしょ。
だから「いい失敗」なの。
その「いい失敗」を忘れようとしてるから怒ったのよ。
ちゃんと反省して、「失敗は成功の元」にしなくちゃね。


夕食の時、テレビのニュースに浅田真央選手(フィギュアスケート)が出ていました。
安全策ではなく、これまでより1段高いレベルの演技を目指して転倒。
「一緒だね。」
っていったら、何だかニマニマ。

受験は、失敗が効かないから、
ある程度の所に行ったら安全策を取ってもらうけどね。

棒グラフ

2006-12-16 01:15:16 | 3年算数
もう、皆テスト終わっちゃったかしら?
書き込むのが遅くなってしまってごめんなさい。

棒グラフでも、この先に習う折れ線グラフでも
グラフは、目盛りの読み方と、取り方がポイントです。

目盛りの読み方は、割り算を習った3年生には実は簡単。

グラフの目盛りは3年次では間違いなく0から始まっていると思います。
次に書いてある数字は、5だったり、10だったり、稀に20とか50なんていうのもあるかもしれません。
いずれも、「1目盛りがいくつか」の出し方は一緒。
0の次に書いてある数字が割られる数になり、その間にある目盛りの数が
割る数になります。

例えば、
0,10,20,30と目盛りに数字が振ってある場合。
割られる数は10。
割る数は、0から10のところまでがいくつに区切られているかを数えます。
これが5目盛りだったら、1目盛りは、
10÷5、答えは2。
つまり、人メモリは2になります。

割り算になる事がピント来ない子には、グラフ切り取り作戦をしてしまいます。
0から10までの部分を細長く切り取り、目盛りの線で切り分けるんです。
ここからここまでが10センチだと思って。。それを5人で分けたんだから・・・
これでわかる子は、わかります。
わからない子は、「分ける」だから「割り算」ね。
と、「分ける」の「わ」と「る」を強調して伝えます。

こうして、何度かタイプの違う問題をやれば、これは案外簡単に刷り込めます。
割る数は10とか5なので、計算も簡単なのです。


次は、書くときのポイントですが、目盛りの取り方が躓きポイントです。

表から、グラフを書くとき、

  好きな果物アンケート(人)
  リンゴ    28
  バナナ    16
  イチゴ     6
  その他    11人  
 
なんていうのですけど、
まず、いちばん多い数字に注目させます。
この場合は28。
これがグラフからこぼれたら困るわけですから、
それを考えて書くように指示します。

目盛りの数字を書き込む時は、一番下(0)と、
一番上を書くんだよ。
一番上に入る数字はなんだろう?
表の中で、一番大きい数字で決まるんだよ。
(ただし、その他は除く)

一番大きい数字より少しだけ大きなちょうどの数が
一番上の目盛りに来るよ。
リンゴの28個が一番大きいから、それがグラフに入るように、
それよりちょっとだけ大きい「ちょうどの数字」を書いてみよう。

一番上が決まったら、いくつとびかは大概すぐにわかります。
わからなければ、割り算を使えばいいのです。

そして、必ず「一目盛りの大きさ」を出してから、
書き込むこと。
これを怠ると、ついつい
1目盛りを「1」として、書いてしまうんです。

「ちょうどの数」っていうのはわかりにくい表現なのですが、
書く問題に入る前に、読む問題をいくつもやっていれば、
だいたい5とびか10とびで数字が書かれているという事には
気付いていると思います。
わかっていなければ教えればいいだけのことです。

こうしたコツを押さえて、教科書の問題やドリルをやっておけば
テストも何とかなると思います。

目盛りの読み方と数直線

2006-12-16 00:51:25 | 1年算数
学校では、3年生が「棒グラフ」を学習中。
「グラフ」の学習で一番の山になるのは、
「1目盛り」が、何をあらわすかの読み取りです。

1目盛りが「1」(1ずつ増えていくということです)のグラフもあれば。
1目盛りが「2」(2ずつ増えます)だったり、
1目盛りが「5」だったり、「10」だったり、
色々のグラフで、1目盛りを読み取るにはどうしたらいいのでしょうか。

割り算を習う前、こういう問題は教えるのが、とても大変でした。
一年生の「数直線の穴埋め」なんかは、その元になるような問題ですが、
いくつずつ増えているのか、或いはいくつずつ減っているのか、
一部の情報から、隠された規則性を理解するって、実はかなり高度な作業なんですね。
それでも、扱う数字が小さいから、わかる子は、何も教えなくても数の規則性に気付いて難なく穴を埋めていきます。
だけど、わからない子は、先生が注目点を躍起になって伝えても、なかなか穴が埋められない。
簡単そうにできる事が、我子だけ(実は他にもいるんですけど、親ってそう思います)できない。躍起になって教えるけれど、あまりに当たり前のことなので、うまく教えるすべがない。
この事は、「数直線」のところで書いたと思います。

ところが、3年生になるとこれがグッと楽になるのです。
何故なら、「割り算」が使えるから。

グラフの目盛りは、1目盛りずつに数字が振ってあるわけではありません。
いくつか置きに、0,10,20とか、
0,5,10,15とかというように振ってあります。
0の次に出てくる数字が割られる数になります。
そして、0からその数字までにある目盛りの数が割る数になります。

作図能力がなくて申し訳ないのですが、
例えば、0から10までを5つに区切っているグラフがあるとします。
10÷5で答えは2。1目盛りは2だという事がわかります。
大概は5か10(まれに2)で割るので、計算は非常に簡単です。

算数には、こんな風に学年があがり、手持ちの技術が増えるにつれて
楽になる事がいくつもあります。
のんびり娘は今、分数計算(通分、約分含む)を身につけたことで、かなり楽になっています。

「計算だけできても仕方がない。」とは、良く言われことです。
ですが、「計算が出来る」ことで、次の理解につなげられる事はあるように思うのです。
例えて言うと、
道具が揃っているからと言って、いい家が建つかというとそうではないけれど、
どんなにいいセンスを持っていても、道具無しで家を建てるのは難しいのと一緒。

基礎基本と言われる部分は、コツコツと刷り込んでおいて、損は無いように思うのです。