のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

LD君、その後。

2012-09-25 22:35:32 | 小学校国語
1年生の男の子。
ひらがなが読めなくて書けなくて、
その入りにくさから、おそらくLDだろうと思われていた子。

連絡帳に毎日書く「こくご」の3文字でさえ
なかなか入らなくて、
「こ」という字が、上の棒と下の棒、別々に見えているようだった。
自分の名前にある文字でさえ、別の場面で出てくると書けない、読めない。

毎年、苦手な子、遅れている子は見るけれど、
この子の入りにくさは、これまで見たどの子より強くって、
どうしてあげるのがよいのか考えてしまう部分もあったけど、
担任の先生と連携して、毎日の連絡帳書きの時には
なるべくそばにいるようにした。

最初のうちは、国語の教科書の「あいうえお表」を手元に用意して
うまく書けない字があれば、指さして見せた。
この子の場合、一文字がどういう形なのかがはっきりわかる方がいいと思ったので、
同じ「あいうえお表」でも、それぞれの字を○や□で囲ってあるページを利用した。

それでも、なかなか覚えはしなかったけれど、
皆にさほど遅れずに、そしてまた「自分で書けた!」
という達成感が感じられるように、
本人の様子を見ながら、手を出す部分を調整してきた。

夏休みが明けてしばらくすると、
「こくご」や「さんすう」は自分で声を出しながら
書くようになってきたから、調子のいい時は、
斜め後方から見守るだけにして、
手が止まりかけたら、黒板の「今書いているところ」を指さして
見えやすくしてきた。
書く時間が長くなりすぎて意欲を減退させてしまわないように。
他の子よりひどく遅れることで劣等感を持ってしまわないように。
それだけ気をつけてあげれば、「継続は力」に持っていけると思っていたから。


そしたらね、
最近、本人が一音一音、声を出しながら書くようになってきたのだ。
そう、いつの間にか少しずつ「読める」ようになってきて、
自分で「音」と「文字」をつなげる作業ができるようになったのね。
そうして、「こくご」とか「さんすう」とかは、ひと固まりの言葉として
一文字ずつ見ないでも書けるようになってきた。

どちらがどちらか、わからなかった「う」と「ん」も、
ちゃんと、音の聞きわけができるようになってきた。
苦戦していた「あ」と「お」も、使い分けがかなり出来てきた。

最近は、例えば、
「まるいち こくご」
と、耳元で読んであげると、黒板の文字を見ないでも

①こくご

と、かけるようになってきたの。

着実に進化してるよ。



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2 コメント

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Unknown (ゆーぞー)
2012-09-27 08:10:11
こんにちは。LD君の成長すばらしいと思います!これだけ学校でフォローしてもらえるとありがたいですよね。
でも、ご家庭ではどうしているんでしょう?他の生活で手一杯なのかしら?
連絡帳ひとつでも、もう一度ご家庭で復習をしてもらえば、学校での習得スピードもかなり早くなり、何より本人が楽になるとおもうのですけど。せっかく学校側ががんばっているのに。ちょっと残念と思いました。
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ゆーぞーさん。 (sei)
2012-09-28 00:02:06
私は、私の見ている事、確認できることしか書かないようにしているので、私だけの手柄のように思われちゃったかもしれませんけど、ご家庭のフォローがあるからこその成長だと思いますよ。

ご家庭でのフォローがなければ、夏休みの宿題だって出来なかったはずですが、しっかり提出してました。
毎日出される音読やプリントの宿題も、キチンと提出してますから、家での学習を積み上げてくださっているんだと思います。
ちょっとした宿題でも「読めない子」の場合は、必ず誰かの手が必要になりますからね。

この間、ちょっとだけお母さんと立ち話ができたのですが、音読の宿題は、「ママ読んで」と持ってくるのだそうです。
読んでもらって、それを覚えて声に出すという方法を本人は使っているらしいです。
「それでいいのかなぁって思ったんですけど・・」
とお話しされるお母さんの様子から、
お母さんに寄りかかって、国語の教科書を読んでもらっている彼のリラックスした様子が想像できました。家庭ならではのサポートの仕方だなぁってなんか嬉しかったですよ。

担任でない私は、親御さんとお話しをする機会が滅多にないのですが、そんな話も、これからは耳に入ったらなるべく記事にしていきますね。
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